【ヒロアカ】林間合宿編は漫画の何巻？あらすじやエピソードまとめ

少年漫画の新しい金字塔として注目を集めているヒロアカには、ヒーローを目指す少年少女たちがヒーロー育成に重点を置いた学園で成長していく過程が描かれており、その中でも林間合宿編は雄英生とヴィラン連合が真っ向からぶつかり合ったシナリオとして話題を呼んでいます。ここでは林間合宿編が漫画の何巻でアニメの何話に公開されているのかをまとめ、ヒロアカの作品概要についてもおさらいしていきます。

林間合宿編は単行本7巻の第70話から開始しており、アニメではシーズン3の第40話から公開されています。バスを降ろされた緑谷たちはそこで待ち構えていたワイルド・ワイルド・プッシーキャッツの指示を受け、林間合宿編の舞台となる個性訓練場に向かうために魔獣の森を抜けるところから内容が始まっていきます。

ヒロアカ及び僕のヒーローアカデミアは堀越耕平によって週刊少年ジャンプに連載されている漫画作品です。師匠から力を与えられた主人公が学園生活を通して最高のヒーローになるまでの物語が描かれており、王道ながら斬新な設定と生徒たちが手堅く成長していくシナリオが面白いと話題になっています。その人気は世界規模に広がっており2022年1月時点で全世界累計発行部数6500万部を記録しています。

世界総人口約8割が超常能力・個性を持つようになった超人社会にて、個性を悪用するヴィランに対抗すべく立ち上がった存在・ヒーローが新時代の職業として脚光を浴びていました。緑谷出久はNo.1ヒーローのオールマイトのようになりたいという夢を持っていましたが、無個性だった彼にその夢はあり得ない話でした。しかし、オールマイトとの偶然の出会いとヘドロヴィランの一件が奇跡を呼ぶと、緑谷は彼から個性を受け継ぎ最高のヒーローになるための物語が始まるのでした。

ここからはヒロアカにおける林間合宿編のあらすじをまとめていきます。林間合宿が行われた経緯や襲撃のために現れたヴィランたちの目的などを一覧にして紹介していきます。なお、ここからの記述はエピソードに関するネタバレを大いに含むため漫画未読の人、アニメ未視聴の人はご注意ください。

雄英高校に夏休みが訪れると、ヒーロー科の生徒たちは林間合宿が行われることになりました。合宿場に向かうために緑谷たちはバスに乗って移動しますが、途中でバスが止まると緑谷たちはそこで強制下車され、遠くの山奥にある合宿場まで自分たちの足で来るよう試練を与えられます。

魔獣の森を抜けて合宿場までたどり着いた緑谷たちは、次の日からそれぞれの個性を強化するための特訓を開始しました。特訓のカリキュラムはプロヒーローグループのプッシーキャッツたちが予め用意しており、その特訓に緑谷たちは悲鳴を上げながらも必死にこなしていきます。林間合宿の目的は雄英生たちに自分たちの限界を超えさせることでした。

合宿にはプッシーキャッツマンダレイの親戚である洸太が同伴していました。洸太は緑谷たちと初めて会った時からヒーローのことを毛嫌いしている雰囲気を醸し出していましたが、マンダレイの話によって洸太の両親がプロヒーローだったこと、そして二年前にヴィランから市民を守った際に殉職してしまったことが明かされました。

合宿の息抜きイベントとしてクラス対抗肝試しが行われることになると、補習組の生徒を除き雄英生たちは夜中の森林で肝試しをすることになりました。先に肝試しを走ることになったA組はくじ引きによって2人1組を作り、脅かす側のB組は各ポイントで身を潜めA組たちを驚かすための準備に取り掛かりました。そうして肝試しが開始するのですが、その裏でヴィラン連合の開闢行動隊がうごめいているのでした。

どこからともなく焦げ臭い異臭がすると、荼毘の個性によって山火事が発生していることに雄英生たちは気付いていきます。マンダレイは即座に生徒たちへ避難指示を出しますが、既にヴィラン連合たちが配置についていると各地で雄英生たちが襲撃される事態に陥ってしまいます。そんな中で緑谷はたった1人でいる洸太のことを思い出し彼の元へ向かおうとしました。

洸太を見つけた緑谷でしたが、そこにも既にヴィランが1人いると2mを超える巨漢で残虐非道なヴィラン・マスキュラーが洸太を襲おうとしていました。血狂いという異名を持つマスキュラーはとても凶悪的な性格をしており、緑谷が駆け付けても容赦なく洸太を襲おうとしていたことから緑谷はたった1人でマスキュラーと交戦することになります。

緑谷はワンフォーオールを5％出力でマスキュラーに対抗しようとしましたが、マスキュラーの個性・筋肉増強のパワーが圧倒的で序盤は苦戦を強いられてしまいます。100％出力でのパンチも耐えられてしまいましたが、人を助けることがヒーローの本質であることを思い出した緑谷は限界を超えた出力を発動し渾身の一発を放ちました。その一発で緑谷は負傷してしまったものの、マスキュラーを倒し洸太を助けることに成功しました。

生徒の身の安全を確保するために宿泊所を飛び出した相澤でしたが、そこで開闢行動隊を指揮していた荼毘が堂々と待ち構えていました。2人はすぐに交戦となりますが個性を無効化する相澤の力によって一瞬で荼毘を捕らえました。そしてヴィランたちの配置や人数を白状させようとした相澤でしたが、その荼毘の正体が別ヴィランが生み出した分身であるとその場で荼毘は消えてなくなってしまいます。

分身荼毘に時間を取られた相澤の元に洸太を背負う緑谷が遭遇すると、緑谷は各地にヴィランが出没していること、生徒たちが危険な状況に晒されていることを相澤に伝えながら洸太を預けました。止める言葉も聞かずそのまま行ってしまった緑谷でしたが、相澤は決断を下すとマンダレイに頼み生徒全員に戦闘許可を言い渡すのでした。

ここからはヒロアカにおける林間合宿編の結末についてまとめていきます。荼毘率いる開闢行動隊のメンバーが各地で雄英生を襲い始め、合宿場の各地で戦闘が起こる大事件に発展していきますが、ある行動からヴィラン連合の目的も少しずつ明らかにされていき林間合宿編はクライマックスを迎えていきました。

マンダレイの個性によって全生徒に戦闘許可が伝達された頃、相澤は洸太を抱えて合宿所へ急いでいました。その途中で洸太がある思いを呟くと助けてくれた緑谷にお礼を言えていないことを悔やむ様子を涙ながらに見せました。相澤はこの騒動が終わった後にそのお礼を本人にしっかり伝えてほしいと頼み、彼を安全な場所まで無事に連れていくのでした。

森の中でB組の拳道と鉄哲は毒ガスの個性を持つマスタードと交戦していました。毒ガスを吸ってしまえば戦闘不能状態に陥っていまうのですが、2人は八百万が直前に生み出していたガスマスクを装着することで意識を保つことができました。マスタードが実銃を使うほどの激戦になりましたが、拳道が機転を利かせてチャンスを作り出し、鉄哲が重たい一撃を与えたことで2人の勝利となりました。

緑谷は障子と遭遇し爆豪たちの元へ急ぎますが、その途中で巨大な影のモンスターが木々をなぎ倒しているのを発見します。その正体を確認すると、それは常闇が個性を制御しきれずダークシャドウが暴走してしまっている状態だと判明します。圧倒的な強さに止める術がなかった緑谷たちでしたが、すぐ横でムーンフィッシュを撃破した爆豪と轟がかけつけ個性を使用したおかげでダークシャドウを鎮圧することに成功します。

緑谷たちとは違うところで麗日と蛙吹はトガヒミコと交戦していました。トガは2人の友達になりたいと言いながら刃物を振り回し、言動が一切合っていない狂人ぷりを披露していました。戦いの末にトガは麗日の血液を手に入れることに成功しすぐに撤退しようとしましたが、その直前に緑谷のことを見つけると彼に一目惚れするのでした。

緑谷たちの元にコンプレスが現れると、彼の個性・縮小によって爆豪が捕まってしまいました。ヴィラン連合の目的は最初から爆豪を捕らえることで、そのまま逃走を図ろうとするコンプレスを緑谷や轟は足止めしようとしました。しかし、ヴィラン連合のメンバーが合流してしまうと彼らに阻まれてしまい、結果的に爆豪が連れ去られてしまい目的を阻止できなかった緑谷たちは敗北してしまうのでした。

林間合宿編はヴィラン側が爆豪捕獲を目的にして動いた計画犯罪が展開されていましたが、この一件を受けて雄英側では校内のどこかにヴィラン連合と繋がっている内通者が存在していることが浮き彫りになりました。ここではヒロアカにおける林間合宿編で内通者が浮き彫りになった経緯とその候補、実際の張本人についてもまとめていきます。

林間合宿が行われる前まで、雄英高校ではヴィラン連合の襲撃に何度かあっていました。その過ちを繰り返さないためにも雄英側は林間合宿を行う際に最大限の警戒と注意を払っていました。オールマイトを林間合宿に同伴させなかったのも目立ってしまうことを恐れたからです。しかし、そこまでしたにもかかわらずヴィラン連合に襲撃されてしまったため内通者がいる可能性が浮上したのです。

ヒロアカ作中でプレゼント・マイクのセリフによって内通者の存在がほのめかされると、これを受けて読者やアニメファンの間で内通者に関する考察や議論がネット上で展開されるようになりました。ここでは内通者として怪しまれていた7人を紹介していきます。

1年A組の上鳴は、ステインが連続殺人事件を起こした時に彼の思想に対して「かっこよくね？」と発言していました。このことからヴィラン側に属する思想を持っている可能性があると指摘されましたが、率直な感想に過ぎなかったという反論もあり内通者候補の中ではあまり推されませんでした。

No.2ヒーローとして活躍しているホークスですが、エンデヴァー対ハイエンドの戦いが起きたその晩に荼毘と密会するシーンが描かれていました。それまでにもヒーロー側に対して後ろめたい様子を内に秘めている描写もされており濃厚かと思われましたが、ホークスは公安から命令を受けた二重スパイであることが後に判明しました。

葉隠は個性・透過によってクラスの誰にも顔や素性を明かしたことがありません。普段の明るくやんちゃな性格からヴィラン側ではないと思われていましたが、その言動が意図的なものである可能性が指摘され内通者説が唱えられるようになりました。

切島は林間合宿でヴィラン連合が出没した時、宿泊所で補習を行っていたため直接的な被害を受けていませんでした。その後、みんなが反対するのを押し切って爆豪救出に緑谷を誘っていたため、この行動がヴィラン連合による指示だと考えられるようになりました。しかし、この行動は切島が持つ中学校の頃のトラウマが関係していたことが明らかにされています。

青山が緑谷の前で岩に個性を発動すると、ネビルレーザーを利用して『おとなしいやつほど気をつけろ』という言葉をフランス語で記していました。この行動は青山が緑谷を落ち着かせようとして取った奇行と思われていましたが、おとなしいやつと言ってすぐに思い当たる人物が口田であり、一部の人から口田の内通者説が唱えられるようになりました。

USJ襲撃事件の時、蛙吹は自らの個性が存分に発揮できる水難エリアに飛ばされていました。このエリアに飛ばされたことが意図的なものだったらという仮定から、蛙吹の内通者説が唱えられるようになりました。しかし、爆豪救出作戦の時には仲間が傷つくところを見たくないために強く反対していたため、可能性が低いと見られています。

内通者が生徒とは限らないと考える人からは、1年B組の担任教師であるブラドキングが内通者ではないかと言われていました。林間合宿の情報は生徒には明かされず引率の教師にのみ伝達されていたという事実があったことから可能性が指摘されました。

ヒロアカ336話が公開されると、そこで内通者の正体が青山であることが判明しました。緑谷を1人だけ誘い出した青山は、そこで緑谷に対してオールフォーワンの指示通りに動いていたこと、USJ襲撃事件や林間合宿の時にヴィランを手引きしたのが自分であることを自白したのです。

これまで林間合宿編が描かれている巻数やアニメの話数、その内容やヴィランの目的などについてまとめてきましたが、このシナリオに対してヒロアカファンからはどんな感想が寄せられているのでしょうか？ここでは林間合宿編に対する世間での評判や人気について、実際にあるコメントを参照しながら原作、アニメファンたちの声を明らかにしていきます。

ヒロアカの林間合宿編を漫画で読んだ、またはアニメで見たという人たちから面白い、衝撃の展開に震えた、などといったコメントが多く寄せられていました。緑谷たちが新しい特訓を行い次のステップに進もうとする描写や、ヴィラン連合が明確な目的を持って計画を実行していたことが多くのファンの印象に残っているようです。

林間合宿編では緑谷や轟、爆豪といった成績優秀者以外のキャラクターの活躍が多く描かれており、その描写が印象に残っている人も多いようです。今でこそヒロアカ人気投票で様々なキャラクターに票がばらつくようになっていますが、そのきっかけ作りになったのが林間合宿編と言えるかもしれません。

一部のファンからはヴィラン側のことを気に入ったという感想が寄せられていました。林間合宿編では後のキーキャラクターとなる荼毘が本格的に動き出していたり、爆豪の拉致という目的のために様々なヴィランが登場しており彼らの存在が印象に残ったという人も少なくないでしょう。

漫画7巻、アニメ40話から開幕となったヒロアカの林間合宿編は、元々雄英生たちが個性の限界を超えるために行われた特訓でしたが、ヴィランたちの襲撃によってその計画が潰されてしまった物語でした。このシナリオに興味を持ったという人はぜひヒロアカの原作、もしくはアニメを視聴してみてはいかがでしょうか。