【キングダム】韓がどのような国か解説!大将軍や武将も一覧で紹介
『キングダム』に登場する韓は中国史に実在した戦国七雄の一つであり、作中と同じように合併軍として秦と戦っています。そんな『キングダム』の韓について、作中の活躍や史実における秦との関係性、登場した大将軍や武将キャラなどをまとめました。
目次
【キングダム】韓とは?
『キングダム』は中国の史実をベースに話が制作されているので、作中で登場する国や一部のキャラは実在した国や人物になります。その中で戦国七雄の合従軍の一国として登場する韓も実在した国です。そんな韓や『キングダム』の概要を紹介します。
韓とは?
『キングダム』にも登場する韓は、春秋戦国時代にあたる紀元前403年から紀元前230年まで実在した国です。その時代における中国ではちょうど中央部分を領土としており、主人公の信達の国である秦は左隣になっています。史実においても戦国時代に統一に有力な国として戦国七雄の一つに数えられていました。
キングダムの概要
2006年から『週刊ヤングジャンプ』で連載中の『キングダム』は原泰久による青年漫画です。春秋戦国時代末期の秦を中心に主人公達の戦いや成長を描いた作品であり、壮大なストーリーは掲載誌の中でも長期的に愛される内容になっています。2011年にはアニメ化され、2024年には第5シリーズの放送が予定されています。また、2019年には実写映画も制作され、こちらも続編の製作が決定しました。
キングダムのあらすじ
信は下僕の立場ながらも天下の大将軍を夢見る少年で、修行を積む日々を送っていました。そんな中、親友の漂の死をきっかけに秦の若き皇帝である嬴政と出会うことになり、政を守り抜いたことで信は秦の軍人としての人生を歩み始めます。そして、様々な武将や隣国との戦いを経て信と政はそれぞれ成長を遂げていきます。
【キングダム】韓はどのような国か詳しく解説
『キングダム』における韓は合従軍の一国として登場しましたが、他の戦国七雄と比較すると国の規模が小さく、保有する力も低くなっています。そんな韓の作中における活躍や秦との関係性などを紹介します。
韓の合従軍での活躍
『キングダム』における韓の合併軍での活躍は、韓軍の総大将軍である成恢(せいかい)が秦の大将軍である張唐(ちょうとう)を仕留めた実績があります。しかし、それ以外の武将は大きな活躍を見せておらず、逆に信や張唐に敗れるシーンが多くなっています。
韓と秦の関係
春秋戦国時代における秦と韓の関係は、秦側から見ると韓は東側に侵攻する上で重要な場所であり、天下統一のためには討ち取る必要がある国です。一方、韓側は西側の統べる大国の秦と比べて領土も戦力も劣るため、侵攻に怯える立場にありました。ただ、史実において韓は周辺国の趙や魏の援護を受けながら秦の侵攻を防いだこともあり、戦国七雄に数えられるだけの実力は有していました。
しかし、秦の勢いは留まることを知らず、徐々に侵攻が進んでいきました。そんな事態を好転させるべく、鄭国という凄腕の水工を秦に送り込み、水利施設の工事を行わせるように仕向けることで国の人材や財力を削ろうと目論みました。ただ、結果的に工事で国力は削れることはなく、建築された用水路によって秦はさらに栄えてしまいます。この他にも韓は何とか秦を弱体化させようとしますが、良い結果には繋がっていません。
韓は滅ぼされてしまう?史実は?
『キングダム』における楚・趙・魏・韓・燕の合従軍と秦の戦いは、史実でも起こった出来事であり、紀元前241年の函谷関の戦いとして記録されています。しかし、この戦いの最終的な勝者は秦であり、これ以降秦による統一が進んでいくことになります。その過程で韓は戦国七雄の中でも最初に滅亡しており、秦から潁川郡という名前に変えられて領土となりました。
【キングダム】韓の大将軍や武将一覧
『キングダム』の作中における韓のキャラの活躍は少ないですが、合従軍の一員として大将軍や武将の名前は挙げられています。そんな韓のキャラについて紹介します。
韓のキャラ①成恢
『キングダム』の成恢(せいかい)は韓の将軍であり、合従軍では韓軍の総大将として前線に出ていました。体表には黒い血管が浮かんでいますが、これは能力を得るために猛毒に触れたせいであり、元々は顔立ちの整った美少年でした。戦闘においては様々な種類の毒を散布しており、大将軍として率いる部隊も毒使いになっています。それによって張唐に毒を浴びせることに成功しますが、その張唐の襲撃で討ち取られています。
韓のキャラ②馬関
『キングダム』の馬関(ばかん)は韓の二千人将として軍を率いる人物です。作中では合従軍ではなく、独立した軍として徐に侵攻していますが、偶然信率いる飛信隊と遭遇してしまい、信によって討ち取られてしまいました。
韓のキャラ③奈棍
『キングダム』の奈棍(なこん)は成恢軍の将校であり、合従軍では韓軍の本陣で守備長を務めていました。作中では成恢の毒によって弱っていた張唐を倒しかけていましたが、死期を悟って襲撃を仕掛けた張唐の勢いに討ち取られて、進軍を許してしまいます。
韓のキャラ④張印
『キングダム』の張印(ちょういん)は、成恢の死亡後に韓軍の大将代理になった人物です。その後は代理ではなく正式に韓の将軍になっています。作中では大将代理の時から楚の大将軍である媧燐(かりん)に絡まれており、将軍になってから使者として再会しますが、媧燐からは忘れられていました。
韓のキャラ⑤洛亜完
『キングダム』の洛亜完(らくあかん)は韓の将軍として登場した人物です。合従軍編よりも後に登場した人物であり、王都の会議で今後の動きについて進言していたことから将軍の中でも実力者であることがうかがえます。また、副官としてヨコヨコという名前の顔を謎の仮面で隠した巨漢を連れています。
韓のキャラ⑥張平
『キングダム』の張平(ちょうへい)は韓の宰相として登場した人物です。作中では史実において韓の最後の君主であった王安王と会話するシーンが描かれていますが、それ以外の目立った描写はありません。
【キングダム】韓の成恢の声優
アニメ『キングダム』では第3シーズンに合従軍編がアニメ化されており、韓の大将軍や武将も登場しています。その中でも唯一活躍シーンが描かれた成恢の声優について紹介します。
成恢の声優は「鳥海浩輔」
アニメ『キングダム』で成恢の声優を務めたのは鳥海浩輔さんです。鳥海浩輔さんはアニメだとお調子者な性格の尾平(びへい)を演じていますが、成恢の時には抑揚のない落ち着いた声になっており、冷徹さを感じる演技になっています。なお、アニメのエンドクレジットでは成恢役として掲載されていなかったので、兼ね役の扱いです。
鳥海浩輔のプロフィール
鳥海浩輔さんは神奈川県出身で、1973年5月16日生まれの声優です。代々木アニメーション学院と日本ナレーション演技研究所の卒業生であり、声優としては1996年から活動を始めています。その後は徐々に出演数を増やしていき、アニメやゲーム、ドラマCDなど様々な分野で活躍しています。
鳥海浩輔の主な出演作品
鳥海浩輔さんの主な出演作品としては、『デ・ジ・キャラットにょ』のリク=ハイゼンベルク、『NARUTO -ナルト-』の犬塚キバ、『ペルソナ3』の伊織順平、『テイルズ オブ ヴェスペリア』のユーリ・ローウェル、『薄桜鬼』の斎藤一、『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEシリーズ』の愛島セシル、『弱虫ペダル』の今泉俊輔、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のグイード・ミスタなどがあります。
【キングダム】韓に対する世間での評判や人気
ここでは『キングダム』の韓について世間での評判や人気を紹介します。作中で注目が集まるのは主人公の国である秦ですが、合従軍編で描写が増えたことで秦以外の戦国七雄にも興味が出た人が増えています。
『キングダム』のストーリーの中でも合従軍編が一番好きだという意見が見られました。史実ベースの話であり、歴史上は秦の統一に近づく重要な戦いですが、それまでの流れが史実通りではないので、知っている人から見ても合従軍編の結末がどうなるか楽しめる内容だったようです。また、様々な大将軍や武将が戦闘を行うことからバトルシーンとして見応えがあるという感想が見られました。
『キングダム』の韓のキャラの中では成恢の活躍が印象に残っているという意見が多く見られました。見た目や戦術のインパクトもありますが、元々は美少年だったという設定も驚かれており、クールなキャラが好きだと言う人もいました。また、張印についても不憫な扱いがギャグっぽい描写として覚えている人がいました。
アニメ『キングダム』での韓軍についても成恢の活躍についての感想を挙げている人が多く見られました。声優をあまり知らない人からは尾平と同じ声というのが驚かれており、鳥海浩輔さんが演じているとわかった人からは冷静な雰囲気が合っているという意見が出ていました。また、成恢が討ち取られるシーンは原作漫画よりもマイルドになっているという意見も出ていましたが、それ以外の将軍はあまり触れられていません。
【キングダム】韓は秦と関係の深い国だった
『キングダム』の韓は春秋戦国時代における戦国七雄の一国であり、主人公の信や政がいる秦に隣接する国になっています。そのため、史実においては秦が東側へ侵攻するために戦わなければならない国でしたが、韓も簡単に落ちる国ではありませんでした。しかし、合従軍の戦いに敗北しており、史実では戦国七雄の中で最初に滅亡しています。そんな時代背景を知るとより漫画やアニメが楽しめるので作品を見返してみてください。
この記事のライター
十文字猛
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