【ヒロアカ】作者の堀越耕平について徹底解説！過去作は？作品誕生までの経緯も

『僕のヒーローアカデミア（略称：ヒロアカ）』の作者は堀越耕平先生です。2014年から連載が開始された『ヒロアカ』は、週刊少年ジャンプの看板作品となっています。本記事では、作者である堀越耕平先生の人物象を徹底解説します。まずは、堀越耕平先生のプロフィールと『ヒロアカ』のあらすじをまとめました。

作者の堀越耕平先生は1986年11月20日生まれの愛知県出身です。名古屋芸術大学在学中に読切『ヌケガラ』で第72回手塚賞佳作を受賞しました。大学卒業前に読切『テンコ』が赤マルジャンプ2007SUMMERに掲載されデビューします。その後赤マルジャンプに読切『僕のヒーロー』『進化ラプソディ』が掲載されました。2010年に週刊少年ジャンプで『逢魔ヶ刻動物園』が連載、2012年には同誌で『戦星のバルジ』も連載されますが、2作品とも打ち切りで最終回を迎えます。

打ち切りやスランプも経験しましたが、2014年から『僕のヒーローアカデミア』が週刊少年ジャンプにて連載開始となりました。2023年5月現在も連載は続いており、アニメ化もされるほどの人気作品となっています。

『ヒロアカ』は堀越耕平先生原作の漫画作品です。正式名称は『僕のヒーローアカデミア』で、2014年から週刊少年ジャンプで連載されています。連載当初から非常に人気の高い作品です。コミック発行部数は8,500万部を突破しています。アニメは第6期まで放映され、第6期の最終回では第7期の製作が発表されました。原作はクライマックスを迎えつつありますが、『ヒロアカ』は依然として人気のある作品です。

「個性」と呼ばれる超能力を持つ人々が大多数を占める社会で、主人公・緑谷出久（みどりやいずく）は無個性として生まれました。無個性でもヒーローへのあこがれを捨てきれなかった出久ですが、とある事件がきっかけで最強ヒーローのオールマイトから個性の「ワン・フォー・オール」を受け継ぎます。出久は訓練を重ね、名門の雄英高校ヒーロー科へ進学します。出久は、雄英高校で出会った仲間たちとともに様々な困難を乗り越えながら、最高のヒーローを目指していくのです。

『ヒロアカ』の作者堀越耕平先生の過去の作品を紹介します。『僕のヒーロー』は『ヒロアカ』の原型です。『逢魔ケ刻動物園』『戦星のバルジ』は連載を打ち切りになった経緯があります。各作品について詳しくみていきましょう。

『僕のヒーロー』はヒーローのサポートアイテムを売るサラリーマンの緑谷弱（みどりやじゃっく）が主人公です。正義を守るヒーローと、悪を犯す怪人がいる世界で、緑谷はヒーローになる夢を追いかける物語です。『僕のヒーロー』は、赤マルジャンプ2008年冬号に掲載された読切作品で、単行本では『逢魔ヶ刻動物園5巻』に収録されてます。「ヒーローが当たり前の世界」「体質が原因でヒーローになれない主人公」といったストーリーは、『ヒロアカ』の原型となる作品です。

『逢魔ヶ刻動物園』は、うさぎ顔の園長が主人公です。ドジでミスの多い女子高生、蒼井華がバイトを始めた逢魔ヶ刻動物園（おうまがどきどうぶつえん）の園長はうさぎ顔の椎名でした。椎名の呪いが解けて人間に戻るには動物園の大繁盛が条件でした。条件を聞いた華は、動物園を盛り上げるために奮闘します。堀越耕平先生の初連載ですが、残念ながら呪い主などの謎を残したまま最終回を迎え、打ち切りとなった経緯のある作品です。

『戦星のバルジ』は、異星人に侵略された惑星インダストリアが舞台です。数奇な運命の巡り合わせで、貧乏少年アストロがそっくりな王子の身代わりとなります。再び平和な星にしようと戦うSFアクションファンタジーです。『逢魔ヶ刻動物園』に続き、途中で打ち切りになった作品となります。

作者の堀越耕平先生は打ち切りやスランプを経験しました。スランプ後、『ヒロアカ』はどのような経緯をたどって誕生したのでしょうか。国民的人気でファンも多い『ヒロアカ』を生み出すまでの経緯を紹介します。また、堀越耕平先生本人の人物像も詳しくみていきましょう。

『戦星のバルジ』終了後、2度の連載打ち切りにより落ち込み、心労の日々でした。次作のアイディアが思いつかないほどのスランプになります。スランプ中に担当編集が変わり、担当者との幾度もの話し合いを重ね、徐々に立ち直れたそうです。不調時に同人誌へ短編を投稿し、1作品を描きあげ自信がつきました。2度の打ち切りとスランプを経験し、自分が描きやすく描きたい作品だけにしたいと考えるようになります。

『僕のヒーロー』が過去の作品のなかで描きやすかったと考え、これが『ヒロアカ』誕生へとつながるのです。『僕のヒーロー』はサラリーマンが主人公でしたが、作者自身に社会人経験がないことから『ヒロアカ』の連載では学生に変更しています。ヒーローものですが、作者自身がヒーローになるまでの経緯にワクワクし興奮を感じていたことを思い出し、作品の設定になったそうです。

『ヒロアカ』の劇場版には作者も製作側として参加しています。堀越耕平先生が総監修・キャラクター原案を務めたことで、「胸熱な展開になった」と多くのファンが評価しています。これまでに3作品が劇場公開されており、堀越耕平先生は2作目で「これが最後」と述べていましたが、3作目も前2作に続き総監修・キャラクター原案を担当しました。映画でしか見られないオリジナルストーリーが展開されているため、本編の内容を知っているファンにとっても楽しめる作品となっています。

堀越耕平先生はメディア出演が少なく、貴重なテレビ出演時の映像も顔を隠した状態でした。しかし、髪型や体型、雰囲気などから堀越耕平先生は『ヒロアカ』に登場するキャラの一人・相澤消太に似ているのではないかと言われています。ネット上で出回っている素顔らしき画像にも相澤消太と特徴が一致する部分が見られました。

堀越耕平先生は女性ではないかと噂されています。耕平という名前は男らしい名前ですが、出どころはどこなのでしょうか。堀越耕平先生は髪が長く、作風もキャラクターがかわいらしく描かれているため、女性ではないかと噂されたようです。

『ヒロアカ』は休載が多い作品です。休載の主な理由は、作者である堀越耕平先生の体調不良によるものです。持病があるか調べてみましたが、病気や入院は確認できず、体調が悪かっただけとされています。そのほかの理由は、2020年7月に『ヒロアカ』の漫画の作業体制がアナログ作画からデジタル作画に変更中による休載でした。

当初はアメコミや映画に影響を受けていた堀越耕平先生ですが、徐々に日本の漫画からも刺激を受けます。『ONEPIECE』『AKIRA』『鉄コン筋クリート』『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『NARUTO-ナルト-』『ちびまる子ちゃん』の漫画から影響されたとのことです。『ONEPIECEに』はイラストを投稿していた程のファンでした。

堀越耕平先生のプライベートな情報はあまり公開されていません。すでに結婚しているのかは不明です。ネット上では漫画家という不規則な仕事をしているため忙しくて結婚できていないのではないかという声もありますが、現時点では確認ができません。

過去にSNSでは、作者が考えたキャラクターをめぐって炎上騒動が起こりました。そのキャラクターとは敵役の志賀丸太です。なぜ炎上したのでしょうか。炎上の経緯について詳しくみていきましょう。

2020年2月3日発売の週刊少年ジャンプ掲載『ヒロアカ』で「志賀丸太」というキャラクターが中国や韓国で炎上しました。敵役で、病院の理事長であり、人体実験を行う設定で作られたキャラクターです。「過去の史実を想起させる」という理由でした。志賀丸太の苗字と名前の組み合わせが偶然にも過去を連想させる氏名になったようです。

作者自身は「志賀丸太」という名前について、「志賀」は敵のボスキャラの本名の一部からとったもので、「丸太」は丸々太った外見からつけたと述べています。しかし、その名前が戦時中の人体実験部隊の被害者の蔑称（べっしょう）を想起させるとして韓国・中国といった国の読者から指摘を受けてしまいます。「志賀」は「赤痢」の別称であり、戦時中の関東軍の秘密部隊731部隊が行っていた赤痢に関する人体実験を想起させるため、「マルタ」は731部隊が人体実験の被害者を呼んでいたとされる蔑称であったためです。

志賀丸太の名前が炎上したため集英社は、コミックス掲載時にはキャラクターの名前を変更すると発表しました。「過去の史実を想起させる」といった炎上の理由については、作者やジャンプ編集部に過去の歴史と重ね合わせる意図はないと、あわせてコメントしています。志賀丸太の変更後の名前は「殻木球大（がらききゅうだい）」です。

前述の通り『ヒロアカ』は作者の体調不良のため休載することが多く、掲載されてもページ数が少ないこともあります。そのためSNSでは堀越耕平先生の体調を心配する声が多数見られました。中には「ヒロアカが読めないのは寂しいが、それ以上に堀越先生が心配」「堀越先生に休みをあげて欲しい」といったコメントもあり、堀越耕平先生が漫画家として多くの読者に愛されていることがうかがえます。

「構図なら堀越耕平先生」「構図取りなら堀越耕平先生がジャンプで1番」といった構図取りの天才と賞賛するコメントがSNSにはあふれています。インタビューで堀越耕平先生自身は「少ない線でかっこよく見せる技術や構図などのワザがまったくない」と答えていましたが、ファンは絶賛です。

堀越耕平先生の絵をまねてイラストを描く人も多くいます。SNSにはファンがキャラクターを描く作品の投稿でいっぱいです。「1時間でもいいから手を貸してほしい」というコメントもあり、堀越耕平先生の絵には定評があります。

『ヒロアカ』の作者である堀越耕平先生は愛知県出身の漫画家です。メディアに素顔を出すことはほぼありませんが、一部ではヒロアカのキャラクター・相澤消太似のイケメンだと噂になっています。2度の打ち切りを経験した後に、初期の作品『僕のヒーロー』をもとに『ヒロアカ』の連載を開始しました。画力が高いことで定評がある漫画家で、体調不良で休載することも少なくないものの、多くのファンの心を掴んでいます。