【推しの子】黒川あかねは前世から転生したのか考察！アクアとの関係も

2023年春アニメの中でも話題となっているのが『推しの子』です。主人公でもある星野アクアが参加する恋愛リアリティーショーで一緒に共演するキャラクターが今回紹介する黒川あかねです。作中の番組の中では目立たない立ち位置になってしまっていましたが、原作でもそのかわいい容姿から人気のキャラクターです。物語に深く関わってくるであろう黒川あかねを徹底分析していきます。

黒川あかねの職業は「女優」です。一流の役者しか所属することのできない「劇団ララライ」の所属し、若きエースとまで言われ、かわいいだけではなく実力派女優として評価を受けています。天才子役といわれていた有馬かなもその実力を「天才と呼ぶしかない」と評価していました。

番組の中でもカメラ外ではスタッフに話を聞きに行き、その都度熱心にメモを取る真面目で努力を惜しまない性格の持ち主です。その反面、自己評価が低いためか自己表現が苦手で、番組の中でも前に出ていこうとはしていませんでした。

原作・赤坂アカ先生、作画・横槍メンゴ先生による共同作品で、2020年4月より週刊ヤングジャンプにて連載がスタートしました。赤坂アカ先生は『かぐや様は告らせたい』の連載も行っているため、2作品同時週刊連載となっています。本作は各方面から高い評価を受けており、アニメの初回放送は異例の1時間30分放送となりました。

田舎の病院の産婦人科医・雨宮吾郎の前に、双子を妊娠したアイドル・星野アイが現れました。吾郎はアイの極秘出産を担当することになりましたが、アイの陣痛中に何者かに殺害され、アイの双子の子供として前世の記憶を持ったまま転生しました。アイの人気が急上昇する中、ライブ当日にアイは熱狂的なファンに殺害されてしまいます。転生した吾郎は「星野アクア」として、前世からの遺恨も含め、事件の真相を探るため芸能界へ足を踏み入れることを決意します。

星野アクアやルビーが前世の記憶を持ったまま転生してきたように、黒川あかねにも前世があるのではないかという噂があります。なぜ、そのような噂が出てきたのかを徹底分析していきます。

あかねはSNSでの誹謗中傷に耐えかねて自殺未遂をしてしまいますが、番組の共演者の支えられ、見事に復帰することとなりました。復帰する直前に共演者から「役を演じてみてはどうか？」というアドバイスをもらいます。話の流れでアクアの理想の女性・星野アイのような女性を演じることになりました。収録日に合わせて見事に星野アイのような女性をあかねは完成させてきました。その瞳には生前の星野アイと同じ輝きを宿していることから、前世は星野アイではないかという噂が持ち上がりました。

あかねは星野アイを演じるにあたって、彼女の経歴を事細かに分析をするところから始めました。いつも使用しているメモ用紙に気が付いたことをすべて書込み、壁に貼っていきます。いつもの消極的でかわいい印象とは違い、その観察力や洞察力は常人ならざる技として、前世の影響なのではないかと話題になりました。

アクアとルビーはお互いに転生し、前世の記憶を持って生まれてきたことは知っていますが、誰が転生してきたまではわかっていません。あかねがアクアやルビーとの交流がもっと深くなれば、そのプロファイリング能力で転生したことや前世の人物もバレてしまう可能性は十分にあり得ます。

あかねとアクアの出会いは恋愛リアリティショー「今日からガチ恋始めます」通称「今ガチ」にて共演したことがきっかけでした。物語が進むにつれて、二人の関係もどんどん進行していきます。その関係の変化をたどっていきましょう。

番組の最初の方ではあかねもアクアも目立たない立ち位置にいました。しかし、復帰したあかねの女優としての実力に、アクアは強い興味を抱くことになります。その結果、アクアは番組内であかねにキスをして仕事上の恋人として、関係を続けることになりました。

仕事上の恋人とはいえ、献身的に支えてくれるあかねにアクアの心はどんどん惹かれていくことになります。アクアの目標がひと段落ついたとき、アクアはあかねに改めて告白をして、晴れて本物の恋人同士になることになりました。

あかねはその高い分析力から、アクアが何を考えているのかすぐに理解してしまいました。そのため、アクアに悪いことをさせないよう先回りをしますが、あかねのその行動でさえ、アクアには筒抜けでした。アクアはこれ以上、あかねを危険なことに巻き込むわけにはいかないと感じ、別れを決意することにしました。

あかねが女優を目指したきっかけは「有馬かなちゃんとお友達になる」という憧れからでした。ところが同じ子役オーディションを受けた際、かなからあかねは「大嫌い」と言われてしまいます。あまりにもショッキングな出来事だったために、あかねはかなの気持ちを知るため心理学の本を読み漁るようになり、現在のような分析力を身に着けました。 その結果「天才子役」だったかなのことは好きだが、今のかなは嫌いと感じるようになりました。舞台で共演するときも、あかねのその圧倒的な演技を見せるようになります。 

「今ガチ」の番組内で、共演者でもあり番組の中心人物でもあった鷲見ゆきの顔を傷つけてしまいます。意図的にやったことではないにしてもあかねに対しSNSはひどい誹謗中傷で溢れかえってしまいます。それに耐えきれなくなってしまったあかねは雨の日、歩道橋の上から投身自殺を図りますが、間一髪のところでアクアが救助することができました。

有馬かなのインタビューでは「天才だってナイフで刺されればお陀仏です」といった受け答えをしている場面があります。「天才子役」だったかな自身のことを話しているのかとも取れますが、かなは「天才役者」に関しては否定しています。また、実際に天性の才能でアイドルとして輝いていた星野アイのことを指しているようにも思えます。

しかし、インタビュー時点で「天才役者」として登場したのは黒川あかねのみです。そのため、この有馬かなのインタビューは黒川あかねの死亡フラグのひとつではないかと受け取ることができます。

歩道橋を歩いていたあかねに、フードを深くかぶった男性がぶつかり、転落してしまいそうになる場面がありました。すぐにアクアが助けに行きましたが、一歩間違えれば大惨事になるところでした。

あかねが所属している「劇団ララライ」のOBで、現在は芸能事務所「神木プロダクション」の代表取締役を務めている人物です。外見はアクアと瓜二つで、恋人でもあるあかねでも、戸惑ってしまうほどです。あかねのプロファイリングによって、アイの事件に深く関わりを持つ人物であることが判明します。

幼少期のアクアが滑り台の上で分厚い本を読んでいる描写がありました。この時にアクアが読んでいた本が、京極夏彦作『絡新婦の理』という本です。この作品の中に「織作茜」という女性が出てきます。作中で「織作茜」は死亡してしまいます。あかねと同じ名前を持つ登場人物が亡くなってしまうのは、気になるところです。

あかねの声優を担当しているのは「石見舞菜香（いわみまなか）」さんです。女性声優の中でも、その癒しボイスが人気の声優です。ここでは、そんな石見さんのことを紹介します。

石見舞菜香さんは、1998年生まれの25歳（2023年現在）です。同じく声優の岡本信彦さんが代表を務める声優事務所「ラクーンドッグ」に所属しています。担当される役柄として、かわいい少女だったり癒し系の役柄が多い印象です。2018年には声優アワードにて新人女優賞を受賞されるなど、今後に大きな期待がかかる女性声優です。

「恋愛リアリティショー」編から登場した黒川あかねは、物語の中で重要な情報を分析できるキーマンとなります。そんなあかねに対するTwitter上の反応を見ていきましょう。

女優として真の力を覚醒させたあかねに対して、とても前向きな評価をしている人が多かったです。一時はSNSの力でどん底まで落ちたあかねでしたが、仲間の力を借りて這い上がってきたその姿は、今までのかわいい印象に加え、女性としての美しささえ感じるのかもしれません。

声優の細かな演技に対する評価もとても高かったです。覚醒前後で、演技の内容を変えてきているところを見ると、さすがプロの表現者といったところでしょうか。

原作では今後の展開も大きく進んでいます。前世からの深い恨みを持ったまま、復讐という暗闇に向かっていくアクアに対し、あかねを含む周囲の女性たちはその才能を輝かせています。その対照的な姿が物語により深みを持たせていました。

TwitterやかくSNSでも「かわいい」と評判だったあかねですが、その前世に関して、今のところ公開されている情報はありませんでした。しかし、生死が不明な点もあり、今後の展開によってはあかねの前世に関する情報が出てくるかもしれません。アニメの方もアクアと「仕事上の恋人」になったあかねが、アクアとどのように関係を深めていくのか注目です。