【キングダム】作者の原泰久先生について解説!漫画家になるまでの経歴も
春秋時代を舞台とした大ヒット漫画『キングダム』を生み出した作者は、どのような人物で、何がきっかけで『キングダム』を書き始めたのでしょうか。本記事では、作者の人物像や経歴、作者に対する世間からの評判などについてまとめていきます。
目次
【キングダム】作者の原泰久先生とは?
ここでは、本記事で取り上げる漫画『キングダム』の作者の名前や出身地などのプロフィールを軽く紹介します。併せて『キングダム』の連載期間や発行コミック巻数などの概要や、『キングダム』のざっくりとしたあらすじを取り上げます。
キングダムの作者は原泰久
『キングダム』の作者は、原泰久(はらやすひさ)先生です。原先生は、1975年6月9日生まれで、九州の佐賀県出身で現在は福岡県在住です。佐賀県は江頭2:50さんの出身地で有名でとてものどかな県です。
キングダムの概要
漫画『キングダム』は、「週刊ヤングジャンプ」に2006年9号から連載中で、2022年9月時点でコミックスは66巻発行しています。累計発行部数は9200万部を突破しており「週刊ヤングジャンプ」を代表する作品です。2011年にはTVアニメ化され、第4シリーズ続いており、2024年1月には第5シリーズの放送を予定しています。2018年に俳優の山崎賢人さん主演の実写映画が公開され、多くの人を魅了しています。
キングダムのあらすじ
中国の春秋戦国時代末期の戦いの絶えない時代に、下僕として働いていた主人公・信は「天下の大将」を目指し日々鍛錬に励んでいました。ある日同じ下僕の漂が大臣に目をつけられ1人だけ士官となり王都に向かうことになります。しかし実は、漂は瓜二つの王の身代わりとして招集されたのでした。王の座を狙う弟の反乱により、漂は殺され、第31代秦王・政は王都を追われます。信は、もう1人の主人公・政とともに王都の奪還、中華統一を目指す物語です。
【キングダム】作者の原泰久の経歴や年収
大人気の『キングダム』という作品を生み出した作者の原泰久先生は、キングダム以外にどのような作品があるのか、原先生の経歴や家族関係を紹介していきます。また、人気作家の気になるポイントである師匠との関係やアシスタントについてもまとめます。
キングダムの作者の経歴
作者である原泰久先生の経歴を、デビュー前のエピソードとともに紹介していきます。いつ漫画家を志したのか、また『キングダム』連載後の漫画家としての功績をまとめていきます。
経歴①大学在学中に雑誌に掲載される
原先生は、大学3年生の頃から漫画家というクリエイティブな仕事がしたいと志していました。その思いは強く、在学中に描いた『上田君の退化論』という作品が第36回"ちばてつや賞ヤング部門"で期待賞を受賞しました。その2年後に描いた『於兎松』が、"ちばてつや賞ヤング部門"で準大賞を受賞したことにより『別冊ヤングマガジン』に掲載されたことで、漫画家デビューとなりました。
経歴②大学卒業後はプログラマーになる
漫画家を志していたものの、大学卒業後はシステムエンジニアとして就職しプログラマーの仕事をしていました。簡単に漫画家になれるわけではなく、とりあえず就職した、ということを語っています。しかし、そんなサラリーマン時代の経験があってからこそ、キングダムの主人公・信の苦難をリアリティを描けたともコメントしています。
経歴③師匠の井上雄彦との出会い
担当の編集者から武者修行をしてこいと言われたことで、原先生は、SLUMDUNKの作者井上雄彦先生のアシスタントをしていました。漫画『キングダム』が連載打ち切り候補の危機になってしまったとき、師匠の井上先生に相談したそうです。「話は面白い。信の目が小さい」という井上先生のコメントが、原先生のストーリーに重きを置いていた漫画の姿勢を見直すきっかけとなり、躍動感のある絵に変わっていったそうです。
キングダムの作者の家族関係
原先生は、男の子が2人、女の子が1人で子供が3人います。Twitterでも度々子供についてコメントしていたこともあって、ファンも仕事も熱心で子煩悩な父親、として応援していました。そのため、2020年に原さんから発表された離婚についてはファンも驚きは隠せず、幻滅し離れていく一部のファンもいました。現在は離婚し独身です。
キングダムの作者の年収
アニメ化や実写映画化、スマホゲームなど多くのメディアで展開されており、ここまで人気だと年収が気になってきます。詳細はわからないですが、年収は少なく見積もっても4億ほどと言われています。漫画家年収ランキングのTOP10に入るほどで、その人気さがうかがえます。
キングダムの作者と小島瑠璃子の関係
タレントの小島瑠璃子さんとのお泊り報道が出て、その関係が不倫ではと話題になりましたが、交際時には原先生は離婚していたため不倫ではなかったです。小島瑠璃子さんとの出会いは、小島さんが『アメトーーク!』でキングダム芸人として美少女剣士・羌(きょう)のコスプレで登場し、それに原先生がTwitterでコメントしたことが2人を繋げる発端になったそうです。その後、『世界ふしぎ発見!』にて共演したこともあって、2人の関係は始まったと言われています。
キングダムの作者のアシスタントも人気漫画家が多い?
"ちばてつや賞"を過去受賞した先生が師匠となり、新人の漫画家先生をアシスタントとして受け入れることが多いようです。『東京喰種(トーキョーグール)』の石田スイ先生や『群青戦記グンジョーセンキ』の笠原真樹(かさはらまさき)先生などがアシスタントとして原先生のもとで修行したそうです。漫画家さんたちの師弟関係は、このように作られていくことがとても特徴的です。
【キングダム】作者がすごいといわれる理由や制作秘話
『キングダム』は2006年から連載が開始され15周年を突破しており、2023年にはアニメの第5シリーズの公開も決定し勢いは加速しています。原先生は『キングダム』を書き始めた頃からこの作品は良い作品だと確信していたそうです。ここでは、原先生の魅力や『キングダム』の制作秘話をまとめていきます。
理由①楽観的な性格
『キングダム』は連載デビュー作品にも関わらず、原先生は10年は続くと確信していたそうです。デビュー後であれば、連載が続くためにどうするか、を少しでも不安に思いそうですが、原先生は楽観的な性格らしく打ち切りにならない、という自信があったそうです。
理由②春秋戦国時代を選んだ理由
原先生は、大河ドラマが好きで歴史物を描きたいと思っていたそうです。しかし、メジャーな幕末や三国志は歴史の詳細が明らかになっており、読者それぞれが受け取っている物語がすでに出来上がっています。そのため、自由に描けないメジャーな歴史ではなく、マイナーな春秋戦国時代を選んだ、と語っています。
理由③ダブル主人公にした理由
『キングダム』といえば、秦王政と信の2人の主人公がいます。秦王政は、都を追われた皇帝の息子で、信は武将を目指す家臣です。当初、原先生は秦王政の視点から描きたいと思っていましたが、そうすると宮廷内の争いがメインとなってしまい、戦闘シーンが少なくなってしまいます。担当者のアドバイスにより、秦王政と信、交互の視点から漫画を展開することにしたそうです。
理由④河了貂の設定変更
河了貂(かりょうてん)は、山民族・梟鳴(きゅうめい)の生き残りの少女で漫画に登場したときはフクロウの蓑で正体を隠しており、その絵面が話題になりました。当初、河了貂は軍師として登場する想定はしておらず、スタッフから河了貂をもっと出してほしいという要望があったことから軍師として登場させるよう物語の設定変更をしたそうです。いまでは人気の高い女性キャラとなっています。
理由⑤大迫力の合戦シーンを描き切る
『キングダム』の魅力の1つである作画のリアリティですが、やはり描くのは大変です。実写と見紛うような合戦シーンには、1ページに何千人も描きこんであります。この場面もコピーやデジタル処理などは使用せず、すべて人の手で描いているそうです。原先生と最大8名のアシスタントさんの総力で作り上げられており、手書きならでは臨場感あるリアルなシーンが魅力です。
理由⑥悪人キャラにもそうなった理由がある
『キングダム』に登場するキャラには、背景設定が詳細です。悪人も最初から悪人となるわけでなく、理由があって悪人になっている、と原先生は考えています。悪人の背景がありつつも多くの人と関わりながら苦悩し改心していく姿も人間味があり、『キングダム』の魅力の1つです。
理由⑦王騎や尾到が死ぬときに涙する
春秋戦国時代を描いているため、キャラクターが死亡するシーンも必然的に出てきます。自分のペンで王騎や尾倒の死亡シーンを描いたときには、思わず泣いてしまったと原先生はコメントしています。それだけ原先生がキャラクターに誠実に向かい合っていて、漫画に愛を注いでいたということでしょう。
理由⑧単行本が全て平均的に売れている
漫画の単行本は、初巻が爆発的に売れて他の巻の売り上げが落ちてゆくものだそうです。それは話が進むにつれて、読者の興味が薄れてしまい単行本を購入しなくなるから、だそうです。しかし『キングダム』は全て平均的に売れているという事実があります。これはすごいことで、読者が興味を失わないようなストーリー展開が緻密に組まれているということでしょう。
【キングダム】作者の死亡説を考察
『キングダム』は連載中にも関わらず作者の死亡説が出ています。人気絶頂の漫画家が死亡するとなると相当な話題になりますが、なぜ死亡説が出てきてしまったのでしょうか。ここでは死亡説が出てきた理由や死亡後の影響などをまとめていきます。
キングダムの作者は死亡していない
『キングダム』は今も連載中で原先生は精力的に執筆中です。2022年12月22日発売号のヤングジャンプにも掲載されているため、死亡していません。直近でもキングダム展に足を運んでいる様子をツイートしています。
キングダムの作者の死亡説が浮上した理由
『キングダム』の原作を読んでいない人が、憶測で死亡説を検索しているということが推測されます。また、キングダムが長編漫画であるため、作者の存命を樹にする声が上がったのかもしれません。ですが本当の理由はわかってはいません。
キングダムの作者が死亡したらどうなる?
他の作品で漫画家が連載中に死亡するケースがありました。多くの作品が漫画家が死亡すると連載終了となっていて、最終回を迎えることはありません。死亡後も継続して作品が続くパターンとしては、プロダクションとして役割を分担して取り組んでいる場合があります。『キングダム』は、原先生がストーリーや構成、展開を考えているため、作者が死亡した場合は打ち切りとなってしまう可能性があります。
【キングダム】作者に対する世間での評判や人気
大人気漫画『キングダム』の作者原先生のエピソードは、すでに多く紹介してきましたが、そんな原先生のことを世間はどう思っているのでしょうか。実際のコメントを紹介していきます。
原先生の師匠が井上雄彦先生ということは有名な話です。歴代の著名な漫画家が師匠として、次の世代の漫画家を育てていることを知り、ファンもその繋がりに感動しています。やはり功績をあげている有名な漫画家が師匠だと、その漫画の人気にも納得します。
『キングダム』の表面的な勝利部分だけでなく、それが作られているストーリー性やキャラのセリフ、すべてに意味があることを感じ、キングダムにハマっていっているファンのコメントです。
『キングダム』の作者となると、超有名人で自分とは生きる世界が違う遠い存在のように捉えてしまいます。しかし、有名人と同じ場所や身近な地域に存在していることを知ると、一気に身近に感じ嬉しい気持ちになります。原先生は『キングダム』を通じて多くの人に影響を与えています。
【キングダム】作者の原泰久は凄い漫画家だった
15周年を迎えた漫画『キングダム』の作者・原泰久先生は、大学生時代から"ちばてつや賞"で賞を受賞するほどの実力者でした。連載ができるようになるまでは、苦難もありましたが、『キングダム』という作品を通じて春秋時代の歴史や漫画家の実情も世間に伝わることとなりました。原先生の作品が偉大になったのも、師匠である井上先生との出会いがあったからです。原先生のサラリーマン時代の経験がリアリティを添える、苦難に立ち向かう信の姿が見たい方はぜひ、『キングダム』を読んでみてください。
この記事のライター
macoco
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。