【ジョジョの奇妙な冒険】ポルポのスタンド能力を考察!登場回や最期についても
この記事では『ジョジョの奇妙な冒険』5部「黄金の風」に登場したポルポについて、そのスタンド能力などを、原作での登場回の描写をもとに解説します。さらにポルポが『ジョジョの奇妙な冒険』作中で放った名言や、最期のシーンについても紹介します。
目次
【ジョジョの奇妙な冒険】ポルポとは?
まずは『ジョジョの奇妙な冒険』5部の序盤に、ジョルノを試す試験官として登場した、ポルポのプロフィールと、『ジョジョの奇妙な冒険』5部黄金の風の概要や簡単なあらすじを紹介します。
ポルポのプロフィール
ポルポはネアポリスを牛耳るギャング組織パッショーネの幹部で、組織加入希望者を審査する試験官でもあります。15年の刑期を受けた囚人で、刑務所に居ながらにしてブチャラティたち部下に指令を下しています。自由に身動きできないほどの巨体であるため、刑務所内にいることが彼にとって安全でもあります。さらにポルポの独房には、ワインや食べ物、拳銃にテレビ、絵画まで持ち込まれており、ポルポは囚人でありながら快適な生活を送っています。
ジョジョの奇妙な冒険5部の概要
『ジョジョの奇妙な冒険』5部(Part5)は荒木飛呂彦氏原作の漫画で、サブタイトルは「黄金の風」です。週刊少年ジャンプにて1995年から1999年まで連載されました。ジャンプコミックスでは47巻から63巻までが5部の収録範囲です。『ジョジョの奇妙な冒険』は1986年に週刊少年ジャンプにて連載を開始されて以来、その独特な世界観やスタンド能力を用いた能力バトルが人気となりました。現在はウルトラジャンプにて9部(Part9)が連載中です。
ジョジョの奇妙な冒険5部のあらすじ
イタリアのネアポリスに住む少年、ジョルノ・ジョバーナは、長きにわたりジョースター家と争ったDIOの息子でした。幼少から過酷な生活を強いられてきたジョルノですが、ギャングスターとなる夢を持っています。ジョルノはギャング組織、パッショーネに入るためブローノ・ブチャラティと戦い、そして自身の野望を打ち明けます。ブチャラティの共感を得たジョルノは、誰も見たことのないパッショーネのボスに近づくため、数々の試練を乗り越えながら仲間とともに奔走します。
【ジョジョの奇妙な冒険】ポルポのスタンド能力や元ネタ
続いては、『ジョジョの奇妙な冒険』5部に登場するポルポの持つスタンド能力について、その強さや発動条件など詳細に解説します。また、海外アーティストなどに由来する名前の多い『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンド能力ですが、ポルポのスタンド能力の名前の由来となった元ネタについても紹介します。
ポルポのスタンド能力は「ブラック・サバス」
ポルポのスタンド名は「ブラック・サバス」です。ブラック・サバスは自動操縦型のスタンド能力で、影の中だけしか移動できず日光が弱点です。また、小石のような小さな影に入ることもできません。しかし、影がつながっている状態であれば瞬時に移動することができます。ブラック・サバスは口の中から「矢」を放ち、矢を受けた人物はスタンド能力を発現するかもしくは、死んでしまいます。
ポルポのスタンド能力の出現条件
ポルポのスタンド「ブラック・サバス」は、ジョルノがポルポに、火を消すなと言われていたライターが再点火された際に登場しました。ライターの再点火がスタンド能力の発動条件であると推察されます。ライターを実際に再点火したのは、ジョルノの家の近所で掃除をしていた老人ですが、ブラック・サバスはその老人と、そばで再点火を見ていたジョルノ、広瀬康一の二人を攻撃します。
ポルポのスタンドの名前の由来や元ネタ
ポルポのスタンド「ブラック・サバス」という名前の元ネタは、同名のイングランド出身のロックバンドです。ブラック・サバスは1968年にボーカリストのオジー・オズボーンを中心としてイングランドのバーミンガムにて結成されました。その後、メンバーの度重なる入れ替えや活動休止期間を経て、2017年にラストツアーが行われました。
【ジョジョの奇妙な冒険】ポルポの登場回や最期
ここからはポルポの登場回や活躍について、『ジョジョの奇妙な冒険』原作の描写から順を追って解説します。『ジョジョの奇妙な冒険』作中でポルポがとった奇妙な行動や、衝撃的な最期、印象深い名言についても紹介していきます。
ポルポの性格
ポルポは組織パッショーネへの入団希望者を試す試験官です。強大な組織力を持つギャングの幹部として、その試験はとても厳しく、簡単には人を信用しない性格です。一方で、一見すると人がよさそうに接する面も持ち合わせており、入団を希望し面会に来たジョルノに対し、ワインを勧めています。また、独房にはワインのほかにゴッホやゴーギャンの絵画もあり、芸術にも関心を持っていることがうかがえます。
ポルポは入団試験の試験官だった
ネアポリス刑務所の独房でジョルノがポルポと面会した理由は、ジョルノのパッショーネへの入団許可を得るためです。ポルポはパッショーネの幹部であり、入団希望者を審査する試験官でもあります。ポルポがジョルノに課した試験は、渡したライターの火を24時間消さないことでした。ジョルノは一度火が消え、再点火したものを持っていきましたが合格しています。ちなみに、ブチャラティによるとポルポの入団試験の内容はその都度異なっているようです。
ポルポが指ごとクラッカーを食べた理由
ポルポとの面会時、ジョルノはポルポが血を出しながらクラッカーを指ごと食べるシーンを目撃しました。しかし、その後ポルポの指には傷もなく、何事もなかったかのようにしており、ジョルノは目の錯覚かスタンド能力か、状況を把握できず困惑します。多くの謎を残したシーンですが、先述のポルポのスタンド「ブラック・サバス」の能力とも関連が薄く、この描写に関しては『ジョジョの奇妙な冒険』作中でもその後言及されていません。
ポルポの死亡シーン
試験官としてポルポはジョルノのパッショーネ入団を認めます。しかし、ポルポのスタンド「ブラック・サバス」によって、無関係の老人が命を落としたことに怒りを覚えたジョルノは、こっそりとポルポが食べるバナナを拳銃に変えてしまいます。ジョルノが去った後、バナナを食べようと口にしたポルポは、自ら拳銃を口の中に入れ発砲することとなり、衝撃的な最期を遂げます。独房内で自らの手で発砲しているため、ポルポの最期は自殺として処理されました。
ポルポの登場回での名言
ここではポルポが『ジョジョの奇妙な冒険』作中で放った名言を2つ、その登場回での描写と発言の背景を踏まえて紹介します。独特なセリフ回しが魅力の『ジョジョの奇妙な冒険』ですが、刑務所にいながら気ままに振る舞うパッショーネの試験官ポルポは、いったいどのような名言を残したのでしょうか。
ポルポの名言①「人が人を選ぶに…」
人が人を選ぶにあたって最も大切なのは『信頼』なんだ
出典: jojomeigen.net
パッショーネの試験官として人を値踏みするポルポは、ジョルノに対して上記の名言を放ちます。このシーンの前にポルポは、ジョルノに人を選ぶ際に何が重要かを尋ねます。ジョルノは「何ができるか」だと答え、ポルポにスリの技術を披露します。それに対しポルポは、能力よりも『信頼』の方が重要であると説きます。ポルポは仲間内に不和が生じたり、寝首を掻かれるたりする危険をはらんだギャング組織で生きる上で『信頼』を重要視していると推測できます。
ポルポの名言②「この世で最も…」
この世で最も大切な事は『信頼』であるのなら最も忌むべき事は『侮辱』する事と考えている
出典: jojomeigen.net
ポルポは火のついたライターを確認すると、ジョルノのパッショーネ入団を認めます。試験官としてジョルノの仲間入りを認めたポルポは、自身の信条を上記のように語ります。続けて、自分たちは金や利益のためには争わないが、『侮辱』された場合は命を賭ける覚悟で、その際は人殺しも厭わないと言います。ポルポのギャングとしての考え方が表れたセリフです。
【ジョジョの奇妙な冒険】ポルポの声優
続いてはアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』にて、ギャング組織パッショーネの試験官として、その存在感を見せつけるポルポを演じた声優を紹介します。声優のプロフィールと『ジョジョの奇妙な冒険』以外での出演作品などもあわせて紹介します。
ポルポの声優は「石川英郎」
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』5部でポルポ役を務めた声優は、石川英郎さんです。石川英郎さんは数多くの人気アニメやテレビ番組のナレーションを務めるベテラン男性声優です。『ジョジョの奇妙な冒険』では夢に一歩踏み出したジョルノの障壁として、強い存在感を示すキャラクターを演じました。
石川英郎のプロフィール
- 名前:石川英郎(いしかわひでお)
- 誕生日:1969年12月13日
- 出身地:兵庫県
- 所属:青二プロダクション
- 免許、資格:柔道二段
石川英郎さんは青二プロダクションに所属する男性声優、ナレーターです。数多くのアニメ作品やテレビ番組のナレーション、ゲーム作品などで活躍しています。快活でハリのある声を持つな青年キャラクターから、低音が響く老獪な悪役までこなす非常に縁起の幅が広い声優です。
石川英郎の主な出演作品
石川英郎さんの『ジョジョの奇妙な冒険』以外での主な出演作品は『NARUTOーナルトー(うちはイタチ)』、『ワンピース(フルボディ)』、『戦国無双(豊臣秀吉)』、『リングにかけろ(志那虎一城)』、『スラムダンク(福田吉兆)』などです。そのほかにもゲーム『ファイナルファンタジーⅩ(アーロン)』や数々の情報番組のナレーションで活躍しています。
【ジョジョの奇妙な冒険】ポルポに対する世間での評判や人気
ジョルノの能力によって最期を迎えたポルポは、その殺された理由に関心を示すファンの意見が見られます。ポルポのブラック・サバスによって、無関係の老人が殺されたことにより、ジョルノの怒りを買います。ポルポは侮辱をした相手に対しては殺人も許される、との考えの持ち主でしたが、ジョルノは無実の一般人を殺めることが命に対する侮辱であると言い、ポルポを始末します。
ポルポはパッショーネ入団を審査する試験官でした。ポルポのスタンド「ブラック・サバス」は口から矢を出し、矢を受けた者はスタンド能力を身に着けるか死ぬか、の二通りです。ジョルノはスタンド能力をポルポに会う前から持っていましたが、他のパッショーネのメンバーは入団の際にスタンド能力を身に着けたのか、はたまたジョルノと同じように最初から持っていたのか、『ジョジョの奇妙な冒険』ファンの様々な考察がSNSで散見されます。
ジョルノは面会した際、ポルポがクラッカーを指ごと食べるシーンを目撃します。ジョルノ自身、幻覚か本当に食べたのかわからず動揺していますが、このシーンに対する答えは作中になく、ファンの考察のネタになっています。「ポルポ」という単語がイタリア語でタコを意味することから、タコが稀に自分の腕を食べる行為にこのシーンをなぞらえているのではないか、などといった意見もあり、ポルポが指を食べるシーンは『ジョジョの奇妙な冒険』ファンの間でも大きな謎となっています。
【ジョジョの奇妙な冒険】ポルポのスタンド能力は「ブラック・サバス」だった
ジョルノのパッショーネ加入を審査したポルポは、ひときわ目立つ巨体で刑務所に居座るインパクトの強いキャラクターでした。スタンド「ブラック・サバス」を使いジョルノを苦しめましたが、ジョルノの能力によりバナナを拳銃に変えられ、ポルポが自らに向けて発砲させるよう仕向けられる、という悲惨な最期を迎えました。ポルポはその風貌、セリフなど『ジョジョの奇妙な冒険』5部の序盤で活躍した名悪役です。
この記事のライター
PP西村
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