【ゴールデンカムイ】金塊は物語の軸になる存在!隠し場所や行方を徹底考察
『ゴールデンカムイ』は、登場人物達がそれぞれの目的から金塊を求める物語であり、中盤以降はアイヌと金塊の真意などが明らかになっていきます。そんな『ゴールデンカムイ』の金塊について、暗号から導き出された隠し場所や最終的な行方などをまとめました。
目次
【ゴールデンカムイ】とは?
『ゴールデンカムイ』の金塊の行方や暗号の示す隠し場所などを見ていく前に、まずは『ゴールデンカムイ』の作者や作品概要などの情報を紹介します。
ゴールデンカムイの作者
『ゴールデンカムイ』の作者である野田サトルは、北海道広島市出身の漫画家です。2003年の読切作品から漫画家としてデビューし、2011年から2012年にかけて『週刊ヤングジャンプ』で『スピナマラダ!』を連載していました。それから同誌で2014年から『ゴールデンカムイ』の連載を開始しました。
ゴールデンカムイの概要
『ゴールデンカムイ』はヤングジャンプ・コミックスから単行本全31巻が刊行されている漫画です。明治末期の北海道を舞台として、アイヌの金塊を巡る戦いとアイヌ文化を含めた狩猟によるサバイバルが繰り広げられます。濃いキャラクター達の描写や程よいギャグとシリアスが好評となり、2018年からアニメ化が開始されています。
ゴールデンカムイのあらすじ
杉元佐一は、幼馴染の治療費を手に入れるために北海道で砂金を採ろうとしていましたが、現地で知り合った男から北海道にはアイヌが秘蔵する金塊があるという噂を聞きます。その直後に、金塊に関わった父親を持つアイヌの少女・アシㇼパと出会い、噂が事実であると杉元は知ります。そして、利害の一致から杉元とアシリパは金塊を探すため、ヒントとなる暗号探しの旅を始めました。
【ゴールデンカムイ】金塊は物語の軸になる存在!値段は?
『ゴールデンカムイ』でアイヌが埋蔵した金塊は多くのキャラクターの目的となっている物で、ストーリーが進むにつれて集められた目的などが明らかになっていきました。そんな『ゴールデンカムイ』の金塊の概要を紹介します。
金塊が集められた目的や理由
『ゴールデンカムイ』の金塊が集められた理由は、当時の北海道で砂金が大量に取れることから、人々は過剰に発掘していまい、自然環境に影響を及ぼしていたからでした。アイヌでは自然と共に生きる文化があることから、この状況を良しとせず、砂金の収集を止めた上で集めた砂金をいつか使うための軍資金として埋蔵しました。それが作中における金塊と呼ばれる物です。
金塊の場所がわからなくなった理由
『ゴールデンカムイ』の金塊は本来ならアイヌの中で管理されるはずでしたが、ある年に当時の埋蔵場所を知る7人が、後にのっぺら坊と言われる人物によって集められます。そして、のっぺら坊によって7人は殺害され、金塊は奪われて別の場所に隠されてしまったのです。これが作中における金塊事件と呼ばれるもので、ストーリーが進む中でのっぺら坊はアシㇼパの父親であるウイルクと判明します。
しかし、実際の事件の真相としてはウイルクが隠し場所を移動したのは事実ですが、7人のアイヌは殺しておらず、仲間割れによって殺し合うことになったのです。その原因を作ったのは鶴見中尉であり、その頃から金塊を狙っていた鶴見中尉から新たな隠し場所を知られないために、ウイルクは顔の皮を剥いでのっぺら坊になる道を選びました。
金塊の値段や量
『ゴールデンカムイ』の作中で実際に金塊が見つかった時は、一部が土地の権利書に変わっていましたが、残りの金塊だけでも2万貫もありました。金は1貫で3.75kgあることから、2万貫だと7万5000kg(7.5t)になります。この量を現代の値段で考えると、2020年時点での金の価値は1gが8,000円台になるため、2万貫だと600億円以上の価値があることになります。
金塊に関する作者のコメント
『ゴールデンカムイ』の金塊やそれに関わる事件について、作者の野田サトルは連載当初からイメージは固まっており、終盤になる前には結末や真相は決まっていたというコメントを残しています。アイヌや北海道文化について取材協力を得ながら制作されている作品であるため、金塊周りの設定は初期から大きな変更はなかったと考えられます。
【ゴールデンカムイ】金塊の隠し場所や行方はどこ?
『ゴールデンカムイ』では、金塊の隠し場所を示す暗号を求める旅や戦いが繰り広げられてきましたが、暗号を解くためには重要なヒントが必要になります。そんな金塊の隠し場所や行方について紹介します。
金塊の場所は刺青人皮が示している?
『ゴールデンカムイ』の金塊の隠し場所は、のっぺら坊によって網走監獄に収容されていた、24人の囚人達の背中に刺青として彫られていました。杉元達はそんな囚人を探して、刺青の暗号を模写するか、死亡してしまった場合は人皮を剥ぎ取っていきます。そんな刺青人皮が全て揃った時に、金塊の隠し場所がわかると考えられていたことから、刺青人皮の争奪戦が始まっていきます。
刺青人皮の暗号がわからなくても金塊の場所はわかる?
『ゴールデンカムイ』の刺青人皮に示された暗号は、普通に見るだけでは解読できないものでした。一方で、刺青は24人の囚人に彫られていたものの、全てが揃わなくてもある程度の枚数があれば、暗号の解き方と合わせて導き出せることが判明します。
アシㇼパが思い出した金塊の鍵
『ゴールデンカムイ』の金塊の隠し場所を示す刺青の暗号を解くヒントは、のっぺら坊であるウイルクがアシㇼパに伝えていました。しかし、アシㇼパは父親を失ったショックからその記憶を無意識のうちに消しており、作中でもすぐには思い出せませんでした。そんな中、網走監獄でのっぺら坊が死亡した後に、アシㇼパはウイルクから「ホロケウオㇱコニ」というアイヌ名を教えられたことを思い出します。
金塊の隠し場所は五稜郭?
『ゴールデンカムイ』の金塊の隠し場所は、刺青人皮が集まってアシㇼパがヒントを思い出したことから、暗号の謎が解けて星の形が浮かび上がってきます。そのヒントから北海道にある星形の場所といえば、江戸時代末期に築造された五稜郭しかないとわかりました。そして、土方一味であった門倉が持っていた24枚目の刺青から五稜郭内にある馬用の井戸が隠し場所であると判明しました。
【ゴールデンカムイ】金塊を探す人たちの目的
『ゴールデンカムイ』で金塊争奪戦に参加する3つの陣営は、それぞれの目的から金塊あるいはアイヌが金塊を遺した真意を求めていました。そんな『ゴールデンカムイ』における金塊を求める目的を紹介します。
金塊を求める杉元一行の最初の目的
『ゴールデンカムイ』の杉元佐一が中心となる杉元一行が金塊を求めるに目的は、陣営内でもそれぞれ異なっていますが、お互いに目的達成のために協力していきます。杉元は同郷の幼馴染でかつての想い人であった梅子の眼病を治す手術代のため、アシㇼパは金塊事件で殺されたとされる父親の真相を知るために冒険を始め、そこへ純粋にお金を求める白石由竹が加わっています。
しかし、金塊の隠し場所やアイヌの歴史を追っていく中で、アシㇼパが金塊に大きく関わる人物であることが明らかになり、杉元の目的にはアシㇼパを無事に守り切ること追加されていきます。
ヴァシリと房太郎が加わった杉元一行の目的
『ゴールデンカムイ』の杉元一行に、ロシア出身の狙撃手であるヴァシリと刺青囚人の海賊房太郎が加わった時には、ウイルクがのっぺら坊であると明らかになるなど新たな事実がわかったことで、杉元やアシㇼパの目的は少し変化していきます。杉元はアシㇼパを守る思いが強くなり、金塊争奪戦に関わる必要が無くなるように、アシㇼパはアイヌの未来のために金塊を求めていきます。
金塊を求める第七師団の目的
『ゴールデンカムイ』の鶴見中尉率いる第七師団が金塊を求める目的は、日露戦争終わりで居場所を失った軍人や戦争で家族を失った者のために、北海道に軍事政権を成立させるためでした。戦争後の第七師団の軍人達は戦果を挙げたものの、上層部から冷遇されており、その状況を打破しようと金塊を軍資金にしようと鶴見中尉は考えたのです。
ただ、物語が進む中で鶴見中尉も金塊事件に関りがあると明らかになり、ウイルク達アイヌが関わったことで、潜入先にいた妻と娘を失った過去も判明しました。そこから鶴見中尉の真の目的がどこにあるのか第七師団内でも疑われてしまいます。
金塊を求める土方一味の目的
『ゴールデンカムイ』の土方歳三率いる土方一味の目的は、北海道を独立させて国として成立させることでした。日本と北海道の間にある北海道を独立させれば、当時の危険な関係にある日本とロシアの中立国として役割を果たし、それが結果的に日本を守ることになると、土方は考えていたのです。老いてもなお国のために戦う土方でしたが、一方でその裏にはかつてアイヌに助けられた恩義もありました。
【ゴールデンカムイ】金塊争奪戦の結末は?最終回を紹介
『ゴールデンカムイ』は2022年4月に最終回が連載され、金塊の行方についても結末が描かれました。そんな『ゴールデンカムイ』の最終回について中心となる人物のその後を紹介します。
ゴールデンカムイの最終回のあらすじ
五稜郭から函館駅の列車での戦いから半年後、鶴見中尉と共に列車ごと海に落ちたと思われた杉元佐一は生きており、アシㇼパや白石由竹と一緒に東京を訪れていました。そこで杉元は梅子に金塊の一部を渡して目的を達成し、アシㇼパも権利書が良い方向で使われるように交渉できたなど、各キャラのその後が描かれていきました。
鶴見中尉は死亡した?
『ゴールデンカムイ』の最終回の直前で、権利書を取り合いながら列車から海に落ちた杉元はその後が描かれましたが、週刊連載時には鶴見中尉のその後は描かれませんでした。そのことから鶴見中尉は死亡したものと思われていましたが、単行本31巻には加筆されたシーンがあり、太平洋戦争後の描写で鶴見中尉らしき人物が追加で描かれています。そのため、鶴見中尉も生き残って後の世でも暗躍した可能性が出てきました。
杉元とアシㇼパのその後は?
『ゴールデンカムイ』の杉元が東京で目的を達成した後、次のどうするか考えた末にアシㇼパと共に北海道で暮らす道を選びました。既に故郷を失った杉元でしたが、北海道を冒険する中でアシㇼパやその土地が杉元の新しい故郷となったのです。その後、3年後も杉元とアシㇼパが仲良く暮らす様子が描かれますが、そこに一通の手紙が送られてきます。その手紙に入っていたコインを見て、2人は白石が金塊を持ち去って国を作ったことを知ります。
【ゴールデンカムイ】金塊に対する世間での評判や人気
ここでは『ゴールデンカムイ』の金塊について世間での評判や人気を紹介します。作中ではアイヌの狩猟シーンやギャグ描写が注目されがちですが、金塊についても謎が明かされていく度に注目度が高くなっていきました。
『ゴールデンカムイ』の序盤から中盤にかけては、金塊が本当にあるか怪しむ声もありました。金塊事件も含めて不明な点が多く、アイヌの謎は解けても金塊はあくまで噂話であると考えている人もいたようです。
『ゴールデンカムイ』の金塊の隠し場所が五稜郭であるとわかった際には、納得の声が上がっていました。終盤にかけて暗号のヒントが集まっていく中、五稜郭が隠し場所に選ばれたのは、北海道の代表的な場所であることや土方と関り深い土地であることなど、様々な要素で盛り上がったようです。
『ゴールデンカムイ』の金塊の行方について、白石が持ち去ったことは『ゴールデンカムイ』としては最高の終わり方だったという評価が多数出ていました。白石ならやってもおかしくない行動でありつつも、新たな金塊争奪を起こさせないことになるので、アシㇼパ達アイヌにとっては良い使い道だったと感じる人が多いようです。
【ゴールデンカムイ】金塊はアイヌの物語の軸になる存在だった
『ゴールデンカムイ』の金塊は物語の軸となる物で、序盤は刺青囚人が暗号を彫られていることしかわかりませんでしたが、物語が進む中でアシㇼパがウイルクから託されたヒントが必要であると明らかになりました。その結果、金塊の隠し場所は五稜郭であると判明し、最終的な金塊の行方は一部が土地の権利書、残りは白石由竹が持ち去るという結末になっています。金塊の動向に注目して作品を読み返してみましょう。
この記事のライター
十文字猛
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