【推しの子】アイの夫の正体はカミキヒカル？上原清十郎？妊娠までの経緯も

『推しの子』の星野アイとは、物語において重要なポジションに位置しているキーキャラクターです。作中ではB小町の不動のセンター、絶対的エースのアイドルでしたが、ゴローが勤務している地方の病院で極秘出産をすることになります。ここでは『推しの子』に登場するアイについて紹介していきましょう。

『推しの子』の星野アイとは、アイドルグループ「B小町」のセンターとして絶対的な人気を集めていたアイドルです。抜群のルックスにカリスマ性を備えており、ストレートでロングの黒髪に、両目に星型のハイライトが入っているのが特徴です。16歳のときに双子を妊娠、出産し、20歳で死亡しています。

『推しの子』のアイは、20歳の誕生日にストーカーに刺されて死亡することになります。アイを刺したのは、何度も握手会に参加していたアイのファンであるリョースケでした。また、その日はB小町初の東京ドーム公演の日でしたが、アイが殺害されたためドーム公演も幻となります。

シングルマザーの家庭で生まれたアイは、母親が窃盗の罪で刑務所に行くことになったため、施設に入れられることになります。しかし母は、刑務所を出てからも迎えに来てくれることはありませんでした。さらに、母と二人で暮らしていた頃のアイが、母親から虐待を受けていたこともわかっています。母親の投げたグラスの破片が米の中に入ったことから、アイはその後もずっと白米が苦手でした。このように、アイは過酷な幼少期を過ごしていたようです。

『推しの子』とは、『週刊ヤングジャンプ』で連載中している漫画、および漫画を原作とするアニメです。赤坂アカと横槍メンゴがタッグを組んだことで話題になりました。主人公が物語の冒頭で死亡し、推しのアイドルの子供に転生するというファンタジー要素のある話ですが、ミステリーやサスペンスなどの要素も含まれています。シリーズの累計部数は1200万部を突破しており、原作の人気から2023年にアニメ化しました。また、アニメ第2期の制作も決定しています。

アイドル「星野アイ」のファンである産婦人科医のゴローのもとへ、妊婦となったアイがやってきます。推しの妊娠にショックを受けるゴローですが、彼女の出産を全力でサポートすることを決意します。しかしアイの出産予定日にゴローは殺害され、アイが出産した子供、アクアに転生するのでした。それから4年間、幸せな幼少期を過ごすアクアでしたが、アイは20歳の誕生日にストーカーに刺殺されます。アクアはアイを殺した真犯人に復讐するため、芸能界へと足を踏み入れるのでした。

『推しの子』でアクアは自分の生物学上の父親を探すために、東京ブレイドの舞台で共演する役者たちの毛髪を集めてDNAを調べていました。その過程で、劇団ララライの看板役者である姫川大輝と父親が同じであることが判明します。姫川大輝の父親は「上原清十郎」という役者でした。ここでは『推しの子』のアイの夫の正体は上原清十郎なのかどうかについて紹介していきましょう。

『推しの子』に登場する上原清十郎とは、劇団ララライの役者である姫川大輝の父親です。作中では姫川大輝が幼い頃に妻である姫川愛梨と心中しており、すでに死亡しています。生前は売れない役者で、コンプレックスの裏返しとしてさまざまな才能あるタレントに手を出していたため、姫川大輝もそんな父親に対して良い感情を抱いていないようでした。

『推しの子』に登場する上原清十郎の息子である姫川大輝とアクアは、異母兄弟であることが判明しています。アクアは自分やルビーの父親がアイと同じ芸能界にいると推測しており、出会った芸能関係者のたばこの吸い殻や毛髪などを集めてDNA検査をしていました。その結果、姫川大輝と自分の父親が同一人物であることがわかりました。アクアは作中で姫川大輝に対して遺伝子鑑定書を見せているため、2人が異母兄弟であることは確実な情報となります。

姫川大輝の父親である上原清十郎は、14年前に死亡しています。しかしアイがストーカーのリョースケに殺害されたのが12年前であるため、リョースケにアイの居所を教えたのがアクア達の父親であるならば、すでにその時に死亡している上原清十郎ではありえません。しかし、戸籍上の父親が生物学上の父親であるとは限りません。このことから、上原清十郎の妻である姫川愛梨は別の男と不倫をして、姫川大輝を生んだと考えられています。

『推しの子』には、アイがアクアとルビーの父親に公衆電話から電話をかけているシーンがあります。アイが殺害される少し前に、子供達の父親に対して「子供達も大きくなったよ。一度会ってみない？」と電話しています。この時すでに上原清十郎は死亡しているため、時系列的にアイの夫である可能性はありません。

『推しの子』の作中では、星野アイを殺害した黒幕であり、アクアとルビーの生物学上の父親として「カミキヒカル」という名前が登場します。現在では、このカミキヒカルがアイの夫の正体であるという説が濃厚です。ここでは、『推しの子』のアイの夫の正体はなぜカミキヒカルであると言われているのか紹介していきましょう。

「カミキヒカル」とは、黒川あかねが所属している劇団ララライにかつて在籍していたOBです。劇団には10歳～16歳まで所属しており、現在では役者を引退して芸能プロダクションの代表取締役をしています。カミキヒカルは劇団ララライに所属していた頃に、劇団のワークショップに参加していた星野アイと出会っています。

『推しの子』のカミキヒカルがアイの夫の正体であると言われる理由としては、ルビーがアイのお墓参りをしている際に、カミキヒカルと思われる人物が「君と僕の子」と発言している点や、アクアの容姿がカミキヒカルと瓜二つである点などが挙げられます。また、カミキヒカルの目にも星型のハイライトが入っていることから、上原清十郎よりもアイの夫の正体である可能性は高いです。

『推しの子』のカミキヒカルの目的は、才能があり価値のある女優を殺害することである可能性があります。現在のカミキヒカルも、作中で「片寄ゆら」という人気女優を事故に見せかけて殺害しています。

『推しの子』のアイはいつどこでカミキヒカルに出会い、妊娠することになったのでしょうか。ここではアイの妊娠前の経緯や、流産の可能性などを紹介していきましょう。

アイがカミキヒカルに出会ったのは、劇団ララライのワークショップです。田舎から出てきたばかりの頃のアイは恰好にも無頓着でしたが、ワークショップに参加したするようになってから恋をして、外見にも気を使うようになったようです。

『推しの子』のアイが劇団ララライのワークショップに参加した時、カミキヒカルは中学生でした。また、アイが妊娠した時、カミキヒカルの年齢は15歳の中学生だったことがわかっています。

『推しの子』のアイは作中では無事に双子を出産していますが、流産するはずだったという説が存在しています。原作の8巻75話では、不思議な子供が「真の意味で母を得られなかった2人と魂の無い子を産んだ母親を導いてあげた」というセリフを発しています。そのため、本来は双子を流産するはずだったアイの子供に、ゴローとさりなの魂を乗り移らせて出産させたという意味にも受け取れるのです。

『推しの子』の原作を読んでいる人の中には、「アイの夫でアクアやルビーの父親ってアイの弟ではないか」と考察している人もいました。ただし、これは考察ではなく妄想のようです。

『推しの子』のアニメのOPである『アイドル』という曲の歌詞には、アイやアクア、ルビーの名前が登場します。そのため、「アイの夫の名前もどこかに隠れてるのでは？」と考察している人もいました。

『推しの子』でアイの夫の正体である可能性が高いカミキヒカルには、アクアやルビーと同じ転生者であるという説もあります。カミキヒカルは11歳や15歳で子供を作っており、さらにリョースケを操ってアイを殺害するなど、年齢にそぐわない行動をしているためです。そのため、「アイの夫も転生者っぽくて納得してる」とコメントしている人もいました。

『推しの子』のアイの本当の夫の正体は、カミキヒカルである可能性が高いです。カミキヒカルはアイと劇団のワークショップで出会い、中学生でアイとの間に子供を作りました。しかし物語はまだ途中であり、真実についてはわかっていません。アイの夫の正体について興味が湧いた人は、ぜひ『推しの子』をチェックしてみてはいかがでしょうか。