【炎炎ノ消防隊】敵キャラの伝導者一派や裏切り者など一覧で紹介！能力も解説

『炎炎ノ消防隊』とは、『週刊少年マガジン』にて連載されたいた特殊能力を持った消防隊員達が活躍する少年漫画です。アニメ化やゲーム化もされ、非常に人気のある作品となっています。『炎炎ノ消防隊』に登場する敵キャラや裏切り者を紹介する前に、まずは『炎炎ノ消防隊』について簡単にまとめていきます。

『炎炎ノ消防隊』の原作者は、漫画家の大久保篤（おおくぼ あつし）先生です。独特なダークファンタジー作品を描くことで知られる大久保篤先生は、『炎炎ノ消防隊』の連載前は『月刊少年ガンガン』にて『ソウルイーター』を連載していました。イラストレーターとしても活動していて、様々なアニメのエンドカードも描いています。

個性的な敵キャラが多く登場する『炎炎ノ消防隊』は、主人公の森羅日下部が特殊消防隊に入隊して活躍する少年漫画です。登場人物の多くは、炎に関係した特殊な能力を持っていて、その能力者同士の激しいバトルが人気となっています。また、突如として発生する人体自然発火現象の謎を追うことも目的としていて、ミステリー要素も強い作品です。

物語の舞台は、太陽暦198年の東京皇国です。250年前に発生したとある大災害の後、突如として人間が炎に包まれる謎の人体自然発火現象が発生するようになっていました。人々は人体発火の脅威に脅えながら暮らすこととなりましたが、それと同時期に、炎を操ることができる特殊な能力を持つ人間も現れるようになります。『炎炎ノ消防隊』は、そんな特殊能力を持った人間が、人体発火して暴れ回る人間「焔ビト」を止め、街の平和を守る為に特殊消防隊として活躍する物語です。

『炎炎ノ消防隊』には、主人公・森羅日下部の所属する特殊消防隊と敵対関係にある集団がいます。それが、敵キャラとして登場する「伝導者一派」です。白装束に身を包んだ謎の能力者集団である彼らは一体何者なのでしょうか。ここからは、敵キャラとして登場する伝導者一派メンバーの能力と関係性、目的について紹介していきます。

伝導者一派の敵キャラその1は、象日下部です。象日下部は、伝導者一派の中でも、アドラバーストに目覚めた特別な人間で、三柱目と呼ばれる人物です。「灰焔(かいえん)騎士団」の団長を務め、日本刀のような剣を武器に戦います。『炎炎ノ消防隊』の主人公・森羅日下部とは兄弟関係ですが、能力に目覚めた日にハウメアによって記憶を操作されていて忘れています。

伝導者一派の敵キャラその2は、アローです。アローは、象日下部の守り人で、灰焔騎士団の筆頭副団長を務める女性です。象日下部に対する忠誠心が非常に強く、どんな状況においても象日下部との主従関係を壊しませんでした。クールな性格で、意外にもスタイルが良いことから、人気の高いキャラでもあります。

伝導者一派の敵キャラその3は、フレイルです。フレイルは、第3特殊消防隊の一員として登場しますが、その正体は灰焔騎士団所属の団員で、特殊消防隊の裏切り者です。ネザーにて、スパイ活動をしていた仲間と共に裏切り者であることを明かし、茉希尾瀬と激しい戦いを繰り広げました。しかし、戦いの中で茉希尾瀬に対するNGワードを出してしまった為に、最終的には、激怒した茉希尾瀬に敗北します。

伝導者一派の敵キャラその4は、カロンです。カロンは、ハウメアの守り人で、常に行動を共にする色黒で大柄の男性です。格闘家のような格好をしていて、戦い方も接近戦を得意としています。能力が相手からの攻撃を利用したものの為、カウンター技を軸にして戦っています。

伝導者一派の敵キャラその5は、ハウメアです。ハウメアは、大きな冠状の飾りで顔の半分を隠している女性です。素顔は見えませんが、常に不敵な笑みを浮かべていて、荒い口調が特徴となっています。12年前に象日下部をさらった張本人で、当時の記憶を自分の能力で消しています。

伝導者一派の敵キャラその6は、ヨナです。ヨナは灰焔騎士団の遊撃隊で、オネエ口調が特徴の敵キャラです。顔を操作して他人に成りすますことを得意としていて、第8特殊消防隊のメンバーを分断させるなどの活躍をしました。その正体は、250年前に起きた大災害から現世へとやって来た「アドラの悪魔」であり、再び大災害を引き起こすことを目的に暗躍する黒幕です。聖陽教を作った人物でもあります。

伝導者一派の敵キャラその7は、ドラゴンです。ドラゴンは、伝導者一派の中でも、「屠リ人（ホフリビト）」と呼ばれる戦闘員の1人です。能力により、体の一部を焔ビト化させてドラゴンのような姿になって戦います。騎士を自称するアーサー・ボイルと何度も戦い、圧倒的なパワーを披露していました。一度はアーサー・ボイルの武器を破壊するも、復活してパワーアップしたアーサー・ボイルの一撃を受けて死亡します。

伝導者一派の敵キャラその8は、ミラージュです。ミラージュは、フレイルと共に第3特殊消防隊にスパイとして潜り込んでいた灰焔騎士団の1人です。ネザーでは、自身の持つ能力で幻影を作って武久火縄を翻弄して活躍しますが、救援に駆け付けたアーサー・ボイルによって倒されました。

伝導者一派の敵キャラその9は、アサルトです。アサルトは、灰焔騎士団の一員で、様々な肩書きを持つ実力者です。伝導者一派の中でも、特に戦闘能力が高い屠リ人として登場しますが、環古達のラッキースケベられ体質にペースを乱されて本領を発揮する前に敗北してしまいます。その後も環古達対策をして再戦することになります。

伝導者一派の敵キャラその10は、ゴールドです。ゴールドは、屠リ人の1人で、黄金の篭手を付けた不気味な男性です。第4特殊消防隊の大隊長・蒼一郎アーグを一方的に追い詰め殺害する程の実力者で、あらゆる金属を操作することができます。ゴールドの能力で第8特殊消防隊を追い詰めますが、フィーラーが持つ磁力を感知する能力で無効化されて敗北します。

伝導者一派の敵キャラその11は、ストリームです。ストリームは、ゴールドと同じ屠リ人の1人です。ゴールドが第8特殊消防隊にやられた後に新たな敵として登場します。能力で竜巻を発生させて、体に風をまとわせて戦います。ゴールドとの激戦直後だったことも関係し、疲弊していた第8特殊消防隊のメンバーを追い詰めますが、駆け付けたアーサー・ボイルによって倒されました。

伝導者一派の敵キャラその12は、シスター炭隷です。シスター炭隷は、皇国の国教である聖陽教の関係者で、アイリスがいた聖ラフルス修道院でシスター長をしていました。かつて、修道院で発生した大火事は、シスター炭隷がアドラバーストを持つ者を誕生させる目的で故意に起こしたものでした。その正体は、伝導者の一員でアドラバーストを持つ七柱目です。

『炎炎ノ消防隊』には、特殊消防隊側に所属していながら、伝導者一派と関係を持って暗躍している裏切り者の敵キャラも登場します。ここからは、作中で登場した敵キャラの中から、裏切り者とされる敵キャラの能力や関係性について紹介していきます。

裏切り者の敵キャラその1は、烈火星宮です。烈火星宮は、第1特殊消防隊の中隊長兼神父であり、明るくポジティブな性格の為、部下達からも厚い信頼を寄せられる人物です。しかし、その正体は、伝導者の掲げる目的に賛同した裏切り者で、特殊消防隊に所属していながら人工的に焔ビトを作る実験を実行する危険人物でした。自分の正体や目的を知ってしまった森羅日下部達を殺そうとしますが、逆に口封じの為に伝導者一派のアローに射抜かれ死亡します。

裏切り者の敵キャラその2は、Dr.ジョヴァンニです。Dr.ジョヴァンニは、東京皇国一の大企業・灰島重工と深い関係を持つ第3特殊消防隊の大隊長です。非常に用心深く、プライドも高いDr.ジョヴァンニは、自分の能力を使って自らの体を改造して強化しています。第3特殊消防隊として活動していますが、実際は伝導者一派の仲間であり、灰島重工とも関係を持つ裏切り者です。ヴァルカン・ジョゼフが託されている東京皇国の動力機関「天照」のキーの在処を探すのを目的としています。

裏切り者の敵キャラその3は、フィーラーです。フィーラーは、ヴァルカン・ジョゼフと生活を共にしていた女性です。しかし、その正体は第三世代の能力者で、Dr.ジョヴァンニが「天照」のキーを探し出す目的で送り込んだスパイでした。正体がバレたフィーラーは、第8特殊消防隊と戦いますが、敗北してしまいます。裏切り者ではありますが、ヴァルカン・ジョゼフはフィーラーの行いを許して仲間に引き入れました。以降は、「リサ漁辺」という本名で第8特殊消防隊に所属しています。

『炎炎ノ消防隊』で、特殊消防隊と戦うことになる敵キャラ達は、それぞれが目的を持って行動しています。敵キャラ達の目的とは一体なんなのでしょうか。ここからは、伝導者や裏切り者達の所属している組織の正体や目的について考察していきます。

『炎炎ノ消防隊』で敵キャラとして登場する伝導者一派は、白装束に身を包んだ謎の集団です。その目的は、アドラバーストを持つ者達を探し出し、地球を第2の太陽にすることでした。物語の舞台となる世界と異世界であるアドラをリンクさせ、アドラの住人を移住させようとしています。その為、灰島重工や聖陽教とは深い関係があります。

灰島重工は、『炎炎ノ消防隊』の作中で、皇国一の大企業として登場し、あらゆる製品やサービスを提供しています。国民の7割が灰島重工関連の職に就く程、生活の基盤となっている灰島重工ですが、その真の目的は、能力に目覚めた子供の中からアドラバーストの持ち主を選別することでした。能力をコントロールする訓練を受けさせる一方で、灰島重工が管理している火力発電所の動力源にする人体実験も行っています。

聖陽教は、『炎炎ノ消防隊』の物語における国教で、250年前に起きた大災害の後に作られました。焔ビトの活動を止めることを仕事とする特殊消防隊には、それぞれの部隊に焔ビトの鎮魂の為に聖陽教の神父かシスターが在籍しています。国民の祈りの象徴とされている聖陽教ですが、真の目的は国民を守ることではなく、250年前の大災害を再発させることでした。

個性的なキャラが多く登場する『炎炎ノ消防隊』のアニメ版には、様々な実力派人気声優が起用されています。ここからは、主人公の森羅日下部が所属する第8特殊消防隊のメンバーを中心に、主要キャラの声を担当した声優についてプロフィールや特徴を紹介していきます。

『炎炎ノ消防隊』の主人公・森羅日下部の声を担当している声優は、梶原岳人さんです。梶原岳人さんは、数々の作品で主人公を演じる実力派の男性声優で、歌手やYouTuberとしても活動されています。正義感に燃える熱血主人公である森羅日下部の声を、梶原岳人さんは迫力のある声で堂々と演じています。

森羅日下部の同期であるアーサー・ボイルの声を担当している声優は、小林裕介さんです。小林裕介さんは、一般企業に就職した後、歌や演技のレッスンを始めて長い下積み経験を経て声優デビューをはたしました。他作品でも、イケメンキャラを演じることが多い小林裕介さんは、『炎炎ノ消防隊』でも、イケメンで強いアーサー・ボイルの声をかっこよく演じています。

第8特殊消防隊の等消防官・茉希尾瀬の声を担当している声優は、上條沙恵子さんです。大学時代にアニメや声優に興味を持ち始めた上條沙恵子さんは、大学卒業後に劇団に入り声優となりました。『炎炎ノ消防隊』は、上條沙恵子さんにとって声優デビュー作であり、初のレギュラーキャラ役として頑張っています。

第8特殊消防隊のシスター・アイリスの声を担当している声優は、M・A・Oさんです。人気キャラを多く演じている女性声優のM・A・Oさんは、特撮を中心に女優としても活動しています。『炎炎ノ消防隊』では、心優しいシスターであるアイリスを落ち着いた雰囲気で演じています。

第8特殊消防隊の大隊長・秋樽桜備の声を担当している声優は、中井和哉さんです。中井和哉さんは、元々公務員として働いていましたが、声優になりたいという夢を捨てられなかった為、養成所に通いプロの声優になりました。渋みのある低音ボイスが特徴で、『炎炎ノ消防隊』では、筋肉質で仲間思いの優しい大隊長である秋樽桜備を熱演しています。

第8特殊消防隊の中隊長・武久火縄の声を担当している声優は、鈴村健一さんです。鈴村健一さんは、学生時代に友人と受けた声優オーディションで合格したことがきっかけで、演技の勉強を始めて声優としてデビューをはたしました。作中でも特にストイックな性格の武久火縄を、鈴村健一さんはハキハキとした雰囲気で演じています。また、敵キャラである伝導者一派の象日下部役の声優・坂本真綾さんとは夫婦関係でもあります。

第1特殊消防隊の中隊長兼神父である烈火星宮の声を担当している声優は、関智一さんです。子供の頃から役者に強い憧れを持っていたという関智一さんは、演技の勉強を続ける内に自分が声優に向いていると気が付き声優になりました。どんな役でも演じ分けてします幅広い演技力が人気の関智一さんは、『炎炎ノ消防隊』では勢いのある熱い性格の烈火星宮を熱演しました。

元第1特殊消防隊で、第8特殊消防隊に研修配属されている隊員・環古達の声を担当している声優は、悠木碧さんです。悠木碧さんは、元々子役として芸能界デビューしましたが、小学生の時に声優の仕事を初めて体験してからプロの声優に転身しました。高めの声が特徴の悠木碧さんは、元気で明るい環古達の声をテンション高めで演じています。

第1特殊消防隊の中隊長兼神父であるカリム・フラムの声を担当している声優は、興津和幸さんです。興津和幸さんは、子供の頃からアニメが好きで、学生時代は声優を意識して放送部に入ったり高校の放送コンテストに出場していました。誠実な青年役を演じることが多い興津和幸さんは、『炎炎ノ消防隊』ではクセが強いが仲間思いのカリム・フラムをクールに演じています。

第1特殊消防隊の中隊長兼神父であるフォイェン・リィの声を担当している声優は、日野聡さんです。舞台俳優を目指して演技の勉強を始めた日野聡さんですが、海外ドラマの吹き替えを担当したことがきっかけで声優として活躍するようになりました。クールな役から熱血役まで様々なキャラを演じ分けられる日野聡さんは、『炎炎ノ消防隊』では心優しい穏やかな性格のフォイェン・リィを演じています。

『炎炎ノ消防隊』には、主要キャラにも負けない程個性的で強い敵キャラが多く登場します。敵キャラ達にもそれぞれ目的や関係性があり、読者はその部分に魅力を感じています。

また、『炎炎ノ消防隊』では、主人公側が黒、敵側が白とコスチュームの色分けがハッキリしています。読者からすれば、誰が味方で誰が敵なのか分かりやすくて読みやすいという意見を持っている人もいました。

主人公側にもキャラごとに様々な関係性があり魅力的ですが、それは敵側にもあるようです。特に、柱であるハウメアとその守り人・カロンの関係性は、主従関係にありながらお互いに信頼し合っている部分が作中で窺えると人気でした。

『炎炎ノ消防隊』に登場する敵キャラは、伝導者一派や裏切り者を含めて、大勢いることが判りました。森羅日下部が所属する特殊消防隊と敵対関係にある敵キャラは、全員が能力者で、それぞれが自分の目的の為に戦う強者ばかりです。物語が進むにつれて、伝導者や灰島重工の実態が明かされていく部分は非常に魅力的な展開となっています。是非、漫画やアニメで敵キャラ達に活躍を堪能してみて下さい。