【ハンターハンター】幻影旅団メンバーを一覧で紹介！キャラの能力や特徴まとめ

ハンターハンターに登場する13人で構成された盗賊団である幻影旅団は、裏社会の人なら誰もが知っている程に有名な最強集団です。男女問わず人気の高いキャラクターが幻影旅団には集まっており、最強と言われ多くのファンに愛されています。

通称“クモ”とも呼ばれている幻影旅団は虫のクモになぞらえて構成されており、団長をクモの頭(体部分)、団員をクモの12本の足に見立てています。また、幻影旅団員の証として体のどこかにクモの刺青を入れており、刺青のクモの腹部には団員ナンバーも彫られています。

幻影旅団のメンバーは、全員が危険度の高い賞金首になる程強く熟練ハンターでも手が出せない為、ファンの間で最強と言われています。幻影旅団の初期メンバーは全員が流星街という、何を捨てても許される廃棄物の処理場となった街の出身です。団員数は13人で固定されており、幻影旅団に加入するには欠員時に団員から推薦されるか現役団員を倒すかの2択しかありません。

司令塔は団長ですが幻影旅団の存続が最優先となり団員自身の命は二の次なので、団員達は死に対する恐怖を覚えない精神力があります。また、幻影旅団にとって貴重な念能力者や大事な役割を担う人物が優先されるので、仲間の為に行動する結束力も兼ね備えています。秩序を乱さない為に揉め事がご法度なので、揉め事が起きそうな場合はコイントスの結果により収束させます。

幻影旅団は盗賊団なので主に窃盗活動をしていますが、目的の物を手に入れる為には人を殺すことも躊躇いません。メンバーは普段それぞれ自由に生活しており、団長から招集がかかると集まって幻影旅団の活動を開始します。余談ではありますが、クルタ族の持つ美しい眼球“緋の目”を手に入れる為に幻影旅団はクルタ族を滅亡させているので、クルタ族生き残りのクラピカに憎悪されています。

週刊少年ジャンプで連載しているハンターハンター(HUNTER×HUNTER)は、冨樫義博(とがしよしひろ)によるダークファンタジー漫画です。1998年から休載をしつつも連載されており、2022年現在では36巻まで単行本が発行されています。少年漫画にしては残酷で過激な描写をしていますが、かなり複雑に作り込まれている世界観やキャラクターなど深い内容によって人気の高い漫画です。

また休載が長い事でも有名なハンターハンターは、再開の度に大きな話題となります。2018年からも再び休載しており、2022年5月現在も再開の知らせは無く過去最長の休載期間を更新しています。そろそろ再開するのではとファンに期待されている中、ネタにされたり再開詐欺も出回っています。

くじら島に住むゴン=フリークスは、ハンターの青年カイトに助けられた経験と死んだと思われていた父親ジンの存命と優秀なハンターとして活躍している事を知ります。ハンターに憧れを抱いたゴンは、ハンター試験を受けたいと里親ミトに伝えるものの簡単には受け入れてもらえませんでした。ミトはゴンに条件を出しクリアしたら受験を認めると告げ、ゴンは見事にクリアし試験会場へと旅立ちました。

ハンターハンターで最強と言われる幻影旅団のメンバーは13人ですが、入れ替わりもあり新旧合わせて全部で15人登場しています。更に、ハンターハンターの本編以外にもメンバーが1人登場しています。とても個性的な16人のメンバーについて、ハンターハンター36巻で明らかになった団員ナンバーも含めて一人ひとり紹介していきます。

クロロの団員ナンバーは“0”で、幻影旅団の創設し団長を務めています。クモに例えた頭(胴体)に位置します。額に刻まれた十字架の刺青が特徴的で、両耳にイヤリングをつけ背中に逆さ十字の描かれた黒いコートを着ています。黒髪でオールバックにしている髪型が印象的ですが、前髪を下ろしている時もあります。

博識で読書が好きなクロロは、統率力とカリスマ性を兼ね備えています。旅団の為なら命を差し出す覚悟を持っていますが、仲間意識が強く団員が亡くなると弔い涙を流す姿も見せています。団員からの信頼も厚く、命を懸けてでもクロロを助けようと誓う者もいます。時には青年らしい表情も見せるクロロですが、仲間を殺した者を幻影旅団に引き入れようとしたりするサイコパスのような一面も持ち合わせています。クロロの強さは、暗殺一家であるゾルディック家からも恐れられています。

幻影旅団員ナンバー“1”であるノブナガは、片わなという髷を結っており髭を少し生やしています。着物を着崩して着用し刀を腰に差した侍のような姿が印象的なキャラクターです。また、ノブナガは幻影旅団の結成当初からいるメンバーで、団長クロロとも対等な関係です。

共に幻影旅団の特攻役を務めるウヴォーギンとノブナガは、旅団の結成前から親しく共に幻影旅団に加入しました。居合いの達人であるノブナガは自己主張が強い性格をしており、他メンバーと衝突する事も珍しくありません。しかしウヴォーギンが殺されてしまった際に、ノブナガは復讐心を燃やし誰よりも死を悲しむという慈悲深い一面も見せました。

フェイタンの団員ナンバーは“2”で、黒髪で鋭い目つきをした小柄なキャラクターです。黒いマントを着て口元まで覆った格好で、口元のマントには髑髏の飾りがついています。小柄なフェイタンですが、マントの下の肉体は鍛えられて逞しく、腕力も劣りません。ハンターハンターのファンから人気のある幻影旅団の中でも、特にフェイタンは人気なキャラクターです。

フェイタンは訛ったような話し方で嫌味っぽく、執着心が強い性格をしています。悪趣味なフェイタンは、幻影旅団の中でも抜きん出て残虐性が高いです。傘を武器としますが、傘の中には刀と銃が仕込まれています。フェイタンとフィンクスは行動を共にしている事が多いですが、共に好戦的な性格をしているので気が合うからなのではと、ハンターハンターのファンから考えられています。

くノ一のような服装でピンク(紫)色の髪を一つに束ねている女性が、幻影旅団の団員ナンバー“3”であるマチです。気が強い性格で仲間にも厳しい態度を見せることがあります。仲間意識も強く、クロロのピンチよりも旅団のルールを厳守しようとする場面もあり、マチはクロロの意志を特に尊重しています。マチの勘の鋭さは幻影旅団の中で一目置かれており、マチの意見が多々参考にされます。

マチのオーラを糸状に変形させて操る能力は万能で、治癒や拘束など幅広く活躍します。特に“念糸縫合”という切断された体を縫合する技は、筋肉、血管、神経、骨を完璧に近い状態で繋ぎ合わせる事が可能です。縫合後は直ぐに動けるようになりますが、傷を治癒する事は不可能かつマチの手元を離れると強度が格段に下がります。マチの念糸能力は、ハンターハンターのファンに絶賛されています。

カルトの加入前に団員ナンバー“4”の座に居たヒソカは、クロロとのタイマン決闘目的で前任オモカゲを倒して幻影旅団に加入しました。赤茶色の髪色をした奇術師で、手品をしているような戦い方をします。ヒソカはピエロを連想させるメイクをしていますが、素顔は整った顔立ちをした青年で別人かと見間違える程に雰囲気が変わります。

格闘センスに恵まれたヒソカは、強者との戦闘に興奮を覚える程に狂った性癖をしています。興味の無い相手には容赦無いヒソカですが、老若男女問わず戦闘能力向上の見込みのある人間を好み、成長を想像して興奮する完全なるサイコパスです。ヒソカは戦闘狂だが機転を効かせられる程に頭の回転が速いので、無謀な戦いはしません。掴み所のない性格をしたヒソカですが、人見知りだと公言したり未だ女性を殺す描写がありません。

暗殺一家ゾルディック家5人兄弟の末っ子であるカルトは、日本人形のような出で立ちのおかっぱ頭の性別不明な子供でヒソカの団員ナンバー“4”を引き継ぎました。大人しそうな外見とは真逆な性格をしており、せっかちで苛立ち易く残忍な部分が目立ちます。カルトの実力は幻影旅団員の中で劣っていますが、向上心はあります。入団の目的は“兄を取り戻す為”ですが、目的の兄が誰なのかは判明していません。

カルトの念能力名は判明していませんが、ハンターハンター作中で念を込めた紙の扇子を使用していました。“蛇咬の舞(だこうのまい)”という蛇のように大量の紙吹雪を飛ばす技は、キメラアントも切断できる威力があります。他には、紙片の周囲の音も察知することが可能なので会話の盗聴や追跡も出来ます。

団員ナンバー“5”を務めるフィンクスは、エジプトを連想させる服を着ていますが、ジャージ姿の時もあります。金髪が印象的なフィンクスは喫煙者で、幻影旅団内の腕力ランキング2位を獲得していますが、1位のウヴォーギンの死後フィンクスが1位となりました。

フィンクスは豪快で短気な性格をしているので、団員と衝突することも珍しくありません。好戦的な一面もあり、フィンクスはフェイタンと行動を共にする事が多いです。しかし、根底には仲間を想うところもありパクノダの遺志を汲んだり、団長の復活し帰還することを一途に待っていたりしています。また、幻影旅団のルールを忠実に守ろうとする一人でもあります。

幻影旅団の団員ナンバー“6”を務めるシャルナークは、ハンターライセンスを所持している為プロハンターでもあります。金髪で好青年の印象を受けるシャルナークは、知識が豊富な頭脳派で見た目通り穏やかで人当たりが良い性格をしています。幻影旅団では情報処理や分析を得意とし、団長不在の際にはシャルナークが代わりに団員に指示を出すこともあります。

シャルナークの念能力は、携帯電話を利用し相手を操ることが可能です。携帯電話のアンテナを相手に刺すと、相手の生殺与奪の権をにぎれ相手が死ぬかアンテナが抜けるまでシャルナークの意のままに操れます。また、自身に使用も可能ですがその際はシャルナークの意識が無くなり記憶も残りません。更に解除後は3日程度動けなくなるのと達成感が得られないので、シャルナーク自身が非常時以外には使いたがりません。

初期メンバーの一人であるフランクリンの団員ナンバーは“7”です。フランケンシュタインを連想させる姿をしており、長い耳たぶと無数の傷跡が特徴的です。フランクリンは遅刻癖があり、時間に厳しいウヴォーギンに怒られ喧嘩に発展することが多いです。幻影旅団の中ではシズクと行動を共にすることが多いです。

屈強な見た目や豪快な戦闘をすることから暴力的に見られるフランクリンですが、見た目とは裏腹に温厚な性格をしており団員同士の喧嘩の仲裁役を担っています。客観的な思考も持ち合わせているので、フランクリンは幻影旅団のまとめ役として頼られているキャラクターです。

幻影旅団の新入りという立場にいるシズクは、団員ナンバー“8”を務めている女性です。黒髪のボブヘアでメガネをかけており、逆さ十字のネックレスをしているのが印象的です。シズクは肝心なことを忘れがちな上に忘れたことは思い出さなかったり、丁寧な口調の使いどきが普通でなかったり抜けている一面があります。しかし、障害となる者には毒舌で容赦が無いです。

シズクは念能力で具現化した掃除機“デメちゃん”を武器として使用しています。シズクが生命と認識しているもの以外であれば、念じたものを何でも吸い込むので傷口から血液を吸い尽くす事もできます。吸い込んだ物の行方はシズクにも分かりませんが、最後に吸い込んだ物なら吐き出し可能です。吸い込み口には鋭い牙が生えているので、攻撃に使用する事もあります。

幻影旅団の中でも貴重な人材として扱われているパクノダの団員ナンバーは“9”です。パクノダは金髪でスーツを着ており、グラマーな体つきをしている女性です。身長が高くクールな印象を受けるパクノダは、幻影旅団の情報処理と尋問を担当しています。義理堅いパクノダは、旅団のルールよりも団長の命を優先していましたが、最期まで情報を仲間に伝えてようとしていました。

パクノダは記憶を読み取れる非常に稀な能力の持ち主のため、幻影旅団にとって重要な立ち位置にいます。ハンターハンター作中では、具現化した拳銃で戦いますが“記憶弾(メモリーボム)”という技も披露しています。記憶弾は、読み取った記憶もしくはパクノダの記憶を弾丸に込め撃つと、撃たれた相手は込められた記憶を得られます。また、記憶を引き出した者に引き出した記憶を撃ち返すと引き出した記憶を消すことが可能です。

幻影旅団に途中加入し団員ナンバー“10”となったボノレノフは、ボクサーのような格好をした男性です。全身が包帯で巻かれ痩せ型の謎の人物という印象を最初に与えられましたが、後に“ギュドンドンド族”と言われる少数部族の生き残りがボノレノフであると判明しました。

ギュドンドンド族の男性は、世界一美しく戦う踊る戦士“舞闘士(バプ)”とも呼ばれています。3歳頃になると体に細い針を通して徐々に穴を広げる形で身体中に穴を開けることで、風が通り音が鳴ります。踊ることで奏でる音は、祭祀や戦い前に歌う際に使用されます。ボノレノフは普段から音が出ないように包帯を巻いており、舞闘士であることを誇り一族の名を背負う、誇り高い戦士と言えます。

屈強な体と逆立った白髪姿のウヴォーギンは、団員ナンバー“11”を務めており旅団一の肉体の強さと不動の精神力があります。しかし、クルタ族虐殺に大きく関係しており、憎んでいるクラピカによって死亡しました。このウヴォーギンの死をきっかけに、幻影旅団は団員死亡による欠員が相次ぎ崩壊の道を辿りました。

物への執着心が無く必要時に盗めば良いという無頓着な考えを持っていますが、時間には厳しく戦略を立てて戦いに挑んでいます。ノブナガとは旅団結成前から仲が良く、クロロからはさん付けで呼ばれていました。守る為に力を発揮する傾向があり、クラピカに拘束された際も決して口を割ることはありませんでした。

ウヴォーギンの死後に幻影旅団の団員ナンバー“11”となったイルミは、暗殺一家ゾルディック家の長男で殺し屋をしています。表情が変わることはほぼ無く感情の読みにくい黒い長髪の青年です。ヒソカとは交友関係にあり、ヒソカに依頼されて幻影旅団に加入しました。依頼のターゲットはヒソカで、イルミとの殺し合いを望んだ契約内容となっています。

普段は感情が無いイルミですが、弟のキルアに対しては歪んだ愛情を異常なほど示しています。兄弟のナニカにも独占欲を見せていますが、キルアが関わる事柄には感情をむき出しにします。暗殺者としてキルアが成長する為なら自身の命も賭ける覚悟があり、ヒソカがキルアを殺すと冗談を言うと凄まじい殺気を放ち怒りを露わにしていました。

コルトピは幻影旅団の団員ナンバー“12”で、クモの足に当たる最後の男性メンバーです。腰の長さの長髪で顔が隠されており、時々髪の毛の隙間からギョロ目を覗かせています。幻影旅団の中でコルトピは一番小柄で力が弱いです。しかし、支援に特化しており、ヨークシン編で大活躍しました。

コルトピの能力はコピー能力で、ハンターハンター作中で“神の左手悪魔の右手”という技を披露しました。左手で触った物体の複製を右手で具現化できる技ですが、24時間で消滅してしまいます。複製物の位置も把握でき、生きた人間も複製可能ですが動かない物体として具現化されます。イメージ無しでも雑居ビル50棟を作り出せるコルトピですが、シャルナークと共にヒソカによって殺されました。

ハンターハンター本編では登場していませんが、ヒソカの前に幻影旅団の団員ナンバー“4”を務めていたのはオモカゲです。2013年にハンターハンター初の劇場版作品となった｢HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム･ルージュ)｣のオリジナルキャラクターとしてオモカゲは登場しました。長髪で整った顔立ちが印象的です。

オモカゲは“神の人形師”と自称しており、念能力で人形を作り出すことが可能です。ヒソカは入団時にオモカゲを倒して入団していますが、その際に倒したオモカゲは作り出した人形でした。人形を使って自身の死を偽って脱退したオモカゲですが、クラピカの条件付き念能力による“旅団員以外に念能力を使うと死ぬ”誓約の対象になっています。

幻影旅団のメンバーを紹介してきましたが、最強と呼ばれる幻影旅団の中でも強さの分かるシーンが少ないキャラクターもいます。幻影旅団の中でも力の強さを分かりやすくする為に、最強ランキング順にそれぞれの能力の強さをまとめました。

フィンクスは念能力をなかなか使用しませんでしたが、キメラアント編にて“廻天(リッパー･サイクロトロン)”という技を披露しました。廻天は腕を回せば回す程パンチの力が増幅する技ですが、フィンクス自身も回転数と力の加減がわかっていません。

フィンクスが最強ランキング10位となるのは、念能力が無くても腕っ節が強いからです。フィンクスはヨークシンのマフィア複数人を念能力を使わずに捩じ伏せていました。更に廻天の発動制約も“腕を回す”だけなので、利便性が高い技と言えます。頑丈なキメラアントも7回程度の回転で倒せますが、オーラの消費量が多く連発するにはフィンクスへの負荷が大きくなるので持久戦が弱点です。

ノブナガは能力名も技名も不明ですが、自身を中心とした半径4mの円に入った瞬間に相手を斬る攻撃を披露しています。ノブナガの得意とする居合と念を融合させた技で、居合の構えを取り｢間合いに入ったら斬る｣と宣言することで発動します。近距離に特化した戦闘をするノブナガは、ヨークシン編時のキルアが圧倒的な力の差を感じて恐怖する程に強いです。

しかし、ノブナガの念能力は突発的に発動できずに捕らえられている場面があります。一撃で倒せる威力はありますが、汎用性が低いので9位となります。余談ではありますが、ノブナガは強化系を小馬鹿にしている場面があることから、実際は別系統の能力者では無いかと噂されています。

能力抜きに鍛え上げられた肉体を持つウヴォーギンは、ハンターハンター作中で“超破壊拳(ビッグバンインパクト)”という技を使用し、団員一最強の力の持ち主です。拳銃などの弾丸は体を通さず、バズーカを片手で防ぐことも可能です。超破壊拳は念を込め破壊力を上げた拳でストレートパンチする技で、小型ミサイル並みの威力があります。

そんな戦闘向きなウヴォーギンですが、不意打ちに弱く相手を見くびって全力を出さないこともあります。また、ウヴォーギンはタイマンにこだわる一面もあり、クラピカに負け死亡してしまったので最強ランキング8位となります。もしクラピカによって死亡していなければ、ウヴォーギンはかなり強かったとハンターハンターのファンも口を揃えています。

体の穴を利用した戦闘を行うボノレノフは、“戦闘演武曲(バト=レ･カンタービレ)”という技で奏でる曲ごとに様々な物を具現化して攻撃します。キメラアント編で初披露し、曲の長さによって威力が増し曲を中断されると技も途切れます。曲により攻撃範囲や威力が自由自在に操れるので、ボノレノフの能力は強力だと言えます。

戦闘演武曲の中で披露された技は3種類あります。“序曲(プロローグ)”は槍と鎧で武装し攻撃し、“木星(ジュピター)”は木星の大きさの球体で相手を押し潰し、“変容(メタモルフォーゼン)”では条件があるものの姿を変えられます。戦闘描写が少なく謎に包まれた部分も多いですが、舞を踊って奏でないといけないので汎用性に欠けます。ファンの考察によると、序曲を経由しないと他の技が発動しないのではと考えられているので、ボノレノフは7位となりました。

イルミの能力“針人間”は、念を込めた針を相手の脳に刺すことでイルミに絶対服従するようになります。針人間にされた者は廃人となり、針を抜いても戻らず死ぬまでイルミの思いのままに力を使います。また、イルミ自身に使うことも可能で、短時間ではありますが顔を変形させ変装することも可能です。この変装能力を使ってハンター試験にて初登場しました。

イルミは針を使用する際に勿体無いと言っていた事から、針は有限であることが予想されています。一度刺せば相手を操れるので最強とも呼べ、強さで点数を付けるヒソカに“95点”を付けられています。ハンター協会最高幹部“十二支ん”のギンタは90点だった事からも強さが分かります。応用できそうな能力かつ、今後の展開で期待されているのでイルミは6位となりました。

“俺の両手は機関銃(ダブルマシンガン)”という両手の指から念弾を乱射するフランクリンは5位となります。元々は指の改造しなくても攻撃可能でしたが、威力が増す気がするという理由でフランクリンは指を切断し改造しました。念弾を放つ時のみ指先を離して断面から撃ちます。離した指先は鎖によって断面と繋がれています。

更には旅団内の意見を取り纏めていたり暗喩を読み解くなど、フランクリンが力だけではなく頭も切れる事が分かります。リロード不要で連射可能で高威力な能力で、念弾の当たった者は瞬殺されてしまいます。撃っている間は手が使えませんが高い威力と身体能力で遠近共に対応できるので5位となります。

劇場版のオリジナルキャラクターであるオモカゲの能力は、記憶や死体から人形を作り出すことが可能です。名称不明ですが、コピー対象と全く同じ姿をした人形を生成し、生成された人形はコピー対象の性格や記憶を持っています。また、コピー対象の念能力も人形が扱えて、意思もあるのでオモカゲが操作しなくてもある程度は自動で行動してくれます。更にコピー人形にコピー対象の眼球を嵌めると、コピー対象と同等の力が得られます。

オモカゲの技は、至近距離で目が合った者の視覚を強制的に奪う“魂呼ばい(たまよばい)”、他人の記憶にある人物をコピー人形にし操る“沸人(ソウルドール)”、コピー人形の念を自身に憑依させオモカゲ自身が人形の念能力を使えるようになる“人形受胎(ドールキャッチャー)”の3種類が披露されました。どれもかなり強力な技ですが、オモカゲ自身は身体能力が低く刺されて死んでしまうので4位となります。

10位から4位で紹介した幻影旅団のキャラクターたちの能力は、最強と呼ばれるに相応しい内容でした。しかし幻影旅団には更に上の実力のあるキャラクターが後3人いるので、順番に紹介していきます。

3位となるフェイタの能力は“許されざる者(ペインパッカー)”で、自分の受けた痛みをオーラとして増強させて敵に放つ能力です。念能力だけでなくフェイタン自身の身体能力も高く、自称キメラアント新女王･ザザンの動きについていける程のスピードが出せます。しかも本調子では無いとフェイタンが言っているので、かなり高い身体能力の持ち主だと窺えます。

フェイタンの真の実力は怒りを露わにした時に発揮され、ザザンに左腕を折られてしまった際に現れました。怒ったフェイタンは、“太陽に灼かれて(ライジングサン)”という痛みから変質したオーラを灼熱の球に変えザザンもろとも辺り一面焼き尽くす技を披露していました。味方も関係なく影響を受けるのと攻撃を受けてから発動する欠点もあります。

ヒソカの念能力による技は2つ披露されています。“伸縮自在の愛(バンジーガム)”は、オーラに粘着性と弾性を持ち合わせるものに変化させます。10m以内であれば切れることなく、縮む速度も素早いです。技そのものに攻撃力はありませんが、頭の切れるヒソカによって応用力の高い技となっています。使用上限も無くオーラ消費も少なく、ヒソカ自身の治療にも使用しています。

2つ目の“薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)”は、質感を変化させたオーラで薄いものを覆う技です。薄く伸ばしたバンジーガムにも使用可能で、ハンターハンター作中では怪我を隠すのに利用していました。ヒソカの能力はヒソカの頭脳によって汎用性が高いですが、攻撃力は無いので2位となります。

クロロの念能力である“盗賊の極意(スキルハンター)”は、相手の念能力を盗み使用可能な能力です。盗んだ念能力は手形と“極”と書かれた本に封じ込められ、念能力を盗まれた者は盗まれた念能力が使えなくなります。当初は開いた本のページに記された念能力一つしか出せませんでしたが、暗黒大陸編で“栞のテーマ(ダブルフェイス)”という、本を閉じたままでも使用可能となり開いたページと併用でき同時に2つ使用可能になりました。

相手を無効化できる強力な能力となりますが、発動条件がかなり厳しいです。相手の念能力を目で見て、相手に盗む念能力の質問し答えさせ、本の表紙の手形と相手の手を合わせる過程を1時間以内に行わなければなりません。また相手が死んでしまうと、死によって強まる念能力以外は消滅してしまいます。使うにはかなり厳しい制約ですが、圧倒的な能力の強さでクロロが最強ランキング1位となりました。

ハンターハンターのアニメは、1999年に放送された第1作目と2011年に放送された第2作目があります。1999年版のアニメは初めからヨークシン編中盤まで、2011年版のアニメでは初めから会長選挙･アルカ編まで放送されました。同じストーリーを放送しているので比べられる事の多い、2011年版のハンターハンターアニメにて幻影旅団メンバーの声優を務めた方々を紹介していきます。

アニメ2作目の41話にて初登場したクロロの声を担当したのは宮野真守さんです。小学時代から劇団ひまわりに所属し子役として活躍していった宮野さんは、高校生の時に海外ドラマの吹き替えに選ばれて声優デビューを果たしたことで声優活動が活発となりました。マルチな活動で有名作品に多数出演し人気を獲得し、声優アワードの受賞もしています。

ノブナガの声優を務めるのは内田直哉さんで、ハンターハンターのアニメ第2作41話にてクロロの召集に向かう場面で初登場しました。15歳で俳優デビューし活躍した内田さんは、1996年頃から声優中心の活動を始め、舞台の出演もしています。現在は大沢事務所に所属して声優活動を続けています。

アニメ第2作の41話でノブナガと同じくして初登場したフェイタンの声優は、山口勝平さんです。現在は山口さんが代表を務める事務所･悟空に所属しており、2019年には声優アワードの富山敬賞を受賞しました。舞台俳優として活躍していましたが、23歳からは声優活動も開始しました。重要な役を演じることが多く、演じるキャラクターも幅広いので多くの人に親しまれています。

ノブナガやフェイタン同様に、アニメ第2作41話で初登場したマチの声を担当したのは前田玲奈さんです。前田さんは専門学校卒業後、AIR AGENCYに所属し声優デビューしました。ハンターハンターのマチは、前田さんにとってテレビアニメ初レギュラーの役でした。2022年現在は、ステイラックに所属し声優活動を続けています。

幻影旅団の招集場所にて、アニメ第2作41話に初登場したフィンクスの声優はKENNさんです。2003年にバンド｢The NaB's(ザ ネイビーズ)｣としてデビューしたKENNさんは、2004年に声優･俳優業を開始し2006年にバンドが活動休止になった後2009年にソロアーティストデビューを果たしました。Zynchroに所属し活動しており、男女問わず人気のある声優の一人です。

クロロら同様にアニメ第2作41話に初登場したシャルナークの声を務めたのは日髙のり子さんです。日髙さんは幼少期から女優に憧れており、10歳で入所し11歳で舞台デビューしました。15歳でドラマ初出演を果たし18歳でアイドルデビューもしましたが低迷していき、あるラジオ番組のリスナーから声優に向いていると言われた事から声優も意識するようになり、見事に声優として活躍してきました。

アニメ第2作41話のノブナガらと共にクロロの召集場所に向かう場面にて、初登場したフランクリンの声優を務めたのは木内秀信さんです。高校の課外授業で舞台を観てから芝居に興味を持ち始め、後に上京し劇団に入りました。劇団が解散した後に声優の仕事を受けるようになり、次第に人気が出るようになりました。

アニメ第2作41話のクロロの召集場所にて、初登場したシズクの声を務めたのは荒川美穂さんです。元々看護師を目指していた荒川さんですが、シャーマンキングのアニメをきっかけに声優も興味を持ち、看護師と声優どちらも目指していました。2010年には東京俳優生活協同組合に所属し、2011年までは看護師として病院に勤めていました。

クロロ同様にアニメ第2作41話に初登場したパクノダの声優は朴璐美さんです。短期大学演劇科に入学した朴さんは、卒業後半年の韓国留学を経て演劇集団円の会員となりました。1998年に声優デビューすると瞬く間に人気を獲得し、声優として数々の賞を受賞しました。2017年には退所し事務所LALを設立し、2019年にはミュージカルデビューも果たしました。

アニメ第2作41話で初登場し長らく喋らなかったボノレノフの声優はチョーさんです。初めは“長島雄一”という芸名で活動していましたが、2006年からチョーに改名しました。子供向け番組のキャラクターの声とスーツアクターを長年務めている事でも有名です。担当した吹き替えも数多く存在します。

ボノレノフと同様にアニメ第2作目41話で初登場するもののしばらく台詞が無く、53話にてコルトピの声を務めるのが浜添伸也さんだと判明しました。2007年でケッケコーポレーションを退所し、その後6年間のフリー期間を経て2013年にアクロスエンタテインメントに所属し現在も活躍されています。

最強のメンバーで構成された幻影旅団は、メンバーの入れ替えがありながらも様々な場面で活躍しました。幻影旅団の動きのあった4つの編のストーリーを、ハンターハンターのストーリー順に紹介していきます。

ヨークシンで行われる世界中の珍品が集まるオークションの競売品強奪を理由に幻影旅団は集結します。しかし、襲撃したオークション会場に競売品は無く移動されていました。オークションに参加するマフィアに雇われたハンターや殺し屋と抗争することになります。武闘は集団をほぼ一人で倒したウヴォーギンでしたが、クラピカに捕えられ命を落としました。

ウヴォーギンの死により大暴れする幻影旅団を静めるために、暗殺一家のゼノとシルバが動きクロロと大戦するものの決着はつきませんでした。その裏で旅団員は自身らの死を偽装し競売品の強奪に成功しました。その後、旅団員の死が偽りだと気付いたクラピカが一人で旅団を追います。旅団もウヴォーギンを殺した者が旅団を狙っている事に気付いていましたが、クロロがクラピカに捕まってしまいました。

反対に旅団はクラピカの仲間を捕まえていたので、人質交換を行うことになりました。旅団に引き渡す前にクラピカは、能力発動と旅団員への接触を封じる鎖をクロロに刺していました。クラピカはパクノダにも鎖を刺しますが、パクノダは仲間に記憶弾を使用し死を選びました。旅団はクロロにかけられた念の解除方法を探し出すべく、旅に出ました。

クロロに課せられた念を除く方法を探す旅団は、グリードアイランドのお宝の情報を得て狙うものの島への侵入に失敗しました。その後、グリーンアイランドの中に除念師がいると情報を得た旅団は、ヒソカに除念師の捜索依頼をします。ヒソカはクロロと念能力を使用した一対一の対決を望んでいたので、依頼を受け除念師を見つけ出すことに成功しました。

キメラアントが遂に流星街に現れ、住人を襲い始めました。流星街から幻影旅団にキメラアントの討伐が依頼され旅団から、カルト、ボノレノフ、シズク、シャルナーク、フェイタン、フィンクスがキメラアントと戦いました。見事にキメラアントを討伐しましたが、蟻となってしまった流星街の住人たちが楽になれるようにと、息の根を止めることで弔いました。

除念に成功し念能力が再び使えるようになったクロロとヒソカによる本気の勝負が行われました。お互いが死ぬまでを条件とし決闘を開始しますが、クロロの勝利に終わります。勝利したクロロは、その頃に暗黒大陸目指して出港したブラックホエール号の財宝求め旅団を再招集します。

しかし、死亡しながらも生き返ったヒソカは旅団全員の抹殺を宣言し、シャルナークとコルトピが手始めとして殺されてしまいました。ブラックホエール号にはハンター達も乗っている為、ヒソカも船に乗っていると考えたクロロが団員にヒソカの首を獲る指示を出します。残る10人の旅団員は複数に分かれてヒソカを狙い行動し始めました。

ヒソカによってメンバーの減りつつある幻影旅団ですが、休載されてから今もなお幻影旅団は全滅するのではないかと噂されています。幻影旅団全滅の噂の元となった4つの事柄についてまとめました。

全滅の噂が出始めたきっかけは、ハンターハンター35巻366話にありました。366話にクロロが登場しましたが、ブラックホエール号の一室で絶望したような表情で座り込んでいました。しかもクロロがいた部屋番号が“37564”で“みなごろし”と読めることから、幻影旅団の団員は皆殺しにされてしまったのではないかとファンの間で話題になりました。

ヒソカはクロロに敗北した後死亡しましたが、生き返ると幻影旅団を狩ることを決意しメンバーを襲う旨をマチに伝えています。すでに2人を惨殺しているヒソカなので、ヒソカの首を狙いブラックホエール号に乗り込んだ幻影旅団を全滅させる想像も容易いです。

劇場版｢HUNTER×HUNTER 緋色の幻影｣の来場者特典として配られた、0巻に収録されていたインタビュー回答にファンは衝撃を受けました。インタビューではクラピカと幻影旅団の今後を聞いた質問に、作者は“全員死にます”とだけ回答していました。更に直筆で書かれていた事から全滅の可能性が高いとして大きな注目を集めました。

幻影旅団は、ハンターハンターの12巻と36巻の表紙に当時の幻影旅団メンバー全員が描かれています。12巻ではデフォルメされたメンバーと名前が描かれていましたが、36巻に描かれた幻影旅団は13人中死亡した3人の場所に花が描かれていました。更に、真ん中に描かれたイルミは花を持っており口が描かれていません。

36巻の表紙コメントとして、唇と“ネタバレ。あえてね”という作者のメッセージが書かれていました。“死人に口なし”という諺があることからイルミはすでに死んでおり、ヒソカがイルミに変装しているのではないかとファンの間で考察されています。

2022年現在、連載再開の期待と共に各方面でイベントを開催しており、ハンターハンターのアニメを見返す人が増えています。イベントでは幻影旅団のキャラクターも取り上げられていることから、休載後も変わらず人気のあるキャラクター達だと言えます。

幻影旅団編とも呼ばれているヨークシン編後の登場が減ることを悲しむ声や、キメラアント編での幻影旅団員の活躍に再度心奪われるファンが多くいます。イベントが多いことで再開も近いのではと、ファンが落ち着かなくなっています。

手段を選ばない盗賊として幻影旅団は登場したので、初めは好かない声も多数上がりました。しかし、話が進むにつれメンバーの見せる姿や強さに魅了され、幻影旅団は長く愛されています。

絶大な人気を得た幻影旅団は、最強な能力を持ったメンバーが揃っている集団でした。ヒソカの行動により今後の幻影旅団の運命が左右されるので、今一度アニメを見返して連載再開に備えるファンの声が止まることは無いでしょう。