【ワンピース】ジャックの正体は魚人で確定？能力は？過去や死亡説を解説

ジャックは四皇・百獣のカイドウが率いる百獣海賊団に所属しており、海賊団では「災害」と呼ばれる最高幹部の一人です。ジャックはその貫禄のある見た目や圧倒的な強さから、かなりの年長者に見えますが、実際は28歳と最高幹部の中では最年少であり、最高幹部の下の幹部・飛び六胞達とそう変わらない年代です。

ジャックのワンピースの作中での初登場はコミックス第81巻の「ゾウ編」でした。作中では、海を歩き続ける巨大なゾウ「象主（ズニーシャ）」の上に住むミンク族の国「モコモ公国」を襲撃し、数日間におよぶ戦いの末にモコモ公国を破壊し、ミンク族に多大な打撃を与えました。

ジャックは破壊を好む旨の発言をするなど非常に好戦的で凶暴な性格をしています。また、忍者・雷ぞうを探すために襲撃したモコモ公国では、雷ぞうの存在を否定するミンク族の言い分に聞く耳を持たず、容赦なく破壊と殺戮を行うなど、他人の意見に耳を貸さない面や残虐な面も持っています。

ワンピースは累計発行部数5億1000万部を記録する大人気少年漫画作品です。ワンピースは漫画以外にもアニメや映画、舞台など様々な媒体でメディア化されており、2023年にはハリウッドで実写化されNetflixで放送されるなど、国内外問わず絶大な人気を誇ります。

主人公モンキー・D・ルフィは海賊王になるという夢を叶えるため海へと飛び出しました。ルフィは旅の中でゾロやナミなどを始めとした様々な仲間と出会って海賊団を結成し、数多くの強敵達と渡り合いながら海を冒険しています。そして現在では世界の海でも最強と言われる四皇・カイドウを破り、ルフィ自身が四皇の一角に成り代わり、夢である海賊王へと大きく近づいています。

ジャックは百獣海賊団で「大看板」と呼ばれる最高幹部の一人です。その懸賞金は10億ベリーで、初登場時は作中ダントツトップの高額賞金首でした。ジャックは世間では「旱害のジャック」と呼ばれ、ジャックの通った土地は干ばつになったかのごとく朽ち果て滅ぶと恐れられていました。また、ジャックは百獣海賊団の中の「マンモス号」という船を率いる船長でもあり、作中でゾウを襲撃した際も、この船に乗っていました。

ジャックは人間離れした極めて大柄な体格をしており、その身長は8.3mもあります。また、ジャックは普段鉄仮面を着用し口元が隠れていますが、その鉄仮面が取れた際には普通の人間に見られないようなキバがありました。その正体は「タマカイの魚人」であることが公式に明らかになっています。

実際に、ジャック率いるマンモス号がズニーシャの攻撃により大破し海に沈められた際も、ジャックは海底で生存している描写がありました。悪魔の実の能力者ゆえに、水中で身動きこそ取れないものの、水中で呼吸可能なことは間違いないため、ジャックが魚人の血を引いていることが分かります。

通常の魚人は、そのモチーフとなった魚の姿・肌の色をしていることが多いです。例としては、ジンベエザメの魚人で青色の肌をしているジンベエや、タコの魚人でピンク色の肌と6本の腕を持つハチなどです。しかし、ジャックは青魚であるタマカイの魚人にも関わらず、その肌は褐色がかった色をしています。その理由は作中では明らかになっていないものの、一部の読者からは「ジャックの正体は魚巨人（ウォータン）」という仮説が出ています。

ウォータンは、魚人と巨人のハーフであり、魚人と巨人の中間くらいの体格をしています。作中では、デービーバックファイト編でビックパンというウォータン（巨人とドジョウの魚人のハーフ）が登場しましたが、ビックパンの肌は普通の人間と同じ肌色をしていました。また、ジャックは身長8.3mと普通の魚人を凌駕する大柄な体格をしています。このこととビックパンの存在により、ジャックの正体はウォータンという説を信じる読者もいるようです。

ジャックは「マンモス号」の船長をつとめていますが、その名が象徴する通り、動物系古代種の悪魔の実である「ゾウゾウの実モデル“マンモス”」の能力者でした。その能力は初登場時のゾウ編で既に行使しており、そのマンモスの巨体とパワーを活かし、モコモ公国の街を破壊していました。

ジャックはマンモスの能力だけでなく、ミンク族と数日間にわたって休みなく戦い続けるなど体力もずば抜けており、四皇の最高幹部の名に恥じない規格外の強さを発揮していました。ジャックは戦闘では手持ちの独特な形状をした刀と、マンモスの巨体とパワーを活かした攻撃を繰り出しますが、その中で覇気を使っている描写はありませんでした。新世界で高額懸賞金を掛けられるような強者は、殆どが覇気使い（武装色、見聞色、覇王色）です。

百獣海賊団でも、ジャックと同じ最高幹部のクイーンや、飛び六胞のフーズ・フー、うるティなどが武装色の覇気を使っている描写はあるものの、ジャックは公式でも覇気が使えるか否かは明らかになっていません。

ジャックは、初登場時にゾウに上陸しモコモ公国を襲撃していましたが，これはワノ国の忍者・雷ぞうを捕えることが目的でした。雷ぞうは、過去にカイドウと戦い敗れた光月おでんの腹心の部下「赤鞘9人男」の1人でした。雷ぞうは他の仲間と共にカイドウと戦う同志を探す旅に出ていましたが、その過程でただ1人ゾウに到達しました。

ジャックは作中でその強さや能力、人種（魚人族）などは判明していますが、過去や出自は明らかになっていません。現在よりも20年前の、おでん・赤鞘9人男vs百獣海賊団との戦いにおいて、クイーンやキングといった他の最高幹部らしき人物は登場していますが、ジャックは見当たりませんでした。このため、ジャックはこの20年以内に百獣海賊団に加入したことがうかがえます。

しかし、ワンピースの作中ではこれ以上の事実は判明しておらず、百獣海賊団への加入の経緯や、ジャックの親が誰で、生きているのか死亡しているのかすら分かっていません。コミックスのSBSというミニコーナーでも、幼少期の姿が登場しているのみで、具体的な生い立ちなどは描かれませんでした。

ジャックは作中で死亡説が流れたことがあります。具体的には、ドフラミンゴを連行する軍艦を襲撃した時と、ゾウを再度襲撃した際にズニーシャに返り討ちにされた時に作中世界で死亡説が出ました。前者は、カイドウと取引をしていたドフラミンゴを奪還するために、海軍大将藤虎らが率いる軍艦を襲い、返り討ちにされたもので、この時は新聞にジャックの死亡記事が出ていました。

また、後者はドフラミンゴを奪還するため一度ゾウを離れた後、再度雷ぞうを捕えるためにゾウに戻った時のことでした。この時はズニーシャに攻撃を仕掛けて返り討ちに遭い、ジャックは率いる艦隊もろとも海に沈められ、そのまま死亡したものと思われていました。しかし、ジャックは魚人であるが故に海底でも呼吸可能で生存しており、後に仲間に引き上げられることで生還を果たしました。しかし、その後のワノ国編でイヌアラシによって倒されてしまい、現在（1096話時点）の生死は不明です。

アニメ版のワンピースでジャックの声優を担当するのは乃村健次さんです。本項目では、乃村健次さんのプロフィールや過去の代表作などについて紹介します。

乃村健次さんは岡山県出身の53歳で（2023年10月現在）、学生時代に洋画の吹き替え作品を観たことをきっかけに声優を志しました。乃村さんは高校卒業後に大学進学のため上京した後、親に内緒で声優学校に通っていました。それ以降は、声優として長年にわたり活躍しています。

乃村さんはその特徴的な野太い低音の声を活かし、主に屈強な男キャラや中年男性のキャラを多く演じてきました。乃村さんの過去の出演作については、ジャック以外では主に以下の通りです。

ワンピースの読者には、ジャックの正体が実は魚人族だと知り驚いた人もいたようです。ジャックは非常に大柄な体格ですが、皮膚の色は普通の人間でもおかしくない色で、ぱっと見は魚人族には見えないため、その正体を知った時の驚きがとても大きかったようです。

ジャックの初登場時に判明した10億ベリーという懸賞金額に驚いた読者もいたようです。ゾウ編に入った時、ルフィの懸賞金は5億ベリーでしたが、ジャックはその倍の懸賞金額だったため、あまりの高額さに衝撃を受けたようです。

また、ジャックが覇気を使っていないことに驚く読者もいたようです。ジャックは作中で、ドフラミンゴの身柄を確保するために、藤虎やセンゴクがいる艦隊を襲撃し返り討ちに遭いましたが、それほどの戦力を相手にしてちゃんと生き残っており、しかもそれを覇気なしで成し遂げたことに驚いたようです。

本記事では、ジャックの能力や強さ、過去の考察などを紹介しました。ジャックはその出自や過去が不明確で、正体不明で謎な点が多いものの、魚人族という種族は判明しています。明確な事実として、覇気なしでマンモスという強力な能力を使いこなし、四皇の最高幹部の名や10億ベリーという高額懸賞金に恥じない圧倒的な強さを発揮していました。

また、その残虐かつ他人の話を聞かない性格のために、雷ぞうを探す目的のためだけにモコモ公国を蹂躙し滅ぼしました。しかし、その後のワノ国での決戦では、ジャックは満月により月の獅子（スーロン）に変身したイヌアラシとネコマムシに敗れ、最終的にはイヌアラシにとどめを刺されてしまいました。