【推しの子】目の星があるキャラは？意味とは？色の違いや消える理由も

『【推しの子】』は、2020年4月より『週刊ヤングジャンプ』にて連載がスタートした青年漫画です。個性的なキャラが多く登場する本作には、目に星を宿したキャラが何人か登場しています。この目の星には、物語の核となる重要な意味が込められていて、色の違いや出現条件などがキーワードとなっています。目の星があるキャラやその意味を解説する前に、まずは『【推しの子】』の作者や概要についておさらいしましょう。

『【推しの子】』の作者は、赤坂アカ先生と横槍メンゴ先生という2人の漫画家です。赤坂アカ先生は主にキャラクターやストーリーの原案を担当し、横槍メンゴ先生は主に漫画の作画を担当しています。しかし、完全分担作業している訳ではなく、物語の構成などは互いに意見を出し合って制作している為、合作という意味を込めて「赤坂アカ×横槍メンゴ」という表記を起用しているようです。

『【推しの子】』は、現代の日本を舞台に、芸能界の光と闇をリアルに描いた青年漫画作品です。主人公が死亡し、別の人間に生まれ変わる転生系の作品ではありますが、ファンタジー要素よりもミステリー要素が強めとなっています。原作漫画は、『週刊ヤングジャンプ』にて2020年4月より連載されており、2023年4月にはテレビアニメも放送されました。本作の世界感を完璧に再現したオープニング曲「アイドル」は、世界的にも注目されています。

産婦人科医でアイドルオタクのゴローは、ある日、患者としてやってきた自分の推しアイドル・アイと出会います。アイの妊娠にショックを受けるゴローでしたが、アイが子供を産む覚悟をしていたことから全力でサポートすることを決意するのでした。しかし、出産予定日にゴローは何者かによって殺害され、目覚めるとアイの産んだ双子の1人・アクアとして転生していました。アクアは、自分の父親の正体を暴き、自分が推しの子として生まれた意味を探る為、行動を開始します。

『【推しの子】』の1番の特徴は、主要キャラや物語のキーパーソンとなるキャラの目に星が描かれていることです。この目の星は、物語で重要な意味を持っていて、作中の謎を解くヒントにもなっています。目の星が意味することや色の違いについて解説する前に、まずは目に星を宿しているキャラを一覧で紹介していきます。

目の星があるキャラその1は、アイです。「B小町」というアイドルグループで不動のセンターを務めるカリスマアイドルで、両目に白い星があります。アイドルにスカウトされた当時から目の星があり、並々ならぬ才能の持ち主として登場します。常に目に星を宿していて、死亡時に初めて目の星が消えることになります。

目の星があるキャラその2は、アクアです。アイの子供として生まれたアクアは、右目にアイと同じ白い星を宿しています。普段は白い星ですが、アイを殺害した黒幕に対して復讐を決意したり負の感情が高まると黒い星に色が変わります。自分の父親が既に死亡していると思っていた時だけ、目の星が消えていたこともありました。

目の星があるキャラその3は、ルビーです。アイの子供として生まれたルビーは、左目にアイと同じ白い星を宿しています。母親譲りの天真爛漫でポジティブな性格のルビーは、アイドルとしても女優としても才能があり、常に目の星を輝かせていました。しかし、ルビーが前世で尊敬していたゴローの死を知った時は、犯人を探し出そうと決意し目の星が黒く変わったこともあります。

目の星があるキャラその4は、黒川あかねです。「劇団ララライ」の看板女優とである黒川あかねは、最初控え目で地味な印象のキャラとして登場します。しかし、恋愛リアリティショーでアクアと共演したことがきっかけで、アクアの好みであるアイを完璧に再現する為、天才的な演技力の高さを発揮しました。その時、アイを彷彿とさせる白い星が両目に出現します。その後も時々才能を発揮する際に目の星が現れます。

目の星があるキャラその5は、カミキヒカルです。アクアとルビーの父親だとされているカミキヒカルは、作中では謎が多い人物で、本編でも登場回数が非常に少ないキャラです。そんなカミキヒカルには、アイとは全く違い、常に両方の目に黒い星があります。アクアとルビーが負の感情を高めた時に黒い星を出現させるのは、カミキヒカルの遺伝だとファンは考察しています。

目の星があるキャラその6は、片寄ゆらです。作中では出番が少なく、詳細も詳しく描かれていない片寄ゆらですが、女優としての才能を開花させようとしていた際に右目に白い星が出現しました。将来に希望を見出していたようですが、才能が花開く前にプライベートで行った登山で転落して死亡します。しかし、彼女の死は事故ではなくカミキヒカルによって仕組まれたことだったとされています。

『【推しの子】』では、登場人物の目に星が宿っていることが大きな意味を持っています。この目の星とは一体なんなのでしょうか。ここからは、作中における目の星の意味や色の違いについて解説していきます。

『【推しの子】』には、主要キャラであっても目の星があるキャラとないキャラがいます。目の星には、物語の核となる重要な意味があり、条件が揃っていることで出現するとされています。まずは、目の星が持つ意味について順番に解説していきます。

目の星があるキャラの1番の特徴は、突出した才能を持っていることです。アイドルとして人を魅了する才能であったり、抜群の演技力を発揮する才能であったりと種類は様々ですが、何かしらのカリスマ性を備えたキャラの目に星が描かれています。つまり、目の星は、そのキャラにカリスマ性があることを意味しているのです。

アイの子供として生まれたアクアとルビーは、片目ではありますが、生まれた時から目の星があるキャラです。上記で解説したように、目の星がカリスマ性を表しているとしたら、親の才能が遺伝として目の星に反映されていると見て取れます。生まれつき目の星があるキャラは、遺伝が関係しているとされています。

目の星には、状況に応じて小さくなったり大きくなったりします。テンションが上がった時や自身に満ち溢れた時には、目の星がより大きく描かれていることから、そのキャラの感情の起伏を表現していると考察されています。元々、目に星がなかった黒川あかねや片寄ゆらが才能を開花させようとしていた時に、目の星が出現したことからも、キャラの感情を表現していることは間違いないようです。

『【推しの子】』に登場する目の星の色には、白と黒の2色があります。この色の違いには意味があり、状況に応じて色が変化します。前向きな強い感情や生命力が溢れている時は白色に、負の感情が強くなった時は黒色に変化しているようです。元々白い星を右目に宿しているアクアは、アイを殺害した黒幕に復讐しようと考えている時などに目の星の色が白から黒に変化しています。

ここまで、目の星があるキャラや目の星の意味や色が変化する理由について解説してきました。作中では、重要な意味を持つとされる目の星ですが、普段から片目に星を宿しているアクアとルビーの2人は状況に応じて目の星が消えたり両目に現れたりと変化しています。ここからは、アクアとルビーの目の星の変化やその理由について解説していきます。

まずは、『【推しの子】』の主人公であるゴローが転生したアクアの目の星の変化について解説します。アクアは、アイの遺伝で右目に白い星を宿していました。しかし、あることがきっかけで、その目の星が消え、また復活するという現象が起きています。アクアの目から星が消え、また復活した理由はのついては、以下の通りです。

アクアの目から星が消えたのは、アクアと舞台で共演していた舞台役者・姫川大輝が異母兄弟で父親が既に死亡していることを知った時でした。ゴローは、アクアとして転生した時から、アイを死に追いやったとされる自分の父親に復讐することだけを目標に生きてきました。しかし、復讐の対象者が既に死亡したと知り、アクアは生きる目標を失ってしまいます。この出来事が、アクアの目から星が消える原因となっています。

生きる理由を失い、目から星が消えることになったアクアですが、その後目の星が復活し、さらに両目に星が現れるようになります。この背景には、復讐対象である父親がまだ生きていることを知ったことが関係しています。1度は復讐を諦め、アクアとして第2の人生を歩もうとしていたゴローでしたが、本当の父親が別の人物でまだ生きている可能性を見つけます。このことから、消えていた目の星が復活し、さらに復讐に強い執着を持ったことから目の星が両目に現れるようになりました。

次に、ゴローが担当した患者で難病を患い死亡した天童寺さりなが転生したルビーの目の星の変化について解説します。ルビーは、アクアとは対照的に左目に白い星を宿していました。しかし、あることがきっかけで、その目の星に大きな変化が現れます。ルビーの目の変化については、以下の通りです。

ルビーは、「新生B小町」のPV撮影の為、宮崎県を訪れていました。そこで、偶然にもアクアの前世であるゴローの白骨化した遺体を発見してしまいます。前世での想い人であるゴローの死を知ったルビーはショックを受けますが、その時突然現れた謎の少女にゴローが何者かに殺害されたことを教えられます。ルビーは、アイとゴローを死に追いやった犯人に復讐を誓ったことで、これまで白く輝いていた目の星は黒い星へと変化し、思いの強さから両目に星を宿すようになりました。

生きる希望であったアイとゴローの死を実感し、さらに実の母親から愛されていなかった事実を知ったルビーは、次第に精神をすり減らし、目の星が消える寸前まで疲弊していきます。その様子を見かねたアクアは、自分の前世をルビーに明かし励まします。ルビーも自分の前世をアクアに打ち明け、2人はようやく互いの前世を認識しました。しかし、ルビーの両目から黒い星が消えることはなく、アクアがアイとゴローを殺害した黒幕を見つけ出すことを心の底から願っている描写があります。

『【推しの子】』では、重要人物の目に星が宿っています。作中で重要な意味を持つこの目の星ですが、漫画もアニメも作画には力を入れているようで、非常に綺麗に描かれています。『【推しの子】』の特徴的なこの目の星について、多くの読者は魅力されていました。

また、『【推しの子】』を見る上で重要なのは、キャラの目の変化です。目に星が出現したり、星の色が変わることには意味があり、その変化に注目して見ていくと、様々な考察ができるとファンは解釈していました。

アイは常に目の星があり、アイの子供であるアクアとルビーには生まれつき目に星がありました。このことから、目の星は遺伝が関係している考えていたファンは非常に多かったようです。遺伝も目の星の関係している部分がありますが、出現理由や星の色で意味が全く変わってくることに、読者は感心しているようです。

芸能界を舞台に、様々な感情が交錯する『【推しの子】』には、目に星がある特徴的なキャラが多く登場していることが判りました。この目の星は物語で重要な意味を持っていて、色の違いや現れ方によって謎を解く為の伏線となっています。『【推しの子】』を見る際には、是非キャラの目の変化についても注目してみて下さい。