【ジョジョの奇妙な冒険】東方鳩のスタンドは強い？能力から人物像まで紹介

東方鳩は『ジョジョの奇妙な冒険』8部に登場します。東方家の長女で、スタンドの「ウォーキング・ハート」を使います。ある日、ボーイフレンドを東方家に連れてきますが、そこから東方家を窮地に陥らせる事件が起こりました。まずは、東方鳩のプロフィールから紹介します。

東方鳩は東方家の長女で24歳です。父は憲助（のりすけ）・母は花都（かあと）ですが、母の花都は東方鳩が9歳の時に逮捕されました。鳩はスタイルに自信があり、いつも全身タイツのような服を着ています。職業はファッションモデルで、雑誌の表紙を飾ることもあるほどの実力の持ち主です。フィギュアスケートの女王荒川静香と仕事で共演したことがあり、そのことをとても誇りに思っていました。しかし一般常識が欠けていて、残念なキャラでもあります。

『ジョジョの奇妙な冒険』は荒木飛呂彦（あらきひろひこ）による漫画作品です。『ジョジョの奇妙な冒険』が初めて世に出たのは1986年で、その後舞台やキャラを変えながら現在も連載が続いています。8部の「ジョジョリオン」は2011年から2021年まで連載され、『ジョジョの奇妙な冒険』の各シリーズの中で最も長く連載された作品になりました。

2011年3月11日に発生した大震災で杜王町（もりおうちょう）は地形が変化し「壁の目」という新たな土地が出現しました。杜王町に住む大学生の広瀬康穂（ひろせやすほ）は「壁の目」で地面に埋まっている青年を発見し助けます。その青年は記憶を失っており、町の名士である東方家に引き取られて東方定助（ひがしかたじょうすけ）と名付けられました。そこから、定助と康穂は定助の記憶探しを始めました。

『ジョジョの奇妙な冒険』8部の人気キャラ東方鳩は、東方家の長女です。東方定助は東方家の人間は全員スタンド使いではないかと推測していましたが、その推測は当たっていました。ここでは東方鳩のスタンドとその能力を考察し、スタンド名の元ネタも紹介します。

『ジョジョの奇妙な冒険』8部に登場する東方鳩はスタンド使いですが、東方鳩のスタンドは「ウォーキング・ハート」です。「ウォーキング・ハート」は女性の藁人形のような形をしていて、胸部にはハートマークがあります。スタンド能力で両足のかかとを硬質化させることができ、最長で4mほど伸ばすことができます。

東方鳩のスタンドは「ウォーキング・ハート」ですが、鳩は戦闘では硬質化したヒールを中世の剣であるレイピアのように伸ばして使用します。その威力は凄まじく、一瞬で人の体を紙のように貫くことができます。また、ヒールを壁に突き刺して壁を垂直に登ることも可能です。

『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくるスタンド名の元ネタは多くが洋楽に由来しますが、「ウォーキング・ハート」の元ネタは、アメリカ人画家キース・ヘリングの同名作品「ウォーキング・ハート」です。スタンドの「ウォーキング・ハート」と異なり、元ネタのほうはかわいらしい作品になっています。作者のキース・ヘリングは80年代ポップアートを代表する画家でストリートアートの先駆者でしたが、31歳でこの世を去りました。

ここまで東方鳩のスタンド能力を紹介しました。その能力を使って、鳩は『ジョジョの奇妙な冒険』8部ではどのような活躍を見せるのでしょうか。ここからは、東方鳩の性格やその活躍ぶりを探ります。

『ジョジョの奇妙な冒険』8部に登場する東方鳩は、自分のスタイルに自信を持っていますが、一般常識に欠け天然なところがあります。そのため、バカな言動には父親を呆れさせていました。また、身に着けているものはブランドものばかりで俗物ぶりも発揮しています。

東方鳩が活躍するのは、『ジョジョの奇妙な冒険』8部13巻の第54話と第55話です。鳩はボーイフレンドの田最環（だもたまき）を家族に会わせるために家に連れてきましたが、現れたのは鳩より背が低く小太りで薄毛の自称23歳でした。しかし、田最環の正体は岩人間のロカカカ密売団リーダーで、東方家の人間と空条仗世文（くうじょうじょせふみ）を殺害する目的で鳩を利用していたのでした。田最環は東方家に入ると、スタンド「ビタミンC」を用いて、次々に東方家の人間をドロドロにしていきます。

田最環は鳩に対しても「私が歩くのに邪魔だ」と言ってドロドロにしてしまいましたが、東方定助がスタンドを使い、鳩をビタミンCの射程外である玄関先まで逃がしました。そこで元の体に戻った鳩は、「ウォーキング・ハート」で硬化させたヒールで玄関扉を破り、田最環の喉を突き刺します。そしてヒールで壁をよじ登り、屋根から田最環を攻撃して脳天を貫きました。田最環が逃亡したことで、ドロドロにされた東方家の人々が次々に元の体に戻ります。また、田最環は定助が追いかけて、とどめを刺しました。

『ジョジョの奇妙な冒険』8部に登場する東方鳩は、スタイル抜群のファッションモデルですが、残念なキャラでもあります。その残念ぶりは発言からもうかがうことができます。ここでは、東方鳩の名言を紹介します。

東方鳩の1つ目の名言は、東方家がハワイ旅行を計画していたシーンでの発言です。鳩は、ハワイはアメリカということを知らず、日本の一部だと思っていました。そのため、パスポートの準備をしていなくて、家族旅行は中止となります。父親の憲助も「俺の娘がこんなにバカだとは思わなかった」と嘆いていました。

東方鳩の2つ目の名言は、フィギュアスケートの女王荒川静香と仕事をするため、家でメイクにいそしんでいる時の家族との会話です。鏡に映る自分の姿を見ながら、感想を思わず漏らしてしまいました。この発言から、鳩の自意識の高さがうかがえます。

東方鳩と東方常秀（ひがしかたじょうしゅう）とは姉と弟という関係です。常秀は東方家の次男で18歳の大学生ですが、頭に血が上りやすく鳩と喧嘩が絶えません。そのため、犬猿の仲と見られています。しかし、母親の花都が刑務所から出所してきた時は、常秀にどのような母親だったのかを説明していました。こういう様子からは姉らしく振る舞っていることが分かります。

東方鳩と『ジョジョの奇妙な冒険』8部の主人公東方定助との関係は、良くも悪くも普通の関係です。特に仲がよいということもなく、悪いということもありません。しかし田最環が本性を現した時、定助は必死に鳩を守ろうとしました。また、田最環との戦闘では息の合った連係プレイを見せています。定助は鳩を田最環のスタンドの射程外へ逃がし、鳩は田最環の脳天を貫いて定助の危機を救いました。

ここまで『ジョジョの奇妙な冒険』8部に登場する東方鳩のスタンド能力やスタンドの元ネタなどを紹介しました。それでは、その鳩を世間ではどのように見ているのでしょうか。世間の評判や人気ぶりをSNSの投稿から探ります。

『ジョジョの奇妙な冒険』8部で東方鳩はバカ担当のキャラでした。しかし最終回での憲助の退院祝いでケーキを選ぶシーンでは長女らしく振る舞っていました。最後に定助がケーキを選ぶことに同意し『ジョジョの奇妙な冒険』8部は幕を閉じますが、このシーンで鳩に対する見方が変わったファンも少なからずいます。そのことが分かる投稿です。

『ジョジョの奇妙な冒険』ではスタンドが重要な役割を果たしています。その中で、東方鳩のスタンド「ウォーキング・ハート」は、その能力が単純明快で分かりやすくてよいと好評です。また能力だけでなく「ウォーキング・ハート」の元ネタに関する考察も多く投稿されています。

東方鳩は、田最環が敵であると認識してからはためらいなく攻撃していますが、それでも好きという気持ちには逆らえなかったようです。田最環のことは真剣に好きだったので、攻撃中も辛い気持ちだったのではないかと推測されています。

ここまで『ジョジョの奇妙な冒険』8部に登場する東方鳩を様々な側面から考察しました。東方鳩は特徴的なキャラですが、出番が少なかったため、いろいろ想像できる余地が多く残されています。そこで、ここでは鳩が「姉」だったら、また「学校の先生」や「彼女」だったならどのような関係になるのか、その予想を考察します。

東方鳩が「姉」だったらどのような関係になるでしょうか。弟の常秀とはよく喧嘩をしていました。鳩はバカなキャラと見なされていますが、弟の常秀も問題の多いキャラです。それを姉としては見過ごせません。また、最終話ではしっかり姉として振る舞っています。このことから、鳩が「姉」だったら弟や妹を大切に思っている一方で、少しお節介なところもある「姉」になるでしょう。

東方鳩が「学校の先生」だったらどのような「先生」になるでしょうか。一般常識が欠如していることから、普通の科目の指導は難しいはずです。しかし、最近は学校も多様化していて、美容コースを設置している高校もあります。ファッションセンス抜群の東方鳩なら美容コースの先生として生徒の憧れの的となり、生徒とよい関係を結ぶことのできる「学校の先生」になるでしょう。

東方鳩が「彼女」だったらどのような関係になるのでしょうか。鳩のように美女でスタイル抜群の女性は男性から見て高嶺の花ですが、実際に彼氏に選んだ男性は、見た目は冴えない男でした。このことから、鳩は男性を外見だけで選んでいるのではないことが分かります。東方鳩は、彼氏の中身を見て支えることのできるよい「彼女」になるでしょう。

『ジョジョの奇妙な冒険』8部に登場する東方鳩は東方家の長女で、仕事はファッションモデルですがおバカキャラ担当です。しかし、鳩のスタンド能力「ウォーキング・ハート」は単純明快な攻撃型で相当な強さを見せました。またネーミングの元ネタに関しても話題を呼びました。『ジョジョの奇妙な冒険』8部を再読する際は、東方鳩に注目してみてください。