【推しの子】黒川あかねは若手女優！アクアとの関係や死亡説の真相も

まずは黒川あかねというキャラクターのプロフィールから紹介します。女優として天才と称される彼女は、一体どのような人物で、どのようにストーリーに絡んでくるのでしょうか。またここでは、『推しの子』の簡単な作品概要とストーリーに関しても触れていきます。

黒川あかねは高校二年生の17歳で、劇団ララライ所属の女優です。『推しの子』の第3巻21話に初登場し、その後もストーリーに大きく関わるヒロインの一人です。アクアとは、共演した恋愛リアリティ番組「今からガチ恋始めます」（通称「今ガチ」）で知り合うこととなります。17歳と年若く、大人しくて生真面目な性格ですが、舞台演劇では天才と呼ばれるほどの実力を持つ役者です。

『推しの子』は2020年より「週刊ヤングジャンプ」にて連載が開始された漫画作品です。原作は赤坂アカさん、作画は横槍メンゴさんで、赤坂さんは『かぐや様は告らせたい』連載中に本作の連載も始めています。2023年にはテレビアニメ第1期も放映された人気作品です。芸能活動の裏側などセンシティブな内容が、日本だけでなく海外でも反響を得ており、アニメ第2期に多くのファンが期待を寄せています。

地方病院の産婦人科医、雨宮吾郎はかつての患者の影響でアイドルオタクでもありました。ある日、推しのアイドル「B小町のアイ」が来院し、極秘で出産したいと申し出ます。アイの意思を尊重した吾郎ですが、突然夜中に暴漢に襲われ死亡してしまいます。その後なんと、吾郎はアイの生んだ双子の兄、星野アクアマリンとして生まれ変わり、同じく転生した妹のルビーとともにアイの子供として成長します。しかし、アイドルとして順風満帆に成長してきたアイに、ある時悲劇が訪れます。

次に、黒川あかねと主人公アクアとの関係を解説します。テレビ番組で出会った二人は当初はただの共演者でしたが、ある出来事をきっかけに深く関わっていきます。果たしてあかねとアクアはどのような関係を構築していったのでしょうか。『推しの子』のストーリーを順に追って見ていきましょう。

黒川あかねは、恋愛リアリティショー「今ガチ」で目立つことができず、真面目な性格と事務所からのプレッシャーから、行動を起こそうと躍起になります。その際にあかねは誤って人気出演者のゆきの顔を傷つけてしまい、ネットから激しい誹謗中傷を受けることになってしまいます。次第にあかねは精神を病み、雨の降る夜に歩道橋から飛び降りようとしたところ、危険を察知したアクアが駆け付け、あかねを助けるのでした。

あかねに対するネットの誹謗中傷の鎮静化を図るため、アクアは「今ガチ」出演者視点での動画作成を行いました。次第に炎上も小さくなりあかねは番組に復帰、滞りなく番組は終了に向かいました。多くの視聴者の注目を集める中、覚醒したあかねの演技力とプロファイリングの能力に注目したアクアは、カメラの回る中あかねにキスをします。これ以降、アクアとあかねは番組内で成立したビジネスカップルとして交際することとなります。

アクアとあかねはビジネスカップルとして、時々SNSにデートの写真をアップする程度の付き合いを続けていました。その後、「東京ブレイド」という漫画作品の2.5次元舞台にて再度共演した二人は、慰安もかねてルビーたち新生B小町のMV撮影を行う宮崎まで同行します。自身の復讐相手がすでに死亡していると思い込んでいるアクアは、旅先でこれまであかねを真相解明のために利用してきたことを告げます。別れを切り出されると思い泣くあかねでしたが、アクアから2回目のキスをされます。

アクアの父親に対する復讐心に気づいた黒川あかねは、アクアを救おうと独自で調査を進めます。アクアの父親でありアイを死に追いやった真犯人と思われる人物を突き止めたあかねは、アクアの手を汚させないよう行動を起こそうとし、歩道橋から倒れたところを再度アクアに救われます。急に駆け付けることのできたアクアは、実はあかねのキーホルダーにGPSを仕込んでいたのでした。アクアはあかねを巻き込まないよう、今後関わらないことを告げてあかねの前から去っていきます。

続いては黒川あかねの死亡フラグと言われる作中のシーン、大人しいあかねの正体と、覚醒してアクアを驚かせたシーンなどについて解説します。『推しの子』は物語序盤からいくつかの伏線が張られており、ファンの考察に事欠きません。そんな中から黒川あかねに関する内容をいくつか紹介します。

まずは黒川あかねにとって死亡フラグと言われるシーンや描写について解説します。ストーリー序盤から様々な伏線が張られている本作は、非常に細かいシーンにまでファンの考察が進んでいますので、いくつかピックアップして解説していきます。

『推しの子』第2～9話の冒頭で、後の時系列で行われるインタビューのシーンがあります。主要キャラたちが何らかのメディアの取材を受けているようなシーンです。このインタビューですが、アクアやルビー、有馬かな、五反田監督などの姿はありますが黒川あかねは登場していません。このことから、このインタビューシーンまでにあかねは死亡しておりそれを示唆するシーンなのでは、という意見が出ているようです。

雨宮吾郎から転生したアクアは、幼稚園時代に分厚い文庫本を読んでいました。これは京極夏彦氏の『絡新婦の理』という実在する小説で、非常に難解なミステリーとして有名です。この小説には「茜（あかね）」という登場人物がおり、字こそ違えどあかねと名前がかぶっていること、この小説も自分の手を下さず悲劇を起こす内容であること、などから先のストーリーを示唆しているのではないかという意見があります。

アクアが追っていた父親を、あかねも独断で調べていました。彼女の所属する劇団ララライの古い映像資料や、関係者の話をもとにたどり着いたのは、アクアとよく似た「カミキヒカル」という少年でした。あかねは自分を救ってくれたアクアが復讐に囚われてしまわないように、一人で真犯人を探ります。あかねの非常に鋭い洞察力が、事件の深い部分にまで到達しようとしています。

アクアの仇の真相を探るあかねは、花束にナイフを忍ばせ一人で出かけます。しかし、歩道橋の上でフードをかぶった謎の男性が近づき、あかねは歩道橋から落下します。そこに、GPSであかねの行動をチェックしていたアクアが駆け付け、あかねは一命を取り留めるのでした。歩道橋にいた男性は不注意であったことを告げ謝罪しますが、あかねを故意に突き落としたことが推察されます。このシーンは真犯人が何らかの意図で、あかねを殺害しようとしたと考えられています。

続いては、黒川あかねの正体は星野アイの生まれ変わりなのではないか、という考察に対して解説します。様々な謎が残された『推しの子』ですが、アクアやルビーのように前世の記憶を持ったまま生まれ変わるキャラもいるため、あかねにもその可能性があるのかについて解説します。

「今ガチ」での炎上から、自身もキャラ付けをして番組に出演することを勧められた黒川あかねは、アクアとの会話から話題に出たB小町のアイをトレースします。心理学などを学んだあかねは、アイの過去の言動からプロファイリングを行います。その結果「今ガチ」の収録現場で覚醒し、アイをモデルに演じきったあかねは、アクアがアイを重ねるほどまでに完璧なものとなりました。

覚醒しアイを完璧に演じたあかねは、かつてのアイと同じように両目に星を宿しています。あかねの演技はアクアやルビーがアイを重ねるほどであったこと、アイと同様に両目に星が入っていることなどから「あかねがアイの生まれ変わりなのでは？」という噂も出ています。ただし、目の星に関しては後にカミキヒカルに殺される女優、片寄ゆらにも片目に星が入っています。また、あかねの演技力の高さは作中の事実であり、生まれ変わりを示唆する描写が全くないことからこの噂は否定されています。

続いては、黒川あかねのパーソナルな部分にスポットを当てていきます。彼女の持つかわいい魅力や、他のキャラクターとの関係、『推しの子』作中での名言とその発言に至った背景を詳しく見ていきます。

まずは、黒川あかねの持つかわいい魅力について見ていきましょう。彼女の魅力の正体は、他者との関係や数々の言動から垣間見えます。ここではいくつか『推しの子』原作でのシーンをピックアップして紹介します。

あかねの性格は超がつくほど真面目で努力家です。「今ガチ」出演時は、常にスタッフや共演者の言動をチェックし、参考になる意見はメモを取り考えながら行動しています。共演者との食事会でもメモを取り出すほど真面目で、仕事に対する真剣さがうかがえます。このひたむきな姿勢がアイをトレースした覚醒につながったと推察されます。

あかねは高校二年生で、アクアより一つ年上になります。アクアは前世の記憶があり精神年齢はずっと上ですが、そのアクアが過去のトラウマで倒れた際にはずっとそばで看病し、つらい過去を一緒に抱えると涙を流します。料理も上手で包容力にあふれたあかねは、五反田監督の母親からも、アクアにあかねを手放さないようにと助言されるほどです。正ヒロイン論争が繰り広げられる本作ですが、家庭的で包容力のあるあかねを推す意見も多く見られます。

あかねが役者を志したきっかけが、有馬かなの存在でした。同い年で天才子役と言われ、堂々と演じる有馬の姿にあこがれたあかねは演劇の世界に飛び込みます。しかし、あかねは有馬の高飛車な態度にショックを受け、アクアとのデート中に再会した有馬と嫌味を言い合います。大人しいあかねが珍しくヒートアップしています。火花を散らす二人ですが、あかねは有馬に対するあこがれも、未だ持っていることが「東京ブレイド」での共演時に見られます。

次に黒川あかねが『推しの子』作中で放った名言を紹介します。真面目で努力家、やさしい性格と魅力あふれるあかねや、アイを完璧にトレースし役者として覚醒したあかねなど、様々な名場面を持つ彼女の発言の中から3つほど取り上げます。

まず一つ目のショッキングな名言は、アクアとの会話で放たれたものです。「東京ブレイド」の稽古中に倒れたアクアを介抱し、五反田監督の家で話し合う二人のシーンでの会話です。あかねになぜ役者をやっているのかを訪ねられたアクアは、人を殺すことが目的だとしたら、とあかねと距離を置こうとします。しかし、あかねはそんなアクアの発言にも動じることなく上記のセリフを放ちました。真っすぐ目を見て話す彼女の表情から、生半可ではない覚悟の強さがうかがえます。

二つ目の名言は一つ目と同じく五反田監督の家で、あかねが料理を振る舞っているシーンでの彼女のモノローグです。アイの惨劇がフラッシュバックし、前世の自分に苦しめられるアクアを介抱するあかねは、アクアの抱える心の闇の深刻さを悟ります。そんなアクアを助けたいと、心の底から思うあかねの気持ちがストレートに表れた名言です。

2.5次元舞台「東京ブレイド」にて共演を果たした黒川あかねと有馬かなは、お互いに嫉妬やあこがれが入り混じった複雑な感情から嫌味を言い合います。有馬はあかねが自分に憧れていたという過去のインタビュー記事をネタにいじりますが、あかねはお返しとばかりに有馬の子役時代の楽曲「ピーマン体操」を掘り返します。真面目で大人しいあかねが、有馬の煽りにむきになって言い返す貴重なシーンです。

ここからはアニメ『推しの子』であかねを演じた声優を紹介します。「恋愛リアリティショー編」から登場し、主人公アクアにも大きな影響を及ぼす女優、黒川あかねを演じたのは一体誰なのでしょうか。ここでは声優のプロフィール及び『推しの子』以外での出演作品なども解説します。

アニメ版『推しの子』で女優黒川あかね役を演じたのは、女性声優の石見舞菜香（いわみまなか）さんです。透明感のある声と巧みな演技力で数々の有名作品に出演している人気声優です。特に儚げな演技に定評があり、多くのファンを魅了し続けています。『推しの子』ではアイの演技をトレースし、覚醒したあかねをアイ役の高橋李依さんが驚くほどのクオリティで演じました。

石見舞菜香さんはラクーンドッグ所属の人気女性声優です。石見さんは、「あの花」こと『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない』で本間芽衣子役を務めた茅野愛衣さんの演技に衝撃を受け、2016年に声優デビューを果たしています。その後は数々の人気作品に出演し、第十三回声優アワードでは新人女優賞を受賞しています。

石見舞菜香さんが出演した『推しの子』以外での主な作品を紹介します。『ゲーマーズ!（星ノ守千秋）』、『フルーツバスケット（本田透）』、『鬼滅の刃（チュン太郎）』、『ウマ娘プリティダービー（ライスシャワー）』などが有名です。

『推しの子』ファンの間でも、黒川あかねと言えば覚醒シーンを一番に挙げる人が多いです。「今ガチ」での炎上騒ぎがショッキングであった反動から、あかねの覚醒に安心感と期待感を持ったという発言も多く見られました。

魅力的なキャラが多い『推しの子』の中でも、あかねに強い魅力を感じるファンの投稿も目立ちます。前述の覚醒シーンだけでなく、真面目で努力を怠らない姿勢や、有馬かなとの関係など様々な表情を持つキャラクターです。

あかねとアクアに関して、ただのビジネスカップルかどうかといった論争がSNSで激しく行われています。「今ガチ」の進行上の都合とアクアの復讐計画が絡んだカップルであったものの、あかねはアクアにふさわしい女性なのではという意見も目立ちます。

黒川あかねは天才女優として『推しの子』序盤から活躍する、魅力あふれるキャラクターです。「今ガチ」での騒動を乗り越え、持ち前の洞察力と演技力で覚醒し、アクアを驚かせるほどにアイを再現しました。アクアのために物語の真相に近づいたため、死亡フラグも噂されるキャラクターですが、多くのファンを魅了する人気キャラクターです。