【ハイキュー】二口堅治は問題児？プレーヤーとしての実力も解説

二口堅治（ふたくちけんじ）は、強豪高校伊達工業のウイングアタッカーを担当する選手です。青根（あおね）とコンビを組んで強固なブロック『鉄壁』の一角を担い、初登場の2年生当時から実力派プレーヤーとして活躍していました。ハイキュー作中でも屈指の端正な顔立ちでかっこいい見た目でありながら、軽薄で口が悪くその性格は「問題児」と称されるほどです。盟友である青根とはよき仲間であり、その凹凸感のあるやり取りがほほえましいとハイキューファンから人気を集めています。

ハイキューに登場する二口堅治は、伊達工業高校のウイングスパイカーとして活躍する選手です。その中性的なかっこいい見た目とは裏腹に、毒舌で生意気な態度で相手を翻弄する性格の悪さが特徴の一つです。しかし、バレーやチームに対する情熱はかなりのもので、先輩思いなかっこいい一面を見せるギャップで人気を博するキャラクターです。好物は「すっぱいグミ」で、最近の悩みは「親知らずを抜きに行かないといけない」と紹介されています。

男子高校バレーを舞台にした熱血スポーツ漫画「ハイキュー」は古舘春一（ふるだてはるいち）先生によって週刊少年ジャンプに連載されていた少年漫画作品です。熱血で個性的なキャラクター同士が互いに切磋琢磨しながら激戦を繰り広げ、多くの読者を熱狂させるジャンプの金字塔作品です。連載当初から多大な人気を集めたハイキューは、2022年にアニメ第5期と劇場版第2部の制作が決定しました。

ハイキューの主人公、日向翔陽は偶然見かけた高校バレーの中継での「小さな巨人」のかっこいい姿に憧れ、小柄な体形でありながらバレーボールを始めます。中学は弱小校であったものの、進学先の烏野（からすの）高校では「コートの王様」と呼ばれる天才セッター影山飛雄（かげやまとびお）と出会います。全国大会を目指して仲間たちと切磋琢磨しライバルに挑む成長物語です。

二口堅治は伊達工業の「鉄壁」を担う実力派ですが、その実好戦的で口が悪く先輩たちに対していつも軽口を叩いていることから「問題児」の通称で親しまれています。烏野高校のエーススパイカー東峰に対しては「覚悟しといてくださいね」とブロッカーとして挑発するなど勝気な性格がうかがえます。ただ、バレーにかける思いや勝ちへのこだわりは本物で、殊勝な言葉の数々からは、彼の情熱の強さを読み取ることができるでしょう。

また、伊達工業の先輩をはじめとするチームメイトには厚い信頼を寄せており、引退を決めた先輩には「もっと一緒にバレーがしたかった」と惜しむようなそぶりも見せるなど、情が深いところも周囲から愛される要因かもしれません。

二口堅治のチームメイトである青根（あおね）は、「鉄壁」の中枢を担うミドルブロッカーです。強豪伊達工業の主力と言える二人ですが、その性格は対照的で、軽薄で口が悪い二口とは異なり、青根は口数が少なく表情も乏しいことから”ターミネーター”と称されるほどです。二口がチームメイトの鎌先（かまさき）に口喧嘩をふっかけ始めたところ、口数の少ない青根が止めに入る”という一連の流れはハイキューファンに人気のやり取りの一つと言えます。

なお二人の誕生日も対照的で、青根がベルリンの壁が建設された8月13日、一方二口の誕生日11月10日はベルリンの壁崩壊の日と対になっています。このように、何かと対比的に描かれる二人ですが意外にも相性はよく、高校のクラスが同じであるうえ就職後も同じチームでプレーするなどかなり仲が良い様子です。

二口堅治は強豪伊達工業で2年生からレギュラーを務めます。高身長を活かした三枚岩でのブロック、そしてウイングスパイカーらしいパワフルなアタックとスパイクサーブが強力な実力派の選手です。ブロックで相手の動きを止めて、攻撃的なサービスエースでポイントを稼ぐスタイルは、ハイキュー作中でも「バレーの理想的な攻撃スタイル」と評されるほどで、二口は間違いなく伊達工業のエースと言える存在でしょう。

ブロックの強固さが目立ちがちな二口ですが、ネット際のボールを拾ったりレシーブで得点を防いだりと技巧派なプレイングも注目すべきポイントの一つです。また、生意気な発言で相手を挑発する二口のテクニックは、熾烈なメンタル戦を制すうえでも有用な能力と言えるのかもしれません。

二口が2年生の時に参加したインターハイ、伊達工業は惜しくも主人公たち属する烏野高校に敗れます。3年生は「春高まで自分たちは残らない」と以前から決意していたことを二口たち後輩に明かしてチームのバトンを受け渡し、かくして二口は先輩の思いを継いで新生伊達工業の主将に就任しました。

後輩時代は「問題児」として生意気な態度を取っていた二口ですが、主将就任後はチームを率いるキャプテンとして後輩たちを鼓舞する一面を見せるなど成長が表れます。また、真面目すぎて扱いづらい後輩小金川（こがねがわ）に対して困惑した表情を見せるなど、これまでの自分を振り返るそぶりも描かれていました。その後、二口と青根が3年生となったインターハイでは烏野高校を破り、晴れて悲願の全国大会出場を果たしました。

二口は伊達工業高校を卒業後、プロの道へは進まず地元のエネルギーメーカーに就職します。そこで青根とともに社会人チームであるVC伊達に属し、アウトサイドヒッターとして活躍しているようです。社会人になってからも軽口を叩くなど彼らしいひねくれた一面や青根と同じチームでバレーボールを続けている様が作中でも触れられていました。

対烏野高校戦で、日向と影山の”変人速攻”に苦戦するさなかでのセリフです。普段は軽口を叩いてばかりの二口がチームに対して熱い思いを持っていることがわかる屈指の名シーンと言えるでしょう。なお、二口自身も「生意気な問題児」であると自覚を持っていることがうかがえます。

3年生引退後、新主将に二口が烏野高校との練習試合においてチームメイトを鼓舞するためにかけた言葉です。キャプテンとして雰囲気を盛り上げようとする気概が伝わるとともに、二口らしいひねくれた性格が表れたセリフと言えるでしょう。

迎えた春高で対戦した青葉城西の及川に「君たちは来年だってあるんだし？」といなされた際の一言です。先輩たちの思いを受け継ぎ、新生伊達工業を勝利に導くという静かな闘志が伝わる名言です。主将としての気迫がこもったこのセリフに胸が熱くなったファンも多いのではないでしょうか。

アニメハイキューで二口堅治の声の演技を務めるのは、「なも」の愛称で親しまれる声優中澤まさともさんです。ちなみに中澤まさともさんのマネージャーは、二口堅治というキャラクター名を誤って「にろけんじ」と読んでしまい、当初ハーフのキャラクターだと勘違いしていたという逸話があります。

中澤まさともさんは、ナレーターとしても活躍する人気声優です。姉と双子の弟がいるほか、声優の森永理科さんが親戚なのだそうです。

数多くの人気作品のキャラクターを手掛ける中澤まさともさんは、登場人物の性格や心情を彩る繊細な表現力に定評があります。ハイキューの演技でも、「生意気ながらも芯があってどこか憎めない二口のキャラクターを声で表している」と評判でした。

ハイキューファンの中には二口のギャップを推す声が多いようです。生意気な振る舞いながらも、エースとしてチームの勝利に貢献しようと奮闘しチームを引っ張るエース的存在への成長過程が魅力の一つと言えるでしょう。

新主将としてチームを支える二口を応援する声が多数あります。伊達工業の鉄壁をより強固に築こうと仲間たちを率いる姿や、より頼もしさを増した様子が支持されているようです。

勝利への執着と強気な性格から出る圧迫感のあるセリフもファン人気の所以です。ここぞという勝負どころで仲間に発破をかける二口を推す声が多いようです。

ハイキューの二口堅治は強豪伊達工業の「鉄壁」を担うブロッカー兼ウイングスパイカーで、少しひねくれた生意気な性格とかっこいい見た目で人気を集めるキャラクターです。その破天荒さから「問題児」と称されることも多いようですが、パワフルなアタックやサービスエースなどそのプレーセンスには光るものがあります。

後輩時代は先輩に食ってかかるなど強気な側面が強く出ていましたが、キャプテンに就任してからは後輩を鼓舞するなどチームをまとめるなど成長した姿が見られました。伊達工業を支える主力メンバーの一人であり、ハイキューの物語を彩ってきたエース的活躍キャラクターです。