【キングダム】介億の強さや活躍シーンを調査!史実では実在していた?
キングダムの介億(かいおく)は、秦国軍の総司令・昌平君(しょうへいくん)の側近として活躍した経験豊富な武将で、その強さは多くのキングダムファンが認めています。今回は、そんな介億は史実に実在するのか、そしてその強さや活躍シーンについて、解説します。
目次
【キングダム】介億とは?
介億はキングダム屈指の智将で、秦国の総司令・昌平君の側近として活躍した実力者です。矛を武器に、軍略を得意とする老将として描かれています。M字型に尖った前髪にツインテール、チョロっと長く伸びる口髭に存在感のある顎髭、とインパクトの強い容姿です。目つきも口角もグッと上がった怪しい顔つきですが、時には冗談も言う親しみやすい人柄です。そんな実力・容姿・人柄が魅力となり、人気のキャラクターです。ここでは、そんな介億がどんな人物なのか紹介します。
介億のプロフィール
介億は、秦国軍総司令・昌平君の側近です。また、昌平君の軍師学校の講師も務めています。介億は、主君の昌平君が秦国内で呂不韋(りょふい)陣営から政(せい)陣営へ移ったため、キングダム作中では蕞(さい)防衛戦、嫪毐(ろうあい)の乱、魏(ぎ)の首都・鄴(ぎょう)攻略戦に参加し、活躍します。蕞防衛戦で指揮官級50人を含む兵100人を率い、鄴攻略戦では補給部隊という戦略上重要な役目を負う部隊を率いるなど、文武ともに優れた武将です。
キングダムの概要
キングダムは、作者の原泰久により、週刊ヤングジャンプで2006年9月から連載中の歴史漫画です。2023年1月に単行本67巻が発売され、累計発行部数9500万部を突破する大ヒット作品です。中国の史実を記した「史記」を基に、春秋戦国時代を舞台に、主人公・信たちの活躍が描かれています。2011年にTVアニメ化され、2024年1月には第5シリーズが放送予定です。2013年には、第17回手塚治虫文化賞でマンガ大賞に選ばれました。2018年に実写映画化され、2023年2月には舞台上演が決定しています。
キングダムのあらすじ
キングダムの主人公・信は、中国・春秋戦国時代末期の秦国で、奴隷として働く戦争孤児の少年です。信は奴隷仲間の漂(ひょう)と、日々修行に励んでいました。ある日、漂だけが王宮に招集されますが、王の座を狙う弟の反乱により、秦王・政(せい)の身代わりとして、漂は殺されてしまいます。信は「天下の大将軍になる」という漂との約束を果たすため、王都を追われた秦王・政とともに王都の奪還、中華統一を目指します。
【キングダム】介億の強さや史実
キングダムに登場する介億は、秦軍の総司令官・昌平君の側近です。また昌平君の軍師学校の講師でもあり、河了貂(かりょうてん)や蒙毅(もうき)の先生でした。介億は、そのインパクトの強い容姿でも知られています。ここでは、そんな介億の強さや、史実での記録について紹介します。
介億の強さや実力
介億の強さや実力を、キングダム作中での活躍から考察します。介億は有能な側近として昌平君からも頼りにされる存在です。蕞防衛戦に北壁の指揮官として参戦した際には、蕞全体を見据えた采配で、優秀な軍師として活躍しました。鄴攻略戦では、昌平君らと共に戦略を練り、自ら補給軍の大将として、戦での重要な役割を担っています。これらの活躍を見る限り、介億の強さは、軍師としての才覚からくるものだと推測できます。
介億は史実で存在している?
介億という軍師について、史実には記録がありません。作者も介億という名前は自分がつけたとコメントしており、介億がキングダムのオリジナルキャラクターであることが明らかになっています。史実を元に描かれるキングダムの中でも、比較的自由に動かせるキャラクターであるため、今後更なる活躍が期待されています。
介億と河了貂の関係を考察
介億は、飛信隊の軍師・河了貂の先生です。軍師学校で講師の介億から軍略を学び、河了貂は昌平君も認める優秀な軍師となりました。合従軍(がっしょうぐん)編では、蕞に駆け付けた介億を見て、河了貂は喜びをあらわにします。この様子から彼女が介億を信頼していることがわかります。その際、涙ぐむ河了貂に介億が冗談を言うシーンも描かれており、二人の関係が良好であることも推測できます。
介億と昌平君の関係を考察
側近として介億が仕える昌平君は、楚国王・考烈の息子で、人質として秦国にいる、敵陣営側の人物です。しかし文武ともに優れていたため、秦国の軍事責任者を任されます。昌平君は、呂不韋陣営の四柱として活躍しましたが、趙に寝返ろうとする呂不韋から、政陣営へ寝返ります。そして側近の介億を蕞に派遣し、戦況を逆転させます。介億の活躍により、秦王・政に対する昌平君の忠誠を証明したのです。このような難しい局面で、側近の介億を蕞に向かわせたことからも、昌平君が介億を信頼していることがうかがえます。
介億の今後はどうなる?
介億は、キングダムのオリジナルキャラで、史実には存在しません。そのため、ネット上では、今後の介億の動きについて様々な予測が立てられています。介億の主である昌平君は、最終的に秦を裏切り楚国の王になるのですが、その際に介億がどう動くか意見が割れているのです。これまでの経緯を考えると、介億も昌平君と共に楚国に寝返るだろうという意見が有力視されています。しかし、教え子である河了貂や蒙毅の存在もあり、主に従わず秦を裏切らない可能性も0ではないと言われています。
【キングダム】介億の活躍シーン
介億のキングダム初登場は、コミック31巻です。これは、合従軍編の終盤戦にあたります。合従軍編とは、趙・魏・楚・燕・韓・斉の6ヶ国が秦に同時侵攻する、春秋戦国時代でも最大規模の戦です。昌平君が呂不韋陣営から政陣営へ移ったことにより、側近の介億が蕞防衛戦、嫪毐の乱、鄴攻略戦に参加します。ここでは、3つの戦における、介億の活躍を紹介します。
介億の蕞での活躍シーン
介億が、蕞防衛戦に加わった経緯を、紹介します。昌平君は、秦の丞相(じょうしょう)呂不韋(りょふい)四柱の1人として、呂不韋を支えてきました。しかし呂不韋が秦を裏切り、趙に付こうとするのを知ります。そして、秦王・政の陣営に入ると決意し、側近の介億を蕞へ派遣しました。この件について、昌平君は呂不韋から謀反と責められますが、秦国の今後を思えば取るに足らない小事、と返したのです。
介億は昌平君の命を受け、趙国の李牧軍と秦国最後の拠点・蕞に向います。北壁軍を任された介億は戦況を瞬時に見極め、北壁軍の余力を東壁軍と西壁軍に回すことで兵力を平均化し、蕞陥落の危機を回避したのです。大変厳しい戦況でしたが、介億の作戦により、秦国は奇跡的な逆転勝利となりました。そして優秀な軍師として、介億が秦国勝利に貢献したことは、政陣営に対する昌平君の忠誠の証ともなったのです。
介億の咸陽での活躍シーン
介億が咸陽(かんよう)で活躍する場面は、コミックス40巻に掲載されています。河了貂達は、咸陽の外で反乱軍に苦戦します。反乱軍が咸陽に侵入したら一貫の終わりという中、介億が貝笛を吹き、昌平君の一団が援軍として登場します。介億は、河了貂にとっては軍師学校の師匠です。そんな介億の姿を見て歓喜する河了貂の様子から、介億の実力や師匠としての信頼感が伝わってきます。
介億は、昌平君に素早く咸陽の戦況を伝えます。すると昌平君は「包雷」という一撃必勝の作戦に出ます。これは一気に本陣を攻め、敵の左右後方に壁を作るという戦法です。介億は側近として補佐を務め、即座に立ち回ります。そして昌平君が敵軍大将・戎翟公(じゅうてきこう)ワテギを討ち取ると、介億は即座に勝ちどきを上げます。この戦で昌平君は、介億に具体的な指示を殆どしませんが、介億は阿吽の呼吸で的確に対応します。このことから、昌平君の介億に対する信頼感がわかります。
介億の鄴攻めでの活躍シーン
鄴の攻略に向けて、昌平君は情報漏れを防ぐため、4人だけの戦略会議を開きます。ここに側近の介億も呼ばれます。そして介億は、補給軍の大将として兵の指揮を任されます。この重要な少人数会議のメンバーとして選ばれたこと、そしてこの戦において重要な役割である補給軍の大将を任されたことから、昌平君の介億に対する絶大な信頼がうかがえます。
鄴攻略編では、秦軍の兵糧不足を逆手に取ります。介億率いる補給部隊が趙軍に阻まれ、運んでいた大量の俵を燃やされます。しかしそれらは空でした。介億は自ら囮となったのです。介億は昌平君から、兵糧補給の本命は黄河を利用した水路の補給船団と聞いていましたが、実はそれも囮でした。介億は、趙軍がノーマークの斉国から兵糧を買い、輸送を依頼しました。そして兵糧を確実に秦軍に届けるべく、二段構えの囮を仕掛け、趙軍の攻撃を分散させたのです。
【キングダム】介億の声優
介億は、その個性的な見た目と、時に冗談も言う親しみやすいキャラクターで人気のある軍師です。そんな個性的な介億は、アニメ版のキングダムではどんな声なのでしょうか?ここでは、介億役の声優について、名前やプロフィール、主な出演作品について紹介します。
介億の声優は「松田健一郎」
アニメ版キングダムでの介億の声優は、松田健一郎さんです。松田さんは、アニメ「攻殻機動隊」のバトー、アニメ「ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ」のハルク、「スパイファミリー」の犬・ボンドのほか、海外ドラマや洋画の吹き替えなど、多方面で活躍するベテラン声優です。
松田健一郎のプロフィール
アニメ版キングダムで介億役を演じる松田健一郎さんは、1978年1月22日生まれで埼玉県出身の、アーツビジョンに所属する声優です。松田さんはアニメだけでなく、特撮や海外ドラマ、洋画の吹き替え、ナレーションなど、さまざまな方面で活躍しています。幅広いキャラを演じ分けられる実力派で、キングダムの介億という、ユニークながらも聡明な軍師という難しい役柄も、巧みに演じています。
松田健一郎の主な出演作品
- 「機動戦士ガンダムAGE」グラット・オットー
- 「ジョジョの奇妙な冒険」ドノヴァン
- 「新テニスの王子様」柘植竜二
- 「攻殻機動隊ARISE」バトー
- 「僕のヒーローアカデミア」宝生結
- 「スパイファミリー」ボンド・フォージャー(大型犬)
アニメ版キングダムで介億役を演じる松田健一郎さんの、主な出演作品をピックアップしてみました。代表的なものを並べてみると、介億のように大柄で個性の強いキャラが多いのが特徴的です。
【キングダム】介億に対する世間での評判や人気
昌平君の側近である介億がいることで、戦略が円滑に進み、先回りして困難を回避することができています。SNSでは、そんな介億を「影の功労者」と高く評価するコメントが見られました。その活躍は目立たなないものですが、組織のために縁の下の力持ちに徹する姿にかっこよさを感じるファンは少なくありません。
多くの戦略が記載されているキングダムは、ビジネスに役立つ漫画としても注目されています。そのためか、介億の状況と、自身の仕事の状況を重ね合わせている投稿も多く見られました。介億が作中で見せる活躍は、現代のビジネスパーソンをも鼓舞しています。
介億は、昌平君の側近として組織が円滑に回るよう、影で支える重要な存在です。個性的すぎる見た目と、全体を見渡し縁の下の力持ちに徹する姿のギャップが、ファンを虜にするのです。
【キングダム】介億は強い昌平君の側近だった
今回は、昌平君の側近・介億について紹介しました。個性的な見た目と親しみやすい人柄の介億は、昌平君からの信頼も厚く、優秀な軍師、軍師学校の講師として、秦国軍に多大な貢献をします。史実には登場しませんが、昌平君の史実の動向からも、側近の介億が今後どのように活躍するのか注目です。
この記事のライター
伊藤ゆうこ
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