【るろうに剣心】神谷薫の人物像まとめ！死亡説や実写キャストも紹介

『るろうに剣心』のメインヒロインである神谷薫は、神谷道場の師範代です。生年月日は1862年（文久2年）の6月で、作中では17歳の少女です。長い黒髪の美少女で、巷では剣術小町と呼ばれています。身長は155cm、体重は41kgです。明治時代の17歳女性の平均身長は147cm程度であるため、当時の女性にしては身長が高いほうです。血液型はO型で、明るく活発な性格をしています。

るろうに剣心は、集英社の週刊少年ジャンプに連載されていた漫画です。1994年の19号から1999年の43号まで続き、全部で255話あります。明治時代を舞台にしたフィクション漫画ですが、実在した人物や史実も出てきます。歴史物はジャンプでは受け入れられないといわれていましたが、その前評判を覆して大ヒット作品となりました。るろうに剣心は一度完結していますが、2017年からは続編となる『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚・北海道編-』の連載が始まりました。

るろうに剣心はアニメ化もされ、テレビアニメは2作、劇場版映画は1作、OVAは3作制作されました。2023年からは、新たに制作されるテレビアニメの放送が予定されています。また、るろうに剣心は実写版の映画も人気で、これまでに5作品が上映されました。

かつて「人斬り抜刀斎」として恐れられていた緋村剣心は、不殺（ころさず）の誓いを立てて流浪人となっていました。東京をさまよい歩いていた剣心は、神谷活心流の道場を継ぐ神谷薫と出会います。人斬り抜刀斎を名乗る殺人鬼から薫を救った剣心は、そのまま神谷道場の居候となります。そこで多くの仲間と出会い、多くの宿敵と戦いながら贖罪の答えを探していくのでした。

るろうに剣心のヒロインである神谷薫は、明治時代の女性にしては珍しく快活な性格をしています。正義感が強く、理不尽な行いなどを見過ごすことができません。また、非常に短気で怒りっぽい性格でもあり、弟子である明神弥彦とは頻繁にケンカをしています。ただ、ケンカをしながらもしっかりと弥彦の面倒を見ているところから、面倒見がよく責任感が強い性格であることがわかります。

神谷道場の師範代である神谷薫は、「神谷活心流」という剣術の使い手です。神谷活心流は人を殺す剣術ではなく、人を活かす剣術です。そのため、神谷薫が使う技も、人の命を奪わずに倒せる技ばかりです。薫が使った神谷活心流の技には、「柄の下段・膝挫」や、奥義の「刃止め・刃渡り」といったカウンター攻撃などがあります。

るろうに剣心の明神弥彦は親も亡く、ヤクザの手下となりスリをして生計を立てていました。しかし、緋村剣心と出会ったことで士族としての誇りを取り戻し、ヤクザと手を切ることになります。その後、剣心に神谷道場へ連れて行かれた弥彦は、無理やり神谷薫の弟子にされました。初めは薫をバカにしていた弥彦でしたが、菱卍愚連隊の隊員を薫が一撃で倒した姿を見て、剣術の腕を認めます。そして、2人はお互いに文句を言いながらも、徐々に師弟としての絆を深めていったのでした。

るろうに剣心の漫画では、ヒロインの神谷薫が死亡するシーンがあります。薫の死亡シーンは、胸を剣で一突きされるという衝撃的なものでした。ヒロインが作品の途中で死亡するという驚愕の展開に、読者からの批判の声もかなり多かったようです。

るろうに剣心のヒロインである神谷薫の死亡シーンが描かれたのは、単行本24巻でのことです。姉の仇として緋村剣心を憎んでいた雪代縁は、剣心に自分と同じ苦しみを味合わせようと計画していました。そこで、薫の死体を剣心に見せ、剣心に精神的ダメージを与えたのです。縁のこの作戦は成功し、薫の死体を目の当たりにした剣心は廃人同様になってしまいました。

どこから見ても本物に見えた神谷薫の死体ですが、実は精巧に作られた人形であったことが後に明かされます。初めに薫の死体に疑問を抱いたのは、四乃森蒼紫でした。雪代縁が緋村剣心に本当の苦痛を与えるのであれば、薫を殺す場面を見せるはずだと考えたのです。

その過程がなかったことに違和感を覚えた蒼紫は、明神弥彦たちと薫の墓を暴きます。そして、そこにあったのが薫本人ではなく、人形であったことに気づくのでした。本物の薫は縁のアジトに囚われていただけで、その後元気な姿を見せています。

原作の神谷薫は実際には死亡していませんでしたが、OVA星霜編ではまた違った結末が描かれています。星霜編は完全オリジナルのストーリーで、るろうに剣心の続編を描いた作品となっています。この話では、薫は病気で死亡したことになっています。また、薫だけでなく、緋村剣心も病気で死亡しています。ここでは、剣心と薫の死亡シーンなど、星霜編のネタバレを紹介します。

星霜編で最初に病気にかかったのは、緋村剣心のほうでした。この病気は梅毒ではないかといわれていますが、作中で病名については明かされていません。病気で日に日に衰弱していく剣心を見て、神谷薫は自分も同じ病気になって死のうと考えます。そして、わざと剣心に病気をうつしてもらい、自分も病の床につきます。旅に出ていた剣心は薫のもとへと戻り、薫に膝枕をされながら静かに息を引き取りました。

星霜編での神谷薫の出番は、緋村剣心が息を引き取ったところで終わっています。その後は剣心と薫の子供である剣路のラストシーンへと続くのですが、薫が死亡するシーンは描かれていません。しかし、状況や話の展開から見ても、剣心の死後に薫も死亡したと考えるのが自然でしょう。

るろうに剣心の神谷薫は、ずっと緋村剣心のことを想い続けてきました。その気持ちは剣心にも伝わり、最終的に2人は結婚することになります。原作のラストでは2人の子供である息子の剣路も登場し、幸せに暮らしている姿が描かれていました。

神谷薫と緋村剣心の息子は緋村剣路という名前で、るろうに剣心の原作では最後に少しだけ登場します。このときはまだ2歳で、父親の剣心を嫌がって髪の毛を引っ張る姿が描かれていました。続編の北海道編にも登場し、愛らしい姿を見せています。しかし、作者の和月伸宏さんによれば、剣路はひねくれ者で自己中心的な性格になる予定だそうです。

るろうに剣心は、実写版の映画も人気があります。実写映画でヒロインの神谷薫役を担当したのは、女優の武井咲さんです。実写版るろうに剣心はシリーズ化されたため、武井咲さんは10年にも渡って神谷薫役を演じてきました。1作目では薫と同じ17歳だった武井咲さんも、最終作の撮影時にはすでに27歳になっていました。しかし、1作目と変わらぬ若々しさで、ヒロインの薫を見事に演じきっていました。

神谷薫を演じた武井咲さんは、1993年12月25日生まれの女優です。愛知県名古屋市港区出身で、オスカープロモーションに所属しています。2006年に第11回全日本国民的美少女コンテストで、モデル部門賞とマルチメディア賞を受賞しました。

2007年にはファッション雑誌のSeventeenでモデルデビューを果たし、翌年から専属モデルとして活躍するようになります。女優としてデビューした作品は、2008年に公開された映画の『櫻の園』です。2017年にはEXILEのTAKAHIROさんと結婚し、現在では一児の母となっています。

武井咲さんは、多くの作品で主演やヒロイン役を務めています。主演として出演した作品には、『戦力外捜査官』（海月千波）、『すべてがFになる』（西之園萌絵）、『黒革の手帖』（原口元子）などがあります。ヒロインとして出演した作品は、『貴族探偵』（高徳愛香）、『海の上の診療所』（戸神眞子）、『フラジャイル』（宮崎智尋）などです。また、ドラマや映画だけでなく、CMにも多く出演しています。

るろうに剣心の神谷薫といえば、元気な女の子の代名詞のような存在です。いつでも元気いっぱいな薫は、ファンからも可愛いと人気でした。作中では明神弥彦に「ブス」と言われていますが、明るい笑顔は非常に魅力的です。また、見た目だけでなく、緋村剣心を一途に想う乙女心も可愛いと評判でした。

るろうに剣心の神谷薫は強いヒロインとしても有名で、作中でも敵と戦うシーンが出てきます。しかし、薫は剣術が強いだけでなく、精神面が他のキャラよりも強いといわれています。凛とした佇まいや芯の強いところが人気で、薫に憧れる女性ファンも大勢いました。ただ、実写版では薫の戦闘シーンが多く削られていたため、もっと薫の戦う姿を見たかったという声も上がっていました。

るろうに剣心の神谷薫に関しては、「切ない」という感想も多く寄せられていました。緋村剣心には薫と出会う前に愛した巴という女性がおり、巴はすでに亡くなっています。剣心は最終的には巴との過去に決着をつけて前に進みますが、薫の心中はかなり複雑でした。しかし、薫は巴という存在ごと剣心を受け入れます。その愛情に切なさを感じ、涙してしまうファンも多いようです。

ひと昔前の漫画では、ヒロインといえば主人公に守られるお姫様のような存在が一般的でした。しかし、るろうに剣心の神谷薫は守られるだけの女性ではなく、自分で武器を取って戦える強いヒロインです。精神的にも強い薫は、緋村剣心の心の拠り所として大きな役割を果たします。るろうに剣心の続編である北海道編では、薫は剣心とともに北海道に旅立ちました。母となった薫はさらに強い女性となり、これからも剣心とともに活躍してくれることでしょう。