【るろうに剣心】面白いといわれる理由を考察!時代設定も関係している?
るろうに剣心は当時ジャンプでは時代劇が受けないと言われていた時代に生み出された和月伸宏先生の作品であり、世界中のファンから面白いと評価されています。本記事ではるろうに剣心が面白いといわれる理由や見る順番のおすすめなどについてまとめていきます。
目次
【るろうに剣心】とは?
るろうに剣心は全国的に人気を博した大人気作品であり、個性的なキャラクターや臨場感ある戦闘演出は後世の漫画業界に影響を及ぼしています。ここではアニメ化や実写映画化などでも盛況している、るろうに剣心の作品概要や作者、大まかなあらすじについてまとめていきます。
るろうに剣心の作者
るろうに剣心を手掛けた作者は和月伸宏先生です。東京に生まれ新潟県長岡市で育った和月先生は高校生の頃に第33回手塚賞佳作を受賞し、卒業後に上京してアシスタントとなり漫画家としての経験を積み始めました。るろうに剣心の連載が始まったのは1994年で、高校生の頃に剣道部に所属していた経験を活かした描写などが時折含まれていると話しています。
るろうに剣心の概要
るろうに剣心は和月伸宏によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。明治維新後の日本を舞台に流浪人・緋村剣心が旅をする物語が描かれており、古風な剣劇ファンタジーと独特なシナリオ展開の組み合わせが人気を博しています。2020年10月時点で全世界累計発行部数7200万部を突破しており、アニメ化や映画化などといったメディアミックスも展開されています。
るろうに剣心のあらすじ
幕末の世に人斬り抜刀斎と恐れられた伝説の剣客・緋村剣心は、明治維新後の世界で誰も殺さない不殺を志し全国を旅する流浪人となっていました。幕末に犯した殺人への贖罪の答えと新たな時代を迎えた日本の中で生きる道筋を求める剣心でしたが、政府に強い憎悪を抱く志々雄真実が動き出すと剣心はその戦禍に巻き込まれていくのでした。
【るろうに剣心】面白いと言われる理由
ここではるろうに剣心が面白いと言われる理由についてまとめていきます。原作漫画が1994年に連載開始してから長く愛されているるろうに剣心ですが、それだけの人気を博している理由は主に7つあります。
面白い理由①時代設定
るろうに剣心の時代設定は明治時代となっています。るろうに剣心が連載される前のジャンプでは『漫画で時代劇は受けない』と考えられていましたが、るろうに剣心は敢えてその時代設定を取り入れたことで読者に目新しさを与え、それまでの前評判を大きく覆しました。
面白い理由②実在の人物がモデルになっている
斎藤一や大久保利通など、るろうに剣心に登場するキャラクターは日本に歴史に実在した多くの人物をモデルにしています。歴史的有名人が登場したことでるろうに剣心という作品が時代劇であるというイメージを強く定着させ、そのキャラクターの史実との共通点や違いについて考察なども盛り上がるようになりました。
面白い理由③個性的で魅力あるキャラ
るろうに剣心には人斬り抜刀斎として日々葛藤し生きる意味を悩む緋村剣心を始め、お茶らけた性格で気の良い友人として剣心を関わる相楽左之助や『悪・即・斬』という正義を掲げ牙突の使い手として圧倒的な強さを持つ斎藤一など、個性に富んだ面白いキャラクターが揃っています。
面白い理由④戦闘シーンの演出と技
るろうに剣心の戦闘シーンは剣劇ファンタジーとして剣術ならではのアクションや躍動感ある描写、インパクトのある必殺技などが大きな魅力となっています。戦闘シーンに不可欠な集中線や擬音の使い方などといった演出は漫画家の中でも一級品であり、過去に和月先生のアシスタントだった尾田栄一郎や武井宏之にも影響を与えているほどです。
面白い理由⑤緋村剣心の過去
るろうに剣心の主人公である緋村剣心は幕末の時代に数多の命を殺めた過去を持っており、本編ではそれに対する懺悔やその過去を背負った上でこれからをどう生きるのかといった将来像を求める物語が描かれています。他作品では見られない斬新で壮絶な設定が大勢のファンに面白いと受け入れられてます。
面白い理由⑥善悪を自ら判断する
人斬り抜刀斎と評された剣心の旅路には、綺麗事とは程遠い現実的で受け入れ難い問題が幾つも立ちはだかります。それらと向き合い贖罪することを目的としている剣心は、物事を慎重にとらえ安易に結論を出さず善悪を自ら判断しようとする思考を持っています。この演出は少年漫画として異例でありながらオリジナリティあって面白いと評されています。
面白い理由⑦京都編
京都編はるろうに剣心シリーズの中でも一際人気がある長編です。幕末の亡霊と呼ばれた志々雄真実と彼が従える精鋭部隊・十本刀との戦いが描かれた京都編は、様々なキャラクターの活躍や志が描かれたことで話題を呼び、特に志々雄の底知れない憎悪や圧倒的な強さを持った風格がジャンプ漫画のラスボスに相応しいと言われ高い人気を誇っています。
【るろうに剣心】おすすめの見る順番
るろうに剣心の人気は世界的に広がっており漫画を読まない人でもその名が知られているほどの知名度を誇りますが、その中にはシリーズが長く続いていてどこから入ればいいのか分からない人、またはアニメや実写映画はどこから見るべきか分からないという人がいることでしょう。ここからはるろうに剣心を見るおすすめの順番について、原作漫画、アニメ、実写映画それぞれのパターンをまとめていきます。
おすすめの見る順番①原作漫画
原作漫画は出版された順番から見ることをおすすめします。原作漫画を区切ると3つの長編に分けられます。1巻~6巻の東京編では剣心の詳細な人物像や薫や左之助との出会いが描かれ、7巻~18巻151幕までの京都編では志々雄真実との戦い、18巻152幕~28巻までの人誅編では雪代緑を中心に集まった6人が復讐する物語が描かれています。また、スピンオフ作品は原作のその後を描いたものであり、キネマ版→黒幕-炎を統べる-→北海道編の順に読むと内容を把握しながら読み進められます。
おすすめの見る順番②アニメ
アニメ版は放送順、発売順に視聴することで内容を把握できますが、ファンの間ではOVAである追憶編を先に見てからアニメに入ることがおすすめされています。追憶編では剣心の過去が詳細に描かれており、主人公の心境や考え方を予め知っておくことで本編がより楽しくなると言われています。なお、もう1つのOVA作品の星霜編は最終回の扱いであるためアニメを最後まで視聴した後に見ることをおすすめします。
おすすめの見る順番③実写映画
実写映画版は公開された順番に視聴することをおすすめします。実写映画第1弾は『るろうに剣心』であり、その次は『京都大火編/伝説の最期編』、そして最終章『るろうに剣心最終章TheFinal/TheBeginning』という順に公開されています。実写映画版は役者の迫力ある演技や絶妙なカメラワークによる演出が評価されているため、原作漫画を読んだ人でも新感覚を感じられるはずです。
【るろうに剣心】心に響く名言
ここからはるろうに剣心における心に響く名言についてまとめていきます。業界内やファンの間から絶大な評価を受けているるろうに剣心には、人々の心に刺さる劇的なセリフを数多く残しています。ここではファンの間で特に人気がある名言を4つ紹介していきます。
名言①「剣は凶器…」
剣は凶器。剣術は殺人術。どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実
出典: renote.net
本編の始まりである第1幕にて、人を活かすために剣術を極めている薫に対して人斬り抜刀斎・剣心が放ったセリフです。かつて数々の人の命を奪った剣心の心情が1話目にしてはっきり分かるセリフであり、剣は人を殺める道具に他ならないという真実をきっぱり言い切ったことで、作品の世界観を読者に伝えました。
名言②「剣一本でもこの瞳に…」
剣一本でもこの瞳に止まる人々くらいなら、なんとか守れるでござるよ
出典: renote.net
第2幕より国のために再び力を貸してほしいと山形に言われた剣心は、上記のセリフと共に薫の肩を叩きそれを断ろうとしました。それまで誰とも知らない人々のために剣を振るってきた剣心でしたが、その時は目の前にいる彼女と向き合い国命令ではなく自らの意思で誰かと過ごしたいと表明した瞬間でした。
名言③「犬はエサで飼える…」
犬はエサで飼える 人は金で飼える だが壬生の狼を飼うことは何人にも出来ん
出典: renote.net
第55幕より『悪・即・斬』を志す斎藤一が放ったセリフです。渋海から剣心暗殺依頼を受けていた斎藤でしたが、彼は自らの手を汚さずに剣心を殺害しようと企んでいた渋海を粛清するために敢えて暗殺依頼を受けていました。そうして渋海が最後の手段としてお金を出すと言って命乞いすると、斎藤はそれをバッサリ切り捨てるのでした。
名言④「誰にだって語りたくない…」
誰にだって語りたくない過去の一つ二つあっておかしくないわ
出典: renote.net
第1幕にて、神谷道場を出入りする喜兵衛の素性を探ろうとした剣心に向けて薫が放ったセリフです。人情深い薫のメインヒロインとしての風格が表れたセリフと共に、その優しさに触れた剣心の心情を揺さぶった瞬間でもありました。
【るろうに剣心】に対する世間での評判や人気
これまでるろうに剣心が面白いと言われる理由や名言などについてまとめてきましたが、実際のところ、るろうに剣心を知る人からはどのような感想が寄せられているのでしょうか?ここではるろうに剣心に対する世間での評判や人気について、実際に寄せられているコメントを参照しながらリアルな意見を紹介していきます。
るろうに剣心の評判を調べてみると比較的高評価な意見が多く寄せられており、魅力的なキャラクターやバトル演出がかっこいいという評価を受けていました。中には時代設定が斬新で面白いと語る意見もあり、古風な雰囲気でありながら現代にも通ずるものがあると返って目新しさを感じられて面白いと感じるようです。
アニメ版を評価している意見の中ではOVAの追憶編をおすすめする内容が多くありました。剣心が人斬り抜刀斎だった頃の話が描かれている追憶編では、話で聞くだけでは幾人もの人を斬り捨てる物騒な内容かと思われますが、寄せられている感想では『感動した』『美しい作品』という評価がとても多いです。
実写映画版も原作やアニメに続いて高評価が寄せられていました。一部の人からは原作とは異なる設定が違和感を感じるという否定的な意見もありますが、それ以上にアクション演出や役者による熱烈な演技につい魅入ってしまうといった意見が多く見受けられました。
【るろうに剣心】は面白い作品だった
時代設定や個性派揃いのキャラクター、戦闘描写や節々の演出など、るろうに剣心が面白いと評価されている部分は多岐に渡っていました。原作漫画が連載開始から20年経とうとしている本作は依然連載が続いているため、面白い作品を読みたいという人はるろうに剣心をチェックしてみてはいかがでしょう。
この記事のライター
zeile
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