【ヒロアカ】脳無(ハイエンド)はヴィランの切り札！正体や種類を徹底解説

僕のヒーローアカデミア（ヒロアカ）に登場する脳無が、ヒーローの敵であるヴィランの切り札のようだと話題になっています。まずは、ヒロアカに登場する脳無とは一体何なのかを解説しつつ、ヒロアカの概要やあらすじを紹介します。

ヒロアカに登場する「脳無」とは、脳のような器官が剥き出しになっていて、上半身が裸で、常に裸足というキャラクターです。かなり高い身体能力を持っていて、その力はヒーロー達を圧倒するほどの強さですが、コミュニケーションはほとんど取ることができず、命令に従うだけの存在となっています。

「僕のヒーローアカデミア（ヒロアカ）」は、週刊少年ジャンプで2014年から連載されている漫画作品です。作者は堀越耕平さんで、コミックは累計発行部数6500万部を超える大ヒット作品となっています。現在までにアニメ化や舞台化、アプリゲーム化と、多数のメディアミックスが行われています。

全世界の8割が「個性」を持つ現代で、主人公の緑谷出久（みどりやいずく）は「無個性」の子供として生まれました。個性を悪用する「ヴィラン」と戦う「ヒーロー」を目指した出久は、ある日「平和の象徴・オールマイト」と出会います。そしてオールマイトから個性「ワン・フォー・オール」を譲渡され、ヒーローの卵が揃う雄英高校へ通うことになります。そこで出会った仲間達と、最強のヒーローを目指して成長していく物語です。

ここからはヒロアカに登場する「脳無」の正体は一体何なのかについて、詳しく説明していきます。また、脳無をどうやって作るのかや、脳無に存在する「上位・下位」といった区別方法についても解説していきます。

ヒロアカに登場する「脳無」の正体は、ヴィランのボス的存在である「オールフォーワン」と、その協力者「ドクター」によって作られた『改造人間』だと言われています。肉体を改造されているため、人間のような知能はほとんど無く、ただ命令に従うだけの存在になっています。また、オールフォーワンに取り込まれた個性をドクターが複製して埋め込んでいるため、多数の個性を併せ持っています。

「脳無」はオールフォーワンによって、複数の個性を入れられています。強引に個性を入れると、普通の人間では扱い切れなくなってしまうため、ドクターによるDNAの操作や薬物注入によって肉体を改造されています。この改造を行うため、多くの脳無は死体を基に作られていました。そのため、元々生きていた時に持っていた個性をそのまま引き継いでいる脳無も確認されています。

「脳無」には個性をいくつ所有しているかや、強い肉体を持っているかなどによって「下位・中位・上位・ハイエンド（最上位）」という区別がされています。現在までに確認されているハイエンドの脳無は6体存在しますが、下位の脳無であっても2つ以上の個性を持つことが多い為、ヒーローであっても苦戦を強いられています。

現在ヒロアカではオールフォーワンもドクターも拘束されているため、これ以上脳無を作り出すことは難しいと推測されています。しかし、今までに登場した脳無が全てだったのかは分かっておらず、もしかするとハイエンド以上の強さを持つ脳無がヴィランの切り札として残されているのでは？とファンの中では話題になっていました。

ここまで脳無の正体や作成方法について紹介してきました。ここからはヒロアカに登場した「脳無」について、その種類や強さ、持っていた個性などを詳しく解説します。まずは下位～上位に当たる8種類の脳無について解説します。

最初に紹介するのは、ヒロアカで初めて脳無が登場した「USJ襲撃時の脳無」です。原作では2巻に収録されているエピソードですが、この脳無はオールマイトに対抗するために作られた脳無でした。逞しい肉体はオールマイトに匹敵する程で、「ショック吸収」と「超再生」という2つの個性を併せ持っています。この時、脳無は死柄木の命令のみに従う様子が描かれており、最後はオールマイトに吹き飛ばされました。しかし、機能停止までには至らず、その後到着した警察に身柄を拘束されています。

続いて紹介するのは、保須市に放たれた脳無3体のうちの1体でもある「顔がない脳無」です。顔のほとんどが脳みそで覆われており、持っていた個性やその個数は不明ですが、多くのプロヒーローが戦いに挑んでも倒せないほどの強さを持っていました。最後は応援に来たエンデヴァーによって脳みそを焼かれ死亡しています。

続いて紹介するのは、保須市に放たれた脳無の残りの2体のうちの1体でもある「四つの目が特徴的な脳無」です。同時に放たれた他の2体よりも身体が小さく、ヒーローの攻撃を吸収・放出するという個性を持っています。グラントリノとエンデヴァーが協力して戦いましたが、最後はグラントリノの一撃で倒されました。

続いて紹介するのは、保須市に放たれた3体の脳無の最後の1体である「白い肌に翼がある脳無」です。この脳無は他2体と同様にエンデヴァーと交戦し重傷を負いましたが、トドメを刺す前に逃げてしまいました。その後、付近で飯田・轟と共にステインと交戦していたデクを見つけ連れ去ろうとしますが、ステインが脳みそにトドメを刺し死亡しています。この脳無はドクターの孫ではないか？とファンの中で考察されていました。

続いて紹介するのは、「ドリルのような武器をだす脳無」です。林間合宿でヴィランの襲撃に合った際、八百万（やおよろず）と泡瀬（あわせ）の前に出現しました。この脳無はヴィラン連合の1人、荼毘（だび）の指示で動くように作られていて、荼毘からの指示により、戦わずに撤退しています。そのため、どのような個性を持っていたかは明らかになっていません。

続いて紹介するのは、「工場に保管されていた量産型の脳無」です。ヴィラン連合が脳無作成のために使っていたとされる工場のため、多数の脳無が保管されていました。保管されていた脳無の肌の色や身体の大きさ、持っている個性は様々でしたが、この工場には下位～上位に当たる脳無が保管されていたと推測されています。オールマイトを倒すため、オールフォーワンが脳無を放とうとしますが、駆け付けたエンデヴァーによって制圧されています。

続いて紹介するのは「ジョンちゃん」という名前の付いた脳無です。ドクターによって生み出された個体で、「ワープ」の個性を持っています。ジョンちゃんは上半身のみしか存在せず、下半身はコードで繋がれていて、脳無の中でも一際不気味な見た目となっています。ドクターが頭部のスイッチを回すことでワープの個性を使用することができ、ヴィラン連合の脱走に使われました。

最後に紹介するのはジョンちゃんと同様に小型の脳無である「モカ」という名前がついた脳無です。ヴィラン連合の1人「トゥワイス」と同じ「二倍」という個性を持っていることが確認されています。研究所にドクターと共にいましたが、プロヒーローのミルコに蹴り飛ばされたことにより死亡しました。しかし、ミルコからドクターを守ろうとするシーンもあり、人間的な思考をほとんど持たない脳無の中では珍しい種類の脳無となっていました。

ここからは「最上位（ハイエンド）」と呼ばれる種類の脳無について紹介していきます。現在までに確認されているハイエンドの脳無は6体存在します。その全ての個体がいくつもの個性を併せ持っていて、プロヒーローを苦しめています。一体どんな個性を持っているのかや、身体的な特徴についても詳しく紹介します。

最初に紹介するハイエンド脳無は「フード」です。フードを被ったような見た目が特徴的な脳無で、持っていた個性は「超再生」「筋肉増強」「腕の変形」など複数の種類がありました。九州を訪れていたエンデヴァーとホークスを襲いましたが、最後はエンデヴァーの攻撃によって死亡しています。意思疎通も可能な個体であったため、エンデヴァーに対して執着を見せていました。これは、元々が格闘技のファイターの遺体が基になっていたためではないかと考えられています。

続いて紹介するハイエンド脳無は「ウーマン」です。その名の通り、女性のような体つきをしていて、髪が長く、腕にヒレのような器官を持っています。「液体化」「炸裂」といった種類の個性を使っていて、この2つの個性を組み合わせた攻撃を繰り出すなど、プロヒーローも驚くような戦い方を見せました。

続いて紹介するハイエンド脳無は「ロボット」です。通常の脳無は弱点である脳みそがむき出しの状態ですが、このロボットはヘルメットのようなもので頭部を守っていました。ハイエンド脳無の中では遠距離からの戦闘を得意としていて、目からレーザーのようなものを放出する姿が描かれています。また、「テレキネシス」のような個性を使い、遠くからでも相手を捻じ切ることができます。

続いて紹介するハイエンド脳無は「ゾウ」です。その名の通り、ゾウのように鼻が長く伸びています。ハイエンド脳無の中でもパワー型と推測されており、発達した筋肉により腕を巨大化させることもできます。その背中には突起物が付いており、そこから蒸気を吹き出す技を使って戦闘に参加していました。

続いて紹介するハイエンド脳無は「アバラ」です。アバラ、つまり肋骨が露出していて、頭が伸びている不気味な見た目の脳無となっています。頭を膨らませたり、伸び縮みさせたりと変幻自在に操り、鞭のような使い方で攻撃してきます。このアバラというハイエンド脳無は、猟奇殺人者の遺体がベースになっている個体だと判明しています。

最後に紹介するハイエンド脳無は「おでぶ」です。ボールの様に丸い外見をしていて、身体を膨張させて戦います。ロボットと同様に脳がヘルメットのようなもので覆われています。身体を大きく膨らませたり、体の表面にいくつもの口を増やす個性を持っています。下半身にはジェットエンジンのようなものが付けられており、大きな体に見合わないほどの俊敏性を持っていました。

ヒロアカに登場する「黒霧」は、実は脳無ではないか？と話題になっています。黒霧と言えば、ヴィラン連合の1人であり、リーダーの死柄木の右腕のような存在です。ヒーロー達から逃げるために黒霧の「ワープ」の個性が使われることも多く、重要人物の1人となっています。ここからは黒霧が脳無だと思われている理由や、その正体について考察していきます。

「黒霧」とは、ヴィラン連合の中でも幹部のような立場にいる人物です。その名の通り、黒い霧のような体付きをしていて、黄色い目と首回りに付けているガードのようなものが特徴的です。「ワープゲート」という個性を持っていて、人を瞬間移動させることができるため、ヴィラン連合の逃亡時に活躍しています。紳士的な振る舞いを見せる一方で、荒々しい言葉遣いをすることもあり、謎に包まれた人物となっています。

黒霧の持つ個性は「ワープゲート」という複数の人を瞬間移動させることができるものです。黒い霧で作ったゲートを複数出現させたり、相手の攻撃をゲートで吸収したりと、攻撃にも転用できる便利な能力となっています。一見無敵のような個性ですが、黒霧の霧の奥にある身体には直接攻撃することができ、出現させるゲートも物理的に干渉できることが分かっているため、弱点も少なからず存在していました。

黒霧は作中で警察に確保され、個性の「ベース因子」を分析されています。その際、黒霧は特殊な脳無であることが判明しています。しかし、脳無の特徴である「脳みそがむき出し」「コミュニケーションが取れない」などの特徴が全く見られませんでした。黒霧本人が人格を破壊されているのにも関わらず、知性を維持し、自身の考えによって行動しているなど、その特殊性が明らかになっています。

黒霧は「白雲朧」という人物の遺体をベースに作られた脳無だと判明しています。白雲は、イレーザーヘッドやプレゼントマイクの同級生でしたが、学生時代に大型ヴィランの襲撃により亡くなっています。火葬される前にドクターによって遺体をすり替えられたのではないかと推測されています。白雲の個性は「雲（クラウド）」でしたが、脳無として改造される時に複数の個性を入れられたことで「ワープゲート」の個性へと変わっていったのではないかと考えられています。

ヒロアカのファンの中では脳無がかっこいいという意見が多く見られました。人とは異なる見た目をしていて、戦い方も常人離れしたものとなっており、その強さに惹かれるファンが多かったです。

こちらは、脳無がどうしてヴィランの切り札と呼ばれるのかを考察しているファンの声です。個性を複数持つ脳無と、歴代のワンフォアオール継承者の能力を同時に使えるようになったデクに、何らかの共通点があるのでは？と話題になっていました。その辺りの謎も今後の大きな注目ポイントの1つになっています。

こちらは脳無の見た目がかっこいいという意見です。脳無は脳みそが剥き出しの個体が多く、その見た目に惹かれるファンも多くいました。また、超再生など、キズやダメージを回復する能力を持っていることが多いため、その強さにも注目が集まっています。

この記事では「脳無」の正体や作成方法、作中に登場する脳無の強さや個性について詳しく解説してきました。脳無を作っていたとされるオールフォーワンやドクターは拘束されており、新たな脳無を作ることは難しくなっています。しかし、「黒霧」のように自立した特殊な脳無が他にも隠されている可能性もあり、今後の展開に注目が集まっています。