【ジョジョの奇妙な冒険】広瀬康一は4部の登場キャラ!成長過程や魅力を紹介
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の中でも、特に登場頻度が高い広瀬康一について紹介します。『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の1話から最終話まで顔を見せる広瀬康一の成長過程や魅力、名言を解説し、アニメの声優や実写版キャストについてもまとめていきます。
目次
【ジョジョの奇妙な冒険】広瀬康一は4部の登場キャラ
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部は、群像劇的な色合いの濃い作品です。敵味方含め多彩な人物が登場しますが、その中でも主人公と最初に友人になる広瀬康一は、特別重要なポジションを担っています。果たして広瀬康一はどんな人物で、どういうスタンドや魅力を備えているのでしょうか。まずは康一のプロフィールなどから見ていきましょう。
広瀬康一のプロフィール
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する広瀬康一は、M県S市杜王町という架空の町に住む15歳の高校生です。生年月日は1984年3月28日、身長は157㎝になります。家族には両親と姉がおり、「ポリス」という名前の犬を飼っています。初期は普通の少年でしたが、後に「矢」に射られたことで、思いがけずスタンド使いの仲間入りを果たすこととなりました。本編の語り部的な役割も持ち、第1話冒頭から最終話まで通して登場します。
ジョジョの奇妙な冒険4部の概要
広瀬康一が登場する『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」は、1992年から1995年にかけて「週刊少年ジャンプ」で連載されました。全174話で、単行本では18巻の長さになります。架空の地方都市「杜王町」に舞台を限定しており、3部から引き続いて登場する人物や設定はあるものの、それまでとはかなり異なるテイストを持つ作品となっています。映像化された作品には、2016年のテレビアニメと、2017年の実写映画があります。
ジョジョの奇妙な冒険4部のあらすじ
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部は、上記のように「杜王町」という架空の地方都市を舞台とする物語です。この街に住む高校一年生の広瀬康一は、ある日「東方仗助」という不思議な能力を持つ少年と出会います。その日から次々に奇妙な出来事に遭遇していく仗助と康一ですが、実はその町には、住民すら知らない恐ろしい秘密が隠されていました。そして彼らは、引き合わされるように多くの出会いを重ねつつ、力を合わせて町の暗部に立ち向かっていくことになります。
【ジョジョの奇妙な冒険】広瀬康一の人物像や成長
広瀬康一は、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部1話冒頭で、2人の「ジョースター」の出会いを目撃する少年として登場します。とはいえごく普通の高校生でしかない彼は、いつの間にかフェードアウトしてしまってもおかしくない存在でした。しかし、彼はその後たくましく魅力的に成長し、随所で重要な働きを担うことになります。ここでは、広瀬康一の基本的な人物像や成長ぶりについて紹介します。
広瀬康一の魅力
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の主人公である仗助は、一見温和ではあるものの、はじめから頼れる人物として登場します。一方広瀬康一は、頼りないだけに見えて実は勇敢なことが後に明らかになり、しかも回を経るごとに精神的にタフになっていく様が描かれます。『ジョジョ』では比較的珍しいキャラクターと言える広瀬康一の具体的な魅力は、次の2点になります。
広瀬康一の魅力①人が良い性格
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の広瀬康一の魅力としては、まず「性格の良さ」が挙げられるでしょう。ややこしい性格の仗助やクールすぎる承太郎とは異なり、まっすぐで裏表のない気性の康一は4部の良心とも言える存在です。しかしその魅力的な性格のせいで、岸部露伴や山岸由花子からは過剰な興味を持たれてピンチに陥ることになります。
広瀬康一の魅力②成長
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の広瀬康一の魅力、2点目は「精神的な成長」です。『ジョジョ』の登場人物では、1部のジョナサンや3部のポルナレフなどが精神的な成長を見せましたが、ある意味康一くんは最も成長度合いが高いと言えるでしょう。試練を経るにしたがいタフになっていき、それにつれて戦闘力も上がることになります。
広瀬康一と山岸由花子の関係
広瀬康一の隠された魅力に気づいて一方的な好意を寄せたのが、同学年の山岸由花子です。病的に独占欲が強い由花子に拉致までされてしまう康一でしたが、成長したスタンド能力によって難を逃れました。こうした経緯がありつつも、その後2人は急接近してカップルとなっています。
広瀬康一と岸辺露伴の関係
岸部露伴は、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部で康一に並ぶ重要キャラクターです。売れっ子漫画家の露伴は、スタンド能力「ヘブンズ・ドアー」で康一の記憶を読んだことで彼の魅力にほれ込み、ネタ元として強制的に確保しようとします。何とか仗助らに助け出された康一ですが、その後も露伴の強引なペースにはいろいろ引っ掻き回されることになります。
広瀬康一と承太郎の関係
空条承太郎は『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の主人公であり、4部にも脇役として登場します。1話の冒頭で出会った後、特に絡むことのなかった広瀬康一と承太郎ですが、中盤で殺人鬼吉良の手掛かりを追う際コンビを組む形となります。その時の康一の奮闘ぶりを見て、承太郎は「成長したな」と心から讃えました。また、クライマックスでは再びこのコンビが活躍することとなります。
広瀬康一はジョジョ5部にも登場している?
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の主要キャラである広瀬康一ですが、実は第5部にも登場しています。出番は限られますが、4部同様、物語の導入を司る役割を担いました。具体的には、承太郎の依頼でイタリアを訪れた康一の目を通し、5部の主人公であるジョルノ・ジョバァーナが描かれる形となっています。
【ジョジョの奇妙な冒険】広瀬康一の成長するスタンド
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部から登場した「スタンド能力」ですが、4部でも引き続いてこのシステムが採用されています。物語の途中からスタンド使いとなった広瀬康一は、次第に能力を成長させていくという新機軸のキャラクターで、それに伴い魅力や活躍の重要度も増していきました。ここでは、そうした康一の成長するスタンドについて見ていきましょう。
広瀬康一のスタンドは「エコーズ」
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部で広瀬康一が操るのは、「エコーズ」という名前のスタンドです。康一は生まれついてのスタンド使いではありませんが、虹村形兆によって「矢」で射られたことで、この能力を身に付けます。最初は単なる卵の形でしか出せませんでしたが、その後の成長に伴いさまざまな形態と能力を獲得しました。名前の元ネタは、英プログレバンド「ピンク・フロイド」の同名の楽曲にあります。
広瀬康一のスタンド「エコーズ」の能力
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の物語内で広瀬康一が獲得したスタンドの形態は、全部で3つです。それぞれ、エコーズ「ACT1」「ACT2」「ACT3」と呼ばれています。その具体的な能力を1つ1つ見ていきましょう。
能力①ACT1
エコーズACT1は、卵から孵ったばかりの最初のスタンドで、大きな頭に長いしっぽ、緑の体色という外見をしています。しっぽの先にはトゲのような塊りがあり、この部分を変化させて擬音文字を創ることができます。その文字を相手に投げつけると、書かれた通りの音を相手の耳に響かせられる、というのが能力です。広瀬康一はこの能力を使い、ゆすり屋の小林玉美を見事撃退しました。
能力②ACT2
エコーズACT2は、対山岸由花子戦で追い詰められた際、脱皮するようにして発現したスタンドです。基本の形はACT1と同じですが、やや攻撃的な印象が増しています。音に関連した能力なのも前と一緒ですが、今度は響きだけでなく関連した効果も伴うようになりました。たとえば「ビュウウ」という文字に触れると、風圧が発生するという具合です。この力で由花子を破った康一ですが、皮肉なことに、成長した魅力でますます惚れこまれてしまう結果となりました。
能力③ACT3
エコーズACT3は、殺人鬼吉良吉影との対決に際して発現したスタンドです。前の2つとは異なり、人間の子供のような形態をしています。スタンド自体話すことができ、本体の広瀬康一に対し解説などもしてくれます。今度の能力は音から離れ、対象を殴って重くするというもので、康一はこれを使って吉良のスタンドを食い止める成長ぶりを見せました。しかし、本体の出現で惜しくも敗れています。
【ジョジョの奇妙な冒険】広瀬康一の名言
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部で成長を繰り返した広瀬康一は、活躍に伴い随所で名言を残しています。その内容は、女子のハートを射抜くロマンチックなものから、ラスボスをやりこめる痛烈なものまでさまざまです。ここでは、そうした数々の康一の名言について紹介します。
広瀬康一の名言①「その性格…」
その性格なんだよ・・・その性格・・・なんか好きになっちゃって・・・
出典: animemiru.jp
こちらは、広瀬康一が自分を避けようとする山岸由花子に対して放った名言です。かつては彼女のせいでおしっこを漏らすなどさんざんな目にあった康一ですが、次第にその魅力に惹かれた結果、相思相愛の仲にまで発展します。しかし、ある出来事で由花子の容姿は激変し、康一に対し他人のふりをせざるを得ませんでした。それでも康一は彼女を由花子と見抜き、上のカッコ良いセリフをさらりと言ってのけます。
広瀬康一の名言②「おびえて逃げ回る…」
おびえて逃げ回るのは「殺人鬼」ッ!きさまの方だァァーッ
出典: animemiru.jp
殺人鬼吉良にあと一歩と迫った広瀬康一と承太郎は、遠隔自動操縦型スタンド「シアーハートアタック」によって一転ピンチに陥ります。重傷の承太郎をかばいながらの戦いで追い詰められる康一でしたが、焦りは次第に純粋な怒りへ変わっていきました。そこで発した名言が、上のセリフです。ここにはかつての臆病な康一はおらず、主人公さながらの勇敢さを持つヒーローだけが存在しています。
広瀬康一の名言③「おまえはバカ丸出しだ…」
おまえはバカ丸出しだッ!あの世でおまえが来るのを楽しみに待っててやるぞッ!
出典: animemiru.jp
成長したエコーズACT3でシアーハートアタックを封じた康一でしたが、異変を感じて現れた吉良とそのスタンド本体の前に敗北します。しかし、勝ち誇る吉良になぶられつつも心は屈服せず、隙を見て敵の本名を暴く快挙を成し遂げました。さらにたたみかけるように上記の痺れる名言を浴びせ、逆に吉良へ精神的な敗北感を与えるにまで至っています。
【ジョジョの奇妙な冒険】広瀬康一の声優と実写版キャスト
上でも触れましたが、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の映像化作品には、テレビアニメ版と実写映画版の2つがあります。もちろんどちらにも広瀬康一は登場しており、それぞれに担当する声優と俳優がいます。ここではアニメ版と実写版の広瀬康一役キャストについて見ていきましょう。
広瀬康一のアニメの声優
テレビアニメ版『ジョジョの奇妙な冒険』第4部で広瀬康一を演じたのは、梶裕貴(かじゆうき)です。梶氏は数多くの作品でメインキャストを担当する売れっ子声優であり、アニメはもちろん吹き替えやナレーション、歌手活動もこなすマルチタレントとなっています。
梶裕貴のプロフィール
梶裕貴氏は東京都の生まれで、埼玉県坂戸市で育ちました。生年月日は、1985年9月3日になります。2004年の声優デビュー後、テレビアニメ『Over Drive』(2007年)への出演で知名度を上げると、その後は一気に人気声優の仲間入りを果たしました。2019年には、同業者である竹達彩奈さんとの入籍を発表しています。声優アワード主演男優賞を2年連続で受賞するなど、業界での評価も高い実力派です。
梶裕貴の主な出演作品
梶裕貴氏のテレビアニメの主な出演作品には、『ジョジョの奇妙な冒険』(広瀬康一)のほかに、『進撃の巨人』(エレン・イェーガー)、『七つの大罪』(メリオダス)、『ワールドトリガー』(三雲修)、『からかい上手の高木さん』(西片)などがあります。また、特撮ドラマ『機界戦隊ゼンカイジャー』ではガオーン/ゼンカイガオーンの声も担当しています。
広瀬康一の実写版キャスト
2017年の実写版映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』で広瀬康一役を演じたのは、神木隆之介(かみきりゅうのすけ)です。神木氏は子役出身の人気俳優で、声優やナレーションなどの分野でも活躍しています。繊細な役柄を演じることが多く、映画版『ジョジョ』では転校生という設定の康一を好演しました。
神木隆之介のプロフィール
神木隆之介氏は埼玉県出身で、生年月日は1993年5月19日になります。芸能活動は2歳の時から開始し、その後すぐにCMデビューを果たしました。以来人気子役として数多くの作品に出演し、現在までトップ俳優の座をキープし続けています。活動範囲はドラマ・映画・アニメなど多岐にわたり、2020年からはYouTubeでの活動もスタートさせています。
神木隆之介の主な出演作品
神木隆之介氏の主な出演作品は、テレビドラマでは『変身』、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』、『らんまん』などがあります。映画では『ジョジョ』4部のほか、『妖怪大戦争』、『桐島、部活やめるってよ』、『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』などに、アニメ作品では、『千と千尋の神隠し』、『ハウルの動く城』、『君の名は。』などに出演しています。
【ジョジョの奇妙な冒険】広瀬康一に対する世間での評判や人気
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部で仗助を差し置き、正統派主人公ばりの成長を見せた広瀬康一ですが、世間は彼に対しどういったイメージを持っているのでしょうか。ここでは、広瀬康一に関するファンの印象をいくつかのツイートから探ってみました。
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部で、広瀬康一はその性格の良さから、さまざまな人間と良好な関係を築きます。特に露伴との凸凹コンビはやり取りもほほえましく、多くの4部ファンにとって心和むものとなっています。
吉良吉影との戦いで見せた広瀬康一の鬼気迫る表情やセリフは、第4部のハイライトの1つです。これを見ると、やはり「康一かっこいい」とならざるをえません。しかも普段はかわいいとくれば、「何なんだ」という感想が出るのもうなずけるところでしょう。
最初にシアーハートアタックに遭遇した時、広瀬康一は判断ミスを犯して承太郎に重傷を負わせてしまいます。このくだりの康一は、たしかに感じの悪さは否めません。その後の急成長はあっても、ここだけで康一に対し否定的になった人もいるようです。
【ジョジョの奇妙な冒険】広瀬康一は成長するキャラだった
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の広瀬康一について考察してきました。康一は『ジョジョ』のあまたの登場人物の中でも、「成長度」の点で6部の徐倫と並ぶほどの高さを誇ります。ある意味、主役の仗助よりも主役らしいと言えるでしょう。普通の高校生から殺人鬼と対等に渡り合うまでに成長した彼の姿を、今一度確認してみてはいかかでしょうか。
この記事のライター
だいじろう
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