【ゴールデンカムイ】人斬り用一郎の人物像を考察!モデルになったのは?
ゴールデンカムイにて金塊の在り処を示す24人の脱獄囚はどれも曲者揃いであり、その内の1人である土井新蔵は人斬り用一郎と言われ世間から恐れられています。本記事ではゴールデンカムイに登場する人斬り用一郎の正体や目的、モデルなどについてまとめていきます。
目次
【ゴールデンカムイ】人斬り用一郎とは?
杉元たちが金塊の居場所を突き止めるために脱獄した刺青人皮を集めていくと、その内の1人として登場したのは人斬り用一郎でした。ここでは人斬り用一郎のプロフィールをまとめて彼の人となりを紹介していき、同時に『ゴールデンカムイ』の作品概要とあらすじについてまとめていきます。
人斬り用一郎(土井新蔵)のプロフィール
人斬り用一郎及び土井新蔵は網走監獄から脱獄した刺青人皮の1人です。表向きでは土井新蔵と偽りの名前を使っており、その正体は幕末の京都で要人暗殺に手を染めた人斬り用一郎です。容姿は皺だらけの顔に白髪と老齢なのが丸わかりな見た目をしていますが、戦闘時には別人のような機敏性を見せます。
ゴールデンカムイの概要
ゴールデンカムイは野田サトルによって週刊ヤングジャンプに連載されていた漫画作品です。主人公や敵組織たちが秘蔵の金塊を求めて戦う物語が描かれており、2014年8月~2022年4月にかけて連載されました。個性的かつ変態なキャラクターとクオリティの高いグルメやギャグ描写が話題を呼んでいき、2022年9月時点で累計発行部数2300万部を突破しています。
ゴールデンカムイのあらすじ
日露戦争から帰還した杉元佐一は幼馴染の梅子の眼病を治すために北海道で砂金を掘る生活をしていました。ある日、アイヌが遺した金塊の噂を耳にするとその在り処を示す脱獄囚の捜索を始め、途中ヒグマに襲われてしまったところをアイヌの少女・アシリパに助けられます。同じ目的を持っていたことから杉元は彼女と行動を共にすることを決めると、他に金塊を狙う土方、鶴見と知略を巡らせた戦いを繰り広げていきます。
【ゴールデンカムイ】人斬り用一郎の人物像や正体・モデル
ここからはゴールデンカムイにおける人斬り用一郎の人物像や正体・モデルについてまとめていきます。ゴールデンカムイの脱獄囚たちは逸脱した能力や歪んだ性癖を持っており作中の中でも際立った存在感を放っています。人斬り用一郎も脱獄囚の1人として登場すると、その影に埋もれることなく読者に強い印象を与えました。
土井新蔵が人斬り用一郎と呼ばれていた理由
土井新蔵は元々凄腕の剣豪として知られており、過去に尊王攘夷運動に傾倒し幕末の京都で容認暗殺に手を染めたことから人斬り用一郎と呼ばれるようになりました。作中では殺し屋から足を洗った状態でしたが、当時の因縁から恨みを買っており地位の高い者たちから狙われている状況が続いていました。
人斬り用一郎の性格
殺し屋だった頃の人斬り用一郎は当時「先生」と呼び慕っていた武士の思想を信じていた真面目な性格で、殺し屋になったきっかけも先生に影響されたからでした。老齢になり殺し屋から足を洗った後は人里離れたところで余生を過ごそうとするほど穏やかな性格に変化しています。
人斬り用一郎の能力
年老いた人斬り用一郎は心身ともに衰え働いていたニシン場を追い出されそうになっていました。しかし、そこに敵が現れた時は別人のような機敏な動きを見せて彼らを圧倒し現役時代を彷彿とさせる腕前を披露しました。この実力は土方や永倉が警鐘を促すほどです。
人斬り用一郎のモデル
人斬り用一郎のモデルは土佐藩の武士・岡田以蔵です。岡田以蔵は幕末時代に実在した人物であり、尊王攘夷思想に従って幕府の人間を「天誅」と称し暗殺したことから『人斬り以蔵』という異名をつけられていました。
【ゴールデンカムイ】人斬り用一郎の目的や最後
ここからはゴールデンカムイにおける人斬り用一郎の目的や最後についてまとめていきます。人斬り用一郎は凄腕の殺し屋として知られた恐ろしい人物ですが、彼にとってその経歴は苦い思い出のようで作中の行動目的などにその様子が現れています。また、物語が進行していくと人斬り用一郎は劇的な最後を迎えることになりました。
人斬り用一郎の目的
若かりし頃は先生や尊王攘夷思想に従って殺しに手を染めていた人斬り用一郎でしたが、その頃に罪のない人をたくさん殺害してしまったことを後悔していました。また、殺しから手を洗った後に結婚した妻も病によって死亡してしまうと生きる意味を見失ってしまい海の中へ入ろうとしました。その時は通りかかった人に引き留められましたが、その時から人斬り用一郎は死に場所を求めていたのでした。
人斬り用一郎と土方歳三の関係
京都での暗殺によって人斬り用一郎の名が広まっていくと、新撰組として尊王攘夷運動を止める立場にあった土方や永倉の耳にもその情報が届きました。作中では人斬り用一郎と土方は互いに面識があると描かれており、人斬り用一郎は土方に対して「いつも近藤や沖田たちとつるんで京都中を我が物顔で歩いていることを思い出す」と話しており、土方は人斬り用一郎の強さを牛山辰馬に忠告していました。
人斬り用一郎と先生の関係
若い頃に人斬り用一郎は「先生」と呼び慕っていた武士がいました。当時は先生の影響を受けて殺し屋になる道を選びましたが、ある瞬間の過去回想が描かれるとそこで人斬り用一郎は先生の裏切りに涙を流し、両手を縛られて捕まってしまいました。この裏切りは、元々先生は人斬り用一郎を利用するつもりだったからと考えられます。
人斬り用一郎の最後は死亡した?
犬童典獄の捜索を命じられた看守や刺客から人斬り用一郎は命を狙われると、海岸まで逃げたところで土方に追いつかれ、日本のために戦い続ける土方と自分の照らし合わせ長く生きることに疲れてしまったと明かします。そして互いに刀を振り切ると土方の振りが一瞬早く、人斬り用一郎は腹を切られてしまいます。彼は最後に土方が取り返した妻の形見を受け取ると、そこに映った妻の幻を見つめながら息を引き取りました。
【ゴールデンカムイ】人斬り用一郎の声優
ここからはアニメ版ゴールデンカムイにて人斬り用一郎を演じた声優についてまとめていきます。人斬り用一郎の登場シーンや活躍はアニメ版でも再現されており、声優の演技が追加されたことによって原作より際立った存在感を放っていました。また、人斬り用一郎は若い頃の描写も描かれており、担当声優も2人分用意されていました。
人斬り用一郎の声優①清川元夢
老齢の頃の人斬り用一郎を演じた声優は清川元夢(きよかわもとむ)さんです。1962年よりアニメ声優として活躍し続けたベテラン声優でありハリのあるバリトンボイスが魅力的でした。『機動戦士ガンダム』や『ふしぎの海のナディア』といった有名作品に出演する大物声優でしたが、2022年8月17日に肺炎によって死去され87歳でお亡くなりになりました。
清川元夢のプロフィール
- 本名:清辰蔵(きよしたつぞう)
- 性別:男性
- 出生地:神奈川県
- 生年月日:1935年4月9日
- 血液型:AB型
- 身長:182cm
- 事務所:東京俳優生活協同組合(最終所属)
- デビュー時期:1962年
清川元夢の主な出演作品
- テム・レイ(機動戦士ガンダム)
- ネメシス・ラ・アルゴール(不思議の海のナディア)
- ウォルター・C・ドルネーズ(HELLSING)
- ティッピー(ご注文はうさぎですか?)
- アルトリウス(異世界食堂)
人斬り用一郎の声優②小野大輔
若い頃の人斬り用一郎を演じた声優は小野大輔(おのだいすけ)さんです。『業界一の演技力』と評されるほどの実力を持っており、『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎や『涼宮ハルヒの憂鬱』の古泉一樹など、数々の大作で主要キャラクターを演じています。
小野大輔のプロフィール
- 性別:男性
- 出身地:高知県高岡郡佐川町
- 生年月日:1978年5月4日
- 血液型:O型
- 身長:175cm
- 事務所:フリー
- デビュー時期:2002年
小野大輔の主な出演作品
- 燃堂力(斉木楠雄のΨ難)
- 緑間真太郎(黒子のバスケ)
- ファフニール(小林さんちのメイドラゴン)
- キラーT細胞(はたらく細胞)
- ラマさん(しろくまカフェ)
【ゴールデンカムイ】人斬り用一郎に対する世間での評判や人気
これまでゴールデンカムイに登場する人斬り用一郎の正体や目的、モデルなどについてまとめてきましたが、彼の活躍や人柄を知ったゴールデンカムイファンたちはどんな印象を抱いているのでしょうか?ここではゴールデンカムイファンによる人斬り用一郎に対する評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらまとめていきます。
多くのゴールデンカムイ読者は、人斬り用一郎の正体を露わにする最初の戦闘シーンで惹きこまれたと語っていました。ニシン場で仕事ができない老人という前置きから別人のような戦いぶりを見れば、思わず魅了されてしまうのも納得できます。
人斬り用一郎のエピソードは過去と現在を行き来するような描写で進行していましたが、デジタルな様式で記憶が再構築されていくような演出がかっこいいと言われていました。この演出面はアニメ版でも評判になっており、ゴールデンカムイの中でも記憶に残りやすいエピソードだったと語る人もいました。
最後の死亡シーンも魅力的だったと語る人もいました。若い頃に因縁があった人斬り用一郎と土方が歳を重ねるにつれて生き様に違いが表れていき、人斬り用一郎が負い目を感じてしまうシーンは哀愁漂う名シーンと言えるでしょう。最後の戦いで銃を捨てたところも人気があります。
【ゴールデンカムイ】人斬り用一郎はかっこいいキャラだった
ゴールデンカムイに登場する人斬り用一郎は戦いになれば若い頃を彷彿とさせる強さを見せつけ、老いた後に過去の過ちに苛まれ死に場所を求めていた渋くかっこいいキャラクターでした。彼の正体や目的が明かされ、そうして描かれた最後の死亡シーンには多くの読者が感傷に浸ったことでしょう。もしも人斬り用一郎の活躍を読んでいないという人はぜひゴールデンカムイ本編をチェックしてみてください。
この記事のライター
zeile
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