【ワンピース】キロキロの実の能力とは？上位種のトントンの実についても

『ワンピース』には数多くの「悪魔の実」の能力者が登場します。『ワンピース』の人気エピソードの一つであるアラバスタ編にて登場した「キロキロの実」とは、どのような能力を持つ「悪魔の実」なのでしょうか。まずは「キロキロの実」の基本情報と、『ワンピース』の概要、あらすじについて紹介します。

「キロキロの実」とは、自身の体重をキロ単位で変えることのできる能力です。超人系に分類されます。体重は1万kgまで自由に変動が可能で、重くも軽くもできます。体重を重くすることで相手への攻撃となり、軽くすることで風に乗って浮くこともできます。「キロキロの実」の見た目はピンクで、円筒形の分銅のような形をしています。「キロキロの実」の能力者はミス・バレンタインことミキータです。

『ワンピース』は「週刊少年ジャンプ」にて1997年より連載中の尾田栄一郎著による漫画作品です。2023年7月時点で単行本全106巻が発刊されています。日本のみならず海外でも人気を集め、全世界累計発行部数は2022年8月時点で5億1000万を突破しています。1999年より放送開始となったテレビアニメは2023年時点でも放送が続く、ロングラン作品となっています。

世は大航海時代、海賊王ゴール・D・ロジャーが遺した「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」をめぐり、海賊たちは争いを繰り広げていました。フーシャ村に住む少年、ルフィは海賊に憧れていました。ルフィはある日、悪魔の実の「ゴムゴムの実」を食べ、全身がゴムのように伸びるゴム人間の能力を手に入れます。成長したルフィは海賊王になる為、村を旅立つのでした。

「悪魔の実」を食べた能力者は、その実の持つ能力を活かして戦うこととなります。「キロキロの実」には、自分の体重を変化させるという能力があり、『ワンピース』の作中では、その能力を活かした技がいくつか登場します。ここからは「キロキロの実」の能力、強さについて紹介します。

「キロキロの実」は、自身の体重を最低で1kg、最大で1万kg(10t)まで変動させられる能力です。最軽量にすることで空に浮くことができ、敵から逃げることができます。また、最重量にすることで相手を1万kgの重量で潰すことができる強さを持ちます。単独での戦闘というよりは、仲間との共闘で強さを発揮しやすい能力と言われています。「キロキロの実」は後に物語に登場する「トントンの実」の下位互換の能力です。

「キロキロの実」の能力者であるミス・バレンタインは「キロキロの実」の能力を活かした技をいくつか持っており、単独での戦闘や相棒のMr.5との共闘も見せています。ここからは『ワンピース』の作中で登場した「キロキロの実」の技を3つ紹介します。

「キロキロの実」の技1つ目は、「1万キロプレス」です。この技は自分の体を1kgまで軽量化し、相方であるMr.5の「ボムボムの実」の能力で起こした爆風により空に浮き上がります。浮き上がった後、体重を最大の1万kgまで増量し、その重さを利用し急降下し、敵の体を潰すという技です。この技をくらった相手はかなりの強さのダメージを受け、首から下まで地面に埋まり、戦闘不能となります。

「キロキロの実」の技2つ目は、「強くなる石（クレッシェンドストーン）」です。この技は敵の上に乗り、初めは軽い状態からスタートし、徐々に体重を重くしていくという技です。地球上で最も重い動物と言われるアフリカゾウの平均体重が8.5tなので、通常の人間であれば押しつぶされる重量です。攻撃というよりは拷問や尋問向けの技と言われています。

「キロキロの実」の技3つ目は、「1万キロギロチン」です。この技は重量を軽くし、空へ浮き上がり、片足を伸ばした状態のまま体重を増加させ、敵に向かって一気に降下するという技です。伸ばされた足はギロチンのように敵に振り下ろされ、強力なダメージを与えます。『ワンピース』の作中ではウソップに回避された為、攻撃が当たるシーンは描かれませんでした。

「悪魔の実」は稀に覚醒することがあります。超人系の「悪魔の実」が覚醒すると自分自身だけでなく、周囲の物体にも影響を及ぼせるようになります。もし「キロキロの実」が覚醒した場合、雨や水蒸気を重たくし、敵を攻撃することが可能になるとされています。また、敵の上半身を重たくし、立っていられないようにすることも可能であると考えられています。

『ワンピース』に登場する「悪魔の実」には、よく似た能力を持つ「実」も存在します。重量を操る能力の「キロキロの実」には、上位互換の「トントンの実」という「悪魔の実」があります。ここからは「トントンの実」について紹介します。

『キロキロの実』は自分の体重を「キロ単位」で操るという能力ですが、さらに大きい単位の「トン単位」で自分の体重を操る同じく超人系の「トントンの実」という「悪魔の実」が存在します。その能力や扱える重量の重さから「トントンの実」は「キロキロの実」の上位種であるとされています。

「トントンの実」は自身の体重を数万トンまで変化させることが可能です。「トントンの実」の見た目の色や形は判明していません。「キロキロの実」の最大重量が10tだったのに対し、「トントンの実」は1万tの重量まで増加させることが可能です。基本的に押し潰すという攻撃方法は同じですが、トン単位まで重量を上げられることを考えると「トントンの実」の方が攻撃力が高いとされています。

「トントンの実」の能力者はマッハ・バイスです。マッハ・バイスはドンキホーテ・ドフラミンゴ率いるドンキホーテ海賊団の構成員の一人です。身長は440cm、年齢は52歳です。サングラスと帽子を装着している大きな体を持つ男です。いくつもの渦が書かれた赤いタンクトップを着ており、全身が毛深く、常に胸毛が見えています。

「キロキロの実」の能力者は、ルフィ達がビビと出会い、クロコダイルと戦うことになる「アラバスタ編」でルフィ達と対峙するミス・バレンタインです。ミス・バレンタインとはどのようなキャラなのか、ここからはミス・バレンタインのプロフィールやアニメ版でのミス・バレンタインの声優について紹介します。

ミス・バレンタインは、クロコダイルが社長を務める「バロックワークス」のオフィサーエージェントです。本名はミキータです。年齢は24歳、身長は177cm、懸賞金は750万ベリーです。黄色と青の縞々の傘を常に持ち、白い手袋と黄色の帽子、黄色のミニワンピースを着用しています。「バロックワークス」解体後は、「NEWスパイダーズカフェ」の店員として働いています。

ミス・バレンタインの初登場は『ワンピース』単行本13巻の110話「夜は終わらない」です。ゾロがMr.8とミス・ウエンズディを倒した後、登場したのがMr.5とミス・バレンタインでした。2人はMr.8とミス・ウエンズディの加勢に来たのではなく、「バロックワークス」に潜り込んでいたMr.8ことアラバスタ王国護衛隊長のイガラムとミス・ウエンズディことアラバスタ王国王女、ネフェルタリ・ビビを抹消する為に派遣された人物でした。

アニメ版『ワンピース』にてミス・バレンタインの声を担当したのは声優の折笠富美子さんです。ミス・バレンタインは、アニメ版『ワンピース』の第72話～75話まで登場します。ここからはミス・バレンタインの声を担当した折笠登美子さんのプロフィールや主な出演作品を紹介します。

折笠富美子さんは1974年生まれ、東京都出身の声優です。現在の所属はアトミックモンキーです。1999年より声優活動を開始し、舞台女優、歌手としても活動しています。声種はソプラノで、主に女性役を演じることの多い声優です。声優デビューは1999年に放送された『GTO』のヒロイン、冬月あずさ役です。その後も数々の有名作品に出演する実力派の声優です。

折笠登美子さんの主な出演作品は『BLEACH』の朽木ルキアです。『BLEACH』は「週刊少年ジャンプ」にて2001年～2016年まで連載された久保帯人先生による漫画作品です。全世界シリーズ累計発行部数は、2022年7月時点で1億3000万部を突破する大人気作品です。折笠登美子さんは死神として登場し、主人公の黒崎一護をサポートする重要な役どころの朽木ルキアを担当しています。

ファンの間では、数ある「悪魔の実」の中でも「キロキロの実」が欲しいという声が数多く投稿されていました。「キロキロの実」の人気は、キャラのかわいさもあり、特に女性からの支持が高いようです。

「キロキロの実」の能力者であるミス・バレンタインが可愛いという声も多くありました。女性キャラも多く登場する『ワンピース』ですが、個性的なキャラと能力が相まって、ミス・バレンタインは人気の女性キャラのようです。レモンをモチーフにした服やピアスも可愛いと、人気を集めています。

「キロキロの実」は、体術を使える人間が操ると、さらに強い能力になると考えるファンもいました。ミス・バレンタインの場合は重量で潰す攻撃が主です。しかし1人での戦闘には限界がある為、体術を使いながら体重を操れる人間が「キロキロの実」の能力を得たら、かなり戦闘力が高くなると考えられています。

ミス・バレンタインの操る「キロキロの実」の能力は、自分の体重を自由自在に操るものです。登場回数は少ないながら、人気エピソードへの登場ということで、印象に残る「悪魔の実」の一つです。「アラバスタ編」以降あまり登場していない「キロキロの実」ですが、今後のストーリーに「キロキロの実」が登場するのを期待してみてはいかがでしょうか。