【キングダム】三大天とは趙国最強の武将？概要やメンバーまとめ

趙国は秦国と対立している仲にあり、国境付近では何度も戦が繰り広げられてきました。秦国の一番のライバルといっても過言ではない趙国では、三大天と呼ばれる三人の武将が存在しています。秦国でも秦六将と呼ばれる武将がおり実力的にはどちらも同等とされています。この記事では、秦国のライバルである趙国の三大天のメンバーについて活躍や実力などを踏まえて紹介していきましょう。

キングダムは原泰久（はらやすひさ）先生による作品になり、週刊ヤングジャンプにて2006年から連載されています。今もなお愛され続けているキングダムは、第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した経歴も持ち、2022年9月時点で累計発行部数が9200万部を突破しています。

2011年にはテレビアニメ化もされており、2024年には第5シリーズの放送が決定しています。2018年と2022年には実写映画化がされたことでも話題になり、豪華なキャスト陣と再現度の高さに多くの評価が得られました。

キングダムの時代背景は、古代中国の春秋戦国時代末期です。始皇帝といわれる中国で初めて天下統一をした嬴政（えいせい）と、それを陰ながら支えていく武将の信が主人公となってストーリーが進んでいきます。信は天下の大将軍を目指しており、多くの活躍を経ていきます。信が最終的に天下の大将軍となることができるのか、見どころが豊富な作品です。

旧三大天のメンバーの一人目は、キングダムの中でも存在感を感じられる廉頗（れんぱ）です。廉頗は現在、魏の将軍として活躍をしています。顔中傷だらけの見た目が印象的で、戦が好きという性格の持ち主です。最強の大将軍といわれる廉頗は、六大将軍多く戦いを繰り広げてきました。三大天と六大将軍の中で唯一生き残った人物になり、その実力は確かなものといえるでしょう。

戦場に人生を置いているともいわれており、廉頗のセリフの中には「生涯現役」や「戦が全て」という言葉を残しています。史実での廉頗は、趙国の総大将としてさまざまな功績を残したとされています。

廉頗と刎頸の交わりを交わしたことで親友という存在にあったのが、藺相如（りんしょうじょ）です。高い功績を持つ将軍の一人で実力も確かでしたが、全盛期の頃に病に見舞われて命を落としています。そのため、幻の三大天ともいわれているほどです。

史実に載っている実在する人物でしたが、キングダムの作中では生存している頃の様子は回想でのみ登場しています。廉頗とのシーンでのみ登場するため、非常に貴重な登場キャラともいえるでしょう。

旧三大天の最後のメンバーは、趙奢（ちょうしゃ）です。趙奢はキングダムの作中では名前のみ登場するだけで、姿は見られませんでした。すでに亡くなっている人物になり、どのような見た目なのかは不明となっています。史実に趙奢が掲載されているため、実在する人物であったといえるでしょう。趙奢は実力も確かであったと記述されていることから、最強の大将軍であった可能性が高いとされています。

新三大天のメンバーの一人目が、秦国に恐れられているともいわれる李牧（りぼく）です。王騎を討ち取るほどの実力を持つ李牧は、キングダムの主人公である信が憧れている存在でもあります。非常に知略に優れていることもあり、策略家な一面を持っています。

失敗に終わったものの、秦を滅亡の危機に追い込むところまでした人物です。少人数で大国に乗り込むなど、実力を持っての度胸の強さは並大抵ではないといえるでしょう。秦国にとって脅威ともいえる存在の李牧は、武と知を併せ持っている大将軍として名高いといえます。

龐煖（ほうけん）は李牧とともに戦に立ち向かっていく人物で、自らを武神と称しています。人の枠を超えた強さを持っており、その名を聞くと震えあがる者もいるほどといわれています。秦国の将軍をこれまでに三名倒してきた実力者で、武力に関してはぐうの音も出ないほどの能力の高さを持っているといえるでしょう。

しかし、軍を率いる能力がゼロに等しく、個としての活躍がある上での三大天のメンバー入りをしているといっても過言ではありません。李牧が居なければ、個人だけでの活躍に過ぎないでしょう。

新三大天のメンバーは李牧と龐煖のみ決定しており、三人目が決まっていませんでした。しかし、キングダムの46巻にて新三大天の席に一番近いとされる最有力候補に挙がったのが、司馬尚（しましょう）です。

司馬尚は青歌城城主という立場を持っていましたが、李牧に三大天のメンバーになるよう推薦されていました。しかし、司馬尚は三大天のメンバーになることを断っています。三大天のメンバーの有力候補としては、司馬尚が最も近い人物なのでしょう。

キングダムの馬陽編で登場をした将軍の趙荘（ちょうそう）は、秦国の馬央に大軍を引き連れて侵攻しました。王騎軍と直接ぶつかり合った人物になり、実力は相当数といえるでしょう。軍の指揮を取る能力のない龐煖に代わって、大将代理を務めたことでも有名です。軍略に自信を持っていましたが、対峙した王騎の軍略には敵いませんでした。離脱を試みたときに騰の隊に追い詰められ、逃げ切ることができずに亡くなっています。

趙括（ちょうかつ）は、旧三大天メンバーの趙奢の息子です。幼少期より兵法に通じていた人物で、趙奢とは幾度となくぶつかり合ったこともあったようです。勇猛な武将として史実には書かれているものの、最後は王騎によって真っ二つにされてしまい命を落としました。キングダムの作中では史実とは違って、愚策な将軍として描かれています。あまり活躍をしているシーンは描かれませんでした。

名将ともいわれる楽毅の息子の楽乗（がくじょう）は、廉頗と20年間ともに将軍として戦った経歴を持っています。趙国の軍ではナンバー2として立っていた人物になり、廉頗との実力差もそこまで大きくはなかったのではないかといわれています。しかし、廉頗と対峙したときに軍の数では負けてはいない楽乗でしたが、廉頗に力の差を見せつけられてしまいます。降伏した楽乗は、廉頗が居なくなった数年後に国を出奔しています。

王弟謀反編で初登場した昧広（まいこう）は、李牧が失脚したあとすぐに秦国を攻めに行きました。敵の国に対しては容赦ない性格をしており、ことあるごとに大きな声をあげてハツラツとした様子を見せています。知力はやや低めの昧広ですが、実力的には力を持っていることから評価されているといえるでしょう。将軍としては、平均値といえる強さを持っています。

紀昌（きしょう）は前離眼城城主になり、紀彗の父親です。紀彗をしっかりと教育した父親として評価されており、紀昌の教えは間違いではなかったといわれています。紀昌の最期はとても悲しいものになっています。唐釣に城内の人々を人質に取られてしまった紀昌は、自分の身を捧げて城内の人々を救いました。降伏した紀昌は人質を解放する代わりに、火刑を受けて焼け死にました。

紀昌の息子の紀彗（きすい）は、大将軍並の実力を持っているといわれています。キングダムの登場人物は史実に記載されている実在する人物が多いですが、紀彗は完全オリジナルのキャラクターです。父親から受け継いだ離眼城の城主になり、父親を目の前で殺されています。父親の意思を受け継ぐようにして、離眼の民を守るために戦いを繰り広げるのでした。

豪紀（ごうき）は、秦趙国境地の曹州で守備にあたっていた人物です。前線で陣を張っており、その表情は余裕に満ちていました。しかし、形勢が逆転された瞬間にあっさりと後退する様子を見せます。その姿に、まわりは不安を見せている様子が描かれました。

王都から勅命で派遣されたのが善満です。15年前に起きた離眼の悲劇後に派遣され、殺された人を見る無念の表情が印象的なキャラクターでしょう。

キングダムは映画にて「キングダム3」が2023年に放映予定です。そこでは、三大天のメンバーも出演が決定しており、映画にて三大天のメンバーが見られると喜ぶ声があがっています。新三大天メンバーが出てくる、キングダム3が待ち遠しい人も多いでしょう。

三大天のメンバーや関係性を、現代のものに例えている人も多くいます。このツイートではサッカー選手を三大天のメンバーに置き換えてツイートされていますが、その他にも食べ物や三大欲求を三大天の例にあげている人もいました。

キングダムは中国にある史実を基に構成されているといわれていますが、現代でも同じような出来事が起きているという人もいます。「結局人間は同じことを繰り返している」と的を得たコメントも印象的でしょう。キングダムを見たことで戦いや争いについて、真剣に向き合う姿勢を取っている人も少なくありません。

キングダムに登場する秦国のライバルである趙国では、秦六将の実力に匹敵するレベルの三大天というメンバーが存在していました。趙国最強の武将たちは、今後もキングダムの作中で秦国と争うことになるでしょう。秦国の武将だけではなく、趙国の武将にもぜひ目を向けてみてください。