【鬼滅の刃】童磨は伊之助の父親？二人の関係や過去を徹底調査

最強の鬼である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)によって作り出され、彼に仕える12体の鬼、十二鬼月。十二鬼月の中でも2番目の強さを誇る上弦の弐が童磨です。実は童磨と伊之助の間には鬼と鬼殺隊との関係以外過去からの深い繋がりがあったことが明らかになりました。当記事では「親子では？」とも噂されている童磨と伊之助の関係についてまとめていきます。

童磨は鬼滅の刃に登場する鬼で、十二鬼月の上弦の弐です。生まれつき虹色の瞳と白橡色の髪という特異な容姿と高い知性をもっており、普段は「万世極楽教」の教祖として生活しています。常に笑みを絶やさず気さくな青年に見えますが、その言動には相手の神経を逆撫でするような発言が目立ち、ほかの十二鬼月からは少々煙たがられている様子がうかがえます。

伊之助は主人公である炭治郎の同期であり、親友とも呼べる鬼殺の剣士です。その経歴は少し特殊で乳児期に母親の手で捨てられ、山の中で猪に育てられています。そのためか性格は「野生児」というよりも「獣」そのもので、常時上半身を露出して、頭には猪の頭皮を被っています。しかしその素顔はまさに美少年という言葉が見事に当てはまる中性的な容姿の持ち主です。

『鬼滅の刃』は2016年から2020年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた作品です。コミックは全23巻発売されており、発行部数は1億5000万部を超える大ヒット作品となっています。連載開始時より話題になっていましたが、2019年にアニメの放送が開始したことにより人気に火がつきました。

主人公の竈門炭治郎は、父の亡き後一家の大黒柱として家族を支え、母と5人の兄妹で仲良く暮らしていました。ある日、いつものように炭焼き職人として町へ働きに出かけ帰りが遅くなってしまった炭治郎。ようやく家に帰宅するとそこには、鬼に食い殺され血まみれになった家族の遺体と鬼となってしまった妹の姿…唯一生き残った妹を人間に戻すため、炭治郎は鬼との戦いに身を投じることとなるのです。

童磨と栗花落カナヲの戦闘中、カナヲの助けに入ったことにより童磨と対峙することになった伊之助ですが、159話のラストにて伊之助の素顔を見た童磨は「見覚えがある」という発言をしています。その発言の理由とは？一体この二人はどういう関係なのか、ここでは考察していきたいと思います。

童磨と伊之助は親子なのでは？という説もありますが、これはあり得るのでしょうか。まず、童磨は新興宗教「万世極楽教」の教祖でもあるため、人と接する機会はとても多そうです。もしかしたら信徒の中に伊之助の母親がいたという可能性もありますね。しかし、童磨は鬼であり、鬼に子供が作れるのかは疑問です。鬼舞辻無惨が妻と娘らしい二人と一緒にいたことがありますが、こちらも実子なのかは不明のため、可能性はなくもないといったところでしょうか。

親子かもと噂されている童磨と伊之助に共通点があるとすれば、孤独という点ではないでしょうか。高い知性と人と異なる容姿ゆえに神として祭り上げられ、人とは隔たりがある環境だった童磨。幼い頃に母親に捨てられた伊之助も、育ての親とは人と猪という他種族ゆえに完全には分かり合えず孤独だったかもしれません。しかし、現在の伊之助は鬼殺隊の仲間に囲まれています。しのぶの死に対し怒りをあらわにする伊之助。童磨と伊之助は境遇は似ていても、その行きつく先は全く異なる結果になったようです。

様々な予想が飛び交う中、160話「重なる面影･蘇る記憶」では伊之助の母、「琴葉」の過去が明らかになったようです。琴葉と童磨の関係は？そして童磨と伊之助の間にはどんな繋がりがあったのでしょうか。琴葉と童磨との出会いからその結末までをまとめていきます。

160話で明らかになったこと、それは伊之助の母である琴葉が「万世極楽教」の信徒だったことでした。旦那からのひどい暴力と姑のいじめに耐えきれず、琴葉がまだ赤ちゃんだった伊之助を連れて万世極楽教に逃げ込んできたことがきっかけで童磨と琴葉は出会います。逃げてきた琴葉と伊之助は温かく迎え入れられ、万世極楽教での生活が始まりました。童磨も琴葉のことはそれなりに気に入っており、琴葉を喰べるつもりはなかったらしく、琴葉、伊之助と穏やかに過ごしていた様子がうかがえます。

しかし、そんな日々も長くは続きませんでした。伊之助の母、琴葉を殺害したのは実は童磨だったのです。つまり、伊之助にとって童磨は母親の仇ということになります。琴葉を気に入っていた様子だった童磨ですが、どういった経緯で琴葉を殺すまでに至ったのでしょう。

万世極楽教で穏やかに暮らしていた琴葉と伊之助ですが、ある日琴葉は童磨が人を喰らっている場面を目撃してしまったのです。伊之助を連れ逃げ出すも断崖絶壁の淵に追い詰められてしまう琴葉。彼女は伊之助だけでも助かるようにと、わずかな可能性をこめて伊之助を崖下の川に落とします。そうして琴葉自身は童磨に追いつかれ、殺されたうえで喰われてしまったのです。伊之助はけして捨てられたわけではなく、母に守られ逃がされていたのでした。

童磨を仇とする人物といえばあと一人、蟲柱である胡蝶しのぶが挙げられます。しのぶに胡蝶カナエという姉がいましたが、童磨との戦闘によって致命傷を負い死亡しています。カナエの死がきっかけとなり、しのぶはカナエの仇である童磨を倒すことを人生の目的とするのです。

胡蝶しのぶは蟲柱であり蝶屋敷の主です。小柄な体格と非力さ故に鬼の頸を斬ることはできませんが、それをスピードと毒を用いた攻撃でカバーし鬼殺隊最高階級にまで登りつめた実力者です。毒舌な一面もありますが優しい人柄で面倒見もよく、蝶屋敷では負傷した鬼殺隊院たちの看病を行っています。那田蜘蛛山での戦闘で負傷した炭治郎・伊之助・善逸たちも蝶屋敷にて治療し、機能回復訓練まで行ってくれました。

今からいつアニメで放送されるのか待ち遠しくてたまらない伊之助と童磨の戦闘ですが、そんな二人を演じた声優について紹介します。

童磨のアニメ『鬼滅の刃』での担当声優は「宮野真守」さんです。情報解禁前から宮野さんが演じるのではないかという予想が多く見られ、Twitterのトレンドにも入っていました。正統派イケメンから強烈な個性を感じるキャラクターまで、幅広い演技で人気の声優さんです。

アニメ『鬼滅の刃』で童磨を演じる宮野真守さんは1983年6月8日生まれ、声優業だけではなく、俳優、歌手としても幅広く活動されています。小学生のころから劇団に所属し、現在まで多くの作品に出演しており、確かな演技力と高い歌唱力で多くの人々から支持されている声優さんです。

長く芸能界で活躍され、多くのアニメに出演している宮野さん。ここではそんな宮野さんが演じた代表的なキャラクターを厳選してまとめました。

アニメ『鬼滅の刃』で伊之助を演じるのは「松岡禎丞（まつおかよしつぐ）」さんです。伊之助の持つ容姿に似合わない無骨さや勢いを見事に演じ、炭治郎や善逸と繰り広げるコメディタッチな掛け合いも原作の雰囲気が完璧に再現されています。

アニメ『鬼滅の刃』で伊之助を演じる松岡禎丞さんは1986年9月17日生まれ、北海道出身の声優さんです。声優である石田彰さんの演技に感動し声優を目指すようになりました。『東のエデン』のAKX20000役で声優デビュー後、2011年には第6回声優アワードで新人男優賞を受賞されています。

伊之助という複雑な経歴と激しいギャップを併せ持つ難しいキャラクターを演じる松岡さん。そんな松岡さんが他にどんなキャラクターを演じているのかここではまとめていきます。

160話でわかった母親の仇という関係性がとても気になる伊之助と童磨の二人ですが、二人に関するSNSでの人気や評判をまとめてみました。

童磨に対する評判でやはり多いのはその強烈な性格や残虐性が受け入れられないとの声です。喜怒哀楽を感じないため、にこやかな笑顔で残虐な言動ができてしまうことを苦手に思う人は多いようです。

しかし、その性格が逆にいい！という声も根強くあります。悪い男はモテるとはよく言いますが、顔が整っている上に他の鬼より人間味が薄いところが好きな方が多く、十二鬼月の中でも人気のあるキャラクターであることがうかがえます。

伊之助については元々その見た目と性格のギャップから人気は非常に高いキャラクターでしたが、160話で捨てられたわけではなかったこと、守られていたことが明らかになり、琴葉のぶんまで幸せになることを願う声が多くありました。

160話で母親の仇という関係性が明らかになった童磨と伊之助。しかし、もしかしたらこんな未来もあったのではないかと思われる関係について考察していきたいと思います。

もし童磨と伊之助が兄弟だったら、琴葉という優しい母と伊之助というまっすぐな弟に囲まれ、孤独だった童磨にも信徒と教祖という一線を越える家族という関係が築けていたのではないでしょうか。やんちゃな猪突猛進の弟と、飄々とした兄というやり取りが見てみたくもある関係です。

親子という関係は、童磨が琴葉を気に入っていたこともあり、義理の親子という関係ならあり得たのではと強く思えます。琴葉があの日童磨が人を喰らうところを目撃しなければ、そんな日もあったかもしれません。父親が鬼と知ったとき、まっすぐな伊之助は苦悩を抱えつつも戦うことになりそうな関係ですね。

もしこの二人が親友ならば、伊之助は俺ルール満載な主張をしつつも孤独な童磨の心にまっすぐと突き刺さる言葉をかけてくれるのではないでしょうか。できることならば童磨が鬼になる前に出会ってほしかった関係です。

160話で親子ではなく母の仇であったことが判明した童磨と伊之助。伊之助はそんな童磨に対し母と忍の仇が同時に目の前にいることに闘志を燃やし、怒りの表情を浮かべます。鬼滅の刃の数々の戦いの中でも特に注目の童磨との闘いや160話で明らかになる伊之助の過去、今後の映像化を楽しみに待ちたいエピソードです。