【新世紀エヴァンゲリオン】登場人物を一覧で紹介!キャラの関係性も調査
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物について解説します。多種多様な『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物を一覧にまとめ、個々のキャラの性格やそれぞれの相関関係を記述しました。また、それら登場人物の名前の由来や、担当声優の情報についても紹介します。
目次
【新世紀エヴァンゲリオン】とは?
『新世紀エヴァンゲリオン』はロボットアニメとしての魅力以上に、個々の登場人物やそれらの関係性の痛切さによって多くのファンを惹きつけています。本記事では『エヴァ』の登場人物の性格や相関関係などを解説していきますが、まずは作品の基礎情報をお伝えしておきましょう。
新世紀エヴァンゲリオンの監督
『新世紀エヴァンゲリオン』の監督は、庵野秀明です。庵野氏は1960年生まれの現在63歳で、出身は山口県になります。高校卒業後、一浪した後大阪芸術大学に入学しました。在学中からアニメや特撮作品を自主制作し、高い評価を受けます。
その後プロとして数々の作品に関わるようになり、1995年には『新世紀エヴァンゲリオン』を発表、一般にもその名が浸透します。2006年に「株式会社カラー」を設立、2007年から21年にかけ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』4部作を制作しました。アニメのほか実写作品も数多く手がけています。
新世紀エヴァンゲリオンの概要
テレビアニメ版の『新世紀エヴァンゲリオン』は、1995年から96年にかけて放送されました。深夜枠での再放送が高視聴率を取るなど社会現象を巻き起こし、97年にはテレビ版と結末が異なる劇場版が公開されます。さらに2007年からは、物語を再構築した「新劇場版」と呼ばれる4部作が制作・公開され、21年に完結を迎えています。これらアニメのほか、コミカライズ版も出版されています。
新世紀エヴァンゲリオンのあらすじ
『新世紀エヴァンゲリオン』は、「セカンドインパクト」と呼ばれる大災害で人類の多くを失った世界を舞台とする物語です。主人公の少年碇シンジは、疎遠だった父に突然呼び出され、第3新東京市にやってきます。そこへ姿を現したのは、「使徒」と呼ばれる謎の巨大生物でした。ミサトという女性に助けられ、国連特務機関NERVの基地に連れていかれたシンジは、父から人造人間「エヴァンゲリオン」に乗って使徒と戦うよう言い渡される…というストーリーになります。
【新世紀エヴァンゲリオン】主な登場人物一覧!性格や関係性も解説
『新世紀エヴァンゲリオン』には数多くの人物が登場し、物語の中で複雑な関係を築きます。ここからは、『エヴァ』の主な登場人物を一覧にまとめて、その性格やお互いの関係性を紹介していきます。
登場人物①碇シンジ
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物紹介、まずは主人公の碇シンジです。年齢14歳、EVA初号機パイロットを務める彼は、「サード・チルドレン、第3の少年」とも呼ばれます。NERV最高司令官のゲンドウは実の父にあたる人物で、EVAの戦闘指揮官であるミサトは、シンジにとって上司であり保護者でもあるという関係になります。彼は父に捨てられたと感じて育ったことから、自分の存在価値を信じられずおり、性格はかなり後ろ向きです。
登場人物②綾波レイ
続いて紹介する『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物は、ヒロインの1人である綾波レイです。データ上の年齢は14歳、EVA零号機パイロットを務めており、「ファースト・チルドレン、第1の少女」とも呼ばれます。実はゲンドウの妻・ユイの準クローンといった存在で、作中では複数の「綾波レイ」が登場しました。性格は当初ほとんど無感情でしたが、シンジに対しては次第に気持ちを通じ合わせる関係となっていきます。
登場人物③惣流(式波)・アスカ・ラングレー
主要登場人物の3人目は、惣流(新劇場版では“式波”)・アスカ・ラングレーです。彼女も本作のヒロインの1人で、EVA弐号機パイロットを務める「セカンド・チルドレン、第2の少女」になります。性格は勝気でプライドが高く、シンジに対しては最初から下に見る言動が目立ちましたが、徐々に異性として意識するような素振りも見せるようになっていきます。
登場人物④渚カヲル
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物紹介、続いては渚カヲルです。彼は「フィフス・チルドレン」として送り込まれたEVAパイロットですが、実は「使徒」の1人という人物になります。常に柔和な笑みを浮かべた、物腰の柔らかい中性的な美少年で、シンジに対しては特別な感情を抱いている様子を見せます。シンジもまたカヲルに強く惹かれ、深い部分で絆を構築する関係となります。
登場人物⑤碇ゲンドウ
碇ゲンドウは、特務機関NERVの最高司令官を務める人物です。性格は冷酷非情で自らの目的以外に関心がなく、普段ほとんど人間的な感情を見せません。親子の関係であるシンジに対しても、一貫して距離を取った態度を保っています。一方、妻ユイの一部を受け継ぐレイに対しては、時に優しさを見せることもあります。
登場人物⑥冬月コウゾウ
冬月コウゾウはNERV副指令官で、ゲンドウの右腕的なポジションにある人物です。以前は大学教授を務めており、ゲンドウは彼にとってかつての教え子という関係にもあたります。同じく元教え子である碇ユイに対しては特別な好意を抱いており、そのためにゲンドウに協力したと思われますが、新劇場版では単に元教え子らの願望成就を助けたかったとの動機を告白しています。
登場人物⑦葛城ミサト
続いての『新世紀エヴァンゲリオン』の主要登場人物は、葛城ミサトです。彼女はNERV戦術作戦部作戦局第一課課長で、EVAの戦闘を直接指揮する立場にあります。シンジやアスカとは共に暮らす関係で、彼らにとっての保護者という顔も持っています。性格は表向きあけっぴろげで社交性が高く、がさつでだらしない一面もあるものの、職務については非常に有能となっています。
登場人物⑧赤木リツコ
赤木リツコは、EVAの開発総責任者でスーパーコンピューター「MAGI」の管理・運営担当です。ミサトとは同僚であり、大学以来の友人という関係でもあります。非常に冷静な性格で、技術者としての能力にも恵まれています。MAGIの開発者である赤木ナオコは実の母ですが、彼女が自分と同じゲンドウの愛人であったことから、母に対しては複雑な感情を抱いています(新劇場版ではゲンドウの愛人という描写は消えています)。
登場人物⑨伊吹マヤ
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物紹介、9人目は伊吹マヤです。彼女はNERV本部オペレーターで、技術開発部に所属しています。リツコも認める優秀な人材で、性格は真面目で潔癖、やや精神的にもろい部分もあります。リツコに対しては、尊敬やあこがれ以上の念を抱いています。新劇場版では「Q」以降、ユニットリーダーとして謹厳な顔も見せるようになりました。
登場人物⑩真希波・マリ・イラストリアス
真希波・マリ・イラストリアスは新劇場版以降の登場人物で、やはりEVAパイロットでありかつヒロインの1人です。詳しい過去などは不明ですが、作中ではゲンドウらと同年代らしい描写もあります。EVAに乗ることを楽しむなど楽観的でエネルギッシュな人物で、いわばシンジとは真逆の性格ですが、彼とは次第に近しい関係となっていきます。
登場人物⑪加持リョウジ
加持リョウジはNERV職員で特殊監査部に属しています。ドイツ支部では、アスカの保護責任者を務めていました(新劇場版では2人にほとんど面識はありません)。各方面とつながる多重スパイでもあります。飄々として女性関係にだらしない性格で、ミサトとはかつて恋人同士でした。現在もその関係を多分に引きずっています。
登場人物⑫鈴原トウジ
『新世紀エヴァンゲリオン』の主要登場人物、最後は鈴原トウジです。彼は第壱中学校に通う生徒で、シンジとはクラスメートの関係になります。登場時はシンジを嫌っていましたが、のちに良き友人となりました。性格は粗暴ながら怖がりな一面もあり、同時に妹想いの兄でもあります。
【新世紀エヴァンゲリオン】その他の登場人物一覧!性格や関係性も解説
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物について、性格や相互の関係などを紹介しています。主要キャラについて見た後は、その他のキャラに視点を移しましょう。やはり個々の性格と関係を解説していきます。
登場人物①青葉シゲル
その他の『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物紹介、まずは青葉シゲルです。NERV本部のオペレーターを務める彼は、本編中ではよく顔を見せるものの、性格などの詳しいキャラクター描写はありません。旧劇場版26話では、彼のみ嫌がる中無理やりL.C.Lに還元されるという印象的な最後を遂げました。
登場人物②日向マコト
日向マコトも、NERV本部オペレーターを務める人物になります。同僚の青葉らとはよく絡みますが、彼らがどのような個人的関係にあるかは不明です。性格はやや軽はずみな口を聞くところがあり、ミサトにたしなめられるなどしていました。そのミサトに対しては、好意を抱いていたことが劇中で明らかにされています。
登場人物③キール・ローレンツ
『新世紀エヴァンゲリオン』のその他登場人物一覧、続いてはキール・ローレンツです。彼は秘密結社ゼーレの一員で、モノリスナンバー01として中心人物の役割を担っていました。ゲンドウとの関係はセカンドインパクト以前にまでさかのぼり、彼を一定程度信頼し計画実行を委ねていましたが、物語が進むにつれ次第に不信を増していくこととなります。
登場人物④相田ケンスケ
続いて紹介する登場人物は、相田ケンスケです。彼はシンジのクラスメートで、トウジと行動を共にすることが多くなっています。シンジとは、トウジ同様のちに親しい関係になりました。性格は軽薄に見える一方で、老成した言葉を吐く一面もあります。軍事オタクかつカメラマニアの顔も持ちます。
登場人物⑤洞木ヒカリ
洞木ヒカリも第壱中学に通う女生徒で、シンジのクラスメートになります。アスカとはかなり近しい関係で、彼女にデートのあっせんなどをしていました。真面目な性格で、クラスの委員長を務めています。トウジにはきつくあたる場面が多いものの、実際は彼に対し淡い恋心を抱いています。
登場人物⑥碇ユイ
碇ユイはゲンドウの妻で、シンジにとっては実母の関係にあたります。EVA開発過程の事故で死亡されたとされていますが、EVA初号機に取り込まれ消失したというのが実相になります。性格は明朗かつ前向きで、悪い噂のあったゲンドウも「かわいい人」と呼んでいました。ゲンドウにとっては、彼女への執着がすべての原動力となっています。
登場人物⑦赤木ナオコ
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物を紹介しています。赤木ナオコは前述のように赤木リツコの実母で、MAGIを開発した人物になります。技術者として非常に優秀な人物で、リツコの同級生たちにもその名が知られていました。ゲンドウとは愛人関係にあったものの、科学者としての腕を利用されていたというのが実情です。
登場人物⑧惣流・キョウコ・ツェッペリン
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物である惣流・キョウコ・ツェッペリンは、アスカの実母です。本編中では顔を見せず、シルエットのみの登場でした。ゲヒルンの科学者という立場にあった彼女は、ユイ同様EVAへの接触実験に挑み、弐号機の素体に魂の大部分を取り込まれてしまいます。その挙句、入院中に縊死してしまいました。『碇シンジ育成計画』では天然ボケの性格として描かれています。
登場人物⑨ペンペン
登場人物というか動物ですが、ペンペンはミサトの家に暮らす「新種の温泉ペンギン」です。冷蔵庫型の居室を持ち、シンジやアスカとは同居人の関係にあたります。ペンギンですが知能は高く、人間の言葉に理解を示し、新聞を読むこともできます。飲酒も可能です。漫画版では元実験動物で、処分されるところをミサトが引き取ったことになっています。
登場人物⑩鈴原サクラ
続いて紹介する登場人物は、鈴原サクラです。彼女はトウジの妹で、初号機と第3使徒の戦いに巻き込まれて負傷し、トウジがシンジをなぐる原因となりました。新劇場版では成長後の姿が描かれ、ヴィレに所属しヴンダーの乗員となっています。性格は明るく天真爛漫で、複雑な感情を持つシンジに対しても礼儀正しく接する様子が描かれています。
登場人物⑪高雄コウジ
高雄コウジもヴィレの一員で、ヴンダーのクルーになります。筋骨隆々としたスキンヘッドの男性で、機関長を務めています。加持とは親しい関係だったもようで、艦長のミサトについては「加持が信じた彼女を信じる」と語っていました。仲間思いの性格で、「ヤマト作戦」直前にはこれまで死んだ仲間の分として、腕に何本ものバンダナを巻き付けています。
登場人物⑫北上ミドリ
北上ミドリはヴンダーの乗員で、索敵および艤装作業を担当しています。ニアサードインパクトの原因を作ったシンジに対して憎しみの感情を隠さず、彼の言葉に悪意ある反応を返す様子が多くみられました。そのためファンからは、当初「性格が悪そう」とあまり好かれていませんでしたが、ごくまっとうな感性の持ち主とわかってからは、やや好感度が上がっています。
登場人物⑬長良スミレ
長良スミレは、ヴンダーで操舵を担当する艦橋要員の1人です。褐色の肌をした女性で、北上ミドリよりは冷静な判断力を持ち、性格も生真面目さが目立ちます。ミサトとの関係は、1人ヴンダーに残ろうとする彼女の元へ戻ろうとするなど、全幅の信頼を寄せている様子が垣間見られました。
【新世紀エヴァンゲリオン】登場人物の名前の由来一覧
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物についての紹介が済んだ後は、その名前の由来について見ていきましょう。『エヴァ』の登場人物名はほとんどが何かにちなむもので、そちらについても興味をそそられるところです。
名前の由来①碇シンジ
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物の名前の由来紹介、1人目は主人公の碇シンジですが、彼の「碇(いかり)」という性は、広告デザイナーで庵野監督の学生時代の友人である碇義彦にちなんでいるとのことです。一方名前の方は、やはり監督と親しい関係にある樋口真嗣に由来しています。特技監督や映画監督などの肩書を持つ樋口氏は、庵野氏と共同での仕事も数多くこなしています。
名前の由来②綾波レイ
「綾波レイ」の「綾波(あやなみ)」姓の由来となったのは、大日本帝国海軍の駆逐艦の名前です。特型駆逐艦(吹雪型)の11番艦である「綾波」にちなんでつけられました。「レイ」は「零(号機)」をかけているのと、『美少女戦士セーラームーン』の登場人物である「火野レイ」にもちなんでいます。同シリーズに関係した幾原邦彦氏を制作に引き込む意図があったものの、成功はしませんでした。
名前の由来③惣流(式波)・アスカ・ラングレー
「惣流(そうりゅう)」という性は、大日本帝国海軍の空母・「蒼龍」に由来しています。名前の「アスカ」は漫画家・和田慎二の作品の主人公名から、「ラングレー」は、アメリカ海軍の空母「ラングレー」から取られました。一方新劇場版での「式波」姓は、海上自衛隊のあやなみ型護衛艦「しきなみ」にちなんで付けられています。
名前の由来④真希波・マリ・イラストリアス
真希波・マリ・イラストリアスの「真希波」姓は、海上自衛隊のあやなみ型護衛艦「まきなみ」をネタ元としています。「イラストリアス」については、英海軍の航空母艦「イラストリアス」から付けられました。「マリ」という名前は、安野モヨコの漫画のキャラ「マリコ」と『勇者ライディーン』の登場人物である「桜野マリ」にちなんでいるとのことです。
名前の由来⑤渚カヲル
渚カヲルの「渚」姓の由来は映画監督の大島渚で、綾波レイの「波」と対にする意図も込められています。さらに偏と旁を分けると、「シ者(使者=使徒)になるという仕掛けも施されています。名前は「オワリ」の語を1文字ずつ後ろへずらすことで得たもので、全体では「使者の終わり」すなわち「最後の使徒」を表した名前ということになります。
名前の由来⑥鈴原トウジ
鈴原トウジという名前のネタ元となったのは、村上龍の小説『愛と幻想のファシズム』の登場人物です。同作の語り手で主人公の、「鈴原冬二」から付けられました。なお、同作は『新世紀エヴァンゲリオン』の世界観にも大きな影響を及ぼしたことが知られています。
名前の由来⑦葛城ミサト
葛城ミサトの「葛城(かつらぎ)」姓は、大日本帝国海軍の雲竜型航空母艦「葛城」に由来しています。一方名前の「ミサト」の由来となったのは、漫画家・成田美名子の作品のキャラ名ということです。
名前の由来⑧碇ゲンドウ
「碇」姓の由来は上記の通りです。「ゲンドウ」の名前は、テレビシリーズおよび旧劇場版の制作会社であるガイナックスで実現されなかった他企画のキャラ名を流用したとされています。旧姓(新劇場版では元から碇性)の「六分儀」は、航海などで使われる反射計器の一種になります。
名前の由来⑨赤木リツコ
「赤木」姓は、やはり帝国海軍の空母「赤城」に由来しています。また「リツコ」の名前は、庵野監督の中学時代の友人の名に通じているそうです。
名前の由来⑩冬月コウゾウ
「冬月(ふゆつき)」姓の由来は、こちらも旧帝国海軍の駆逐艦「冬月」です。「コウゾウ」という名前は語呂の良さで選んだとのことで、特定のネタ元はありません。ちなみに容姿の方は、担当声優の清川氏をモデルとしています。
名前の由来⑪加持リョウジ
「加持(かじ)」という性は、船のパーツである「舵」に由来しています。名前の「リョウジ」は、成田美名子の作品の主人公名(沢田涼司)から来ているとされますが、『愛と幻想のファシズム』のキャラ名(山岸良治)が元であるとする意見もあります。
【新世紀エヴァンゲリオン】登場人物のカップリング
『新世紀エヴァンゲリオン』で気になるのは、登場人物の性格や名前の由来ばかりではありません。「恋愛関係」も本作の大きな関心事となっていますが、ここでは作中で形作られたカップリングの模様について解説します。
カップリング①加持リョウジと葛城ミサト
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物のカップリングでもっとも順当なのが、「加持リョウジ×葛城ミサト」でしょう。元々恋人同士だった2人は、再会を機にヨリを戻します。『シン・エヴァンゲリオン劇場版』では加持はすでに死亡していますが、2人が儲けた息子が登場することから、順調に愛を育んでいたことが見て取れます。
カップリング②綾波レイと渚カヲル
はっきりと示されたわけではないものの、ファンの間で可能性がささやかれているのが「綾波×カヲル」のカップリングです。『シン・エヴァンゲリオン』のラストでの2人の描かれ方がその根拠ですが、それぞれリリスの魂とアダムの魂を持つ存在であることを考えると、それほど意外な組み合わせとも言えないところです。
カップリング③アスカとケンスケ
まさかの組み合わせとなったのが、「アスカ×ケンスケ」のカップリングです。『シン・エヴァンゲリオン』ではこの2人のかなり親し気な様子が描かれており、明らかに特別な関係であることがほのめかされています。どうやら14年の時のずれが、アスカの気持ちをシンジからケンスケへと動かしたもようです。
カップリング④シンジとマリ
さらにファンを驚かせたのが、シンジとマリのカップリングでした。2人が恋愛関係にある明確な描写はありませんが、ラストのやり取りなどを見ると、特別な間柄なのは間違いなさそうです。マリには「マグダラのマリア」が重ねられているという意見があり、そうすると新世界の創造主=神であるシンジとの組み合わせは、順当と見ることもできます。
【新世紀エヴァンゲリオン】登場人物の声優一覧
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物を語るにあたっては、担当声優についても触れておく必要があるでしょう。ここからは、キャラに生命を吹き込んだ個々の声優情報をお届けします。主要キャラはもちろん、その他のキャラの声優も紹介しています。
声優①碇シンジ役/緒方恵美
主人公碇シンジの声を演じたのは、緒方恵美です。東京都生まれの緒方氏は、ミュージカル女優として演劇の道に入り、そこから声優業に進出しました。『エヴァ』でシンジ役に抜擢されたことをきっかけに、一気に人気声優となります。本人も「シンジを演じるために声優になった」と語るほど、役への思い入れは強くなっています。
声優②葛城ミサト役/三石琴乃
葛城ミサト役の三石琴乃は、1967年に埼玉県で生まれました。声優デビューは1989年で、92年には出世作である『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ役を獲得しています。『エヴァ』への出演を機に、大人のキャラを演じる機会が増加しました。他の出演作には『クレヨンしんちゃん』(上尾ますみ)などがあります。
声優③赤木リツコ役/山口由里子
赤城リツコを演じる山口由里子は、舞台俳優からキャリアをスタートさせます。声優として本格的に演じたのは、『エヴァ』のリツコ役がほぼ最初でした。その他の主な出演作は、『ONE PIECE』(ニコ・ロビン)『交響詩篇エウレカセブン』(ソニア)などとなっています。
声優④綾波レイ役/林原めぐみ
林原めぐみは、1986年に声優としてデビューします。その後『らんま1/2』などへの出演を機に知名度を上げ、90年代に入ると『エヴァ』や『スレイヤーズ』などさらなる当たり役を獲得してトップ声優の座をゆるぎないものとしました。他に『名探偵コナン』(灰原哀)などの出演作があります。
声優⑤惣流・アスカ・ラングレー役/宮村優子
宮村優子は舞台俳優と並行して声優活動を始め、次第に声の仕事の割合が増えていったという経歴を持ちます。アスカ役を機に知名度を上げ、その後『名探偵コナン』(遠山和葉)などの有名作に出演していきます。一時期オーストラリアへ移住していましたが、現在は国内に拠点を戻して活動しています。
声優⑥碇ゲンドウ役/立木文彦
ゲンドウ役の立木文彦は、1980年代の初めに声優としてデビューしました。アニメの他に吹き替えも多くこなし、フォレスト・ウィテカーなどを担当しています。主な出演作品には、『銀魂』(長谷川泰三)、『逆境無頼カイジ』(ナレーション)などがあります。
声優⑦冬月コウゾウ役/清川元夢
清川元夢(もとむ)は、本名を清辰蔵(きよしたつぞう)と言います。本業は舞台俳優で、声優業は1962年ごろから始めました。庵野作品の常連で、『ふしぎの海のナディア』のガーゴイル役なども担当しています。2022年に肺炎で永眠しました。
声優⑧日向マコト役/結城比呂
日向マコトを演じる結城比呂(本名 露崎 照久)は、舞台俳優として活動したのち1988年に声優デビューしました。『エヴァ』以外の出演作には『仙界伝 封神演義』(太公望)、『少女革命ウテナ』(ディオス)などがあります。2007年からは、名前の表記を「優希比呂」に改めています。
声優⑨伊吹マヤ役/長沢美樹
長沢美樹は1991年に声優としてデビューした後、90年代中盤ごろから数々の作品に携わるようになっていきました。主な出演作品には、『それいけ!アンパンマン』(クリームパンダ)、『機動戦艦ナデシコ』(マキ・イズミ)などがあります。
声優⑩青葉シゲル役/子安武人
子安武人は1988年から声優として仕事を開始し、翌年の『天空戦記シュラト』への出演で知名度を上げました。その後も『ジョジョの奇妙な冒険』(ディオ・ブランドー)、『進撃の巨人』(ジーク・イェーガー)など数々の話題作に出演しています。また、メディアミックス作品の原案や音楽活動などもこなしています。
声優⑪加持リョウジ役/山寺宏一
山寺宏一は、1985年に声優としてデビューしました。加持リョウジ役以外にも、『らんま1/2』(響良牙)、『ドラゴンボール超』(ビルス)、『まじめにふまじめ かいけつゾロリ』(ゾロリ)など多数の代表作と「七色の声」を持つトップ声優です。また、司会業などの他分野でも活躍しています。
声優⑫キール・ローレンツ役/麦人
麦人(むぎひと:本名 寺田誠)は、子役として6歳から活動を開始します。声優としての活動は1960年後半ごろから始め、以後アニメや吹き替えなどの分野で多数の作品に携わりました。その他の主な出演作には、『呪術廻戦』(楽巌寺嘉伸)などがあります。
声優⑬鈴原トウジ役/関智一
関智一が声優活動を始めたのは、1991年になります。その後『機動戦士Vガンダム』で初レギュラーを獲得、2004年にはキャストを一新した『ドラえもん』でスネ夫役に抜擢されるなど、順調にキャリアを重ねてきました。舞台活動や音楽活動も並行して行っています。
声優⑭相田ケンスケ役/岩永哲哉
岩永哲哉は、1990年代に声優活動を始めました。少年役を演じる機会が多く、ケンスケ役以外の代表作には、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』のマリク役などがあります。小説やコラムの執筆経験なども持っています。
声優⑮洞木ヒカリ役/岩男潤子
岩男潤子は歌手を目指し活動した後、1994年に声優デビューしました。声優としての代表作には、他に『カードキャプターさくら』(大道寺知世)などがあります。歌手としては 95年にソロデビューを果たし、以後コンスタントに作品を発表しています。
声優⑯渚カヲル役/石田彰
石田彰は中学時代から演劇に携わり、1990年に声優デビューしました。以降独特の声質で癖のある役柄を多く演じるようになり、カヲル役以外にも『機動戦士ガンダムSEED』(アスラン・ザラ)や『昭和元禄落語心中』(有楽亭八雲/菊比古)など多数の役柄で存在感を発揮しています。
声優⑰赤木ナオコ役/土井美加
土井美加は演劇を志し劇団昴に加入、ほぼ同じころから声の仕事を開始します。以降、アニメや吹き替えにおいて数々の役柄を演じるようになりました。アニメ作品の主な代表作には、『超時空要塞マクロス』(早瀬未沙)、『蟲師』(ぬい)などがあります。
【新世紀エヴァンゲリオン】登場人物に対する世間での評判や人気
『エヴァ』の登場人物について、世の中の人はどう感じているのでしょうか。X上の意見を抜き出して、その点について探っていきたいと思います。多種多様な意見の中から、3つを選んでご紹介しましょう。
『エヴァ』には、性格も立場も異なるさまざまな人物が登場します。中にはかなり取っつきにくいキャラもいるものの、きれいに完結した今となっては、こちらの方のようにその全員を肯定的に見れるようになった人も多いもようです。
『エヴァ』の登場人物ほとんどを好きになれたとしても、やはりゲンドウだけは許しがたいという意見も多く見られました。すべての元凶と言っても良いキャラなだけに、どれだけ心情を吐露されてもダメな人にとってはとことんダメなもようです。
『エヴァ』はコミュニケーションを大きなテーマとする物語で、登場人物のほとんどが他者との関係に葛藤を抱えています。そうした切実さが刺さる人には刺さる一方で、ただただ痛々しさのみ感じられてしんどいという意見も多くなっています。
【新世紀エヴァンゲリオン】登場人物は魅力的だった
『新世紀エヴァンゲリオン』の登場人物について紹介しました。このように、『エヴァ』の登場人物はそれまでの多くのロボットアニメと異なり、より私たちにとって生々しく身近に感じられる者ばかりとなっています。本作が完結後も多くの人の心をつかんで離さないのは、そうした等身大の魅力によるところが大きいのは間違いありません。『エヴァ』をまだ本格的に見たことがないという方は、ぜひ本記事を参考にその世界を体験してみてください。
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だいじろう
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