【名探偵コナン】羽田浩司の死亡に関する謎とは?人物像から登場キャラとの関係も
『名探偵コナン』で物語のキーマンの1人となる、棋士の羽田浩司について考察します。『名探偵コナン』における羽田浩司殺人事件に関する死亡の謎やその人物像、登場キャラとの関係などについて解説していきます。更に羽田浩司に対するファンからの評判もまとめています。
目次
【名探偵コナン】羽田浩司とは?
『名探偵コナン』で黒の組織に迫るキーマンとして描かれる羽田浩司ですが、物語内では謎の殺人事件に巻き込まれ、すでに死亡している設定です。では、そもそも羽田浩二とはどんな人物なのでしょうか。ここでは彼のプロフィールなどについて見てみましょう。
羽田浩司のプロフィール
『名探偵コナン』に登場する羽田浩司(はねだこうじ)の職業は、プロ棋士です。「七冠に最も近い」と言われた実力者で、実際に四冠まで達成していました。「初志貫徹」を座右の銘とします。趣味でたしなむチェスもかなりの腕前で、謎の死亡を遂げたのは、チェスの大会に出場するため渡米していた際の出来事でした。また、富豪羽田一族の御曹司という顔も持ちます。
名探偵コナンの概要
『名探偵コナン』は、青山剛昌氏による少年向け推理漫画と、それを原作とするテレビアニメ、劇場版アニメ、テレビドラマ、舞台などの一連の作品を指します。原作漫画は「週刊少年サンデー」で1994年から連載が始まり、2023年4月現在でも継続中です。テレビアニメ、劇場版アニメもやはり長期に渡って続いており、国内外で幅広い人気を集める一大コンテンツとなっています。
名探偵コナンのあらすじ
羽田浩司が登場する『名探偵コナン』は、「黒の組織」と呼ばれる犯罪組織に子供の姿にされてしまった高校生探偵・工藤新一を主人公とする物語です。江戸川コナンの名で小学生として暮らすことになった新一は、持ち前の推理力でさまざまな事件を解決しつつ、少しずつ黒の組織の実態に迫っていく…というストーリーが展開されます。
【名探偵コナン】羽田浩司殺人事件や死亡の謎を考察
『名探偵コナン』において羽田浩司殺人事件は、黒の組織が直接かかわったという点で重要な意味を持ちます。ここでは、羽田浩司殺人事件が起きた理由や死亡時に残された謎について紹介していきます。
羽田浩司が黒の組織に殺された理由
『名探偵コナン』では当初、羽田浩司は「秀吉の義兄」という存在にとどまっていました。しかし、「APTX(アポトキシン)4869」投与者リストの中にその名が含まれると判明したことで、彼と黒の組織のつながりが明らかになります。ただ、実際には羽田浩二は黒の組織と直接関係していたわけではなく、資産家女性アマンダ・ヒューズとの交流が組織との接点を作ってしまい、結果として殺人事件に巻き込まれたというのが真相です。
黒の組織の本来の狙いは、アマンダを組織に取り込むことでした。その手段として、アマンダが娘のように可愛がっていたボディガード浅香を人質にしようとしたのですが、アマンダは機先を制して彼女を羽田浩司の部屋にかくまいます。事情を察した羽田浩二は浅香を組織に渡すのを拒否し、暴行を受けた末にAPTX4869で殺害された、というのが事件の経緯です。ちなみにこの一件は、ジンから「ラムの抜かった殺し」と評されています。
羽田浩司のダイイングメッセージの意味
『名探偵コナン』の作中で羽田浩司は黒の組織に殺されますが、死亡の際、組織の謎に関係するダイイングメッセージを残しています。これは鏡の表面の文字を部分的に切り離す形で記されたもので、「P T ON(もともとの表記は“PUT ON MASCARA”)」と読めました。コナンは残された文字ではなく、除かれた方の「UMASCARA」に着目し、アナグラムで「ASACA RUM」を表すのではないかと一旦は謎解きします。
殺人事件の犯人は「浅香=RUM(ラム)」ではないかとする説ですが、しかしこの推理は正しくありませんでした。後にコナン(新一)の父・優作によって、「CARASUMA(からすま)」が正しい並びであると見抜かれます。つまり、羽田浩司のダイイングメッセージは「烏丸蓮耶」を指していたわけです。こうしてようやく、黒の組織のボスの正体が明らかにされたのでした。
羽田浩司殺人事件の証拠のサイトをアップした人物の正体
羽田浩司殺人事件の謎を解くにあたり、『名探偵コナン』作中でコナンや赤井秀一が頻繁に訪れるウェブサイトがあります。そこには事件の詳細がまとめられており、削除されては立ち上げ直されるという流れを繰り返していました。一刻も早い事件解決を願う人物によるものであることは明らかですが、管理人の正体は明かされていません。今のところ可能性が高い人物として、羽田浩司の父・康晴や若狭留美、世良真純などの名前が挙がっています。
羽田浩司殺人事件の証拠のサイトを削除した人物の正体
上記のように、『名探偵コナン』作中では羽田浩司殺人事件の詳細を記したサイトが作られていますが、これを執拗に削除しようとする人物が存在します。この人物の正体も不明ですが、事件の解決を阻止したいか、または含まれる情報が身の危険につながるという考えの持ち主と予想されます。今のところ怪しい人物として、若狭留美や世良真純が候補に上がっています。
羽田浩司の生存の可能性はない?
『名探偵コナン』では、死亡したと思われていた人物が実は生きていた、というケースがしばしば見られます。羽田浩司についても、このケースに当てはまるのではないかと見る向きがあります。APTX4869を投与されたことから、幼児化して生存しているのではないかとの説ですが、端的に言ってこれはありそうもない話です。彼の遺体はきちんと確認され、その上で殺人事件と確定しているので、生存の線は消えていると見てほぼ間違いないでしょう。
【名探偵コナン】羽田浩司の人物像や登場キャラとの関係
『名探偵コナン』で黒の組織に迫る鍵となる羽田浩司ですが、その情報は断片的に語られるので、彼の性格や人間関係には見えにくい部分が多くなっています。ここでは、羽田浩司の人物像や他の登場人物との関係について見ていきましょう。
羽田浩司の名前の由来
『名探偵コナン』の登場人物の名前は、実在の人物や他作品のキャラクターなどにちなんで付けられることが多くなっています。「羽田浩司」の名前にも、元となった人物が存在します。まず名前の「浩司」は、実在の棋士「谷川浩司」氏にちなむことが明かされています。姓の「羽田」の直接の由来は不明ですが、やはり棋士である「羽生善治」氏から来ているのではないかと推測されています。
羽田浩司の人物像がわかる名言
『名探偵コナン』の中で羽田浩司はかなりの重要人物にあたりますが、すでに死亡していることもあって、セリフをしゃべる場面はあまり登場しません。ただ作中では、非常に印象的な言葉を2つほど発しています。ここではその名言を紹介しておきましょう。
羽田浩司の名言①「遠見の角に…」
『遠見の角に好守あり』ってね…
出典: renote.net
『名探偵コナン』の中での羽田浩司の印象的なセリフの1つがこちらです。「遠見の角(とおみのかく)に好守あり」とは将棋界の格言で、自陣に打った角が相手に狙われにくく、攻守両方に役立つことについて言います。このセリフは若狭留美の回想の中で登場しました。発言の真意は、羽田浩司自身が若狭にとって「遠見の角」のように役立つ存在であると示すことにあります。
羽田浩司の名言②「それでも僕を…」
それでも僕を…殺すというんですか?
出典: renote.net
こちらも若狭留美の回想の中で登場するセリフで、上記の「遠見の…」に続いて発されたものです。若狭留美は前述のように「浅香=ラム」説もあった人物で、羽田浩司殺人事件の犯人ではないかという見立てもされていました。このセリフは、一見その説を補強する材料のように見えます。しかし現在では、若狭は浅香ではあるものの、ラムではないことが明らかとなっています。このセリフは若狭(浅香)に向けて放ったものですが、主語の「黒の組織」が抜けていることによるミスディレクションというのが真相でした。
羽田浩司と登場キャラとの関係
ようやく謎の一部が解明された羽田浩司殺人事件ですが、『名探偵コナン』作中ではアマンダ・ヒューズやラムをはじめ、彼とつながりを持つ人物が何人も登場しています。ここでは、羽田浩司とそれらの人物との関係について解説していきます。
羽田浩司と羽田秀吉の関係
『名探偵コナン』における羽田浩司と羽田秀吉の関係は、義理の兄弟というものです。秀吉は羽田家に養子に入った身の上で、生物学的な両親は赤井務武とメアリー・世良になります。秀吉が養子入りした時点で羽田浩司は死亡していましたが、棋士として秀吉は義兄を尊敬しており、彼の座右の銘である「初志貫徹」の文字入りの扇子を愛用しています。
羽田浩司とアマンダ・ヒューズの関係
アマンダ・ヒューズは資産家として知られる、80歳のアメリカ人女性です。羽田浩司にとって彼女は、自身の熱心なファンという関係でした。両者は直接の交流もあり、前述のように浅香がラムに狙われた際アマンダは、羽田浩司に彼女の身を託しています。結果的に羽田浩司殺人事件では、アマンダ・ヒューズもまたラムのために命を落とすこととなってしまいました。
羽田浩司と若狭留美の関係
『名探偵コナン』作中で若狭留美は、帝丹小学校1年B組(コナンたちのいるクラス)の担任として登場します。ドジっ子のようでいて凄みのある一面も見せるなど、謎めいた人物として描かれており、正体は「浅香=ラム」ではないかとする見方もありました。実際の正体はラムではなく「レイチェル・浅香」で、羽田浩司にとっては自身が死亡するきっかけとなった人物にあたります。
羽田浩司と黒田兵衛の関係
黒田兵衛は警視庁捜査一課管理官で、階級は警視になります。「大柄で義眼」という身体的特徴がラムと重なるため、コナンからは正体を疑われていました。その黒田兵衛と羽田浩司の関係はまだ明かされていませんが、『名探偵コナン』作中では件の殺人事件に強い関心を寄せる様子がしばしば描かれています。
羽田浩司とラムの関係
ラムは黒の組織のメンバーで、ボスに最も近いナンバー2の幹部です。組織内での存在感はジンやベルモット以上に大きく、絶大な影響力を誇っています。羽田浩司との関係を一言で言うなら、「彼を死に追いやった張本人」というものになります。その正体はながらく謎に包まれていましたが、現在は脇田兼則の線でほぼ確定となっています。
羽田浩司と赤井秀一の関係
FBI捜査官と黒の組織メンバーの2つの顔を持つ赤井秀一は、羽田秀吉の実兄にあたりますが、羽田浩司と直接の関係はありません。ただ彼の口からは、父務武が件の殺人事件と深く関係しており、自分をFBI入りに駆り立てたのもこの事件であると明かされています。
【名探偵コナン】羽田浩司の登場回
羽田浩司殺人事件は『名探偵コナン』において重要な謎をはらんでおり、物語の中で折に触れて語られます。そのため羽田浩司も、複数のエピソードにまたがる形でその姿が描かれています。ここでは、アニメ版の『名探偵コナン』で羽田浩司が登場する主な回について紹介していきます。
羽田浩司の登場回①アニメ129話
アニメ版『名探偵コナン』第129話「黒の組織から来た女 大学教授殺人事件」は、灰原哀が初登場した回です。この回ではAPTX4869の被害者リストも出てきますが、その中に「羽田浩司」の名前が確認できます(工藤新一の名前の2つ下に記載されています)。この時点では、まだ羽田浩司の存在には触れられません。
羽田浩司の登場回②アニメ850話
アニメ版『名探偵コナン』第850話「婚姻届のパスワード(後編)」では、羽田秀吉の口から羽田浩司の名前が出るのを聞いた灰原が、例のAPTX4869の被害者リストの中にその名があったことを思い出します。また、秀吉の扇子に「羽田浩司」と書かれているのも確認できます。
羽田浩司の登場回③アニメ861・862話
アニメ版『名探偵コナン』第861・862話「17年前と同じ現場(前・後編)」では、コナンらが17年前の羽田浩司殺人事件の謎について調べる中で、事件の詳細が説明されます。さらに彼らと合流した沖矢昴(赤井秀一)の口から、17年前のその殺人事件が自分をFBIに駆り立てたという事実が明かされます。
羽田浩司の登場回④アニメ863・864話
アニメ版『名探偵コナン』第863・864話「霊魂探偵殺害事件(前・後編)」では、霊魂探偵を名乗る人物が羽田浩司殺人事件の謎を解き明かすとの触れ込みで登場します。後編の一番最後の部分では、ジンの口から例の「ラムが抜かった殺し」というセリフが聞かれます。
羽田浩司の登場回⑤アニメ872話
アニメ版『名探偵コナン』第872話「コナンと平次の鵺伝説(鳴声編)」では、羽田浩司に関する詳しい描写などはありません。ただ、冒頭部分で前回の出来事について触れた際、ベルモットらが羽田浩司殺人事件を気にしているということのみが語られます。ちなみにこの時点では、コナンはダイイングメッセージが「ASACA RUM(浅香=ラム)」を示すと考えています。
羽田浩司の登場回⑥アニメ909話
アニメ版『名探偵コナン』第909話「燃えるテントの怪(前編)」では、黒田兵衛管理官が例の羽田浩司殺人事件に関するウェブサイトを閲覧している様子が描かれます。羽田浩司は黒田の回想の中で死亡した姿が描かれるのみで、まとまった情報などは出てきません。
羽田浩司の登場回⑦アニメ941・942話
アニメ版『名探偵コナン』第941・942話「マリアちゃんをさがせ!(前・後編)」では、羽田浩司が鏡に残したダイイングメッセージの謎が明らかにされます。この時点でようやく、メッセージが「ASACA RUM(浅香=ラム)」ではなく「CARASUMA(烏丸蓮耶)」であることが判明しました。
羽田浩司の登場回⑧アニメ1011話
アニメ版『名探偵コナン』第1011話「山菜狩りとクローバー(前編)」では、若狭留美の回想という形で、はじめて羽田浩司の肉声が聞かれました。声優もようやく決定していますが、それに関しては後ほど紹介します。ここで羽田浩司は、前述の「遠見の…」と「それでも僕を…」の2つのセリフを発しています。
羽田浩司の登場回⑨アニメ1019話
アニメ版『名探偵コナン』第1019話「骨董盆は隠せない(中編)」は、メアリー・世良の正体が判明する回です。この中でメアリーは羽田秀吉に対し、彼女の夫務武の友人の子である羽田浩司が、約18年前にアメリカで謎の死を遂げたという事実を告げます。
【名探偵コナン】羽田浩司の声優
上でも述べた通り、羽田浩司は過去に死亡したという設定のため、『名探偵コナン』作中で言葉を発する場面はそう多くはありません。しかし、少ないながらしっかりセリフはあり、アニメ版でも担当声優は割り振られています。ここでは、アニメ版『名探偵コナン』で羽田浩司を演じる声優の情報について紹介していきます。
羽田浩司の声優は「安元洋貴」
アニメ版『名探偵コナン』で羽田浩司を演じているのは、声優の安元洋貴(やすもとひろき)氏です。安元氏は2000年代初頭から声優業を行っており、芸歴はベテランの域に入ります。よく響く低音の声の持ち主で、クールで落ち着きのある人物を演じることが多くなっています。羽田浩司もまた、そうした系譜の役柄にあたります。
安元洋貴のプロフィール
安元洋貴氏の出身地は山口県防府市で、誕生日は1977年3月16日になります。学生時代に演劇を始めたことがきっかけで役者を目指し、やがて独特の声質を活かして声優業へ軸足を移します。アニメのほかにナレーションの仕事も多くこなしており、2021年には第15回声優アワードでパーソナリティ賞を受賞するなど、幅広く活躍しています。
安元洋貴の主な出演作品
安元洋貴氏の主なテレビアニメの出演作品には、『BLEACH』の茶渡泰虎(2004)、『弱虫ペダル』の金城真護(2013)、『鬼灯の冷徹』の鬼灯(2014)などがあります。また、『名探偵コナン』では羽田浩司のほかに、倉西治と澤田良介も演じています。
【名探偵コナン】羽田浩司に対する世間での評判や人気
ラムの正体など真相が気になる羽田浩司殺人事件ですが、ファンから見た羽田浩司本人の印象についても興味が湧きます。ここでは、羽田浩司に対する世間の評判などについて見てみましょう。
こちらは羽田浩司のルックスに注目したツイートです。義弟の秀吉もイケメンの設定ですが、羽田浩司もまた精悍な顔立ちに描かれており、そうした面からの人気も高いもようです。
こちらは羽田浩司本人に対する「かっこいい」という感想です。ようやく明らかになった彼の死亡前の行動は、浅香を黒の組織から守りぬくというものでした。これは株が上がるのも当然の男前すぎる行為です。
こちらも上のツイートと同じく、羽田浩司の男気あふれる行動を称賛する意見です。浅香は彼にとって知り合いのボディガードという以上の存在ではありませんが、それでも命を賭して彼女をかばう姿勢は、ヒーローを愛する者すべての憧れをかきたてます。
【名探偵コナン】羽田浩司の死には謎が多かった
『名探偵コナン』における羽田浩司殺人事件について解説してきました。長らく解き明かされなかったこの事件ですが、ラムの正体を含め、ようやく多くの謎が解明されつつあります。しかし、まだまだ全容は明らかになっておらず、今後も羽田浩司の存在が物語中で大きな位置を占めるのは間違いありません。引き続き、事件の推移を見守っていきたいところです。
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だいじろう
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