【エヴァンゲリオン】マリの正体やマリエンドの意味とは?ユイとの関係も考察
エヴァンゲリオン劇場版:破で初登場した正体不明の真希波・マリ・イラストリアスとは一体どんな人物なのか詳しく解説していきます。マリと碇ユイ、他のキャラクターとの関係とマリエンドの意味など徹底的に考察し、マリの正体に対するファンの評判などもまとめていきます。
目次
【エヴァンゲリオン】マリとは?
マリのプロフィール
- 名前:真希波・マリ・イラストリアス
- 年齢:不詳
- 性別:女性
- 出身地:イギリス
- 所属:NERVユーロ支部
真希波・マリ・イラストリアスは、エヴァンゲリオン新劇場版:破で初登場したエヴァンゲリオン8号機のパイロットです。イギリス出身のマリは、実はNERVユーロ支部の所属ですが、日本に密入国しており行動の目的など謎の多い正体不明のキャラクターです。見た目は主人公碇シンジたちと同年代の16歳くらいに見えますが、年齢や経歴は不詳です。
エヴァンゲリオンの概要
『新世紀エヴァンゲリオン』は、GAINAXが制作しロボットや群集劇、SFをテーマにしたアニメーション作品です。1995年から1996年にかけてTVアニメ全26話が放送され、エヴァやエヴァンゲリオンの愛称で多くのファンから支持されている大人気作品です。第3次アニメブームのきっかけを作ったエヴァンゲリオンは、2006年に新たな設定の新劇場版の制作が発表され、2007年に『序』、2008年に『破』、2012年に『Q』、2021年に『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』が公開されました。
エヴァンゲリオンのあらすじ
セカンドインパクトにより人口が半分になった2015年の世界で、碇シンジは別居していた父・碇ゲンドウに呼び出され、第3新東京市を訪れます。特務機関NERVの総司令を務める父ゲンドウは、シンジに対して汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機に乗って、使徒と戦うことを命じます。同年代のエヴァパイロット・綾波レイの負傷を目の前で見て渋々搭乗することを決めたシンジは、使徒との戦いで友人たちの大怪我など様々な試練が訪れます。
【エヴァンゲリオン】マリの正体を考察
マリの正体に関する謎を考察
エヴァンゲリオンTVアニメや旧劇場版では、一切登場しなかった真希波・マリ・イラストリアスは新劇場版:破で初登場を果たし、正体不明のキャラクターとして注目されています。謎の多いマリの正体について、考察をしていきます。
考察①メガネが変わる理由
マリは、赤いフレームのメガネを掛けているのが特徴的ですが、メガネの種類が変わる描写があります。エヴァンゲリオンに搭乗している際のマリは、フレームの上部分がないアンダーリムタイプのメガネを掛けています。しかし、通常や出会いのシーンでは、レンズの全体にフレームがあるメガネを掛けています。これは碇シンジの母・碇ユイのお下がりであり、碇ユイと何らかの関係がある人物だと考察されています。
考察②DSSチョーカーをつけている理由
作中でマリが、首にDSSチョーカーをつけている描写があります。DSSチョーカーとは、エヴァに搭乗しているパイロットが覚醒(使徒化)した時の対応策として作られてものだと考察されています。パイロットが覚醒した場合、首輪が爆発し首が飛散する仕様になっています。しかし、パイロットの対象がリリン(人間)だとDSSチョーカーは発動しないとされ、マリがDSSチョーカーをつけているのは「人以上の存在」だからなのではないかと考察されています。
考察③プラグスーツの番号
マリの着ているプラグスーツの番号に注目していきます。新劇場版:破で登場した際に着ているプラグスーツの番号は、5と描かれています。しかし、新劇場版:Qとシン・エヴァでは番号は8のような:∞(インフィニティ、無限)のようなデザインになっていました。
考察④アスカとの関係
マリは、アスカを可愛がっているような描写が多くあり、実はアスカの母親なのではないかと言われています。しかし、アスカの母親は別に存在し時系列的に、マリが母親の可能性はないと考察されます。そのため、単純にマリがアスカに対して情を持っているか、マリの目的の遂行にはアスカが必要なため、大事にしているのではないかと考察されます。
考察⑤冬月がシンジに見せる写真に写っている?
冬月コウゾウが碇シンジに、昔の写真を見せる描写がありますが、その写真にマリが写っている謎について考察します。母・碇ユイが存命の頃、幼いシンジを抱いている写真にマリが写っています。マリは16歳ほどの容姿をしているため、実はクローンなのではないかと考察されています。
考察⑥マリはループしている?
マリは、ループしているについて考察していきます。マリは、エヴァンゲリオンに搭乗している際も、ゲームを操作しているような感覚で「また弾の無駄遣い」など、以前もプレイした経験があるような独り言が見られます。さらに、新劇場版:序の予告でマリが見ていた景色がセカンドインパクトである可能性が高く、新世紀エヴァンゲリオンから新劇場版の記憶を持ったままループしている可能性が高いのではないかと考察されます。
考察⑦マリには黒幕説がある?
マリには黒幕説があるについて解説していきます。新劇場版:破で初登場した正体不明のマリは、NERVユーロ支部所属ですが密入国しているなど、行動の目的や素性が明らかになっておらず実はマリは黒幕なのではないかと言われています。エヴァに搭乗し戦う際、「また弾の無駄遣い」や的確な指示などプレイしたことのあるゲームをしているような手慣れている描写があります。
マリの正体はイスカリオテのマリア?元ネタは?
冬月ゲンドウがマリに会ったシーンで「イスカリオテのマリア」とマリに向かって話しかけている描写があります。イスカリオテのマリアとは一体何なのか、イスカリオテの意味や元ネタになっていると考察されるものを詳しく解説していきます。
考察①イスカリオテのマリアの意味
冬月ゲンドウが、マリに対して「イスカリオテのマリア」と発言している描写があり、マリは久しぶりに聞いたと2人は知り合いであるような会話を交わしています。イスカリオテとは、キリスト教のユダを指しています。さらに、マリではなくマリアと呼んでいました。キリスト教のマリアは、聖母マリアとマグダラのマリアの2つの意味を持ち合わせています。
考察②イスカリオテのマリアの元ネタ
イスカリオテのマリアは、キリスト教が元ネタになっていると考察されます。イエス・キリストが持つ弟子12人のうちの1人、イスカリオテのユダを示しているのではないかと考察されます。ユダは、別名「イスカリオテのユダ」と言われており、マリアもイエス・キリストに生涯愛を誓った女性として登場しています。
考察③マリはユダと同じような存在?
冬月コウゾウが言った「イスカリオテのマリア」の元ネタがユダだとすると、マリはユダと同じ立ち位置ということが考察されます。イスカリオテのユダはキリスト教の中では、裏切り者とされています。マリは当初「人類補完計画」に深く関わっていたと考察されますが、Q以降では計画と対立する動きを取るマリの描写があります。ゲンドウ、冬月、碇ユイ、マリと4人で成し遂げるはずだった計画を裏切った人物という意味を込め、イスカリオテのマリアと揶揄しているのではないかと考察されます。
マリの正体は第11使徒?
正体不明だった第11使徒が、実はマリだったのではないかと言われています。マリは16歳のまま外見が変わっておらず、エヴァの呪縛を受け見た目が変わらないアスカと同じ理由なら、マリが使徒である可能性も高いと考察されます。さらに劇場版:Qで第12使徒が現れた際、マリが最後の使徒だと言っているシーンがあります。第11使徒はシンジである可能性も考察されますが、シンジとアスカはQの後に映画化されたシン・エヴァンゲリオンで使徒化しています。そのため、マリが第11使徒である可能性が高いと考察されます。
【エヴァンゲリオン】マリとユイの関係や年齢を考察
マリは碇ユイとゲンドウの同級生だった?
外見はシンジやアスカ達と同じ16歳ほどの年齢に見える真希波・マリですが、実はシンジの母親である碇ユイや碇ゲンドウと同年代だったと言われています。TVアニメ版のエヴァを元に貞本義行さんが描いた漫画版エヴァの最終巻にて、マリは飛び級して大学に入り、ユイやゲンドウと同級生だったストーリーが描かれています。
マリと関係のあった碇ユイの願い
マリは、碇ユイと同級生でしたが飛び級して大学に入学しており、先輩と後輩のような関係を築いていました。ユイは「子供たちに明るい未来を見せたい」という願いを抱いており、そのために自身がエヴァンゲリオンの実験で融合したのだと考察されます。全ては、人類と子供たちに明るい未来を歩んでほしいという願いを持っていたのでしょう。
マリの本当の目的
大学の同級生とはいえ、飛び級して入学したマリは碇ユイを先輩として慕っていましたが、憧れを抱いていたユイに対して特別な感情を持つようになっていく描写があります。そのためマリは、ゲンドウや冬月が碇ユイの復活を望む中、ユイの復活を目的としていませんでした。ユイ自身が復活を望んでいないことを知っており、シンジたちの明るい未来のためというユイの願いを叶える目的で動いていたと考察されます。
マリの実年齢は何歳?
マリは、飛び級して16歳で大学に入学しています。(セカンドインパクト前の年齢)見た目は16のまま変化していませんが、そこから15年経過しているので実年齢は、新劇場版:破の時で33歳、Qの時で47歳くらいだと考察されます。
【エヴァンゲリオン】マリエンドの意味
考察①マリはシンジの母親のような存在?
マリは、シンジの母親のような存在について考察していきます。シン・エヴァンゲリオンではマリと結ばれるマリエンドが描かれています。早い段階で母親である碇ユイの傍にいられなくなったシンジにとって、必要なのは恋人ではなく母親のような存在だとアスカが語っているシーンがあります。マリは、出会った頃から母親のような役割を担っている描写が多く、マリエンドが描かれたのではないかと考察されます。
考察②マリはシンジの妻のような存在?
マリエンドが描かれたシンエヴァでは、マリが妻のような存在だったかについて考察していきます。マリは、シンジに対して「ワンコ」呼びをするなど序盤では名前で呼ぶことはありませんでしたが、親しくなっていくにつれて最終的にシンジと呼んでいます。イスカリオテのマリアは救世主であるイエスキリストを妻として支える役割を担っており、マリもシンジ(救世主)を支え親密な関係になっていったと考察されます。
考察③シンエヴァでマリエンドが描かれた意味
シンエヴァでマリエンドが描かれた意味について考察していきます。マリエンドが描かれたシン・エヴァは再構築された世界(エヴァンゲリオンが存在しない世界)です。そこで、マリとシンジが駅から手をつなぎ出てくる描写で、マリエンドと呼ばれました。TVアニメ版から登場していたレイとアスカという2人のヒロインがいたため、シン・エヴァのマリエンドに驚いた方も多いでしょう。
しかし、聖母マリアやマグダラのマリアを役割を担っていたマリは、少しずつ母親的存在から妻的な存在に変わっており、2人の距離が近づいていったのではないかと考察されます。2つの側面を持っていたマリと結ばれるマリエンドは自然な流れだったのかもしれません。
【エヴァンゲリオン】マリの声優
マリの声優は「坂本真綾」
エヴァンゲリオン新劇場版:破で初登場した真希波・マリ・イラストリアスのキャラクターの声を演じているのは、声優の坂本真綾さんです。海外作品の吹替を子役時代から演じている坂本真綾さんは、声優だけでなく女優や歌手としても幅広いジャンルで活躍している人物です。
坂本真綾のプロフィール
- 名前:坂本 真綾(さかもと まあや)
- 生年月日:1980年3月31日
- 出身地:東京都
- 血液型:A型
- 事務所:フォーチュレスト
マーヤの愛称で親しまれている坂本真綾さんは、8歳の頃から子役として芸能活動しています。子役時代から洋画の日本語吹替など声優としても活躍していましたが、1996年にTVアニメ『天空のエスカフローネ』に登場する神崎ひとみのキャラクターで有名になりました。同年には歌手活動も本格的に始めており、自身のラジオ番組を持つラジオパーソナリティーも務めています。2003年からは女優活動も開始するなど幅広いジャンルで活躍している人気の高い人物です。
坂本真綾の主な出演作品
坂本真綾さんは、声優活動が楽しくなるきっかけになった『桜蘭高校ホスト部』のヒロイン「藤岡ハルヒ」の他に、『天空のエスカフローネ』のヒロイン「神崎ひとみ」、『黒執事』のシエル・ファントムファイヴ、『四畳半神話大系』の「明石さん」、『攻殻機動隊 ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』の「草薙素子」、『ゴッドイーター』の「アリサ・イリーニチナ・アミエーラ」など多くのキャラクターの声を演じています。
【エヴァンゲリオン】マリに対する世間での評判や人気
劇場版:破で初登場した正体不明なエヴァの3人目のヒロイン、真希波・マリ・イラストリアスに対してエヴァファンはどのように感じているのでしょうか。マリエンドが描かれたことに対しての評判やマリの人気など詳しくまとめていきます。
エヴァンゲリオンの登場人物の中でマリが好きなファンは、マリの正体がいつ明かされるのか気になっているようでした。物語が終結しても、マリの正体が明かされない可能性があることについて、きちんと謎を解き明かしてほしいと切実に訴えるファンも見られました。TVアニメ版には登場していなかったマリが劇場版で出てきた意味や、他のキャラクターとの関係も気になっているファンもいました。
シンジは、同じエヴァンゲリオンのパイロットを「アスカ」や「綾波」と呼び捨てしていますが、マリに対しては「マリさん」とさん付け呼びをしています。同年代に見える容姿ですが、シンジはある程度マリの正体に気付いているのではないかと鋭い考察をしているファンもいました。マリとシンジの関係は同じエヴァンゲリオンのパイロットなので、呼び捨てにしないことに何か意味があるのでは、と感じているようです。
真希波・マリの正体は、マリ自身が作り出したクローンだと考察するファンもいました。碇ユイの願いであるシンジを守るために、自身のクローンを作ってエヴァに搭乗するチルドレンになれる存在にしたのではないか、と考察していました。マリエンドが描かれた意味について、一部のエヴァファンの間では監督である庵野さんの私生活も関係しているのではないかと囁かれていました。
【エヴァンゲリオン】マリの正体には謎が多かった
エヴァンゲリオンの新劇場版:破で初登場した真希波・マリ・イラストリアスの正体は、NERVユーロ支店所属の見た目は16歳のエヴァンゲリオンパイロットでした。マリは、セカンドインパクトを2回経験しており、エヴァの呪縛を受けて見た目の変わらない人以上の存在で第11使徒である可能性が高いと考察されました。目的の意図が掴めず謎に包まれていたマリの行動には、碇ユイへ抱いていた特別な感情が関係しており、ユイの願いである「子供たちの明るい未来のため」だったようです。
「イスカリオテのマリア」の意味は、キリスト教の裏切り者のユダが元ネタであり、碇ゲンドウ、冬月コウゾウ、碇ユイと共に成し遂げる予定だった「人類補完計画」を裏切った者として揶揄されたものでした。シンジの傍にいて聖母マリアとマグダラのマリアの両方を担っていた存在で、シン・エヴァンゲリオンではマリエンドが描かれました。まだはっきりと明かされていないマリの正体が今後明かされることがあるのか、続編に期待しましょう。
この記事のライター
しばっち
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