【約束のネバーランド】首にある識別番号の法則の謎とは!数字の意味を徹底調査
『約束のネバーランド』の識別番号はエマを始めとする食用児達に必ず付いている数字ですが、普通に見ると違和感を覚える並びになっています。そんな『約束のネバーランド』の識別番号について意味を知るための法則やスコアとの関連性などを紹介していきます。
目次
【約束のネバーランド】識別番号について徹底調査
様々な数字が登場する『約束のネバーランド』の中で序盤から描かれる識別番号は考察される要素になっています。そんな識別番号の年齢やスコアの関連性、原作者によるヒントを等を見ていく前に基本的な情報を見ていきます。
『約束のネバーランド』に登場する「識別番号」とは
『約束のネバーランド』の識別番号(マイナンバー)とは表向きは孤児院とされている食用児の農園において、全ての食用児に付けられている数字です。エマ達が住んでいたグレイス=フィールド(GF)ハウスでは首筋に数字を付けられていますが、他の農園出身だと識別番号の位置や数字に並びの法則が異なっています。
漫画『約束のネバーランド』をおさらい
『約束のネバーランド』は2016年から2020年の間に『週刊少年ジャンプ』で連載された漫画です。孤児院で育てられていると思っていた主人公のエマがある日に自分達が鬼の食糧として育てられていたことを知り、出荷される前に孤児院からの脱出を計画し始めるところから物語が展開されます。
白井カイウ原作のダークファンタジー
『約束のネバーランド』は原作者を白井カイウ、作画を出水ぽすかのタッグで制作しており、白井カイウさんの原案がジャンプ編集部の目に留まり、週刊連載を実現させるために原作と作画を分ける判断をしたことからこのような形式になりました。ダークファンタジーの世界観ながらもジャンプらしい友情や戦闘シーンが描かれることが人気作品となっていきます。
アニメ版や実写版などのシリーズにも注目が
原作漫画がヒットする中で2019年にアニメ1期、2021年にアニメ2期が制作されたり、2020年には実写映画が公開されたりと様々なメディア展開が行われました。この他にも別の作者が手掛ける小説版やスピンオフ漫画など関連するシリーズ作品が数多く登場して未だに注目を集めています。
【約束のネバーランド】識別番号の法則の真相
『約束のネバーランド』の識別番号はその名の通り食用児達を識別するための数字ですが、現実の識別番号と比べると少し違和感を覚える並びになっています。それは識別番号にはとある法則が隠されていることが理由だったのです。
識別番号の法則とは
主要人物の識別番号を見ていくとエマが「63194」、レイが「81194」、ノーマンが「22194」と11歳の三人は下三桁の「194」が共通しています。しかし、それ以外の上二桁がどういう意味を示しているかはわからないことから推測が止まってしまうものでした。識別番号は最初から描かれており、現実の家畜の識別番号と同じではないかという考えや共通している部分に気付く人がいましたが、法則を完全に読み解くのは難しかったのです。
原作者の白井カイウが識別番号のヒントを告白?
そんな識別番号について、原作者である白井カイウさんは単行本4巻の作者コメント欄で法則のほぼ答えとなるようなヒントがその巻に出ていると書いていました。この巻ではレイが赤ん坊の頃の記憶を振り返っており、その際にレイの隣にいた赤ん坊は首筋に「91194」という数字が付けられていました。これはレイの識別番号である「81194」と最初の桁が一つ違いになっています。
このことから推測できることとして、識別番号の最初の1桁は生まれた順番に数字を付けられるものであり、それ以降の数字は同じタイミングで生まれたことを示しているというものです。ただ、そうなると同じ年齢であるはずのエマとノーマンの識別番号が全く違う数字の並びになっているという違和感があります。それを解決するのは最初に共通しているとわかった「94」の下二桁です。
識別番号を最後から読む意味
三人の識別番号を最後から読んでみると、エマが「49136」、レイが「49118」、ノーマンが「49122」という読み方ができます。こうすると同じ年齢かつ生まれた順番がわかりやすくなることから、そもそも識別番号は左から右に読むのではなく、右から左に読むものであった判明するのです。実際にエマ達の誕生日はレイ、ノーマン、エマの順番になっています。
【約束のネバーランド】識別番号の意味について
識別番号を最後から読む法則がわかってくると、そこに含まれる意味もわかってきます。ここではそんな識別番号に含まれる意味について見ていきます。
識別番号は子供達の年齢が関係?
エマ達以外のGFの子供達について識別番号を見ていくと、10歳のドンとギルダが「16194」及び「16194」、9歳のナットとアンナが「30294」及び「48194」、7歳のトーマとラニオンがそれぞれ「55294」及び「54294」、4歳のフィルが「34394」となっています。これらの数字に共通している「94」はGFハウスの食用児は固定の数字であることがわかります。
主要キャラの識別番号からわかる年齢との関係性
そして、この子供達の識別番号を最後から読んでいくと年齢が下がるごとに下三桁の数字が増えていきます。その数字は11歳であるエマ達から続く形になっており、フィルが属する4歳から5歳の年齢になってくるとエマ達から200人近くいたことが推察できます。
鬼が認識するための識別番号との噂も
識別番号が最後から読む理由について、鬼の文化では数字を並べる時は右が戦闘になることが理由であると考察されています。そうであれば食用児達に付けられた識別番号が最後から読むことにも辻褄が合うのです。また、後に登場する別農園の食用児達は識別番号に数字と英語が使われていたり、刻印される箇所も首筋以外になることからこの違いでどこの出身か判断していたとも推測されます。
鬼の食糧となった子供達は約5万人
エマ達の識別番号をそのまま受け取るならエマ達の年代の時点で約5万人の食用児がいたことがわかり、鬼の食糧とされている可能性が考えられます。ただ、『約束のネバーランド』の作中では実験に使われた食用児も存在していることや他の農園での識別番号の表記が異なることもあるため、食用児自体は更に多くいるもと考えられるものです。
子供が8歳時には出荷されない?
『約束のネバーランド』に登場する食用児達の多くは年齢が公開されていますが、その中で何故か8歳の子供が一人もいないことがわかっています。これが単に偶然なのか、それともエマ達が11歳の時点で8歳になる予定だった子供達に何らかのアクシデントがあったのか、真相は明かされていません。
オジサン(ユウゴ)の腹部の識別番号の意味も調査
『約束のネバーランド』の中盤で登場するオジサンことユウゴは元々食用児であるため識別番号が刻印されていますが、その位置はお腹であり、識別番号は「ETR3M8」とアルファベットが混ざっています。これによってエマ達はそれまで予想していた5つの農園の他にも農園が存在することがわかるのですが、このアルファベットが含まれるとどのような意味になるのでしょうか。
ユウゴはGFと同じ高級農園のグローリー=ベル(GB)の出身であり、ここでの識別番号はアルファベット3文字・数字・アルファベット1文字・数字という構成になっています。GFと比べると複雑な並びでありますが、これに関して高級農園内でもランク付けされているのではないかと考察されています。GFは高級農園の中でも最上級とされており、それ故にわかりやすい数値のみを使っていると推測されたのです。
【約束のネバーランド】識別番号とタイトルの関係
識別番号は本来食用児達に付けられるものですが、2019年アニメの1期ではタイトルに識別番号のような数字が付けられていました。ここではそのアニメのタイトルの数字が示す意味について見ていきます。
アニメ版のタイトルが識別番号で話題に
アニメのタイトルと言えばその話を端的にまとめた単語や文章になることが多いですが、『約束のネバーランド』のアニメ1期では1話のタイトルが「121045」のようにエマ達に付いている識別番号のような6桁の数字が使われていました。ただ、食用児達に付けられた識別番号は5桁なのでこの数字が登場人物を示しているわけではなく、何か別の意味を持っているのではないかとアニメでも考察が始まりました。
アニメ版1話のタイトルはコニーの出荷日?
『約束のネバーランド』のアニメのタイトルを識別番号と同じ法則で読んでいくと1話が「540121」、2話が「540131」、3話が「540181」と下三桁の数字が増えていることかわかります。そして、アニメは話数が進むごとに時間も経過していることから1話の数字はエマが真実を知るきっかけとなるコニーの出荷日を表しており、そこから日数が経過していることを数字が示していると考えられました。
タイトルは識別番号ではなく脱獄日と関係との声も
先の推測に加えて、タイトルに数字が使われたのはアニメ1期のみであることから1話の「121045」から12話の「150146」はコニーの出荷日から脱獄日までのカウントであったという見方が有力なものになっています。実際に12話まで最後から読んだ数字は増え続けており、他の見方に当てはめることが難しいので、正しい可能性が高いと言えるのです。
【約束のネバーランド】識別番号とスコアの関係
原作者の白井カイウさんのヒントが出た後もすぐに最後から読む法則がわかったわけではないことから識別番号について様々な考察が出ていました。その中で数字という点では共通していたスコアが識別番号と関わりがあるのではないかと考えられたことがあります。
『約束のネバーランド』におけるスコアとは
『約束のネバーランド』のスコアは農園の食用児達に対して行われる毎日テストによって出た結果のことです。表向きは孤児院から出た後の将来のためにというものですが、出される問題は年齢に対して難易度が高くなっています。その理由は鬼が人間の脳を好んで食べることから脳を発達させるために敢えて難しい問題にしており、それが解けるような食用児をランク付けするための指標だったのです。
識別番号とスコアランクは関係?
エマ達がテストによってスコアを出しているところは序盤から描かれており、そのことから数字の羅列である識別番号とスコアにも関連性があるのではないかと考えられました。スコアが良い食用児の識別番号の数字が高ければこの法則は成り立つもので、単純に5桁の数字として見たり、5つの数字の和がスコアに直結するものであったりと様々なパターンが推測できます。
しかし、フルスコア組と言われるエマ、レイ、ノーマンの3人の識別番号は下3桁以外はバラバラであり、足したとしても共通項は見当たらないものでした。更には先にも書いたレイの赤ん坊の頃の記憶では識別番号が赤ん坊の時点で付けられていることから、毎日のテスト結果から変化するスコアと固定された識別番号は結び付かないと考える方が自然であると判断されるようになります。
低スコアの子供からの出荷の運命
ただ、識別番号とスコアが全く関係ないと言えばそうではありません。エマが真相を知るきっかけとなるコニーは出荷時点では6歳であり、エマより5つも年下になります。識別番号で見るとコニーが「48294」、エマが「63194」と当然ながらエマの方が早い番号になり、それならエマの方が先に出荷されるように思えるものです。しかし、出荷には年齢とスコアの両方が関係していました。
GFの出荷満期は12歳となっていますが、一方でスコアが著しく良くない場合はこれ以上脳が育つ見込みがない食用児として出荷されるようになっていたのです。そのため、フルスコアを取る回数が多かったエマは11歳になっても出荷されておらず、反対に毎回スコアが良くなかったコニーは6歳と同時に出荷されることになったのです。つまり、GFでは識別番号とスコアの二つの数字で食用児の出荷の有無を管理していたことになります。
【約束のネバーランド】識別番号に対する世間の反応
ここでは『約束のネバーランド』における識別番号について世間の反応を紹介していきます。普通の子供達であれば付いているはずのない数字は最初からこの物語のダークさを物語っていたようです。
識別番号は『約束のネバーランド』の序盤から象徴的に描かれており、その中でエマ達の数字が一緒であることに気付いていた人は複数見られました。ただ、原作者の白井カイウさんのヒントがあっても最後から読むという発想になるのはなかなか難しかったようで、それ以上先に勧めない人も多くいました。
『約束のネバーランド』のアニメ1期のタイトルはアニメで初めて触れる人がいることから驚きや疑問の声が多く上がっていました。原作漫画を考察込みで楽しんでいる人はすぐに気付けるものでしたが、アニメからだと配信サイトの一覧で並べられたらようやく気付ける可能性があるもので、1期終盤になって理解した人もいました。
『約束のネバーランド』の識別番号を見たことで現実の桁数がある数字を見ると思い出してしまうという声は数多く見られました。また、作品を見た後に自分もシールやタトゥーなどで識別番号を付けてみたいという声もありました。実際に公式グッズでは識別番号をモチーフにしたものがいくつか出ており、好きなキャラの識別番号を身に付けることは珍しくないようです。
【番外編】約束のネバーランド以外の謎の多いアニメ3選
ここでは番外編として『約束のネバーランド』の識別番号のように謎が多いアニメについておすすめの3選を紹介していきます。謎解きながら視聴していくのが好きな人でまだ見ていない作品があればぜひチェックしてみてください。
ゲームが原作のアニメ『シュタインズゲート』
『STEINS;GATE(シュタインズゲート)』は2009年に発売した同タイトルのゲームを原作として2011年にテレビ放送されたアニメです。発明サークルに所属する大学生の岡部倫太郎が仲間達と共にタイムマシンを開発したことで大きく運命が動いていきます。原作ゲームを忠実にアニメ化しており、謎がわかるまでは不可解な点が多いですが、全てが繋がると更に面白さが増す作品になっています。
SF刑事系アニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』
『PSYCHO-PASS サイコパス』は2012年にテレビ放送されたアニメです。人間の心理や性格などを計測して数値化するようになった近未来で、公安局の刑事達の様々な思いや葛藤を描いていきます。「犯罪係数」という数値によって管理される世界という設定はありながらもその根幹にはどこか謎めいたところが多く、刑事モノやSF作品の要素と共にその謎に迫る部分が見どころとなっています。
実写版も話題になった『東京喰種トーキョーグール』
『東京喰種トーキョーグール』は原作者・石田スイによる同タイトルの漫画をアニメ化した作品で、1期は2014年に放送されました。人を食べる怪人・喰種が存在する世界でとある出来事から半喰種になってしまった主人公の金木研が自らの境遇に苦しながら様々な戦いに巻き込まれていきます。喰種に関する謎を中心に多くの登場人物の関連性や目まぐるしく変わる展開が楽しめる作品です。
【約束のネバーランド】識別番号は年齢が深く関係
『約束のネバーランド』の識別番号は序盤から原作者よる法則のヒントが出されながら年齢やスコアといった様々な要素に交えて考察されました。その真相は最後から読むことで正しい数字になり、食用児達の生まれた順番を示しているというものでした。また、アニメではタイトルに法則が応用されており、原作漫画とアニメの双方で楽しめるものになっているので、数字に注目しながら見返すと違った楽しみ方ができるかもしれません。
この記事のライター
十文字猛
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