【ヒロアカ】デストロを徹底解説！個性や強さは？死柄木弔との関係も

ヴィラン連合の名前が世に広く知れ渡っていくと、それを尻目に見ていたデストロは異能解放軍を引き連れ死柄木たちに『再臨祭』を仕掛けヴィラン同士の全面戦争が勃発しました。ここではデストロのプロフィールについてまとめていき、『ヒロアカ』の作品概要とあらすじについておさらいしていきます。

デストロはデトネラット社の社長でありながら異能解放軍のボスとして裏社会を支配している悪役です。トサカ髪と鋭角に尖った鷲鼻が特徴的な老紳士で、裏社会では狡猾な立ち回りであらゆる人物を仲間に引き入れるカリスマ性の高さ、目的のためなら手段を選ばない非道さと老獪さを兼ね備えています。

ゴブリンを想像させる鷲鼻と表の顔が大企業の社長という共通点から、デストロのモデルはスパイダーマンに登場する敵キャラ・グリーンゴブリンだと推察されています。デストロが父の使命に翻弄されている境遇も、初代ノーマン・オズボーンを親に持つ2代目のハリー・オズボーンに通ずるところがあります。

ヒロアカ及び僕のヒーローアカデミアは堀越耕平によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。ヒーローを目指す主人公が学園生活を通じて成長する物語が話題を呼び、個性がぶつかり合うバトル描写や魅力的なキャラが多いところが人気を集めています。2022年1月時点で世界累計発行部数は6500万部を突破しており、アニメ化や舞台化といったメディアミックスも展開されています。

超常能力・個性が世間的に使われるようになった超常社会にて、個性を悪用し犯罪を犯すヴィランが出没するようになるとそれに対抗するヒーローが注目されるようになりました。主人公の緑谷出久はNo.1ヒーローのオールマイトのようになることを夢見ていましたが、無個性と診断されたことでその夢は1度潰えてしまいます。しかし、オールマイト本人との出会いが奇跡を呼ぶと、緑谷が最高のヒーローになるまでの物語が幕を開けるのでした。

ヴィラン連合の前に初めて顔を見せたデストロは彼らに組織解体を申し出て、当然それが反対されて抗争に発展すると死柄木と対決することになりそこで個性を発動し圧倒的な強さを見せつけました。ここからはヒロアカにおけるデストロの個性や強さについてまとめていきます。

個性・ストレスは溜め込んだストレスをパワーに変換する能力です。ストレスを感じると身体に黒い痣が浮かび上がり、溜め込んだ度合いによって肉体を強靭かつ肥大化させることができます。最大限のストレスを溜めて全身に個性を纏うことで筋骨隆々な黒い巨人に変貌します。

負荷塊（ふかかい）は溜め込んだストレスエネルギーを物質化させて放出する技です。力を溜めて放出するというシンプルな構造をしていますが、その威力は凄まじく腕を一振りするだけで住宅街を更地に変えるほど強く、死柄木が個性で相殺しようとしてもできないほどでした。

デストロは戦闘時に『負荷増幅高圧機構クレストロ』を装着しています。これはデストロの個性を増強させるためのスーツで、中にはデストロを痛めつけるための杭が仕込まれています。理不尽な痛みを受けることによりデストロの個性は更にパワーアップします。

個性はパワーに特化したもので戦闘力はとても高いと言えますが、戦闘時のデストロはストレスに身を任せるようなことはなく、個性を発動しながらも相手の動きや個性を分析する冷静さを兼ね備えています。また、個性の特質上精神状態が不安定であると扱いづらくなってしまう弱点がありますが、デストロは幼い頃から鍛錬し続けていることもありそれを克服しています。

デストロの表の顔はサポート企業・デトネラット社の社長ですが、その裏では異能解放軍という組織のリーダーとして暗躍しており大規模な人数を構成員に引き入れ裏社会を牛耳っています。ここからはヒロアカにおけるデストロの異能解放軍について解説していき、死柄木との関係についてもまとめていきます。

個性がまだ『異能』と呼ばれていた時代から異能の使用は自由だと訴え続けていた組織であり、世間的には過激テロリスト集団と認識されています。元々はデストロの父親が作り上げた組織で彼の自決によって解体されたと思われていましたが、リ・デストロが跡を継いだことで組織は存続しており現在の構成員は11万6516人と大規模に膨れています。

世間の裏側で着々と計画を進めていたデストロでしたが、いきなり頭角を現したヴィラン連合に目をつけると彼らの解体を目論み連合に全面抗争『再臨祭』を仕掛けます。その中でデストロは連合のリーダー・死柄木と対決することになりましたが、彼の個性が覚醒し全てから解放された姿を目の当たりにしてストレスが底を尽き、死柄木こそが解放する者に相応しいと判断して降伏を宣言しました。

連合の勝利後は超常解放戦線を結成することになり、デストロは最高指導者の地位を死柄木に譲渡し自分は行動隊長の1人に就任します。以降は死柄木の補佐役として裏方に周り、死柄木が優遇されるよう手を回していました。また、トゥワイスの個性で自身の分身を1人だけ複製し、デトネラット社を経営するよう手配しています。

デストロは死柄木との戦いで敗北してしまい最高指導者の座を明け渡すことになりますが、異能解放軍の構成員や裏社会の人間から厚く支持されておりカリスマ性に富んだ有能上司と評されています。ここからはヒロアカにおけるデストロが有能な上司と言われる理由についてまとめていきます。

デトネラット社は創業してあまり日が経っていない企業ですが、ヒロアカ作中では大手のサポート企業として描かれておりそこまで成長させたデストロの手腕が窺えます。この高い経営能力により社員から厚い信頼を置かれており、秘書の宮下からも社長として頼りにされていました。

ヴィラン連合に再臨祭を仕掛けた時、デストロは手始めに連合のブローカーである義爛を人質に取り立場の優位性を最初に確保しました。そうして死柄木に選択肢を与え、向こう側から異能解放軍の根城に来てもらうというシチュエーションを生み出すことに成功しています。

死柄木との激闘の末デストロは敗北を喫してしまうのですが、彼はその場で逆上することなく素直に負けを認めると、これ以上異能解放軍に損失を与えないために、自らの命と引き換えに組織の存続を死柄木に頼みました。たとえ自分の命が犠牲になろうとも異能解放軍を活かそうとするのがデストロの意志であり、責任は自分で取る男気がある有能な上司と言えるでしょう。

ヒロアカは2014年の初掲載以降、瞬く間に話題性が広まっていき現在ではその人気が世界中に渡っています。その人気に伴いアニメ化の制作・公開がされるようになりましたが、アニメ5期まで制作が続くとそこでデストロも登場し声優の演技が話題になりました。ここではアニメ版ヒロアカにてデストロを演じている声優についてまとめていきます。

デストロを演じている声優は平田広明（ひらたひろあき）さんです。元々舞台俳優として活動していた頃にマネージャーから誘われたことで声優業に携わるようになった経歴を持っており、『ONEPIECE』のサンジや『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジャック・スパロウの人として知られています。

これまでヒロアカにおけるデストロの個性や強さ、死柄木との関係などについてまとめてきましたが、二面性を持つこの悪役に対してヒロアカファンたちはどのような印象を抱いていたのでしょうか？ここではデストロに対する世間での評判や人気について、実際のコメントを参照しながらまとめていきます。

デストロは主人公やヒーローたちに危害を与える悪役として登場していましたが、高いカリスマ性や生粋の悪党として人柄が一貫している部分に魅力を感じる人が多くいました。特にヒーロー側ではなくヴィラン側が好みと語る人にとって好印象のようでした。

デストロと死柄木の関係性や2人の戦闘描写が気に入っているといったコメントも見受けられました。2つの悪組織がぶつかり合うというシチュエーションは主人公たちが登場していないにもかかわらず、先の展開が読めないということで人気を集めていました。

デストロのことを気に入らなかった人でも、アニメが放送され平田さんの演技が加わったことによって好きになったというケースがあったそうです。平田さんの演技はデストロの人柄と当てはまっているという好感触な意見が多く、ネット上でも好評のようでした。

デストロの個性・ストレスは純粋なパワー系でありながらその威力が作中トップレベルでとても強い個性の持ち主でした。今後のヒロアカではデストロを負かした死柄木の活躍に注目が集まっていますが、まだ存命しているデストロの動向にも目を通しておくと面白いかもしれません。