【ドラゴンボール】ビルス様はマイペースな天然キャラ！戦闘力や強さを考察

ビルス様が主要キャラクターとして描かれた劇場映画『ドラゴンボールZ神と神』では、それまでの悟空たちの戦闘力を凌駕した最大の敵として立ちはだかりました。しかし、ビルス様には良心や神としての威厳も持ち合わせており、完全なる悪役というわけではありません。まずはビルス様のプロフィールをまとめ、ドラゴンボールの作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

ビルス様は創造の神・冥王神シンと対をなす破壊神です。細身な体格と長い尻尾、猫のような顔つきという見た目をしており、本人曰く何億年もの間眠っていたとされています。普段は子どもじみた無邪気でわがままな性格をしていますが、気に入らないことがあるとすぐに星を破壊しようとするため人々から恐れられています。しかし、ブルマの誕生パーティを台無しにしてしまった時には謝罪したりと素直な一面もあります。

破壊神は星や生命を破壊することで宇宙の均衡を保つ役割を与えられた神様です。12ある宇宙の中で1つの宇宙につき1人の破壊神が存在しており、ビルス様は悟空たちが住む第7宇宙を担当しています。創造の神である冥王神とは対の存在として描かれており、同じ宇宙を担当している者同士はどちらかが死亡すると片方も死亡してしまう関係が作られています。

ドラゴンボールは鳥山明によって週刊少年ジャンプに連載されていた漫画作品です。主人公の悟空やその仲間たちが宇宙を舞台に強敵と戦うファンタジーバトル漫画として話題を呼び、世界的にその名が知られるほどの人気を博しました。コミックス累計発行部数は2億6000万部を記録しており、アニメ化や劇場映画化などを通じて現在も世界中のファンに親しまれています。

人里離れた山奥に住んでいた孫悟空は西の都からやってきたブルマという少女から、7つ集めると何でも願い事を叶えてくれるドラゴンボールの話を聞かされます。そこで悟空は祖父の形見として持っていたものがドラゴンボールの1つであることを知ると、残りのドラゴンボールを集める旅に出ることを決意するのでした。

ビルス様が初めてドラゴンボールに登場すると、破壊神の名に相応しい悪事を働き人々を恐怖に陥れていましたが、悟空との戦いを終えた後に再登場すると意外にもマイペースな人物であることが判明しました。ここからはドラゴンボールにおけるビルス様のマイペースな人柄を詳しく紹介し、作中での活躍やモデルについても見ていきます。

破壊神と大層な肩書きを持っているビルス様ですが、地球の食べ物に強い興味を持っており美味しい食べ物には目がありません。太古の地球を訪れた際に恐竜たちの態度が悪いと感じて恐竜たちを絶滅させたというエピソードを持っていますが、悟空との地球を賭けた戦いで悟空を打ち負かした時は、悟空の可能性と地球の食べ物を惜しく思ったがため地球を破壊せずに宇宙へ帰っていきました。

ビルス様には双子の兄弟・シャンパがいます。シャンパとはよく対立していますが、互いに力が強大過ぎるため宇宙への影響を考慮して殴り合いの喧嘩はせず、代わりにゲームを行って問題を解決しようとします。

ビルス様は『ドラゴンボールZ神と神』、『ドラゴンボールZ復活の「F」』、『ドラゴンボール超』にて登場しそれぞれ活躍シーンが描かれています。ビルス様は作品によってそれぞれ立ち位置が変わっており、同じキャラクターであっても作品によって活躍内容が大きく異なっています。

孫悟空たちサイヤ人の生き残りを予知夢で感じ取ったビルス様は、彼らの存在を直接確かめるために地球に降臨しました。悟空はビルス様に戦いを挑むものの全く手が出せないまま叩きのめされます。ビルス様は超サイヤ人ゴッドの登場を諦めて地球を破壊しようとしますが、悟空が再戦を申し込み神の域に達した激闘を繰り広げました。結果はビルス様の勝利となりましたが、ビルス様は悟空の天才的な成長に興味を抱き岩盤を破壊することで『地球を破壊した』としてその場を去りました。

悟空とベジータがビルス様の使いの天使・ウイスの下で修業しようとすると、そこで前作以来ずっと眠っていたビルス様が目覚め彼らの前に姿を現しました。悟空たちが持ってきたピザを美味しそうに食べた後、再び地球に降り立ち地球を襲撃しに来たフリーザとそれに立ち向かう悟空の戦いを観戦していました。ビルス様はあくまで中立的な立場を貫こうとしていましたが、悟空に間接的にアドバイスを送ったりと少し贔屓する様子が描かれていました。

破壊神シャンパ編では、突然飛来したシャンパに超ドラゴンボールの使用権をかけてそれぞれの宇宙から代表選手を募った団体試合を開催することになり、ビルス様は悟空とベジータ、ピッコロらを代表に選びました。未来トランクス編では主に情報面にて活躍しており、ゴクウブラックを生み出してしまった遠因となってしまったことを受け止め、時間移動を利用してゴクウブラックが生まれるきっかけを潰そうと動きました。

ビルス様のモデルは『コーニッシュレックス』という猫と言われています。名前のモデルに関してはアニメスタッフ内で『ウイルス（virus）』とされていましたが、原作者の鳥山先生が『ビール』と勘違いしたためそちらが採用されました。以降破壊神のモデルは、ウイスキーをモデルにしたウイスのように酒を由来にした名前で統一されるようになりました。

『ドラゴンボールZ神と神』でも描かれていた通り、ビルス様の戦闘力は悟空たちを軽く上回るほどでそれまでの登場キャラの中では常軌を逸した強さを持っていました。ここからはドラゴンボールにおけるビルス様の戦闘力や強さについてまとめていきます。

一言で言えば次元の違う強さを持っており、その気になれば宇宙そのものを破壊できるとされています。実際に超サイヤ人3状態の悟空をデコピンと手刀のみで撃破しており、魔人ブウですらダメージを与えることすら叶いませんでした。超サイヤ人ゴッドになったことで互角に戦えたように見えましたが、鳥山先生曰く「ビルスを10とした場合、超サイヤ人ゴッドの悟空は6」と表しています。

身勝手の極意とは身体が勝手に動くほどの境地に達した者が扱える神の御業であり、超サイヤ人ゴッドを遥かに超えた強さを秘めていると言われています。身勝手の極意は破壊神でも習得するのが困難で、ビルス様は完璧ではなくともある程度習得していると明かされています。

シャンパとの実力はほぼ互角ですが、どちらが強いかと訊かれた時シャンパの付き人・ヴァドスは「体型を見ればわかる」と答えています。ビルス様は細身であるのに対してシャンパは太った体型をしており、ヴァドスにそう言われた時シャンパは自分の方が弱いと言われたと思っていました。

ビルス様は作中初めて地球に襲来した時に悟空とその仲間たちと面識を持つようになり、かなり多くのキャラクターと関わりを持つようになりました。ここからはドラゴンボールにおけるビルス様と他キャラの関係についてまとめていきます。

ビルス様が超サイヤ人の存在を感じ取って長い眠りから目覚めましたが、その感じ取った対象が孫悟空でした。初めて出会った時2人の間には圧倒的な実力の差があり、失望したビルス様は地球を破壊しようとしましたがそれを悟空が超サイヤ人ゴッドになったことで止めることに成功しました。この戦い以降、ビルス様は悟空の成長を見守るようになります。

ベジータは幼い頃に父がビルス様に痛めつけられていたことを目撃しており、初めてビルス様と出会った時は彼の機嫌を損なわないように取り繕っていました。しかし、ビルス様がブルマをビンタしたことで怒りを爆発させビルス様に挑みました。悟空との決戦以降は関係が良好になり、ビルス様の星で修行をつけてもらうといった様子が描かれています。

ビルス様が初めて地球に訪れた時、ブルマは自身の誕生パーティを開いておりビルス様をベジータの友人として迎え入れました。ビルス様はブルマの料理に満足していましたが、そこで魔人ブウからプリンを分けてもらえなかったことから暴れてしまい悟空の仲間たちを次々倒し、ブルマにもビンタしました。悟空との決戦後はブルマから謝罪を求められ、以降は美味しい料理でビルス様を誘うことが増えました。

トランクスが第10宇宙の神・ザマスによって破壊された未来からやってくると、人造人間によって荒廃した未来を変えるためにビルス様が協力することになりました。歴史改変は破壊神であっても行ってはならないタブーでしたが、その危険を顧みず行動したトランクスをビルス様が労う様子が描かれています。

ウイスはビルス様の付き人を務める天使です。ウイスの仕事は主にマイペースなビルス様の身の回りの世話をしたり、過剰な戦闘力による余計な破壊を防ぐことで、漫画版ではビルス様よりウイスの方が強いと言われています。

予言魚はビルス星に住む魚です。予言を感じ取る能力を持っており、ビルス様に『超サイヤ人ゴッドが現れる』と予言を伝えた張本人でもあります。ベジータがビルス星を訪れるようになってからはおやつが増えたと喜んでいます。

シンは第7宇宙の冥王神です。ビルス様と同じ宇宙で創造を担当しており、就任して日が浅いためビルス様はシンの素性をあまりよく知りません。シンは初めこそビルス様に怯える様子を見せていましたが、いつからか言い返すようになり態度が変わりました。

老界王神は作中の時間軸から数えて15世代前の第7宇宙担当界王神です。Zソードという剣に封印されていたところを悟空が修行中に折ったことで解き放たれ、かつてビルス様によって封印されたと明かしました。封印した理由や経緯は不明です。

本来惑星ベジータはビルス様が破壊することになっていましたが、距離が遠いという理由で直接破壊することを諦め、代わりにフリーザに破壊するよう命じていました。ビルス様がシャンパとの代表決闘する際にフリーザが選ばれると、そこでの戦いぶりが認められフリーザが完全に生き返ることになりました。

ザマスは第10宇宙の次期王界候補です。ザマスがゴワスを殺害して地位を乗っ取ろうとした時にビルス様が阻止したエピソードがありますが、ビルス様が阻止しなかったパラレルワールドが発生しているとザマスは人間を抹殺する人間0計画を始動しました。最終的にザマスは全王に消されました。

ゴワスは第10宇宙の界王神です。ザマスの武術を見込んで後任にしようとしていましたが、界王神としての在り方をザマスに理解してもらえず1度殺害されてしまいます。時間の巻き戻しによって生き返りザマスが全王に消された後、ビルス様は「力ではなく心で弟子を選べ」とゴワスに説きました。

全王は全宇宙を統べる神です。神々でさえ抗えない力と容赦を知らない性格ゆえに破壊神たちからも恐れられており、ビルス様も「全王様は戦わん。しかし最強だぞ」と評しています。表面上では敬意を払っていますが、その裏では恐れを抱いている様子を見せておりできる限り接触を避けたいと思っています。

大神官は全王に仕える天使です。ウイスら破壊神の付き人天使たちの父でもあり、全宇宙で5本の指に入る強者と称されています。ビルス様にとっても目上の存在であるため「大神官様」と呼んでおり、大神官に睨まれた際は言葉を失ってしまうほど恐れています。

ベジータの父であるベジータ王はかつてマイペースなビルス様から、宇宙一寝心地のいい枕を見つけるよう命じられたことがあります。その際ベジータ王は1番目の枕を自分のものにし、2番目の枕を献上しましたがそのことがバレてしまい痛めつけられてしまいました。

ビルス様が初めて地球に訪れた時、ブルマの誕生パーティに魔人ブウも参加していましたがプリンを譲ってほしいと言われた際にそれを断り、すべて食べてしまったことでビルス様の怒りを買いました。魔神ブウの力ではビルス様に敵わず、この件以来魔人ブウはビルス様を嫌っています。

モナカはシャンパとの代表決闘にてビルス様から選ばれた戦士の1人でした。モナカは本来宅配業を営む非戦闘員ですが、超ドラゴンボールを見つけるために経験を活かした助言をビルス様に与え、超ドラゴンボール発見に大きく貢献しました。

ここからはドラゴンボールの劇場映画及びアニメ版にて、ビルス様の声を担当した声優についてまとめていきます。ビルス様を担当した声優は世間的にも広く知られている有名声優で、キャストが発表された時は多くのファンから期待と興奮の声が寄せられました。

ビルスを演じた声優は山寺宏一（やまでらこういち）さんです。1985年から活躍しているベテラン声優で、『人気声優200人が本気で選んだ！声優総選挙！3時間SP』で1位、2021年に行われた『好きな男性声優ランキング』で2位を獲得するなど高い人気を誇っています。

これまでビルス様のマイペースな性格や強さ、モデルなどについてまとめてきましたが、彼の存在や活躍シーンについてドラゴンボールファンはどのように思っているのでしょうか。ここではSNS上に寄せられているコメントを参照し、ビルス様に対する世間での評判や人気についてまとめていきます。

ビルス様は圧倒的な強さに反して地球の食べ物が好きという人柄がかわいいと評判でした。戦闘時には覚醒した悟空と迫力ある戦闘を繰り広げていましたが、普段はマイペースで悟空たちとも仲良くしている関係性が、人間らしさを感じられ親しみやすくなっていることでしょう。

悟空が超サイヤ人ゴッドに覚醒してビルス様と戦ったシーンは、長い歴史を持つドラゴンボールの中でもトップクラスに面白い場面だったと語られていました。悟空との戦いがビルス様の1番の活躍でもあったでしょう。ビルス様の強さに感服するようなコメントも寄せられていました。

ビルス様のモデルは猫の品種・コーニッシュレックスと紹介しましたが、この猫がモデルに至った経緯は鳥山先生が飼っていた猫だったと言われておりその情報が注目を集めていました。ファンの中にはビルス様をきっかけにモデルになった品種を飼い始めたという人もおり、ビルス様のモデル情報が広く知れ渡っているようです。

ビルス様は天然かつマイペースな性格でしたが破壊神として最強の強さを持ったキャラクターでした。マイペースな言動と戦闘時に見せた圧倒的な強さというギャップこそビルス様の魅力と言えるでしょう。今後もビルス様の活躍が見られることに期待しておきましょう。