【エヴァ】冬月コウゾウの人物像まとめ！ゲンドウとの関係や声優についても

新世紀エヴァンゲリオンシリーズには物語において重要な鍵を握っている特務機関ネルフが存在しており、その副指令を務めている人物として冬月コウゾウが登場しています。冬月はゲンドウの良き理解者であり彼をサポートする人物として活躍していました。まずは冬月コウゾウのプロフィールをまとめ、エヴァンゲリオンシリーズの概要についておさらいしていきます。

冬月コウゾウは特務機関ネルフの副指令です。年齢は60歳の男性で白髪をオールバックにまとめた髪型が特徴的です。主にネルフの実務処理を担当していますが、ゲンドウの代わりに作戦指揮を執ることがあります。また、ゲンドウとは固い信頼関係を結んでおり彼のことを「碇」と呼び捨てにしています。

新世紀エヴァンゲリオンはGAINAXによって制作されたアニメーション作品です。巨大な人型決戦兵器・エヴァンゲリオンのパイロットになった少年少女が使徒と呼ばれる謎の敵と戦うSFロボット作品で、1990年代の日本における第3次アニメブームを生み出すほどの社会現象を起こしました。アニメ放送終了後も劇場版の制作・公開がされておりそれぞれにストーリーの差異があります。

西暦2000年9月13日にセカンドインパクトと呼ばれる大災害が発生すると、世界人口の半数が失われ人々は使徒の脅威に脅かされるようになりました。14歳になった少年・碇シンジは特務機関ネルフの総司令及び実の父親である碇ゲンドウから呼び出されると、巨大な汎用人型決戦兵器・エヴァンゲリオンのパイロットになることを命じられます。シンジは命令に葛藤を抱きながらも使徒との戦いに身を投じていくのでした。

冬月コウゾウはエヴァンゲリオンシリーズの中でサブキャラクターの立ち位置におり、本編中に目立った活躍を残したわけではありません。そのため冬月コウゾウについてあまり理解していないというファンも多くいることでしょう。ここでは冬月コウゾウの人物像や活躍についてまとめていきます。

冬月コウゾウの正体は特務機関ネルフの副指令です。ゲンドウが掲げていた人類補完計画を達成するためのサポートに尽力し、ゲンドウが不在の時に戦闘指揮を執ることもあります。また、かつては京都の大学で形而上生物学を研究していた教授であり、大学在籍時にゲンドウとユイの2人と知り合ったとされています。

京都の大学でユイと知り合った冬月はユイに恋心を抱くようになりますが、最終的にユイはゲンドウと結婚しエヴァ初号機の接触実験にて消失してしまいます。ゲンドウがユイとの再会のために人類補完計画を始動させると、冬月もユイを取り戻すために協力することを決意しました。途中ゼーレに拉致されたのを加持リョウジによって救出されると、計画の最終段階にて幻覚のユイと再会を果たしLCLへと変わっていきました。

新劇場版の『Q』以降から年齢が74歳になりゲンドウが設立した反ネルフ組織ヴィレの唯一の同伴者となりました。シンジがネルフ本部に訪れると彼を将棋に誘い、そこでユイが初号機接触実験の結果コアに取り込まれたこと、綾波も制御システムになっていることを明かしました。ヴィレとの最終決戦ではゲンドウに代わって戦闘指揮を執り戦艦3隻を1人で操って活躍しました。

ヴィレとの最終決戦の中で冬月はNHGシリーズの戦艦を利用して新しい槍を作成していました。NHGシリーズはL結界密度が濃く冬月はLCL化が進行していましたが、彼は強靭な精神力でLCL化に耐え続けマイナス宇宙に行ったゲンドウがアディショナルインパクトを発動した場面を見届けてから死亡しました。

エヴァンゲリオンシリーズには主人公のシンジを始め、不条理な人生に葛藤を抱くシーンなどで数多くの名言が残されていることで有名です。冬月コウゾウの名言を知ることでそのキャラクターへの印象が変わることでしょう。冬月コウゾウのかっこいい名言について2つ紹介します。

シンジが本部ネルフへ訪れた時、冬月は彼を誘って将棋を指しました。飛車角金を落とすハンデを自らに課しながらも冬月はシンジを圧倒し、何気なく上記のセリフを言うシーンは只者ではない雰囲気を漂わせていました。しかし、ネット上ではこの時のセリフが『31分後に渚カヲルが死亡する』という意味を含めていたのではないかと噂になっています。

シンジと共に将棋崩しをしている時、冬月はシンジに綾波レイが母親・ユイのクローンであることを明かしながら上記のセリフを残しました。もう一度作り直すことの難しさを説いたこのセリフは視聴者に深い絶望を与えましたが、シンジにとっては世界を創り直すというヒントを得られるきっかけになっていたのかもしれません。

冬月コウゾウはサブキャラクターながらゲンドウやユイといった重要人物と深い関わりを持っています。冬月と他キャラの関係を把握すれば冬月コウゾウという人物がより深く理解できることでしょう。ここではエヴァンゲリオンにおける冬月コウゾウとユイや他キャラの関係についてまとめていきます。

ゲンドウとは同じネルフに所属する仲間であり冬月にとって上官に当たります。大学で初めてゲンドウと出会った頃は悪い噂が絶えない彼のことを嫌悪していましたが、ユイが消失後彼が彼女を生き返らせる計画を立てたことを知り協力することを誓いました。立場上は上官と部下の関係ですがお互いを呼び合う時は「碇」「冬月」と呼び捨てにしています。

ユイは大学で知り合った教え子で彼女の聡明で純粋な性格に特別な感情を抱いていました。ユイも冬月のことを信頼していましたが結婚相手に選んだのはゲンドウでした。ユイが初号機接触実験によって消失してしまったことが冬月とゲンドウが人類補完計画を実行するきっかけとなりました。

シンジのことは「碇の息子」と呼んでおりさほど関心を持っている様子は見せていませんでした。シンジとアスカの連携不足によって使徒撃破に失敗した時は彼らにパイロットとしての本分を諭していました。また、新劇場版ではシンジのことを「第3の少年」と呼び、彼にユイの死の真相や綾波レイとの関係を明かし彼を絶望させました。この役回りについて冬月本人は「嫌な役回りだ」と吐露しています。

綾波の正体はユイのコピーとして生まれた人物で、冬月は彼女に対して密かに他のパイロットとは違う思い入れを抱いていました。エヴァ作中で綾波のことを「俺の絶望の産物でありゲンドウの希望の依り代」と語っており、ユイのサルベージと綾波の誕生に冬月が密接に関わっていることが推察されます。

マリのことは「イスカリオテのマリア」と呼んでおり、マリはそのことに対して「久しぶりに呼ばれた」と反応していました。冬月がシンジに見せたユイの古い写真にはマリらしき人物が写っており古くから知り合っている関係だったと推察されます。また、ヴィレとの最終決戦を終えた後冬月はエヴァMark.10、11、12をマリに託しており、エヴァ改8号機のパワーアップに貢献しました。

エヴァンゲリオンの流行は当時素性があまり知られていなかった声優という職業が注目されるきっかけになり、本作に出演した声優がその後有名声優になったというケースが多く生まれました。冬月を演じた声優は劇場版の収録の際に感動的なエピソードを残したことが話題になりました。ここではエヴァンゲリオンにて冬月コウゾウを演じた声優についてまとめていきます。

冬月コウゾウ役を務めた声優は清川元夢です。神奈川県出身の男性声優で1962年～2022年にかけて声優を続けた大御所です。エヴァンゲリオンの監督である庵野秀明作品の常連として有名で、冬月の外見は清川氏本人がモチーフにされています。新劇場版エヴァンゲリオンの制作が長引いていた頃は高齢による健康状態が危ぶまれていましたが、収録できる状態を維持し続け劇場公開を見届けた翌年に逝去しました。

これまで冬月コウゾウの正体やゲンドウとの関係などについてまとめてきましたが、ゲンドウの部下として活躍していた彼のことをファンはどのように思っていたのでしょうか。ここでは冬月に対する世間での評判や人気について、SNSへ投稿されているコメントを参照しその内容をまとめていきます。

冬月コウゾウの活躍を知っているファンの間では冬月が作中で最も優秀なキャラクターではないのかと噂されています。冬月がいなければ人類補完計画は実行に移せなかったと言われており、新劇場版で見せた戦闘指揮を執るシーンが印象に残っているファンが多くいました。

冬月とシンジが将棋を指しながら語り合うシーンが印象に残っている人も多くいました。将棋のシーンは新劇場版にて追加されたシーンであり、只者ではないオーラを出しながらシンジを絶望させた展開が魅力的でした。

冬月コウゾウを演じた声優に対して強い思い入れを持っていたファンがいました。清川さんはエヴァンゲリオンシリーズの他にも数々の名作に出演していた有名声優であり、逝去が発表された時は大勢のファンから追悼のコメントが寄せられました。

エヴァンゲリオンに登場する冬月コウゾウはネルフの副指令として人類補完計画に尽力していた影の功労者でした。冬月の存在がゲンドウやユイ、シンジに多大な影響を与えていたところが彼の魅力と言えるでしょう。冬月の活躍シーンを見たことがないという人はぜひエヴァンゲリオン本編をチェックしてみてください。