【キングダム】ゼノウの強さや功績を徹底解説！ゼノウ一家についても紹介

『キングダム』に登場するゼノウは、元盗賊団の団長であった桓騎が率いる軍の配下武将です。桓騎軍の中で1、2を争う程の強さを持ち、屈強な体付きと凶悪な顔つきから、敵の武将も出会えば逃げ出してしまうような風貌をしています。『キングダム』本編でのゼノウの功績や人物像を解説する前に、ゼノウのプロフィールと『キングダム』という作品について概要を紹介します。

『キングダム』に登場するゼノウは、圧倒的な強さを誇る桓騎軍の武将です。体は大きく、巨体と言われる秦国の大将軍・蒙武（もうぶ）よりも一回り大きい体格をしています。戦闘狂のゼノウ一家をまとめる長であり、自分もまた、戦うことが好きな凶暴な人物です。スキンヘッドで顔に大きな傷があり、ギョロギョロとした血走った目が特徴で、一度見れば印象に残る顔つきをしています。

ゼノウが活躍する『キングダム』は、春秋戦国時代の中国を舞台にした青年漫画で、『週刊ヤングジャンプ』にて2006年1月から連載されています。原作者は、漫画家の原泰久先生で、これが原泰久先生にとっての初連載作品です。史実に基づいたストーリーにオリジナル要素が加わった歴史漫画とし、読者の多くは歴史好きな大人が多い傾向にあります。2012年6月からテレビアニメが放送され、2019年4月には実写映画も公開され、非常に人気がある作品です。

紀元前245年の古代中国に、親のいない奴隷という身分でありながら、天下の大将軍になることを目標に日々鍛錬する信（しん）という名の少年がいました。主人公である信には、同じ目標を掲げて共に鍛錬を積む幼馴染の漂（ひょう）がいましたが、ある日、王官の大臣・昌文君（しょうぶんくん）に偶然で会ったことで、漂だけが仕官を果たします。2人の突然の別れは、これから起こる大きな戦いの序章となります。

『キングダム』には、多くの軍隊が登場し、ゼノウはその中で冷酷な武将・桓騎の部隊に所属しています。そんなゼノウは、個性的な見た目と圧倒的な強さを誇っており、非常に目立つ存在です。ここからは、『キングダム』本編での活躍を基に、ゼノウの強さや功績、ゼノウ一家について解説します。

屈強な体付きから見てわかる通り、ゼノウは力で敵をねじ伏せる剛腕の武将です。その力強さは、大きな牛を素手で掴み、腕力だけでねじ切ってしまう程の強さを誇っています。また、戦いを好む者達を集めて「ゼノウ一家」を組織しており、その長を務めています。ゼノウを配下に置く桓騎も、ゼノウの武力を認めており、いざという時に頼りになる人物として重宝しています。

ゼノウは、ハンマーのような巨大な鉄球と自分の腕力を武器に戦場で功績を重ねます。ここからは、『キングダム』の作中で見せたゼノウの功績を紹介しましょう。

黒羊丘（こくようきゅう）の戦いは、秦国が趙（ちょう）国に攻め込む為の拠点を作る目的で起こした戦いです。場所は、趙国の西側に広がる5つの丘で周囲は密林が広がっています。ゼノウは桓騎軍の1人としてこの戦いに参加していましたが、同じく桓騎軍の1人、雷土と共に苦戦を強いられてしまいます。しかし、野盗達の間だけで伝わる火兎（かと）の笛を使用したことで撤退して難を逃れました。その後は、敵味方関係なくゼノウが暴れまわり、戦の功績を挙げます。

鄴（ぎょう）の戦いは、黒羊丘を奪取した秦国が、次に趙国を落とす為に仕掛けた戦いです。桓騎、王翦（おうせん）、楊端和（ようたんわ）の3人が率いる軍を集結させた大きな戦いで、趙国の民衆を利用した兵糧合戦が行われました。秦国は、民衆を鄴に集めることで食料不足を意図的に起こさせ、趙国に兵糧が行かなくなるように仕向けます。ゼノウは、兵糧不足で暴動が起きた鄴に進入し、城兵達をなぎ倒すという功績を上げます。ゼノウの活躍により、秦国の勝利が実現しました。

ゼノウが組織しているゼノウ一家は、戦うことしか考えていないような荒くれ者集団です。元々は北の地方で、ゼノウを筆頭に野盗をしていました。力自慢の者が多く、その中でも1番の力持ちで強いゼノウは、抜きん出た存在として長と認められています。

一度暴れ出したら手が付けられない程凶暴なゼノウを率いているのは、秦国の蒙驁（もうごう）の副将・桓騎です。荒くれ者のゼノウやゼノウ一家を配下に置く桓騎とは一体どのような人物なのでしょうか。ここからは、ゼノウと桓騎の関係について詳しく紹介していきます。

ゼノウは、『キングダム』でも圧倒的な強さを持ち、桓騎軍の中において最強の武将です。そんなゼノウの実力を桓騎は認め、信頼もしています。しかし、ゼノウは一度暴れ出せば手が付けられなくなってしまう為、必要な時以外、桓騎はゼノウに近付こうとはしません。戦の場においては信頼関係にありますが、普段から言葉を交わすような関係ではありません。

凶暴な性格で暴れ出せば敵味方構わず攻撃してしまうゼノウですが、桓騎は自軍に引き込み配下としています。制御不能とも言えるゼノウを、桓騎はどのようにして引き入れているのでしょうか。そこには、荒くれ者達を率いていた元盗賊団の団長としての桓騎の見事な手腕がありました。ここからは、桓騎がゼノウを自軍に引き入れている方法を紹介します。

ゼノウが率いているゼノウ一家は、全員が殺戮を楽しむような凶悪な人物ばかりです。そんなゼノウが、自分の強さや能力を発揮できる戦場において、桓騎の下についている理由は、多額の報酬を約束されているからだと推測されます。ゼノウはそれほど頭の良い人物ではなく、味方にも被害が及ぶ恐れのある危険人物ですが、桓騎としてはゼノウの武力を重宝しています。その為、戦での功績次第では大きな報酬を支払っているとされています。

ゼノウ一家は、暴れ回ることしか考えていないような危険な集団です。そんなゼノウ一家が桓騎に服従している理由として、もし多額の報酬が関係していないとした場合、何らかの弱みを握られている可能性があります。武力だけでみれば、ゼノウの力は桓騎以上であり、理由もなくゼノウを制御できるとは思えません。その為、桓騎はゼノウの弱みを知っていて、それを盾に従えていると考えられています。

ここまで、ゼノウの強さや桓騎との関係を紹介してきました。では、普段のゼノウはどのような人物なのでしょうか。また、史実に名を連ねる武将が多く登場する『キングダム』という作品で、ゼノウのような人物はいるのでしょうか。ここからは、『キングダム』の作中におけるゼノウの性格や史実に実在するのかを紹介します。

ゼノウは、『キングダム』の中でも1、2を争う程凶暴な性格をしています。その理由は、怒り出せば敵味方関係なく暴れ回るからです。桓騎軍最強と言われる程の怪力と巨体を持ったゼノウは、理性で感情を抑えることができない為、一度暴れ出すと気が済むまで落ち着きません。そんな性格の為、上官である桓騎も用がなければゼノウに近づこうともしないのです。

山の民とは、その名の通り、山に生活の拠点を置く人々を指します。『キングダム』には、山の民と呼ばれる民族がいくつか登場しています。山の民は、それぞれが独自の言葉や文化を持っていて、『キングダム』の作中で山の民の名前はカタカナ表記であることが多いです。ゼノウも名前がカタカナ表記である為、山の民ではないかと考察されていました。また、山の民は戦闘狂であることが多く、ゼノウ一家も戦いを好む集団であることから山の民説が浮上していたようです。

『キングダム』には史実にも登場するキャラが多数います。しかし、ゼノウは『キングダム』オリジナルのキャラであり、実在する人物ではありません。ゼノウの上官である桓騎は実在する人物の為、もしかしたらゼノウのような武将が実際に桓騎の軍にいたかもしれません。しかし、史実にはゼノウという名前はなく、明確にはされていません。

激しい戦いが繰り広げられる『キングダム』の作中において、圧倒的な強さを誇るゼノウも死地に立たされたことはあります。それは、黒羊丘の戦いで趙国軍の将軍・慶舎の策にはまった時で、同じ桓騎軍の雷土と共にピンチに陥ります。しかし、火兎（かと）の笛を使ったことで一目散に逃げたことで、ゼノウは生き延びることに成功しています。

『キングダム』には、ゼノウの他にも強いキャラは大勢登場します。しかし、読者の間では、ゼノウの強さはその中でも抜きん出た存在として認識されているようです。ゼノウがもし戦死したら、桓騎軍は弱体化するのではないかと考える読者もいました。

圧倒的な強さと凶暴さを持つゼノウ率いるゼノウ一家。その戦い方は非常に恐ろしく、読者の間でも、味方にゼノウ一家がいたとしてもこわいと感じる人が大勢いました。

ゼノウ一家は、とにかく戦闘狂の集まりで桁違いの強さを誇っています。単純に戦闘力だけで考えると、ゼノウ一家は、秦国の大将軍である蒙武が率いる最強の軍よりも強いのではないかと意見する読者もいました。

ゼノウは、『キングダム』に登場するキャラの中でも、特に凶暴で強いキャラであることが判明しました。見た目のインパクトもさることながら、暴れ出せば敵味方関係なく攻撃する凶悪さは、読者にも大きな印象を与えました。しかし、戦の場においては大事な局面で功績を上げる実力の持ち主として人気のキャラでもあります。今後もゼノウの活躍に期待しましょう。