【るろうに剣心】雪代巴は悲劇のヒロイン?死亡理由や剣心の十字傷についても
『るろうに剣心』には、主人公の緋村剣心の回想シーンに登場する雪代巴というキャラがいます。この雪代巴は悲しい運命の持ち主で、悲劇のヒロインともいわれています。本記事では、るろうに剣心の雪代巴のプロフィールや、死亡理由などを詳しく解説します。
目次
【るろうに剣心】雪代巴とは?
雪代巴のプロフィール
『るろうに剣心』の雪代巴は、緋村剣心の回想に登場する第2のヒロインです。身長は161cmと、この時代の女性にしては高めです。剣心と並ぶ姿を見ると、彼よりも背が高いことがわかります。1846年(弘化3年)9月生まれで、血液型はAB型です。黒くて長いストレートヘアの色白美人ですが、笑顔が苦手で常に無表情です。雪代縁とは姉弟で、一人で縁のことを育ててきました。
るろうに剣心の概要
るろうに剣心は、明治時代を舞台にした歴史漫画です。登場人物やストーリーはフィクションですが、実在した人物や事件が出てくることもあります。週刊少年ジャンプで連載されており、ジャンプを代表するヒット作品となりました。アニメだけでなく実写映画にもなり、その人気はとどまるところを知りません。2023年からは新作アニメの放送も予定されており、大きな話題を呼んでいます。
るろうに剣心のあらすじ
幕末の動乱の時代、人斬り抜刀斎と呼ばれて恐れられている男がいました。彼の名前は緋村剣心で、明治政府に勝利をもたらした最強の剣客でした。しかし、剣心はこれ以上人を殺さないことを誓い、逆刃刀で人々を救いながら旅をするようになります。その旅の途中で神谷薫と出会い、彼女の家に居候することになります。それからさまざまな出会いを経て、剣心はこれまでの自分の罪と向き合うのでした。
【るろうに剣心】雪代巴は悲劇のヒロイン?死亡理由を考察
雪代巴と剣心の関係
るろうに剣心の雪代巴にとって、緋村剣心は婚約者の仇でした。巴には清里明良という婚約者がいましたが、彼は人斬り抜刀斎である剣心に殺されてしまいます。そこで巴は、剣心の命を狙っている闇乃武という暗殺組織と手を組みました。巴は剣心の弱点を探ろうと近づきますが、徐々に彼に惹かれていきます。剣心のほうも巴に愛情を抱くようになり、お互いに愛し合う仲となったのでした。
雪代巴の悲劇と死亡理由
るろうに剣心の雪代巴は、悲劇のヒロインともいわれています。それは、巴の死亡シーンが、非常に切なく悲しいものだからです。巴は剣心の弱点を探るという役割を担っていましたが、剣心を守るために嘘の弱点を暗殺組織に伝えます。しかその嘘はあっさり見破られ、巴自身が剣心の弱点として人質にされてしまいました。
巴の救出に来た剣心は、刺客たちによって視力と聴力を奪われてしまいます。それでも突き進む剣心でしたが、殺されそうになった剣心を守るため、巴は敵の前に立ちはだかります。目が見えていなかった剣心は、誤って巴を斬ってしまったのでした。巴は愛する人を守るため、愛する人の手で殺されてしまったのです。
雪代巴がつけた剣心の十字傷の理由
るろうに剣心の緋村剣心は、頬の十字傷が特徴です。この十字傷のうちのひとつは、雪代巴がつけたものでした。原作では巴の脇差しが宙を舞い、たまたま剣心の頬をかすめて十字傷をつけたことになっています。しかし、アニメと実写映画では、巴が死亡する直前に自分で剣心に十字傷をつけました。アニメと実写映画でなぜ巴が剣心に十字傷をつけたのか、その理由は定かではありません。
ファンの間では、「自分のことを忘れてほしくなかったから」「殺さずの誓いを守ってほしかったから」など、いろいろな理由が考察されています。ただ、本当の理由は誰にもわからず、正解は作品を見た人に委ねられています。
【るろうに剣心】雪代巴の名言
雪代巴の名言①「あなたは本当に...」
あなたは本当に血の雨を降らすのですね…
出典: renote.net
るろうに剣心に出てくるこちらの名言は、雪代巴と緋村剣心の出会いのシーンで登場したセリフです。巴が現れたとき、剣心は闇乃武の刺客たちと戦闘中でした。そして、剣心が刺客たちを切り捨てたときに散った血しぶきが、巴にも降りかかります。その惨劇の最中、巴はこちらの名言を口にして気を失ってしまいます。凄惨なシーンでの主人公とヒロインの出会いは、これからの悲劇を予感させるものでした。
雪代巴の名言②「このままずっと...」
このままずっと 人を殺め続けるつもりですか?
出典: renote.net
るろうに剣心の雪代巴は緋村剣心とともに過ごすようになり、剣心がただの殺人鬼でないことを知ります。しかし、新時代を切り開くため、剣心は剣を振るい続けます。そんな剣心に、巴はこの疑問を投げつけたのでした。この名言は剣心にとって非常に重い質問で、今後の彼の精神にも大きな影響を与えました。
雪代巴の名言③「これで良いんです...」
これで良いんです…だから泣かないでくださいな…
出典: renote.net
るろうに剣心のこちらの名言は、雪代巴が死亡するシーンでのセリフです。誤って巴を斬ってしまった緋村剣心は、泣きながら巴の名を呼びます。巴はそんな剣心の顔に手を伸ばし、微笑みながらこのセリフを告げたのでした。笑うのが苦手だった巴が、初めて心から笑ったシーンでもあります。この一件は剣心や雪代縁のトラウマとなりましたが、巴にとっては自分が望んだ満足のいく結末だったのでしょう。
【るろうに剣心】雪代巴と他キャラの関係
雪代巴と雪代縁の関係
るろうに剣心の雪代縁は、雪代巴の弟です。縁が生まれてすぐに母親が死亡したため、縁にとって巴は母親代わりでもありました。縁の巴に対する執着心は異常なまでに大きく、巴の結婚が決まったときも駄々をこねていました。緋村剣心のことは、姉を悲しませた人物として、初めから敵対心をむき出しにしています。縁は巴も知らないうちに闇乃武と手を組んで、伝令係として働いていました。
そして、剣心の暗殺計画が実行されることを喜んで巴に報告しますが、巴は縁が暗殺計画に加担したことを喜びませんでした。その上、剣心の暗殺に消極的になっていることを知り、縁の心に闇が広がっていきます。その心の闇は、巴が死亡したことでさらに大きくなりました。剣心が巴を斬ったところを目の当たりにした縁は、剣心への憎悪を膨らませます。そして、剣心への復讐を誓い、力を蓄えていくのでした。
雪代巴と清里明良の関係
るろうに剣心の清里明良は、雪代巴の幼なじみです。幼い頃から仲が良かったようで、お互いに想い合っていた間柄でした。大人になった清里は巴に求婚し、2人はめでたく婚約者となります。清里は御家人の次男坊でしたが、巴に見合う男になりたいと、京都見廻組への参加を決めました。そして、その見廻組の任務中、緋村剣心の襲撃にあいます。
剣の腕が未熟な清里が、剣心に勝てるはずがありませんでした。しかし、ようやく巴を幸せにできると思っていた清里は、凄まじいほどの生への執念を見せます。その執念の一撃で、剣心の頬に一筋の傷を負わせることができました。その後、あえなく惨殺された清里でしたが、彼が負わせた傷はその先も剣心の頬に残り続けます。そして、巴がつけた傷と重なり、剣心の十字傷となるのでした。
雪代巴のオイボレの関係
るろうに剣心のオイボレは、緋村剣心が廃人になったときに登場した人物です。浮浪者などが集まる落人群の長ですが、本名はわかっていません。神谷薫が死亡したショックで落人群へ流れ着いた剣心は、このオイボレの言葉がきっかけとなって再び立ち上がります。オイボレは剣心のことを、娘の最期を看取った男だと言っていました。
このセリフから、オイボレは雪代巴の父親であることがわかります。オイボレは過去の回想シーンに出てこなかったため、今までどこでどうしていたかは不明です。しかし、剣心のことを知っていることから、常に娘のことを気にかけていたであろうことがうかがえます。
【るろうに剣心】雪代巴の実写映画キャスト
雪代巴の実写映画キャストは「有村架純」
るろうに剣心の実写映画では、女優の有村架純さんが雪代巴を演じています。巴は表情が乏しく演技が難しいキャラですが、有村架純さんは悲劇のヒロインである巴を見事に演じていました。表情がない分目で演技をすることが多く、この目の演技には原作者の和月伸宏さんも絶賛していたそうです。
有村架純のプロフィール
雪代巴役の有村架純さんは、1993年2月13日生まれのB型です。出身地は兵庫県伊丹市で、所属事務所はフラームです。中学3年の頃に女優を志し、高校在学中にフラームのオーディションを受けます。そのオーディションに合格し、上京して女優の仕事をはじめました。
有村架純の主な出演作品
有村架純さんは、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』で、天野春子の青年期を担当しました。これがきっかけとなり、全国的に知名度を高めます。それから4年後の連続テレビ小説『ひよっこ』では、主人公の谷田部みね子役を担当しています。それ以降主演でドラマに出演することが増え、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』の杉原音、『中学聖日記』の末永聖、『姉ちゃんの恋人』の足立桃子などを演じました。
雪代巴役の有村架純さんは、テレビドラマだけでなく映画でも活躍しています。特に『映画 ビリギャル』の工藤さやか役は話題となり、第39回日本アカデミー賞優秀女優賞と、新人俳優賞を受賞しました。また、第67回NHK紅白歌合戦の司会にも選ばれ、ドラマ以外でも活躍の場を広げています。
【るろうに剣心】雪代巴に対する世間での評判や人気
るろうに剣心の雪代巴は、愛する人に斬られて死亡するという悲しい最期をむかえます。そのため、巴と緋村剣心の話は「切なすぎる」という感想が多かったです。原作やアニメ、実写映画で巴の最期を見ると、その悲しい運命にほとんどの人が涙するようです。
るろうに剣心の雪代巴は、本編のヒロインである神谷薫と比べられることがあります。まったくタイプの違う2人であるため、ファンの間でもどちらが好きかで意見が分かれます。もちろん薫が好きだという人もいますが、それと同じくらい「薫より巴が好き」という人も多いです。
るろうに剣心の緋村剣心の十字傷は、実写映画では雪代巴がわざとつけたことになっています。そのため、なぜわざわざ巴は剣心に傷をつけたのか、その行為を疑問に思う人も少なくありませんでした。特にるろうに剣心の原作ファンは、原作と違う十字傷のつきかたに混乱してしまうようです。
【るろうに剣心】雪代巴は悲劇のヒロインだった
るろうに剣心の雪代巴は、悲しい運命を辿った悲劇のヒロインでした。緋村剣心の回想にしか出てこないキャラですが、切ないラブストーリーに多くのファンが涙しました。原作と多少の違いはありますが、剣心の過去を描いた実写映画の『るろうに剣心 最終章 The Beginning』も人気です。原作だけでなく、アニメや実写映画でも巴と剣心の物語を楽しんでください。
この記事のライター
NR4712
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