【銀魂】陸奥とは！声優や名言なども！坂本辰馬との関係は？

陸奥の声優や名言を見ていく前に、まずは陸奥の基本的な情報を紹介していきます。銀魂のOPとEDで見慣れているかもしれませんが、改めて陸奥の性格などを見ていきましょう。

陸奥は7月7日生まれの身長158センチ、体重44キロの女性です。株式会社快援隊商事に所属しており、社長の坂本辰馬の副官かつ快臨丸の副艦長を務めています。常にポーカーフェイスを崩さす、坂本辰馬の奔放さを窘めるクールさを持ちながら隊の運営も行っています。また、毒舌家な一面もあり、そのことからカミソリ副官と呼ばれていますが、隊の中では坂本辰馬以上に支持され、実質的には艦長のように扱われることもあります。

そんな陸奥は「銀魂」内では坂本辰馬と共に登場することが多いキャラなので、基本的には本編の出番が坂本辰馬同様に少なくなっています。しかし、キャラとしての人気についても出番の数と比べて坂本辰馬同様に高いものです。また、アニメ「銀魂」のOPやEDのほとんどに登場しており、本編の出番以上に見かける機会はあるキャラです。

陸奥の外見的な特徴としてはロングヘアで編み笠を被っており、紫の道中合羽を羽織っています。仕事として快援隊で組織をまとめるだけでなく、商談することもありますが、この格好は一度も崩していません。

陸奥はクールで性格は真面目ではありますが、身内に対しては優しさを見せたり、対応がイケメンであったりすることからかっこいい女性キャラクターとして人気です。作中でも快援隊の一部から「陸奥様」と呼ばれることもあり、それはこの性格面や行動から来ているものです。

陸奥は登場した時点では謎多きキャラであり、坂本辰馬の副官であること以外の情報がありませんでした。それから登場するエピソードごとに正体や過去が語られたので、その二つについて紹介していきます。

陸奥は戦闘時に並外れた動きを見せていましたが、その正体は神楽や神威たちと同じ「夜兎」の血族でした。陸奥が編み笠を被っているのは夜兎が苦手とする日光を防ぐためだったのです。両親についてはどちらかが夜兎であることは間違いありませんが、純血であるかどうかまでは明かされていないため、あくまで夜兎の血を引いている人物であることだけがわかっています。

夜兎とは「銀魂」の世界における宇宙三大傭兵部族の一つで、見た目は地球人とは変わらないものの並外れた怪力と回復力の早さを持っています。一方で、日光を苦手としているため、日中は陽が当たらないように日傘などを付けていなければいけません。作中では星海坊主や鳳仙といった宇宙で知られるような実力者や神威が率いる宙海賊春雨第七師団の団員が夜兎で構成されています。

陸奥は坂本辰馬と出会う前の14歳の時に、宇宙海賊である「千鳥」の第二師団副団長をアルバイト感覚でやっていました。陸奥の父親は千鳥の総督で、無理やり副団長に付かされており、本人が想像する少しズレた普通の女の子として過ごしたいと思っていました。この頃は「金剛石姫」の異名で呼ばれており、孤高の存在でした。

クールな印象の陸奥ですが、副団長であった時代には少しお転婆な部分もありました。そして、そのエピソード内では嘔吐するシーンも描かれています。「銀魂」内では神楽がゲロインと称されることがありますが、そこに続くゲロインキャラとなっています。ただ、これは過去の陸奥であることから、時系列的には陸奥の方が先にゲロインであったともいえます。

陸奥と切っても切れない関係であるのが坂本辰馬です。基本的には一緒に行動していますが、その関係になるのは過去の出会いが大きく影響しています。

株式会社快援隊商事の社長かつ「快臨丸」の艦長。そして、過去には坂田銀時・桂小太郎・高杉晋助と合わせて攘夷四天王と呼ばれた人物。基本的に能天気な性格でポジティブ思考ですが、楽観的過ぎて仲間内からは頭が空っぽだと思われることがあります。また、艦長でありながらも船酔いする体質です。その他にも女性好きでよく声をかけるなど駄目な部分が目立ちます。

しかし、その楽観的な部分は心の広さでもあり、それによって救われた者も多くいます。基本的には平和的に物事を解決するようにしており、相手の本質を見抜いたり、上手く交渉を進めたりすることを得意とし、商売の才能はサギ師と呼ばれることもあります。戦闘力は攘夷時代は坂田銀時から評価されるほど強さも持ちましたが、攘夷戦争後の出来事から利き腕を負傷し、以降は拳銃を使用しています。

陸奥と坂本辰馬の出会いは陸奥が千鳥の副団長だった時、奴隷船の見回りをしていると、牢獄の中で一際目立つ男を見つけます。その男こそが坂本辰馬であり、囚われの身でありながらも奴隷船を自分が買い付けると言い出しました。最初は陸奥も大ぼら吹きと思っていましたが、坂本辰馬は陸奥が海賊の副団長という立場に迷っていることを見抜いたり、日に日に奴隷として捕らわれていた人々まとめ上げたりするところを見て、興味を惹かれます。

そして、坂本辰馬が陸奥に商いの何たるかを教えてことで、陸奥は大きな決心をします。その後、奴隷たちは坂本辰馬の指揮の元、反乱を起こして奴隷船を乗っ取ることに成功します。そんな坂本辰馬の隣にいたのは陸奥であり、以降は株式会社快援隊商事を立ち上げて坂本辰馬は社長、陸奥は副官として本当の商いをしながら宇宙を旅していきます。

幼少期から坂本辰馬と共に行動してきた陸奥は、坂本辰馬の行動を理解しており、反対に坂本辰馬も出会った時から陸奥の本心を見抜いています。このことから陸奥は坂本辰馬の生き方に反することはしないと言っており、お互いに良き理解者となっているのです。しかし、普段の自由奔放な坂本辰馬に対しては命を脅かすレベルの攻撃をしています。これが本気で窘めるためか、信頼の裏返しなのかはわかりません。

「銀魂」のキャラは歴史上の人物をモデルとしていることが多いですが、陸奥は陸奥宗光がモデルである可能性が高いと言われています。では、陸奥宗光とはどんな人物なのでしょうか？

陸奥宗光は紀州藩士の伊達宗広の六男として生まれ、国学者であった伊達宗広の影響から尊王攘夷思想を持つようになります。14の時に一度は安井息軒に師事するも自らの不祥事から破門となり、以降は水本成美に師事しました。その中で坂本龍馬や桂小五郎といった志士たちと出会います。その後、坂本龍馬の海援隊に加わって行動を共にしながらお互いを評価する存在となっていきました。

しかし、1867年に近江屋事件によって龍馬が暗殺されてしまい、陸奥宗光は海援隊を率いて暗殺の首謀者が滞在する場所を襲撃する天満屋事件を起こします。それから明治維新後は外国事務局御用係として交渉する立場を経て元老院議官となったり、政府への離反を謀ったことから投獄されたりしますが、最終的には外務省に就任し、外相として活躍して、１９97年に肺結核によりこの世を去りました。

陸奥宗光と陸奥を比較すると、一番大きいのは坂本辰馬のモデルとなった坂本龍馬との関わりです。株式会社快援隊商事の元ネタは海援隊であり、歴史上の海援隊も株式会社のような形式を取っていました。そして、関係性としてお互いを評価している部分は坂本辰馬と陸奥にもある要素です。また、「銀魂」では坂本辰馬や陸奥は宇宙を駆け巡って交渉等を行っていますが、これは後に外相として働く陸奥宗光と一致しています。

一方で、出生や坂本との出会いに関しては陸奥宗光と陸奥とでは異なっています。ただ、陸奥は宇宙海賊・千鳥の団長を父に持ち、一時期はアルバイトをしていたところは、陸奥宗光の幼少期に家業を習って医者を目指していたところと重ねられると考えても良いかもしれません。陸奥宗光はその後は海援隊や外相になり、陸奥は株式会社快援隊商事の副官となっているので、最初の立場から変わっているところも同じと言えます。

陸奥の名前の由来に関して、坂本龍馬の刀である「陸奥守吉行」が由来である可能性もあります。陸奥守吉行はこの刀を打った刀工の名前でもあり、土佐の刀の中でも優秀な刀であったと言われています。坂本家に伝わる刀として、坂本龍馬も帯刀することになり、暗殺される最期の瞬間もこの刀を持っていたとされています。坂本辰馬を支える副官としての陸奥の立場を考えると、ずっと帯刀していた陸奥守吉行が由来であることも考えられるのです。

ここでは陸奥が「銀魂」のエピソード内で言った台詞の中で名言とされるものを紹介していきます。出番が少ない中でも印象的な台詞を残しています。

陸奥の名言その1は「銀魂」の単行本第54巻、アニメ第291話「バックは常に石ころがはいるようにあけておけ」で言った「覚えときィ わしゃあのバカ（坂本）に拾われたんじゃなか。あん時いしころ（宝石）ば拾うたんは、わしぜよ」です。過去の恨みから千鳥の団長に捕らえられてしまった坂本辰馬を坂田銀時と共に救出しに言った陸奥が団長に放った台詞です。

副団長の時は「金剛石姫」と称された陸奥は千鳥の団長から見れば坂本辰馬によって連れられたように見えますが、実際に付いて行くと決めたのは陸奥の方であり、それを自らの異名にかけたものになっています。坂本辰馬との信頼関係が見える台詞であり、はっきりと言う陸奥がかっこいいシーンでもあります。

陸奥の名言その2は「銀魂」の単行本第41巻、アニメ第233話「宇宙ブルルン滞在記」で言った「滅ぶのは貴様じゃ。己の仲間を道具呼ばわりする者に将たる資格はない。侍の星をなめたらいかんぜよ」です。蓮蓬編で米堕卿と商談していた陸奥が言った台詞であり、自らの部下と道具と言ったことに対して銃を突きつけながら反論しています。快援隊における陸奥の心意気が見える言葉です。

陸奥の名言その3は名言その1と同じ巻数・話数で言った「役立たずの艦長を消すチャンスぜよ。撃てぇぇぇ」です。捕らわれた坂本辰馬を人質にとった千鳥の団長に対して言った台詞で、結果的には団長を騙す嘘でした。普段の坂本辰馬に対する容赦のない行動を考えると、嘘ではないようにも感じてしまいますが、当の坂本辰馬もいつも通り気にしておらず、ある意味で二人の信頼関係があってこそ言える台詞です。

ここでは陸奥を演じる声優と実写版の女優に関する情報を紹介していきます。クールな陸奥を演じる人は他にどのようなキャラを演じているのでしょうか？

陸奥の声を担当している声優は渡辺明乃さんです。渡辺明乃さんが演じるキャラとしては他にもクール系のキャラはいますが、時折ギャグに振り切れることもある陸奥のような二つの要素があるキャラは珍しいかもしれません。

渡辺明乃さんは1982年11月18日のA型で、千葉県船橋市の出身です。現在は大沢事務所に所属しています。元劇団日本児童所属の子役であり、声優としては2001年にデビューしました。一人称は「僕」を使っています。

渡辺明乃さんが声優として参加している主な出演作品は「あぃまぃみぃ!ストロベリー・エッグ」の樟葉楓子を始め、「NARUTO」の多由也、「コードギアス反逆のルルーシュ」のヴィレッタ・ヌゥ、「To LOVEる -とらぶる-」の結城リト「ポケットモンスターベストウイッシュ」のシューティー、「カードファイト!!ヴァンガード」の矢作キョウ、「Fate/Zero」のナタリア・カミンスキー、「Free!」の松岡江など女性から少年キャラまで多数演じています。

実写映画化されている「銀魂」ですが、題材になっているのは紅桜篇と真選組動乱篇であるため、陸奥の出番はありませんでした。また、実写映画と同じキャストによる「銀魂」のドラマもありますが、そちらも陸奥が登場するエピソードは取り上げられていないので、今のところ陸奥の実写版は存在していません。

実写版のキャストが存在しないなら渡辺明乃さんが担当する可能性ですが、残念ながら陸奥の身長は158センチであるのに対して渡辺明乃さんの身長は164センチと体型的にかなり差があります。元子役とはいえ、声優として演じるのと俳優として演じるのは違うため、可能性は極めて低いと言えます。実写版の「銀魂」の続編があって登場エピソードが選ばれるのを待つしかなさそうです。

ここでは陸奥に対する世間の評判や人気を紹介していきます。魅力的なキャラが多い銀魂の女性の中でもどのような立ち位置になっているのでしょうか？

陸奥に対する評価で多かったのはやはりかっこいい女性キャラという意見でした。「銀魂」はパワフルな女性キャラが多く、それぞれにかっよさを見せるシーンはありますが、その中でも陸奥は常にクールでかっこいい立ち振る舞いであることからかっこいい女性キャラの評価を受けているようです。

一方で、時折見せる可愛さも陸奥の魅力と言われています。「銀魂」のEDでは普段の姿ではなく、チャイナ服やウェディングドレスを披露しており、お洒落な格好をすると可愛さや美人さが際立つという意見もありました。

陸奥の元ネタについては、陸奥宗光と陸奥守吉行の両方の見解が挙げられています。どちらも坂本辰馬のモデルである坂本龍馬と深い関わりはありますが、正確な答えが出ているわけではないので、想像の範囲でファンの間では語られているようです。

最後に想像としてもしも陸奥が○○だったらというシチュエーションを考えていきます。読んでいる人もぜひ想像してみてください。

もしも陸奥が彼女だったら基本はクールだけど、時々デレを見せてくれるようなクーデレ彼女になる可能性が高いです。もしくはこちらが乙女になってしまうほど、かっこいい彼女になる可能性もあります。ただ、夜兎の血を引く陸奥は大食いな一面もあるため、食事面の料金は苦労するかもしれません。また、日光が当たらない場所をデートスポットにすることも気遣いとして重要です。

もしも陸奥が母親だったら身内への優しさを発揮してくれて、頼りがいのある母親になってくれる可能性があります。一方で、坂本辰馬への仕打ちを考えると、スパルタ教育される可能性も考えられます。クールでかっこいい母親は友達に自慢できる存在として誇らしく思えるかもしれません。

もしも陸奥が担任教師だったら美人教師として話題になりそうです。陸奥はスピンオフ作品である「3年Z組銀八先生」には出演していないので、担当科目も考えると商いに関わる社会の教師であると想像できます。かっこよさもあることから男女共に人気がありますが、母親の時と同じくスパルタ指導される可能性も考えられます。

今回は「銀魂」の陸奥の声優や名言、モデルなどを紹介していきました。陸奥は坂本辰馬の良き理解者であり、強さも持ち合わせたイケメン女子キャラと言えます。名言を言った回は陸奥の数少ない登場回であり、活躍するエピソードでもあるので「銀魂」の漫画やアニメでぜひチェックしてみてください。