【約束のネバーランド】パルウゥスの正体とは？レウウィスとの関係や魅力なども！

パルウゥスは「約束のネバーランド」の中でマスコット的な存在となっている一方で、連載終了後もその正体や強さについて考えられることがあるキャラです。そんなパルウゥスの魅力について見ていく前にまずは簡単なプロフィールを見ていきましょう。

パルウゥスはレウウィスと同時に現れた一つ目の小さなサルのような鬼です。肩に乗る程度の大きさですが、レウウィスに合わせて表情を変えたり、戦闘時にはレウウィスをサポートする動きを見せたりとそれなりの知能があることが窺えます。それ以外の年齢や大きさについては詳しく明かされていません。

パルウゥスは一見すると、先に書いたようにサポートするような動きを見せることから相棒としての立ち位置である可能性があります。ただ、じゃれているところはペットのようにも見えるので、人間が犬や猫を飼うのと同じ感覚である可能性もあります。

『約束のネバーランド』は原作・白井カイウ、作画・出水ぽすかによる漫画で『週刊少年ジャンプ』に2016年から2020年に連載されたダークファンタジー・サスペンス作品です。孤児院に済むエマたちがこの世界に存在する「鬼」の食用児として育てられていることを知り、その過酷な運命を変えるために行動していきます。ジャンプらしからぬシリアスな雰囲気の中にもバトルや友情といったジャンプらしいシーンが楽しめます。

「約束のネバーランド」は連載後にジャンプの人気作品となり、それに伴ってアニメや実写映画、小説など様々なジャンルでメディア展開されていきます。原作漫画とは違う展開を描いたアニメや北川景子さんや渡辺直美さんといった豪華な俳優陣が出演した実写映画は注目を集めました。

『約束のネバーランド』の中でパルウゥスが直接的に絡みがあるのは自分のご主人様あるいは相棒であるレウウィスだけで、どこか鬼らしからぬ関係性を感じさせるものです。そんなレウウィスの関係について見ていきましょう。

1000年以上生きている王家の五男である鬼。狩りはお互いに命を賭けるからこそ面白いと考えており、現在の食用児を喰らう他の鬼とは異なる考え方を持っている。人間は追い込むで成長するとも考えており、人間狩りの場となったゴールディ・ポンドでも食用児たちを敢えて見逃すなど自分なりのルールを設けて楽しみながら戦う。戦闘力は非常に素早い動きができ、高い知能を併せ持つことから予測ができない戦い方をしてくる。

レウウィスとパルウゥスは描かれる際はほぼ一緒であり、たとえレウウィスが戦闘中にダメージを受けても滅多なことがない限りはパルウゥスは肩から離れません。一方で、レウウィスが電撃を喰らった時や帽子を落とした時には一旦、肩から降りていますが、その後は落ちた帽子を被って持って行くなど、すぐに戻っています。このようにどんな状況でも二人は離れない関係になっています。

レウウィスがエマ達との最後の戦いで再生能力が追い付かないまま全身に被弾して死亡しますが、その後にレウウィスの死体は消えていました。そして、レウウィスが被弾する直前にパルウゥスは肩から飛び去って離れており、その後の描写はありません。このことからレウウィスの死体が消えたのはパルウゥスが何らかの行動を起こしたのではないかと考察されていました。

他の鬼とは違い、小さな鬼を連れていることや片時も離れないことに何か意味があったのではないかと推測されていたのです。また、パルウゥス自身も鬼であることからレウウィスの死体を食べてしまった説も考えられていました。その後、レウウィスにはもう一つの核があって生き延びていたことが判明しますが、負傷した状態でどうやって逃げたのかは明らかになっておらず、そこにパルウゥスが関わっている可能性は十分あります。

パルウゥスは本編中だとレウウィスの肩に乗った生き物程度の認識しかされておらず、正体について何も話されていません。また、直接的に戦闘したわけではないため他の鬼とは異なり強さも未知数です。そんなパルウゥスの正体や強さを考察を交えながら見ていきましょう。

パルウゥスの正体について、ここまで小さな鬼という表現をしてきましたが、実際のところは鬼と明言されているわけではありません。作画担当の出水ぽすかさんがパルウゥスのことを「サル」と表現していますが、鬼であるか否かについてはわからないままです。ただ、パルウゥスのような生き物は人間の世界にいないため、鬼ないし鬼側にしか存在しないサル型の生き物だと考えられているのです。

パルウゥスの正体がサル型の鬼であるとして、鬼としての強さがどれくらいあるのかというところも考察される要素の一つです。『約束のネバーランド』の中でも強敵だったレウウィスと共にいたパルウゥスの強さも相当なものだったと解釈される場合があります。

パルウゥスはレウウィスと常に一緒なので、必然的に人間達との命を賭けた戦いに参加していません。しかし、パルウゥス自身が攻撃することはないため、攻撃力は正確に測れません。一方で、激しい戦闘の中でもレウウィスの肩からほとんど離れない持久力や被弾する可能性がある中で無傷であることから回避力も高いと思われます。

パルウゥスの強さの一つとして挙げられるのは防御力の高さであり、レウウィスが怯んだ二つの攻撃にも耐性があったと受け取れるシーンがあります。閃光弾が放たれた時、レウウィスは目くらましに合っていますが、パルウゥスは目が見えているように描かれています。直前にレウウィスの落とした帽子を被っていたからと解釈されることもありますが、閃光弾のタイミング的には被る前だった可能性があるのです。

もう一つはレウウィスが電撃攻撃を浴びた時で、レウウィスは膝を付いていますが、パルウゥスはその様子を見て焦るだけで痺れている風ではありませんでした。肩に乗っていればパルウゥスも電撃を浴びているはずなので、電撃耐性があるのか浴びる前に回避した可能性が考えられます。いずれにしても攻撃面よりは防御面が優れていると感じさせるシーンが多くありました。

パルウゥスの正体や強さが考察される理由の一つとして、パルウゥスが人間の世界だけでなく鬼の世界で考えても異質な存在であるからです。そのパルウゥスに纏わる謎については以下のような予測が立てられています。

パルウゥスはレウウィスといつ頃から一緒にいたかわかりませんが、レウウィスは1000年以上生きていることを考えるとパルウゥスも長生きであると考えられます。しかし、犬や猫のようなペットとして考えるとパルウゥスは何故長生きしているかと疑問が出てきました。その長生きの秘訣について、パルウゥスもレウウィスと同じく人間を食べていると考えられるものです。

一方、パルウゥスの長生きや防御力に優れている部分は鬼の死体を食べて得たものと考える人もいます。作中では鬼は同族の死体を食べる場合もあることがわかっており、食べた後に鬼が更に力を得る描写があります。ゴールディ・ポンドでは野生の鬼も存在しており、それら鬼の死体を喰らってきたことが生存力の高さに繋がっていると考えられたのです。

パルウゥスはある程度の知識を持っているようですが、喋れるわけではないのでレウウィスを始めとする支配層の鬼よりは野生の鬼の方が近いものです。にもかかわらず、パルウゥスはしっかりと名前が付けられていますが、これについても様々な考察が出ています。名前の響きはレウウィスに似ているので、それで付けられた可能性もありますが、名前を付けるほど大切にされるのには何か秘密があると考えらたのです。

レウウィスの死体が消えたこと及びレウウィスが生きていたことについて、パルウゥスがスペアのような存在であったり、先に書いたようにパルウゥスがレウウィスの死体を食べることで何かが起こったりしたと考えれば二つに繋がる可能性があります。結局は名前との関連性も明かされませんでしたが、連載終了後も考えられる要素になっています。

パルウゥスの正体や強さに謎は多いですが、それでも色々考えられるのはパルウゥスがそれだけ魅力溢れるキャラだからです。そんなパルウゥスについて、今度は見た目や動きなどの魅力について見ていきましょう。

パルウゥスは作中でレウウィスの反応を真似しているシーンがいくつかあり、それが可愛いことから話題になっていました。それまで『約束のネバーランド』のマスコット的な立ち位置はコニーの持っていたリトルバーニーだけでしたが、強いキャラの肩にいる小さな鬼は新たな魅力の一つになりました。

2020年11月に描きおろしと未公開イラストを含めた『約束のネバーランド』のカラーイラスト集『約束のネバーランドART BOOK WORLD』が発売されましたが、その中にパルウゥスが描かれていることが話題になりました。レイの傍に描かれており、どちらかと言えばエマ達人間側のイラストが多い中で鬼側のパルウゥスがいることは驚かれたようです。

可愛いさから人気が出たパルウゥスですが、2019年及び2020年に放送されたアニメ「約束のネバーランド」では登場していません。ゴールディ・ポンド編以降が丸々カットされてしまい、オリジナルの展開になったため、レウウィスは登場せず、それに伴ってパルウゥスも登場することはありませんでした。レウウィスも人気キャラであり、両者の参戦がなかったことを嘆くファンもいました。

ここでは『約束のネバーランド』のパルウゥスについて世間での評判や人気の声を挙げていきます。アニメには残念ながら登場できませんでしたが、原作ファンからは様々な声が見られました。

パルウゥスは初めて見ると小さく描かれるためあまり気にしていなかったという意見もありましたが、見返していくとその可愛らしさに気付いたという声がありました。実際、レウウィスとの対面は緊迫したもので本編に意識がいくと忘れてしまうもので、その中で妙に愛嬌のあるパルウゥスは癒し要素になったようです。

パルウゥスがレウウィスの真似をしているところが可愛いという声は非常に多くありました。レウウィスは鬼の中でもかなり感情を出す方ですが、そのレウウィスのちょっとした仕草やリアクションを真似するパルウゥスはペットやマスコット的な可愛さを感じるものです。

パルウゥスが『約束のネバーランド』の関連商品に描かれていると、思わず反応してしまう人もいました。先に紹介したアートブックを始め、他の鬼よりもメディアで描かれる機会があり、小さい分見つけると驚いたり、嬉しかったりするファンがいるようです。

最後にもしものシチュエーションとしてパルウゥスが別の存在だったらというお題で妄想をしていきます。正体はわからないですが、身の回りにいると癒してくれる存在になるかもしれません。

もしもパルウゥスが愛犬だったら毎日の散歩は大変になりそうです。基本的にレウウィスの肩に乗っているので、現実で買う時に散歩をしてくれないと健康的には悪いものです。ただ、懐いてくれることを考えると甘やかしてしまう気持ちも出てくるかもしれません。

もしもパルウゥスが愛猫だったら自由気ままに遊ぶ姿を眺めていたいものです。引っ付き具合で言えば犬の方が近いですが、身のこなしや体型としては猫っぽさもあるので、猫じゃらしでじゃれたり、キャットタワーに登ったりする姿は可愛らしいこと間違いなしです。

もしもパルウゥスが日光さる軍団だったらとんでもない芸を見せてくれそうです。サル型の鬼と考えると、レウウィスの真似をするのは芸の一つに見えないこともなく、その知能があれば様々な芸ができるはずです。更に言えば普通のサル以上の身体能力がありそうなので、他にはできない芸を身に付けていくかもしれません。

『約束のネバーランド』のパルウゥスは常にレウウィスの肩に乗っている小さなサル型の鬼で、レウウィスの反応を真似する可愛らしいペット兼マスコット的な存在です。その一方で戦闘時には防御力に優れていたり、正確な正体や強さについては謎があるという不思議な魅力も持っています。そんなパルウゥスはアニメには登場していないので活躍が見たい方はぜひ単行本でチェックしてみてください。