【エヴァンゲリオン】碇ユイは碇シンジの母親!黒幕説があるのはなぜ?
『エヴァンゲリオン』に登場する碇ユイは、主人公である碇シンジの母親です。碇ユイは実はエヴァンゲリオンの黒幕であったという説がありますが、本当に黒幕なのでしょうか?本記事では、黒幕説の理由やユイの最期、人物像などについて詳しく解説していきます。
目次
【エヴァンゲリオン】碇ユイは碇シンジの母親
碇ユイは、主人公の碇シンジの母親で碇ゲンドウの妻です。物語の始まる10年前に、エヴァンゲリオン初号機の開発中の事故で最期を迎えたとされています。すでに亡くなっているため回想シーンでの登場となりますが、物語の根幹に関わる重要な人物です。
碇ユイのプロフィール
- 名前:碇ユイ
- 性別:女性
- 生年:1977年
- 没年:2004年(27歳)
- 最終学歴:京都大学
- 所属研究機関:ゲルヒン
- 担当声優:林原めぐみ
碇シンジの母親で碇ゲンドウの妻である碇ユイは、科学者として超一流の天才でありながら、とても優しくて温かく包容力のある女性です。エヴァンゲリオンの開発初期から携わる研究者でもあります。
碇ユイとゲンドウの馴れ初めや関係
碇ユイは、大学時代に碇ゲンドウや冬月コウゾウと出会いました。ユイの背後には「ゼーレ」という秘密結社が存在していると言われており、ゲンドウは当初ゼーレに近づくという目的のために彼女を利用しようとしていました。しかし、いつしか2人の間には本当の愛情が芽生えゲンドウと結婚することになり、その後主人公である碇シンジが産まれます。
碇ユイとシンジの関係
シンジは幼い頃に死別してしまったユイの顔を覚えていません。しかし、エヴァンゲリオン初号機と一体化しているユイの魂はずっとシンジを見守っていました。シンジの危機には初号機を勝手に動かしたり暴走させたりして、なんとかシンジを守ろうとします。シンジもまた、初号機の中に存在しているユイの魂を感じていました。
エヴァンゲリオンの概要
『エヴァンゲリオン』は1995年10月4日から1996年3月27日にかけてテレビ東京系列他で放送された、全26話のテレビアニメです。庵野秀明原作・監督によるオリジナルアニメで、1990年代の日本における第3次アニメブームのきっかけとなりその影響は社会現象と評されました。
テレビアニメと漫画のメディアミックス作品で、1994年12月から2013年6月にかけて、『少年エース』にてコミカライズ版『新世紀エヴァンゲリオン』が連載されました。また全4作の映画版も公開されており、アニメビジネスにおける映像ソフト売上の向上や、メディアミックスの展開を切り開いてきた作品となっています。
エヴァンゲリオンのあらすじ
2000年9月13日に起きた大災害「セカンドインパクト」によって、世界の人口の半数が失われました。その15年後の2015年主人公の碇シンジは、別居していた父で特務機関「ネルフ」の総司令である碇ゲンドウから突然第3新東京市に呼び出され、エヴァンゲリオン初号機のパイロットとして謎の敵「使徒」と戦うことを命じられます。最初は父に命じられ仕方なくエヴァンゲリオンに乗るシンジでしたが、他のパイロットである綾波レイ、惣流・アスカ・ラングレーや仲間たちと共に使徒に立ち向かっていきます。
【エヴァンゲリオン】碇ユイの最期や黒幕説の理由
碇シンジの母親である碇ユイは、物語の黒幕だという説があります。ユイは本当に黒幕だったのでしょうか?またどんな最期を迎えたのでしょうか?詳しく解説していきます。
碇ユイの最期
碇ユイはエヴァンゲリオン初号機の開発初期から携わる研究者です。完成した初号機との接触実験に参加しますが、シンジの目の前で初号機と一体化し肉体を消滅させるという最期を迎えました。ユイの目的はエヴァンゲリオンと一体化することで無限の生命を得ることでしたが、その目的を夫のゲンドウには伝えず、恩師である冬月だけに話しています。
碇ユイの黒幕説の理由を考察
碇ユイは物語の元凶であり、ある意味黒幕だとまで言われています。どんな理由があって黒幕と言われているのでしょうか?詳しく解説していきます。
黒幕説①ゼーレの意図に気づいていた?
秘密結社ゼーレの意図とは、来るべきサードインパクトに備え「人類補完計画」を進めることです。ゼーレとユイとの関係は直接的には描かれていませんが、おそらくユイはゼーレの意図に気づいていたのではないかと言われています。
黒幕説②エヴァ初号機と融合した理由や目的
碇ユイがエヴァンゲリオン初号機と融合した理由は、サードインパクト後の破滅の世界を更生するためにはエヴァンゲリオンの力が必要と考えていたためです。またユイは「人間の生きた証を永遠に残す」という揺るぎない信念を持っていたため、エヴァンゲリオンの中で生きることによって、息子である碇シンジを手助けし永遠に生きた証を残す、という目的があったと言われています。
黒幕説③ゲンドウとシンジに与えた影響
エヴァンゲリオン初号機とユイが融合することによって最愛の妻を失ったゲンドウは大きなショックを受け、ユイとの再会のために人類補完計画に固執するようになりました。その結果ゲンドウは育児を放棄してしまい、シンジは親の愛情を十分に受けることができなかったため、愛情に飢えた不安定な性格を形成してしまいます。
碇ユイの存在場所が「シン・エヴァ」で判明
ユイの存在場所は、映画第4部作品の最後の物語である「シン・エヴァンゲリオン」で発覚します。ユイの存在場所はずっとエヴァンゲリオン初号機に乗り続けてきたシンジの心の中でした。ずっと遠くにいると思い探し続けた亡き妻ユイの魂は、意外にも息子であるシンジの心の中というゲンドウの身近に存在していたのでした。
【エヴァンゲリオン】碇ユイの人物像や名言
シンジの母親であり優秀な科学者でもある碇ユイですが、一体どんな人物だったのでしょうか?また。登場回数は少ないものの印象的な名言をいくつか残していますので、詳しく紹介していきます。
碇ユイの性格
ユイの性格は明朗快活で聡明で、学生時代の成績も優秀でした。研究者でありながら尖ったところがなく、とても優しく温かい包容力のある人物です。科学者としても超一流の天才で非の打ち所がないように思えますが、実はおっちょこちょいで少し抜けている一面もありました。
碇ユイの旧姓
ユイの旧姓は旧作版と新劇場版では異なります。旧作版ではユイの姓は結婚前も結婚後も「碇」で、ゲンドウがユイの家に婿入りし「六分儀」から「碇」になりました。一方新劇場版では、ユイの旧姓が「綾波」に変更になり、ゲンドウと結婚して「碇」の姓になります。この変更にはレイがユイの忘形見というニュアンスを強調する目的があるという意見があります。
碇ユイと他キャラの関係
碇ユイは登場回数としては少ないですが、シンジをはじめとする周りの人々に多大な影響を与えている重要な人物です。他のキャラとは一体どのような関係だったのでしょうか?詳しく紹介していきます。
綾波レイとの関係
綾波レイは、碇ユイの肉体のDNAからサルベージされたデータによって作られたクローンだと言われています。そのためユイとレイの見た目は瓜二つとなっていますが、レイの魂はリリスでありユイではありません。人間らしい情緒は備わっておらず、ユイとは異なる性格になっています。
真希波・マリ・イラストリアスとの関係
真希波・マリ・イラストリアスは眼鏡に二つ結びが特徴的な女性ですが、新劇場版から登場します。漫画版エヴァンゲリオンではマリの経歴とユイとの関係性が描かれており、マリはユイの大学の同級生で、16歳という若さで飛び級してきた天才少女でした。しかしユイはマリの上をいく天才で、マリがどんなに努力しても越えられない壁でしたが、次第に2人の間には友情が芽生えていきました。マリはシンジの出産時にも登場していたという説もあり、マリとユイとの間には深い付き合いがあったと言われています。
冬月コウゾウとの関係
京都大学の学生だったユイは、形而上生物学の教授である冬月コウゾウと出会います。冬月は彼女のレポートを高く評価し、愛弟子として目をかけるようになりました。冬月はユイに教え子以上の感情を抱いていましたが、それを表には出していません。ユイは冬月を信用しており、「人間の生きた証を永遠に残す」という自分の最終目的を冬月にだけは語っています。
碇ユイの名言
碇ユイはアニメでは回想シーンのみの登場となりますが、数少ないセリフの中に印象的な名言をいくつか残しています。それはどのような名言だったのでしょうか?詳しく紹介していきます。
碇ユイの名言①「あなたがどこに行こうと…」
あなたがどこに行こうと
私はいつもあなたを見てるわ
自分の進む道はあなたが自分で決めるのよ出典: bibi-star.jp
ゼルエルとの戦いによって、初号機に取り込まれそうになったシンジに対しユイは自分の進む道は自分で決めるよう促します。母親の言葉によりシンジは、すべての人類を同化させることで傷つくことがなくなる世界より、傷つけられても他者と一緒に過ごす世界を選ぶことを決断したのでした。
碇ユイの名言②「この子には…」
この子には明るい未来を見せておきたいんです
出典: bibi-star.jp
エヴァンゲリオン初号機とのシンクロテストに参加したユイは、実験当日にシンジをネルフ本部に連れてきました。初号機と一体化し肉体が消滅してしまうことを知っていながらシンジに自分の最期を見せたのは、この行為が人類にとって良い結果をもたらすとユイが信じていたからだと言われています。
碇ユイの名言③「生きて行こうと…」
生きて行こうと思えばどこだって天国になるわよ
出典: ciatr.jp
このセリフは碇ユイの信念である「人間の生きた証を永遠に残す」という最終目的に繋がるセリフで、ユイの芯の強さが込められています。明るくて前向きなユイの性格が表れているセリフでもあります。
【エヴァンゲリオン】碇ユイの声優
エヴァンゲリオンで碇ユイを演じたのは林原めぐみさんです。第一線で活躍し続けている林原さんですが、一体どんな声優なのでしょうか?プロフィールや主な出演作品など詳しく紹介していきます。
碇ユイの声優は「林原めぐみ」
林原めぐみさんは、エヴァンゲリオン作中で碇ユイと綾波レイの演じ分けをしており、ユイは自立した大人の女性、そしてレイは無垢で感情の起伏が少ない少女として演じています。ユイやレイのキャラは内面の描写が希薄になりがちなキャラクター設定ですが、ユイのキャラクターに立体感を持たせられたのは林原さんの名演が大きいと評判です。
林原めぐみのプロフィール
- 本名:林原めぐみ
- 愛称:めぐさん・めぐ姉
- 出身地:東京都北区
- 生年月日:1967年3月30日
- 血液型:O型
- 身長:156cm
- 所属事務所:ウッドパークオフィス
- 活動期間:1986年〜
- デビュー作:「めぞん一刻」幼稚園児B・近所の女役
林原めぐみの主な出演作品
- 1989年:「らんま1/2」早乙女らんま役
- 1995年:「スレイヤーズ」リナ=インバース役
- 1997年:「ポケットモンスター」ムサシ役
- 1998年:「カウボーイビバップ」フェイ・ヴァレンタイン役
- 1999年:「名探偵コナン」灰原哀役
- 2014年:「ONE PIECE」レベッカ役
【エヴァンゲリオン】碇ユイに対する世間での評判や人気
大学時代、周りからあまり良く思われていなかったゲンドウでしたが、ユイだけはゲンドウのことを「かわいい人」と呼び理解を示していました。一体ゲンドウのどんな所がかわいかったのか詳しく知りたいという意見が見られました。
アニメ版ではゲンドウとユイの馴れ初めについてはあまり詳しい描写はありませんでしたが、漫画版では詳細が描かれていました。学食で知り合ったという二人の馴れ初めのシーンが好きという感想が見受けられました。
碇ユイは、飛び級で進学してきたマリですら敵わなかったことから、非常に頭脳明晰でマリ以上の天才と考えられます。天才キャラなのに優しくて前向きなユイが好き、という声が上がっていました。
【エヴァンゲリオン】碇ユイは碇シンジの優しい母親だった
碇ユイが黒幕だったかどうかは定かではありませんが、ユイの肉体が消滅してしまうという最期を迎えることによって、ゲンドウが「人類保管計画」に固執し、シンジや世界に多大な影響を及ぼす結果となりました。しかしユイ自身はエヴァンゲリオン初号機と融合することによってシンジを助け、見守る優しい母親だったことが分かります。主人公の母親であり物語のキーパーソンでもある碇ユイに注目して、「エヴァンゲリオン」シリーズを改めて視聴してみてはいかがでしょうか?
この記事のライター
モノミ
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