【文スト】ドストエフスキーは頭脳派な魔人！強力な異能力や声優を紹介

「文豪ストレイドックス（文スト）」に登場するキャラクターの1人「ドストエフスキー」の人気が高まっています。主人公が所属する武装探偵社とは敵対するキャラクターで、白紙の「本」を狙っています。ここからはドストエフスキーのプロフィールや性格、「魔人」と呼ばれている人物像まで詳しく紹介していきます。

文ストに登場するドストエフスキーのプロフィールは、ほとんどが明らかにされていません。身長や体重はもちろん、誕生日や年齢も不明のままです。痩せ型の体型で、黒い髪を肩の辺りまで伸ばしています。普段はウンシャカという毛皮でできた帽子を被っていて、白い中華系の洋服を着て、黒いマントがトレードマークとなっています。

文ストの人気キャラの1人であるドストエフスキーの性格は、一見穏やかそうに見えて、目的達成のためなら手段を選ばない人物となっています。また、爪を噛む癖があり、神経質な印象を与えるシーンもあります。あまり金銭や宝石などには興味がなく、組合の首領であるフィッツジェラルドとは正反対です。

文ストに登場するドストエフスキーは「死の鼠の家」という盗賊団の首領として活躍しています。ドストエフスキー本人と同じように、死の鼠の家の構成員が何人いるのかは不明となっていますが、北米のギルドよりは小規模で資金も少ないとされています。また、戦闘などの展開があった時には、現地で人員を雇い入れることもあり、構成員もさほど多くはないと推測されています。

文ストに登場するドストエフスキーには、実在したモデルがいます。モデルとなった「ドストエフスキー」は、19世紀のロシアで活躍した文豪です。母を亡くした後、地主だった父が荒れてしまい、農民に対し酷い行動を取るようになってしまい、農民らの反逆に合い惨殺されてしまうという悲しい過去を持っています。小説家としてデビューした後、政治犯としてシベリアへ送られてしまいましたが、その時書いた「死の家の記録」が文ストの「死の家の鼠」の由来となっています。

「文豪ストレイドックス（文スト）」の作者は朝霞カフカさんです。2013年から「ヤングエース」で連載が開始され、現在までに500万部を超える大ヒットとなっています。登場人物は実在した文豪をモチーフにしていて、「太宰治（だざいおさむ）」や「芥川龍之介（あくたがわりゅうのすけ）」など、有名人も多数登場しています。登場人物たちは、名前だけでなく、誕生日や人物の性格なども忠実に再現されていて、実際に執筆された作品を基にした「異能力」を使って戦います。

孤児院を追い出された中島淳は、衣食住の確保ができず、困り果てていました。ある日太宰治と出会い、太宰が「武装探偵社」の1員であり、今は世間を騒がせている「人喰い虎」を追っていることを知ります。中島も「人喰い虎」の捜査に協力することになりましたが、実はその「人喰い虎」は異能力・月下獣を使って変身していた中島自身のことでした。自分の異能を初めて知り、また自身に70億円もの懸賞金が掛けられていることを知った淳に、太宰は「武装探偵社」への入社を勧めたのでした。

文ストに登場するキャラクターは、実際のモデルとなった文豪の作品にちなんだ異能力を持っています。ここからは文ストのドストエフスキーが持つ異能力とは何なのか、また、「魔人」と呼ばれるほどの強さがどれくらいなのか、詳しく紹介していきます。

最初に紹介するのは、ドストエフスキーの異能力「罪と罰」です。詳しい能力は作中で明らかにされていませんが、相手の頭部にドストエフスキーが触れただけで絶命させてしまうような描写があります。また、ドストエフスキーの部下の一部にはマインドコントロールによる影響を受けているかのような描写があるため、相手の脳などに影響を与えることができる能力なのではないかと考察されています。

文ストに登場するドストエフスキーの異能力はとても強力なことが推測されていますが、今までも強敵は多数登場していました。しかし、ドストエフスキーは「魔人」と呼ばれるほどの強さを持っています。それは異能力の強さではなく、元々の優秀な頭脳にあります。例えば、ポートマフィアの幹部である「A」とのポーカー勝負で、カードの表面についている小さな傷を全て暗記していたほどです。その卓越した頭脳が武装探偵社の大きな敵となっている所以であると考察されています。

文ストに登場するキャラの1人である「太宰治」ですが、彼もまた優秀な頭脳を持っています。そんな太宰がドストエフスキーに対する評価として口にしたのが、「魔人」というものでした。「魔人」と呼ぶドストエフスキーのことをライバル視しているかのような描写も見られ、優秀な頭脳と強さを持つ者同士の駆け引きが行われています。

文ストのドストエフスキーの持つ異能力について紹介してきましたが、ここからはアニメ「文豪ストレイドックス」でドストエフスキー役を務めた声優「石田彰（いしだあきら）」さんについて紹介していきます。石田さんのプロフィールや主な出演作品についても詳しく紹介します。

アニメ「文豪ストレイドックス（文スト）」のドストエフスキー役は声優の石田彰さんです。石田さんの初めての作品は、養成所に所属している時に出演した、「世界名作童話全集」の中に収録されている「おやゆび姫」の王子役で、その1年後に正式に声優デビューを果たしました。実力派声優としての地位を着実に積み重ねており、2007年に開催された「第1回声優アワード」で「サブキャラクター賞男優部門」を受賞するなどの活躍をしています。

石田彰さんは愛知県出身で、ピアレスガーベラに所属しています。キャラクターを作り込む声優として高評価を得ていて、少年から老人まで幅広い役を演じ、活躍しています。特徴的な声質が人気の声優で、芸能界にも石田さんのファンであることを公言している人が多くいます。脇役から主役まで、どんな役でもしっかりと演じ切る姿勢から、多くのファンから人気を集めていました。

石田彰さんの主な出演作品としては、「新世紀エヴァンゲリヲン」で演じた「渚カヲル」役や、「機動戦士ガンダム」の「アスラン・ザラ」役などがあります。人気作品に多数出演しており、女の子のような高い声から、老人のような強さが溢れる低い声まで、幅広い役柄を演じて活躍している声優です。また、キャラクターソングを歌わないという姿勢を貫いており、出演作品でCDなどの音楽作品を発売する際には、朗読などの方法で参加しています。

ここからは文ストのドストエフスキーの目的や、彼の部下たちについて紹介していきます。作中でフィッツジェラルドと同じように「白紙の本」を探している描写もありましたが、その「白紙の本」を使用して何を成し遂げようとしているのかについても、現時点で判明している内容を紹介していきます。

文ストのドストエフスキーは、「白紙の本」を探している描写があります。「白紙の本」とは、その本に書き込んだ内容を現実にすることができる能力がある本と言われていて、フィッツジェラルドは死んだ娘を生き返らせようと企てていましたが、ドストエフスキーは「異能力者がいない世界」を現実化させようとしています。しかし、どうして異能力を排除しようとしているのかは謎に包まれたままでした。

文ストに登場するドストエフスキーは「死の家の鼠」という組織の首領を務めていますが、その構成員の人数などはほとんど明かされていません。抗争の時には現地で人数集めをしていることもあり、常に構成員として活動している人数はあまり多くはないのではないか？と推測されています。今回は、現時点で判明している部下のうち、2名を紹介します。

ドストエフスキーの1人目の部下は「イワン・ゴンチャロフ」です。長い髪をしていて、頭にターバンのような布を巻いているのが特徴です。ドストエフスキーに対して、絶大な信頼を寄せている人物です。イワンも「断崖」という異能力を持っていて、岩を巨大な人型にしたり、泥に変えたりして活躍しています。岩から作り出した人型は独特な形状になるため、イワンの能力によるものだと分かりやすくなっています。

ドストエフスキーの2人目の部下は「アレクサンドル・プシュキン」です。イワンとは違い、ドストエフスキーに対する忠誠心は全くなく、ずる賢いような行動をよく取ります。体格は小太りで、モヒカンに似た髪型をしています。アレクサンドルも「黒死病の時代の饗宴」という異能力を持っていて、他人の身体にウイルス型の異能生物を寄生させ操ることで活躍しています。

ここからは文ストでドストエフスキーが登場したシーンや活躍について紹介していきます。登場シーンはそれほど多くありませんが、どのシーンでも印象的な行動をしていたり、ドストエフスキーの強さが如実に現れていたりと、ファンからも人気の高いエピソードとなっていました。また、ドストエフスキーのセリフには印象的なものが多くあるため、その中から4つのセリフを紹介していきます。

まずはドストエフスキーが登場したシーンについて、初登場シーンから「共喰い」のエピソードまでをまとめていきます。どのシーンもファンからの人気が集まっていますが、ドストエフスキーの頭脳の優秀さや、異能力の強さがよく分かるエピソードばかりです。

登場シーン①は「初登場」についてです。ドストエフスキーが初めて文ストに登場したのは原作の漫画では3巻、アニメでは第2期でした。中島に70億円もの懸賞金を賭けた黒幕の3人の内の1人で、一番早く登場した人物でもあります。初登場時は、キャラクター設定が謎に包まれたままだったため、アニメでは声優の名前も隠されていました。

登場シーン③は「三社鼎立」です。この時、中島に70億円の懸賞金を賭けていた残りの2人である、「フィッツジェラルド」と「アガサ・クリスティ」も初めて登場していました。三社鼎立の時にはドストエフスキーは影の立役者として立ち回っていたため、表舞台に姿を表すことはありませんでしたが、フィッツジェラルドの敗北を知ると、ヨコハマを焼き払うためにシステムにハッキングを仕掛けています。また、ギルド内で反乱を起こさせ、それに乗じて資産の4割を奪うなど狡猾さを見せ活躍していました。

登場シーン③は「A（エース）との戦い」です。三社鼎立ではドストエフスキーは表舞台に出ることはありませんでしたが、その活躍を知ったマフィアの幹部である「A（エース）」に拉致されてしまいます。Aの目的は「森鴎外」の暗殺だったため、ドストエフスキーはAにカードゲームを申し出ます。驚異的な頭脳によりAを圧倒した結果、Aはカードゲームの途中で自殺してしまい、ドストエフスキーはマフィアの異能をまとめたファイルを手に入れたのでした。

登場シーン④は「共喰い」です。ドストエフスキーが「武装探偵社」と「マフィア」の2つの組織を戦い合わせるために仕掛けた作戦で、部下のプシュキンを使って福沢社長とボスの森鴎外にウイルス型の異能生物を寄生させたのです。これにより2人は瀕死の状態となりますが、夏目漱石が介入したことで死の家の鼠のアジトを見つけることに成功します。しかし、ドストエフスキーはアジトにはいませんでした。逃げたかと思ったドストエフスキーでしたが、太宰とフィッツジェラルドが待ち構えており、投獄されてしまいました。

続いて紹介するのはドストエフスキーが残した名言についてです。実際の登場シーンは多くないものの、優れた頭脳から導き出される言葉はファンの心に深く刻まれたものもあり、人気の要因の1つとなっています。今回はそんな名言の中から特に人気の高い4つの名言を紹介していきます。

1つ目の名言はドストエフスキーはAに拉致された先の監禁部屋で、世話係としてやってきた少年に返した言葉です。ドストエフスキーが捕えられていたのは、地下の監禁部屋でしたが、自身のことを「鼠」であると考えていたドストエフスキーにとっては、監禁部屋も自室も変わりがないものだったと推測できます。突然拉致されたのにも関わらず、常に冷静なドストエフスキーの強さが分かる場面となっていました。

2つ目の名言はAとのカードゲームが終わり、部屋から出たドストエフスキーが、世話係だった少年に伝えた言葉です。元々ギャンブラーとして活動していたAは、カードゲームに絶対の自信を持っていましたが、ドストエフスキーの優秀すぎる頭脳によって敗北してしまいます。ドストエフスキーは自らのことを嗅ぎ回っている人物がいるのを知っていて、異能力に関する嘘の情報を流していたのでした。

3つ目の名言は、2つ目の名言と同じく、ドストエフスキーが世話係の少年に語った言葉です。Aが自殺してしまったことを知った少年が呆然とする中、「死＝救済」であると考えているドストエフスキーは、罪や罰から救われたのだと信じて疑わない様子を見せたのでした。そして、最後にはドストエフスキーの手によって少年も死亡してしまったのでした。

最後の4つ目の名言は、「共喰い」のエピソードの中でドストエフスキーが呟いた言葉です。ドストエフスキーの部下によって森と福沢の2人が死の淵に追いやられていることを知った探偵社の国木田と中島は男の元を訪れます。しかし、そこにいたのは爆弾を身につけた幼い妹で、国木田の説得も及ばず爆発に巻き込まれ死亡してしまいます。そして、少女の死を悟ったドストエフスキーがこのセリフを呟いたのでした。その姿はまるで祈りを捧げるように見え、ドストエフスキーの魔人らしい人間性が垣間見えるものとなりました。

こちらはドストエフスキーの見た目が好みというファンの意見です。ドストエフスキーはミステリアスな見た目をしていて、服装も白系でまとめたシックなもののため「かっこいい」「他の系統の服も似合いそう」と言った、ビジュアルに対する意見が多く見られました。

こちらは「共喰い」のエピソードを読んだファンの意見です。武装探偵社の裏をかいていたドストエフスキーでしたが、最後の最後でフィッツジェラルドと共闘した太宰に捕まってしまいました。この頭脳戦の結果には多くのファンから意見が寄せられていましたが、最後まで隙を見せることなく、どちらが勝つのか読めない展開にドストエフスキーの強さを賞賛する声が見られました。

こちらはドストエフスキーがアニメに初めて登場した時のファンの声です。登場シーンはそれほど長くありませんでしたが、その短いシーンでも優秀な頭脳と強い異能力の存在を示唆するかのようなセリフが多かったため、多くのファンが気にかける人物となっていきました。未だに多くの謎を残す人物のため、いつかその謎が解明されるのかという点にも注目が集まっています。

ここまでドストエフスキーのプロフィールや登場シーン、アニメ版での声優について紹介してきました。異能力の強さだけでなく、潜在的な頭脳の優秀さもあり、「魔人」と呼ばれるほど恐れられる存在となっていました。投獄された後も、目的達成のために何か仕掛けてくるのではないか？と考察されている人物でもあるため、今後の活躍に注目が集まっていました。