【名探偵コナン】メアリー世良が幼児化した理由は？人物像や登場回まとめ

『名探偵コナン』に登場する「メアリー世良」は、劇場版名探偵コナン『緋色の弾丸』で登場した関係者の一人です。FBI捜査官である赤井秀一や、その兄弟である羽田秀吉、世良真純の母親という赤井家の関係者ですが、その姿は中学生まで幼児化しています。また、作中では「領域外の妹」と呼ばれています。ここではメアリー世良について紹介していきましょう。

『名探偵コナン』に登場する「メアリー世良（領域外の妹）」は、赤井秀一の実の母親です。宮野エレーナとは姉妹という関係であり、「赤井」は旧姓です。メアリー世良は秘密情報部の職員であり、現在の年齢は53歳ですが、見た目は幼児化しています。作中では「領域外の妹」と呼ばれています。

『名探偵コナン』は、1994年から『週刊少年サンデー』で連載している青山剛昌による推理漫画です。1996年にはテレビアニメ化されており、漫画は連載25周年、アニメ放送は1000回を超えました。黒の組織によって少年の姿にされてしまった高校生探偵の工藤新一が、江戸川コナンとして組織の行方を追いながらさまざまな事件を解決していく物語となっています。

高校生探偵と呼ばれている工藤新一は、ある日幼馴染の毛利蘭と共に遊園地へ遊びに行きます。そこで黒ずくめの男達の取り引きを目撃した新一は、背後から忍び寄るもう一人の仲間の男によって頭を殴られ、口封じのために毒薬を飲まされます。目を覚ました新一は薬の副作用によって小学生の姿になっており、江戸川コナンとして正体を隠して組織の陰謀を追うことになるのでした。

『名探偵コナン』のメアリー世良は、見た目は中学生くらいの少女です。優れた分析能力や身体能力を持つ彼女ですが、その正体には謎の部分も多いです。ここでは、メアリー世良の正体や、彼女が幼児化してしまった理由について紹介していきましょう。

メアリー世良の正体は、赤井秀一ら兄弟の母親であり、イギリスの秘密情報部SIS（シークレットインテリジェンスサービス）、通称「MI6」のメンバーです。メアリー世良はコナンに対して、自身のことを「領域外の妹」と名乗ります。「妹（SISTER）」から「領域（TERRITORYの略でTER）」を外すと、「SIS」が残ります。コナンの能力を測るため、このような謎を残しました。

メアリー世良が幼児化していることを確実に知っているのは、行動を共にしている娘の世良真純と、コナンのみです。赤井秀一や羽田秀吉は幼児化のことを知りませんが、赤井秀一は母が幼児化している可能性を察している描写があります。

『名探偵コナン』に登場するメアリー世良が幼児化してしまったのは、黒の組織のメンバーであるベルモットによってAPTX4869を飲まされたためです。ベルモットは邪魔なメアリー世良を排除するために、夫である赤井務武に変装していました。メアリー世良は夫が偽物であることを見破りましたが、ベルモットに毒薬を飲まされ幼児化してしまうのでした。

コナンや灰原哀が小学生の姿になったのに対して、メアリー世良は中学生くらいの姿になっています。実年齢の違いや薬の効き方の違いなど、ファンの間ではさまざまな考察がなされていますが、その理由に関してはまだ明らかにされていません。

メアリー世良は、登場する際にたびたび咳をしています。メアリー世良本人は、咳が出る理由を薬の副作用ではないかと推測しています。しかし、同じように毒薬を飲んだコナンにそのような症状は出ていないため、咳き込んでいるはっきりとした理由は明らかになっていません。

『名探偵コナン』に登場するメアリー世良の正体について解説してきましたが、人物像についても謎の部分が多いキャラクターです。ここではメアリー世良の人物像や家族、宮野エレーナとの関係などについて紹介していきましょう。

『名探偵コナン』のメアリー世良は、あまり感情を表に出さない冷静沈着な性格をしています。昔は女性らしい口調で話す女性でしたが、夫である赤井務武が消息を絶ってからは、夫の代わりに子ども達を守るために務武の口調を真似しています。

『名探偵コナン』のメアリー世良は、非常に優れた分析能力や身体能力を持っています。作中ではコナンが仕掛けた盗聴器を見破っており、ホテルのベランダの裏にしがみついて身を隠すなど、人間離れした能力を見せています。作中ではコナンも「シークレットサービス並の早業」と称しています。

『名探偵コナン』のメアリー世良の家族としては、夫の赤井務武と、長男の赤井秀一、次男の羽田秀吉、長女の世良真純の3人の子どもがいます。しかし、夫の務武は17年前にとある事件に関わったことで消息を絶っており、FBI捜査官になった秀一は殉職を偽装し、現在は沖矢昴の姿で行動しています。

宮野エレーナとメアリー世良は実の姉妹という関係です。宮野エレーナは夫の厚司と共に、医師として働きながら黒の組織の科学者として研究も行ってました。しかし、夫と共に事故死しています。

メアリー世良が日本を訪れた理由は、10年前に海で偶然出会った工藤新一と同じ姿のコナンをテレビで目にして、自身と同じようにAPTX4869で幼児化しているのではないかと考えたためです。しかし、コナンがメアリー世良のことを覚えていなかったため、失望し、コナンに対して警戒心を抱くことになったのでした。

『名探偵コナン』の103巻では、メアリー世良は謎の老人に幼児化した正体を見られています。老人の正体は明らかになっていませんが、メアリー世良が本来は大人の女性であることを知っているかのような口ぶりだったため、謎の老人に狙われていると推測されています。

『名探偵コナン』のメアリー世良は、原作でもアニメでも登場しています。しかし、メアリー世良が登場する回は限られているため、名探偵コナンの漫画やアニメを見ていても、メアリー世良を見たことがないという人もいます。ここでは、名探偵コナンの中でメアリー世良が登場する回を紹介していきましょう。

『赤い女の惨劇』は、原作では82～83巻、アニメでは754～756話に該当します。世良真純に誘われて貸別荘に訪れたコナン達ですが、別荘の近くではかつて妻が夫を刺殺する事件がありました。妻は今でも「赤女」と呼ばれて、逃亡を続けていると言われています。この回は、コナンがメアリー世良の存在を知る回です。なお、メアリー世良の姿は、エンディングの後で世良真純の待ち受け画面に少し出てくるだけです。

『意外な結果の恋愛小説』は、原作では83巻、アニメでは759～760話に該当します。ホテル暮らしをしている世良真純の元を訪れたコナン達は、ホテルで缶詰め状態になっている小説家、火浦京伍の助手が殺害される事件に遭遇します。火浦京伍のアリバイは完璧のように思われましたが、コナンは火浦京伍の犯行としてトリックの推理をすることになります。この回で登場したメアリー世良は、自分のことを「領域外の妹」と名乗ります。

『太閤恋する名人戦』は、原作では85巻、アニメでは785～786話に該当します。メアリー世良の息子である将棋棋士、羽田秀吉が主人公の回です。勝又力との名人戦を控えた秀吉は、「恋人を誘拐した」という旨の手紙を受けとります。対局開始後、すぐに長考して暗号を解読した秀吉は、恋人を助けに明治神宮へ向かいます。そして、無事に恋人を助けて戻ってきた秀吉は、対局にも勝利して7冠に輝くのでした。この回では、ニュースを見たメアリー世良が上機嫌になっている様子が描かれています。

『真夏のプールに沈む謎』は、原作では85～86巻、アニメでは787～788話に該当します。コナンが毛利蘭、園子とともにホテルのプールへ遊びに行くと、そこにはホテルの社長令嬢である永美と異母妹の浜香、支配人の豊島がいました。浜香は永美のネックレスがないことに気づきますが、永美は一人で探すと言います。この回では、メアリー世良が物語の冒頭と最後にわずかに登場しています。

『死ぬほどうまいラーメン2』は、原作では88巻、アニメでは827～828話に該当します。学校の帰り道、コナンは蘭、園子、真純とともに、真純行きつけのラーメン屋を訪れました。この話では、コナンはラーメン屋の店主に世良真純が忘れたハンカチを届けてほしいと頼まれます。ハンカチには「Mary（メアリー）」という刺繍が入っており、コナンは依然真純の携帯の待ち受けに写っていた少女のことを思い出したのです。

『探偵団はヤブの中』は、原作では89巻、アニメでは843～844話に該当します。コナン、歩美、光彦、元太、哀の5人は、福引きで食事券を当てた阿笠博士にデパートにあるレストランへ連れて行ってもらえることになります。この回ではメアリー世良本人が登場するわけではありませんが、灰原哀とメアリー世良が似ていることにコナンが気付く重要な回となっています。

『霊魂探偵殺人事件』は、原作では90巻、アニメでは863～864話に該当します。テレビ番組からのオファーで毛利小五郎と共に霊魂探偵堀田凱人がいるホテルを訪れたコナンですが、ホテルの部屋で堀田凱人が死体となって発見されます。その隣の部屋は、世良真純とメアリー世良の部屋でした。この回では、メアリー世良が活躍するシーンが描かれており、メアリー世良の正体に関する伏線が張られています。

『さざ波の魔法使い』は、原作では92巻、アニメでは881～882話に該当します。過去に赤井家の家族と海水浴場で出会ったことを思い出したコナンは、メアリー世良が自分と同様にAPTX4869で幼児化していることを確信します。また、この回ではメアリー世良の夫であり、赤井秀一の父親である赤井務武が現在消息不明になっていることも明らかになりました。メアリー世良は本編では領域外の妹として登場することが多いため、大人の姿が見られる貴重な回です。

『紅の修学旅行』は、原作では94～95巻、アニメでは927～928話に該当します。この回では、APTX4869の解毒薬によって一時的に高校生の工藤新一の姿に戻ったコナンが、蘭や園子らとともに京都への修学旅行に参加します。メアリー世良は話の最後の方で少しだけ登場しました。また、この回は世良真純がコナンの正体を工藤新一であると確信する回となっており、メアリー世良はAPTX4869の解毒薬の開発者を探すようにと真純に命じます。

『骨董盆は隠せない』は、原作では97～98巻、アニメでは1018～1020話に該当します。この回では、メアリー世良は最後の方に少しだけ登場しました。なお、この回でコナンは「領域外の妹」が「SIS（秘密情報部）」のことであることを理解します。

『天罰くだる誕生パーティー』は、原作では98巻、アニメでは1045～1046話に該当します。蘭、園子、真純は、クラスメイトからモデルの姉との合同誕生日パーティに招待されました。蘭と共にパーティに訪れたコナンが、APTX4869の解毒薬を持っていることを知った真純は、解毒薬を奪おうと画策します。この回は、メアリ―世良が幼児化してしまった理由が判明する重要な回です。

メアリー世良は、自分の息子である赤井秀一がFBIで死亡していると思っています。そのため、劇場版である『緋色の弾丸』で赤井秀一が変装した沖矢昴に出会っても、その正体に気付くことはありませんでした。作中では沖矢昴姿の赤井秀一と戦っており、たぐいまれな身体能力で秀一を圧倒しています。

『名探偵コナン』のメアリー世良を演じているのは、声優、ナレーターとして活躍している人物です。ヒロインから悪役まで、さまざまな女性キャラクターの声を担当してきたベテラン声優として有名となっています。ここでは、メアリー世良の声優について紹介していきましょう。

メアリー世良の声を担当しているのは、マウスプロモーションに所属している声優の田中敦子さんです。『ACCA13区監察課』のモーヴや『攻殻機動隊』の草薙素子など、格好いい女性を演じることの多い声優さんです。

田中敦子さんの出演作品としては、『攻殻機動隊（草薙素子）』、『Fate/stay night（キャスター）』、『ベヨネッタ（ベヨネッタ）』、『機動戦士Vガンダム（ユカ・マイラス）』、『寄生獣セイの格率（田宮良子）』、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ（アミダ・アルカ）』、『紅殻のパンドラ（ウザル・デリラ）』、『Cutie Honey Universe（シスタージル）』、『呪術廻戦（花御）』などがあります。

『名探偵コナン』は非常に人気の高い漫画、アニメ作品であるため、ツイッター上でも登場するキャラクターについて呟いている人は多いです。メアリー世良は赤井秀一の関係者で作中での重要人物ということもあり、メアリー世良や領域外の妹に関係したさまざまな声が見つかりました。

『異次元の狙撃手』で、ホテルのベッドが膨らんでいる点に注目しているファンもいました。メアリー世良が劇場版で登場するのは『緋色の弾丸』が初めてですが、実は『異次元の狙撃手』ですでにその存在が暗示されていました。ファンの中には、このような細かい演出に気付いた人もいます。

ファンの中には、メアリー世良を含めた赤井家の関係者に注目している人もいます。赤井家の関係者は全員特殊スキルを持った人ばかりであるため、普通の人は一人もいません。また、イケメン、美人揃いの家族である点もポイントです。

メアリー世良に関係して、声を務めている田中敦子さんの誕生日をお祝いしているツイートも見つかりました。また、作中での「領域外の妹」の謎についても「秀逸すぎる」と評価している声がありました。

『名探偵コナン』に登場するメアリー世良は、見た目は中学生の少女です。しかしその正体は、赤井秀一達兄弟の母親であり、MI6の関係者でした。黒の組織のベルモットによってAPTX4869を飲まされたため、幼児化しています。メアリー世良についてはまだまだ謎が多い部分があるため、これからの活躍に注目です。