【ヒロアカ】ヴィラン連合とは？メンバーのプロフィールから能力まで紹介

僕のヒーローアカデミア・通称ヒロアカには緑谷たちの大敵として立ちはだかるヴィラン連合が登場しており、死柄木を筆頭に暗躍する彼らの活躍はヒロアカのストーリーにも深く関係しています。ヴィラン連合のメンバーを紹介する前に、まずはヴィラン連合の概要と僕のヒーローアカデミアの作品概要、あらすじについてまとめていきます。

ヴィラン連合は死柄木弔が率いる反社会的組織です。ヒロアカ世界の個性やヒーロー社会に反感を抱くメンバーで構成されており、バックにはかつて日本を裏から支配したオール・フォー・ワンがついています。物語序盤では『子供の癇癪』と称されるほど小規模な組織でしたが、リ・デストロ率いる異能解放軍を吸収したことで巨大化し『超常解放戦線』と名を改めました。

僕のヒーローアカデミアは堀越耕平によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。個性と呼ばれる異能力によってヒーローが社会的に活躍する世界が描かれており、奥深い世界観や王道かつ高クオリティなバトル描写、魅力的なキャラクターなどが評価されていきました。2023年2月時点で全世界累計発行部数8500万部を突破しており、アニメ化や舞台化、ゲーム化といったメディアミックスが多数展開されています。

世界総人口約8割が超常能力・個性を持つようになると、個性を悪用する敵（ヴィラン）が出没するようになりそれを取り締まる職業・ヒーローが誕生しました。緑谷出久はNo.1ヒーローのオールマイトに強い憧れを抱いていましたが、自分が個性を持てない体質であることを突きつけられ絶望してしまいます。しかし、オールマイトと偶然出会い、友人を助けようと行動したことがヒーローとして認められると彼から個性を受け継ぐことになるのでした。

敵組織であるヴィラン連合には複数のメンバーが所属しています。所属メンバーは物語の進行と共に増えていき最終的には『超常解放戦線』という巨大組織に成長しました。ここでは僕のヒーローアカデミアことヒロアカにおけるヴィラン連合のプロフィールや能力・活躍についてまとめていきます。まずはヴィラン連合の初期メンバーと開闢行動隊のメンバーを抑えていきましょう。

死柄木弔はヴィラン連合のリーダーです。病的に細い身体とボサボサな白髪、人の手を模した不気味な装飾を全身に身につけている容姿をしています。言動は常に気怠げでヒーローがもてはやされる社会に冷めた考えを持ち、それを破壊するためにヴィラン連合を結成しました。個性・崩壊は5本の指で触れた対象を無差別に破壊できる能力で、ギガントマキアやリ・デストロとの戦いで覚醒を果たすとマスターピースとして目覚め複数の個性を持つようになりました。

黒霧はヴィラン連合の幹部格で死柄木のお目付け役です。全身が黒い霧でバーテンダーのような衣服を身につけており、普段は冷静かつ紳士的な振る舞いをしていますが激昂すると荒々しい人物に豹変します。個性・ワープゲートは自らの体をゲートに変えて体内に入った物体を離れた空間にワープさせることができます。また、黒霧の正体として相沢とプレゼント・マイクの親友・白雲朧の存在がほのめかされています。

荼毘は義爛の紹介によって加入したメンバーで開闢行動隊のリーダーを務めていたヴィランです。口元から上半身にかけて火傷痕のような肌色と青い瞳をしている容姿をしており、死柄木に対してあまり忠誠心を持っておらず自分本位な言動が目立ちます。個性・蒼炎は高い火力を持つ蒼色の炎を放つことができ、雄英生徒の焦凍やプロヒーローのエンデヴァーに因縁を抱いています。

トガヒミコは義爛の紹介によって加入したメンバーでヴィラン連合の紅一点です。女子高生を思わせる容姿とお団子を作った金髪が特徴的で、血の香りがする人が好きと称するほど猟奇的な性格をしています。個性・変身は対象の血液を摂取することでその人物に変身することができる能力で、覚醒後は変身した人物の個性が自由に扱えるようになりました。

トゥワイスは開闢行動隊に所属していたメンバーです。黒基調のラバースーツと顔全体を覆うマスクを身につけており、肯定と否定を交互に話す二重人格のような喋り方が特徴的です。個性・二倍は対象とそっくりな物を生み出せる能力で、自分に対して使用することで分身を生み出し、その分身が個性を使用して更に分身を生み出すという使い方もできます。

Mr.コンプレスは開闢行動隊に所属していたメンバーです。トレンチコートとシルクハット、仮面によって全身を覆い隠しているミステリアスな人物で自らをエンターテイナーと称しています。個性・圧縮は対象をビー玉サイズに縮小することができ、人の動きを封じたり壁や天井に穴を空けて通路を生み出したりすることができます。

スピナーは開闢行動隊に所属していたメンバーです。リザードマンのような亜人種の見た目をしていますが本人はこの容姿にコンプレックスを抱いています。個性・ヤモリはヤモリの特性を持つ異形型の能力で壁に張り付くことができます。これに加えてAFOから剛躯とスケイルメイルの個性を与えられています。

マグネは開闢行動隊に所属していたメンバーです。赤い髪とサングラスを身につけた大柄な体格をしており、話す時はオネエ言葉を使う特徴があります。個性・磁力は範囲内の人物に磁石を付与できる能力で、男性はS極、女性はN極になりそれぞれ引き寄せ、反発するようになります。

マスキュラーは開闢行動隊に所属していたメンバーです。2mに及ぶ背丈と筋骨隆々な体格をしており、非常に好戦的で残虐な性格をしています。個性・筋肉増強は筋肉繊維を増幅して筋力をパワーアップさせるシンプルな能力です。林間合宿襲撃時にて緑谷に敗北し、タルタロスに収監されてしばらく組織から離れていました。

マスタードは開闢行動隊に所属していたメンバーです。ガスマスクと学ランを身につけた容姿をしており上から目線で学歴にコンプレックスを抱いている人柄をしています。個性・ガスは周囲に毒ガスを散布する能力でガスを吸い込んだ人物は気絶してしまいます。林間合宿襲撃に参加しましたが雄英生に敗北し逮捕されました。

ムーンフィッシュは開闢行動隊に所属していたメンバーです。全身を黒の拘束着で覆っている見た目をしており脱獄した死刑囚という肩書きを持っています。個性・歯刃は自らの歯を伸縮・分岐させることができ鋭利に尖らせることで攻撃に使うことができます。林間合宿襲撃に参加しましたが、常闇の暴走した個性に圧倒されてしまい逮捕されました。

ヴィラン連合はヒロアカの物語に終始登場している組織ですが、序盤はメンバーも少なくUSJを襲撃しても失敗してしまう弱い組織でした。そんな彼らが最終的に超常解放戦線という大規模な組織になり得た理由は後述する協力者がいたからです。ここでは僕のヒーローアカデミアことヒロアカにおけるヴィラン連合に関係するキャラのプロフィールや能力・活躍についてまとめていきます。

オール・フォー・ワン（AFO）は死柄木から先生と呼ばれる存在でありヴィラン連合の実質的な支配者です。かつて日本を裏から支配していた悪の帝王で、オールマイトを瀕死に追い詰められるほどの実力を持っています。個性・オール・フォー・ワンは他人の個性を奪うことができる能力で、奪った個性を組み合わせて利用したり、他人に譲渡したりすることができます。

氏子達磨はドクターと称される謎の科学者です。小太りな体型と禿げ頭な見た目が特徴的でAFOの思想に心酔し彼を支援する立場に立っています。表では病院の理事長として名を馳せていますが、裏ではAFOの治療を始めヴィラン連合の結成や脳無の生成などヴィラン連合強化に大きく貢献しています。

義爛はヴィラン連合に人材斡旋やサポートアイテムを提供するブローカーです。眼鏡と腸のように見えるマフラーを身につけており、右前歯が欠けている容姿をしています。秘密を絶対に話さない主義で仕事のために大量の携帯電話を使い分けています。ヒロアカ作中では死柄木に荼毘とトガヒミコを紹介しました。

ホークスはヒーロービルボードチャート2位に選ばれるほどのトップヒーローです。背中に赤い翼を生やした見た目が特徴的で、ヒーローが暇を持て余す世界を作ることを信念に活動しています。ヒーローでありながらヴィラン連合に加担していたわけですが、その裏にはスパイとしての目的があり敵組織に入り込むことで貴重な情報を政府に伝達していました。

ヴィラン連合について語る上で戦闘員の脳無とギガントマキアは外せないことでしょう。特にギガントマキアはAFOの役に立つためにヴィラン連合に協力していましたが、覚醒した死柄木を目にしたことで本格的に彼の手下として活躍するようになりました。ここでは僕のヒーローアカデミアことヒロアカにおけるヴィラン連合のギガントマキアと脳無についてまとめていきます。

ギガントマキアはAFOが育てた直属の配下です。3m以上を誇る巨体と岩石のように刺々しい屈強な体格をしており、戦闘時は個性・巨大化によって25mを超える巨漢に変身できます。ギガントマキアの戦闘力は『歩く災害』と呼ばれるほど強大で、1度暴れ出したらAFO以外に手を付けられないとされています。

ギガントマキアはAFOから7つの個性を与えられており、AFOに育てられたことでそれらすべてを自在に使いこなすことができます。戦闘時は巨大化と鋭い五感、圧倒的なパワーを活かして暴れることができ、活動時間も48時間44分間継続可能、失った体力を回復するのも3時間眠るだけで十分という化け物じみた強さをしています。なお、個性を複数持っている代わりに知能に欠けており命令がなければ自発的に動くことができません。

ギガントマキアの本名は明かされておらず、ネット上ではかつてトップヒーローとして活躍していた漢気ヒーロー・クリムゾンライオットではないかと言われています。ヒロアカ144話にて切島は過去にギガントマキアらしき人物と芦戸が対面する場面を目撃していましたが、彼の過去で描かれたクリムゾンライオットが伏線になっているのではないかと考えられています。

脳無はヴィラン連合の戦闘員です。見た目は個体によって違いがあれど基本的に脳が剥きだしで青黒い肌色をしており、誰かの命令がなければ動くことができませんがオールマイトと渡り合えるほど強力な戦闘能力を持っています。脳無の正体は氏子達磨が生み出した改造人間で、量産型や複数の個性を持ったハイエンドなど様々な種類が存在します。

ヒロアカはアニメ作品としても高い人気を博しており、ヴィラン連合の活躍に声優の演技が加わったことでより彼らの存在が際立ちました。ヴィラン連合メンバーの人気には声優の存在も影響していることでしょう。ここでは僕のヒーローアカデミアことヒロアカのアニメにてヴィラン連合の主要メンバーを務めた声優についてまとめていきます。

死柄木弔を演じた声優は内山昂輝（うちやまこうき）です。幼い頃から子役としてテレビドラマなどに出演していた経歴の持ち主で、『機動戦士ガンダムUC』のバナージ・リンクス役をきっかけに声優として広く知られるようになりました。落ち着いた声質と穏やかな雰囲気を纏った演技に定評がありましたが、近年では叫ぶ演技を披露する機会が増えています。

黒霧を演じた声優は藤原貴弘（ふじはらたかひろ）です。2000年代よりメディアフォースに所属して声優デビューを果たし、現在は賢プロダクションに移籍しています。筋トレや料理、テレビゲームにUFOキャッチャーなどを多趣味でありテレビアニメの他にゲームや海外映画の吹き替え、舞台などにも出演しています。

荼毘を演じた声優は下野紘（しものひろ）です。幼い頃から人に注目されることが好きだった人物で、小学生の頃にカセットテープに声を吹き込んで遊んでいた経験が声優デビューのきっかけになりました。音楽知識・経験も豊富で即効でオリジナルソングを作って歌える声優として人気を集めています。

トガヒミコを演じた声優は福圓美里（ふくえんみさと）です。演技は好きでも表舞台に立つことが苦手だったことから、裏方で活躍する声優に興味を持ちデビューに至りました。『スマイルプリキュア！』の星空みゆきを演じたことで人気を博し、以降様々な美少女を演じるようになりました。

トゥワイスを演じた声優は遠藤大智（えんどうだいち）です。大学卒業後に両親が経営する飲食店を継いで仕事をしていましたが、そこに内海賢二と野村道子が訪れたことをきっかけに演者の道に入りました。料理が得意な声優として知られており、海外映画やドラマの吹き替えで多数の持ち役を担当しています。

Mr.コンプレスを演じた声優は最上嗣生（もがみつぐお）です。子どもの頃に趣味でモノマネをしていた際に姉から「声の仕事できるよ」と褒められたことをきっかけに声優を目指すようになり、現在は賢プロダクションに所属しています。『進撃の巨人』のキース・シャーディスや『D.Gray-man』のクロス・マリアンなど渋い男性キャラを演じることが多いです。

スピナーを演じた声優は岩崎了（いわさきりょう）です。2000年代からアーツビジョン所属の声優として活動を始めており、数多くのオーディオブックで朗読を担当するなど落ち着いた声質に人気があります。特技として音響編集や空手の型を挙げるなど様々な分野に精通しています。

マグネを演じた声優は井上悟（いのうえさとる）です。2004年より日本ナレーション演技研究所にて声優デビューを果たしており、現在はアーツビジョンに移籍しています。Webアニメの『一日にして成らず』の渡辺賢吾を演じたことで注目を集めるようになり、CMやナレーションなど様々な分野で活躍しています。

マスキュラーを演じた声優は高口公介（たかぐちこうすけ）です。2000年代より元氣プロジェクトから声優デビューしており、現在は賢プロダクションに移籍しています。アニメを筆頭に吹き替えやナレーション、ボイスオーバーなど多方面で活躍しており、1つの作品で複数の役を演じるバイプレーヤーとして評価されています。

マスタードを演じた声優は古島清孝（ふるしまきよたか）です。ハイバリトンな声質の持ち主で青少年を担当することが多いです。『イナズマイレブン』や『ポケットモンスターシリーズ』にて数多くの持ち役を担当しており、『僕のヒーローアカデミア』では瀬呂範太役も務めています。

ムーンフィッシュを演じた声優は松田修平（まつだしゅうへい）です。2014年より賢プロダクションにて声優デビューを果たしており、海外映画やドラマにて数多くの作品に出演しています。『僕のヒーローアカデミア』ではお茶子の父やギャングオルカ、バックドラフトを同時に演じています。

これまで僕のヒーローアカデミアことヒロアカに描かれているヴィラン連合についてまとめてきましたが、敵役として活躍する彼らのことをファンはどのように思っているのでしょうか。ここでは僕のヒーローアカデミア本編を読んでいるファンがSNSへ投稿しているコメントを実際に参照し、ヴィラン連合に対する世間での評判や人気を明らかにしていきます。

敵として描かれているヴィラン連合ですがヒロアカファンの中にはヴィラン連合が好きと思っている人が多くいました。ヴィラン連合は純粋な敵役ではなく緑谷たちの裏で成長している悪役見習いとして描かれているため、死柄木たちが成長していく姿に好感度が上がっているという人が多いそうです。

ヴィラン連合に所属しているメンバーはヒーロー社会が災いして不憫な経験をしている人物が多く、そのエピソードが考えさせられると話題になっていました。ヒーローを完全な正義と定義せずヴィランを単純な悪役として描いていないところがヒロアカストーリーの魅力と言えるでしょう。

ヴィラン連合が好きなファンの中には、メンバーそれぞれが最終的に幸せになってほしいと願いつつも悪役として悲運な最期を迎えてしまうのではないかと考えている人がいました。ヴィラン連合に人気が集まれば集まるほどヴィラン連合が最後に敗北してしまった際に悲しんでしまう人が多くなってしまうことでしょう。

僕のヒーローアカデミアに登場しているヴィラン連合は、死柄木を筆頭にヒーロー社会を否定するために活動している悪役組織でした。オールマイトと渡り合える脳無や歩く災害と呼ばれるギガントマキアなど、凄まじい戦闘力を持つ彼らの活躍にドキドキしながら本作を読んでいるファンは多くいることでしょう。これからの僕のヒーローアカデミアでは個性の覚醒を果たした死柄木の動向に注目しましょう。