【エヴァンゲリオン】渚司令とカヲルが呼ばれる理由とは?加持との関係性も
シン・エヴァンゲリオンにて再登場した渚カヲルは加持から渚司令と呼ばれ、そのことに驚いたファンが続出しました。本記事ではエヴァンゲリオンに登場する渚司令とカヲルが呼ばれる理由についてまとめ、加持やゲンドウとの関係についても解説していきます。
目次
【エヴァンゲリオン】渚司令こと渚カヲルとは?
渚司令こと渚カヲルはエヴァンゲリオンの主人公・碇シンジと密接な関係を持つ主要キャラクターの1人で、作品や媒体によって異なる設定を持っている複雑なキャラクターでもあります。ここではエヴァンゲリオンにおける渚司令及び渚カヲルのプロフィールをまとめ、エヴァンゲリオンの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。
渚カヲルのプロフィール
渚カヲルはゼーレから派遣された15歳の少年です。アッシュグレイな髪と赤い瞳が特徴的な美少年で、ミステリアスで哲学的な発言が多いです。エヴァンゲリオンのパイロットのフィフス・チルドレンとして同じパイロットのシンジと良好な関係を築いていましたが、その正体は第17使徒・タブリスです。
エヴァンゲリオンの概要
エヴァンゲリオンは庵野秀明監督の下、GAINAXにて制作されたオリジナルアニメ作品です。1995年10月~1996年3月にかけて全26話が公開されており、第3次アニメブームを引き起こすほどの人気作となりました。2006年には本作の設定を再構築したエヴァンゲリオン新劇場版が公開されるようになり、2021年に公開されたシリーズ4作品目『シン・エヴァンゲリオン劇場版:II』は興行収入100億円を超える記録を打ち立てました。
エヴァンゲリオンのあらすじ
西暦2015年に第3新東京市へ使徒と呼ばれる謎の生命体が襲来すると、国連直属の特務機関ネルフの総司令である碇ゲンドウは自分の息子・碇シンジに巨大な人型決戦兵器エヴァンゲリオンのパイロットになることを命じました。その指示に従ったシンジはEVA初号機に乗って戦いの日々に身を投じながら、人との関わりや父親との関係に葛藤しつつ、自ら求める世界を創り出すために戦い続けていきます。
【エヴァンゲリオン】渚司令という呼び名で呼ばれる理由や意味
シン・エヴァンゲリオン劇場版のラストシーンにて、本来なら碇ゲンドウが座っているはずの席に渚カヲルが鎮座しており加持から渚司令と呼ばれると、まさかのシーンに多くのファンが困惑し、同時に渚カヲルが何者なのかと話題になりました。ここではエヴァンゲリオンにおける渚司令という呼び名で呼ばれる理由や意味についてまとめていきます。
加持リョウジに渚司令という呼び名で呼ばれるシーン
碇シンジと碇ゲンドウがマイナス宇宙での精神世界にて対話を行った後、シンジの中にユイを見つけたゲンドウの代わりに精神世界で渚カヲルが加持リョウジと対話するシーンが描かれました。そこで加持が渚司令と口にし、唐突に彼の正体が明かされました。
カヲルが渚司令だったのはいつ?
- 現在の世界における『破』と『Q』の間(空白の14年)
- 別の世界(ループする世界の中のいずれか)
いつから渚司令だったのかについて作中では明かされていませんが、上記の2パターンが考えられます。前者の場合、『Q』で渚はゲンドウの計画を阻止しようとする意志を見せており、加持と共通の目的だったことから彼の意志を尊重し司令という立場を捨ててネルフにいた可能性が考えられます。後者の場合、世界が何度もループしていることが説明されていたことから別世界の渚が渚司令となって登場したと考えられます。
カヲルはどの組織の司令だった?
庵野監督の発言から、渚カヲルはネルフの司令になったと明かされています。実際に渚司令が登場したシーンでは、背景がネルフの総司令官公務室であり身に着けていた衣服もネルフ司令のものでした。また、副指令には加持が配属されています。
カヲルが渚司令という呼び名になった理由
ゼーレはサードインパクトを起こそうとしたゲンドウと冬月を失脚させた後、ネルフを意のままに操れる人物という理由で渚カヲルを司令に選んだと考えられます。なお、渚は加持に指令を呼びを止めるよう言いましたが、加持はそれをやんわり断りました。
カヲルの渚司令のシーンにはどのような意味があった?
渚はループを繰り返す中でシンジを幸せにするために何度もトライしてきました。そんな時マイナス宇宙でシンジの成長を実感すると、そこで渚はシンジの幸せを誤解していたことに気付き、彼を幸せにすることを諦めたのかもしれません。間接的にシンジが渚を助ける形となり、最後のシャッターが下りる演出もループからの解放を意味していると推察できます。
【エヴァンゲリオン】渚司令と加持リョウジの関係性を考察
渚カヲルが司令となって現れたことで加持リョウジとの関係性に様々な謎が浮上するようになりました。ここではエヴァンゲリオンにおける渚司令と加持リョウジの関係について考察し、表では明かされていないエヴァンゲリオンの裏設定に迫っていきます。
加持リョウジとは?
加持リョウジは表向きは特務機関ネルフの諜報員、裏では日本政府内務省のスパイ、更にはゼーレから遣わされたゲンドウの監視役という三重スパイを演じている男性です。飄々とした性格が特徴的で相手の思考の先を読む食えない男でもあります。作中ではアスカの保護観察兼ゲンドウの指示に従う部下として活動しており、その特殊な立場を利用して人類補完計画の陰謀を追っていました。
渚司令と加持リョウジの会話から関係を考察
庵野監督の言葉から渚司令と加持リョウジがそれぞれネルフの司令、副指令になったと明かされると、その2人がどのような経緯や関係性を築いてきたのかという新しい謎が生まれました。ここでは2人の関係性について、以下の2つの会話シーンから考察と理由を説明していきます。
考察①海洋研究所での会話
渚とは海と陸のはざま。第1の使徒であり、第13の使徒となる、人類のはざまを紡ぐ、あなたらしい名前だ
出典: himacinema.com
カヲルパートの本質は『カヲルの救済』という部分が強く、加持は彼の心のケアをすることに努めていました。そのため上記の加持のセリフは、ゲンドウの策略にハマって第13の使徒に堕とされてしまった渚をフォローするために発したものと考えられます。
考察②農園の跡地での会話
加持が渚に「老後は畑仕事でもどうです?」と問うこのシーンは、『Q』でも似たシーンが描かれています。しかし『シン・エヴァンゲリオン』のシーンはサードインパクトの大災害が起こった後なので実際の出来事ではないと断定できます。そのため海洋研究所と同様、渚の心をケアするために用意された架空の出来事である可能性が考えられます。
【エヴァンゲリオン】渚司令とゲンドウの関係性を考察
渚カヲルが司令になったことで碇ゲンドウとの関係についても謎が深まっており、エヴァンゲリオン作中では具体的な関係性が描かれていなかったことから、ネット上で様々な考察が寄せられています。ここではエヴァンゲリオンにおける渚司令とゲンドウの関係性について考察していきます。
渚司令とゲンドウの共通点
渚司令はシンジの前でピアノを披露することがあり、ピアノの演奏を心得ているほど音楽を嗜んでいます。ゲンドウも音楽に対しては興味を持っているようで、時折イヤホンを装着して曲を聴いたりピアノを弾くことで心の平穏を保っていたりしていました。
渚司令はゲンドウのクローン説
エヴァンゲリオンの世界には遺伝子操作によってクローンを生み出す技術が確立されており、ネット上で突如現れた渚司令がゲンドウのクローンではないかと考えられるようになりました。
渚司令は碇ゲンドウの父性のような存在?
ゲンドウは自分が傍にいない方がシンジが幸せになると判断して彼と距離を置いていましたが、それは逆効果に働いてしまいシンジから拒絶されたと勘違いされていました。そんなシンジに寄り添ったのが渚カヲルでした。渚カヲルという人物は、ゲンドウが持っていた愛情部分のみを浮き彫りにした父性のような存在だったのかもしれません。
【エヴァンゲリオン】渚司令の声優
渚司令及び渚カヲルはその後のアニメ作品に似たようなキャラクターが量産されていくほどの人気を呼んでおり、その人間性の他に演じていた声優にも注目が寄せられていました。ここではエヴァンゲリオンにて渚司令を演じた声優についてまとめていきます。
渚司令の声優は「石田彰」
渚司令を演じた声優は石田彰(いしだあきら)さんです。ファンの間で『石田ボイス』と称されるほどの独特な声質が特徴的で、ミステリアスな役やクセの強い役、女性声に近い男性キャラや作品のキーキャラクターを演じることも多いです。
石田彰のプロフィール
- 性別:男性
- 出身地:愛知県日進市
- 生年月日:1967年11月2日
- 身長:163cm
- 血液型:O型
- 事務所:ピアレスガーベラ
- デビュー時期:1988年
石田彰の主な出演作品
- 桂小太郎(銀魂)
- 猗窩座(鬼滅の刃)
- 堕落王フェムト(血界戦線)
- 久保田吉伸(坂本ですが?)
- レグルス・コルニアス(Re:ゼロから始める異世界生活)
【エヴァンゲリオン】渚司令に対する世間での評判や人気
シン・エヴァンゲリオン劇場版にて初めて渚司令が登場した時には多くのファンが驚愕したと言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか?ここでは渚司令に対する世間での評判や人気について、SNS上に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。
ネット上では渚司令の正体について混乱している人が残っているようです。渚司令の登場シーンは突然のもので、その上前作『Q』にて死亡していたため実は生きていたの?と勘違いする人まで見受けられました。
渚司令を合わせて加持リョウジの存在も注目されているそうで、2人がどういった関係性になっているのか気にしている人が多くいました。ネット上では2人が知り合った経緯や司令に選ばれた理由に関する考察が行き交っており、興味深い考察が多く寄せられていました。
渚司令に関する謎の一部はシン・エヴァンゲリオンの舞台挨拶に登壇した庵野監督の発言によって明かされており、その時ネット上では大きな話題となっていました。庵野監督としては『破』の続きとして『Q』を作る予定だったのがシンジが一切出なくなってしまったため断念したと明かしており、その結果空白の14年が生まれたそうです。
【エヴァンゲリオン】渚司令とカヲルが呼ばれる理由は複雑だった
渚カヲルが渚司令と呼ばれた理由はとても複雑で、加持リョウジとの関係にも謎が残されていました。シン・エヴァンゲリオンはシンジが求めていた世界を創り上げたことで完結していますが、スピンオフとして渚司令の経緯を描いた物語が公開されることを期待しておきましょう。
この記事のライター
zeile
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