【ゴールデンカムイ】アザラシの初登場は?扱いが雑で最後は調理される?
『ゴールデンカムイ』では様々な動物が登場しますが、その中でアザラシの扱いが雑だと作品を見たことがない人からも言われることがあります。そんな『ゴールデンカムイ』のアザラシについて、初登場シーンや雑に扱われる最後のシーンの流れなどをまとめました。
目次
【ゴールデンカムイ】アザラシとは?
『ゴールデンカムイ』のアザラシは作中で出てくる動物の一匹ですが、あるシーンでの扱いや最後の姿から名前のあるキャラ並みに知名度を得ています。そんな『ゴールデンカムイ』のアザラシや作品概要について紹介します。
アザラシとは?
アザラシとは、アザラシ科アザラシ亜科に分類される哺乳類です。様々な海域に生息しており、日本の海域では北海道を中心に5種類のアザラシが見られます。その北海道に住んでいるアイヌはアイヌ語で「トゥカㇻ(tukar)」と呼んでおり、この呼び方がアイヌ外の猟師からは「トッカリ」とも呼ばれていました。昭和以前には食用や道具の材料として使用されていましたが、現在は有害獣駆除以外での猟は基本的に行われていません。
ゴールデンカムイの概要
『ゴールデンカムイ』は『週刊ヤングジャンプ』に2014年から2022年まで連載されている野田サトルの漫画で、ヤングジャンプ・コミックスから全31巻が刊行されています。明治時代の北海道を舞台に当時の軍事やアイヌ文化など様々な要素が織り交ぜられた作品となっています。2018年にはアニメ化が始まっており、2023年には第4期が放送されています。
ゴールデンカムイのあらすじ
杉元佐一は日露戦争から帰還した元陸軍兵で、現在はある目的から北海道で砂金を探していました。そんな中、杉元は現地で出会った元囚人から北海道に眠るアイヌの埋蔵金の話を聞き、その一件に関わって最後を迎えた父親を持つアシㇼパと出会います。そして、利害の一致から杉元とアシㇼパは、埋蔵金の在り処を示す刺青を背中に刻まれた網走監獄の囚人を北海道中で探し始めました。
【ゴールデンカムイ】アザラシの初登場やかわいいシーン
『ゴールデンカムイ』のアザラシはストーリーの本筋に直接絡む動物ではありませんが、扉絵にも登場しています。そんな『ゴールデンカムイ』の初登場やかわいいシーンについて紹介します。
アザラシの初登場は扉絵?
『ゴールデンカムイ』のアザラシは、単行本7巻の63話「モンスター」の扉絵で初登場しました。『ゴールデンカムイ』の扉絵は、作中のストーリーとは関係ないシーンや他作品のパロディとなっていますが、アザラシについてはこの扉絵から本編にもそのまま登場しています。
アザラシのかわいいシーン
『ゴールデンカムイ』のアザラシは、扉絵でアシㇼパと仲良くしているのが窺えるかわいいシーンが描かれています。ただ、このかわいいシーンは本編で描かれない存在しない記憶となっています。
かわいいシーン①アザラシのお腹で眠るアシㇼパ
『ゴールデンカムイ』のアザラシのかわいいシーンその1はアザラシのお腹の上で寝るアシㇼパです。扉絵の左上に描かれており、鼻をほじりながらリラックスするアシㇼパに寄りかかられてもアザラシはまったく警戒していません。
かわいいシーン②上目遣いをするアザラシ
『ゴールデンカムイ』のアザラシのかわいいシーンその2は上目遣いをするアザラシです。扉絵の右上に描かれており、何かに気付いたような反応は本編のストーリーに繋がっている可能性もある描かれ方です。
かわいいシーン③アシㇼパを補助するアザラシ
『ゴールデンカムイ』のアザラシのかわいいシーンその3はアシㇼパを補助するアザラシです。扉絵の中心部分に描かれており、矢を咥えたアザラシの姿はこれまでの戦いをアシㇼパと共に戦い抜いてきたような勇ましさと可愛さがあります。
アザラシに関するセリフ
『ゴールデンカムイ』の作中では、アイヌにとってのアザラシに関する説明が複数出てきており、現代ではあまり馴染みがない呼び方や食用方法について知ることができます。そんなアザラシに言及したセリフを見ていきましょう。
セリフ①「トッカリとは海のまわりを…」
トッカリとは海のまわりを移動するという意味だ
『ゴールデンカムイ』でアザラシに言及したセリフその1は「トッカリとは海のまわりを…」から始まるセリフです。アザラシの別途であるトッカリについて、アシㇼパが杉元と白石に説明したシーンとなっています。それに続けてキロランケは、日高ではアザラシがあまり取れないことや樺太のアイヌでは生活に欠かせない生き物として大事にされていることを説明しました。
セリフ②「アザラシの肉って真っ黒…」
アザラシの肉って真っ黒なんだな
『ゴールデンカムイ』でアザラシに言及したセリフその2は「アザラシの肉って真っ黒…」から始まるセリフです。ジビエ料理とするために解体されたアザラシを見た杉元の反応であり、それに続けてアシㇼパがアザラシの肉には血が多いが、煮込んで血を抜けば肝臓や肺を含めて美味しく食べられると説明しています。
【ゴールデンカムイ】アザラシの扱いが雑で最後は調理される?
『ゴールデンカムイ』では、アザラシのかわいいシーンやアイヌ文化を見られますが、作中で注目されたのはアザラシの最後の扱いでした。そんな『ゴールデンカムイ』のアザラシの最後や扱いについて紹介します。
アザラシの最後をネタバレ
『ゴールデンカムイ』のアザラシは、扉絵だとアシㇼパの相棒のような扱いを受けていましたが、その直後のシーンでは非常に雑な扱いを受けています。そんな『ゴールデンカムイ』のアザラシが最後を迎えるまでの流れを見ていきましょう。
最後①アシㇼパに撲殺されるアザラシ
『ゴールデンカムイ』のアザラシは扉絵の次のページでアシㇼパから棒で殴打される姿が描かれています。アザラシはアイヌにとって食料であり、アシㇼパから見れば旅の中で貴重な食べ物が見つかったと思われていました。そのままアシㇼパはアザラシを撲殺し、少し離れた場所から見ていた杉元達に声をかけます。
最後②ばらばらに解体されるアザラシ
『ゴールデンカムイ』で最後を迎えたアザラシは、アシㇼパによって解体され始めます。その最中にアシㇼパやキロランケはアイヌにおけるトッカリの説明をしており、杉元は感心しながら聞いていました。そして、解体を終えた後、血を抜く必要がない脳みそについては先に食べていいと言われます。
最後③アザラシのジビエ料理
『ゴールデンカムイ』のアザラシは、血を抜くために煮込まれていきますが、アシㇼパは肉料理と相性がいい植物がないことを嘆きます。完成したのはアザラシ肉を塩茹でしたジビエ料理でしたが、杉元は他の味付けがなくても十分柔らかくて美味しいと返しています。一方、白石は魚と牛肉の中間で、臭みがない肉だと評価していました。
アザラシの衣服は高価?
『ゴールデンカムイ』のアザラシは、撲殺されて食べられるという扱いを受けていますが、アイヌにとっては食料の他にも衣服である獣皮衣として使用できる素材となっています。作中ではアシㇼパの大叔母・フチの家でアザラシの獣皮衣がたった30円で売られたと言われていますが、当時の1円は現在の1万円程度であるため、30万円で売られたという意味になります。つまり、本来はもっと高値で買い取られてもおかしくない物だったのです。
【ゴールデンカムイ】アザラシの他にも登場する美味しい動物たち
『ゴールデンカムイ』では、アザラシに限らず様々な動物がアイヌ食文化として様々なジビエ料理となっています。そんな『ゴールデンカムイ』でジビエ料理となった動物たちについて紹介します。
美味しい動物たち①リス
『ゴールデンカムイ』のリスは血や骨を含めてたたきにしており、肉団子として煮込まれていました。作中では、チタタプやヒンナの意味を始めて説明する回で登場していて、アザラシの扉絵と同じようにアシㇼパとリスが戯れる姿が前振りとして描かれました。脳みそも食べられるようになっていて、ここから杉元は様々な動物の脳みそを食べさせられていきます。
美味しい動物たち②クマ
『ゴールデンカムイ』のクマは作中で何度も対峙する強敵ですが、一方で食料や道具として使える存在となっています。アイヌの生活に欠かせない動物の1体であり、神様として崇めながら余すところなく使われています。
美味しい動物たち③ウマ
『ゴールデンカムイ』のウマは移動手段や競馬場などで登場していますが、作中の序盤でジビエ料理となっています。鶴見中尉から逃げる際に奪ったウマをバレないように食べることになり、杉元が持っていた味噌や白石がくすねてきた野菜類を使って桜鍋を作りました。
美味しい動物たち④シカ
『ゴールデンカムイ』のシカもアイヌでは主要な食料で、作中序盤では杉元が仕留めることに抵抗を覚えつつも徐々にアイヌ文化を受け入れていく様子が描かれています。肉としては一発で仕留めた方が質が良くなり、作中では肝臓や脳みそ、肺を生で、他の部位はチタタプして食べています。
美味しい動物たち⑤ラッコ
『ゴールデンカムイ』のラッコは、作品内で有名なシーンの1つであるラッコ鍋として食されています。アイヌ語ではアトゥイエサマンといい、実際のラッコ肉はあまり食用として向いていませんが、作中では男女関係なく発情効果がある食べ物として紹介されています。そのせいで小屋にいた杉元達はお互いが魅力的に見えて、結果として裸で相撲を取ることになりました。
【ゴールデンカムイ】アザラシに対する世間での評判や人気
ここでは『ゴールデンカムイ』のラッコについて世間での評判や人気を紹介します。ラッコを棒で殴るシーンは作品を見ていない人にも知られていて、人によっては登場キャラよりも印象深い人もいるようです。
『ゴールデンカムイ』のアザラシについて、叩かれている時の鳴き声が印象に残っているという意見がありました。他作品のキャラクターとしてアザラシが描かれる際はかわいい生き物扱いが多いですが、『ゴールデンカムイ』ではリアルな姿が描かれているため、その印象が残ってしまった人もいるようです。
『ゴールデンカムイ』のアザラシについて、ジビエ料理として興味を惹かれている人もいました。現在も有害獣として駆除されたアザラシ肉は食べられるようになっていて、『ゴールデンカムイ』とコラボした商品も発売されました。まだ食べたことがない人は作中で高評価だったのもあって、実際の味が気になるようです。
『ゴールデンカムイ』を見たことがない人でもアシㇼパがアザラシを棒で殴るシーンだけは知っているという感想が複数見られました。扉絵から棒で叩く流れはファンの間でも好きな人が多く、その部分が取り上げられることで、作品を知らない人も該当シーンを見る機会が多くなっているようです。
【ゴールデンカムイ】アザラシの初登場はかわいかった
『ゴールデンカムイ』のアザラシは初登場にアシㇼパと共にかわいい姿が扉絵で描かれていましたが、その直後にはアシㇼパから棒で殴られています。その後、ジビエ料理となったアザラシは美味しく食べられましたが、一連のシーンはファン以外にも広まるほど有名になっています。まだ本編を見たことがない人は、原作漫画やアニメでアザラシのシーンをチェックしてみてください。
この記事のライター
十文字猛
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