【炎炎ノ消防隊】ジョーカーの正体について徹底考察！敵か味方か謎のキャラ？

『炎炎ノ消防隊』は特殊消防隊の活躍を中心に描いた作品ですが、彼らの前に幾度となく現れる正体不明の男がジョーカーです。『炎炎ノ消防隊』内でもトップクラスの強さを持ちながら、敵か味方かもわからない立ち振る舞いを続けている彼には壮絶な過去が隠されていました。ジョーカーの能力や過去について触れる前に、まずはジョーカーの基本情報や『炎炎ノ消防隊』の内容についてチェックしてみましょう。

『炎炎ノ消防隊』に登場するジョーカーは謎に包まれている点が非常に多く、ジョーカーという名も特殊消防隊がつけた通称のため本名ですら明らかになっていません。外見は長髪と黒いハット、左目はバンダナで隠していて、常に加えタバコをしているのが特徴的なキャラクターです。『炎炎ノ消防隊』で活躍する主要キャラクターと比べると年長者の部類に属しますが、作品全体を通して見ると比較的若手でもあります。

普段のジョーカーはつかみどころがない性格をしていて、普段は何を考えているのかわからないほど飄々としています。初めて会ったシンラに対していきなり攻撃を仕掛けるほどの好戦的な一面も見せました。特殊消防隊に対しては、完全に信頼しているわけではないものの時折協力することもあり、初対面時に激しい攻撃を仕掛けたシンラがピンチに陥った際は、積極的に手助けするような描写も見受けられました。

『炎炎ノ消防隊』は、週刊少年マガジンにて2015年から2022年まで連載されていたダークファンタジー漫画で、作者は大久保篤先生です。火災をモチーフにした世界観と、サスペンスとバトルアクションを取り入れた独自の物語が話題になり、今までに2回のアニメ化も果たし、2022年5月には第3期の作成も発表されました。国内のみならず世界的な支持も非常に高い作品で、2022年5月時点で全世界累計発行部数は2000万部を突破しています。

幼少時代、ヒーローに対して強い憧れを持っていたシンラは突然の火災によって最愛の母親と生まれたばかりの弟を失ってしまいました。シンラは足から炎を出せる第三世代の能力者だったことから、火災の原因はシンラだと周囲から迫害を受けます。しかし、シンラは火災の際に第三者を目撃していたことから、その人物が犯人であると考えました。月日は流れ、訓練校を卒業したシンラは第8特殊消防隊に所属します。シンラは、自分と同じ犠牲者を減らすことと同時に、真犯人を探すために仲間たちと共に奮闘を開始しました。

『炎炎ノ消防隊』では、正規の部隊でもある特殊消防隊の活躍を中心に描かれています。ジョーカーに関してはどの部隊にも属さず単独で行動していることがほとんどです。表舞台で活躍する特殊消防隊に対して横槍を入れることもあれば、ふとしたきっかけで味方のような存在なることもあるため、ジョーカーの行動に翻弄されるファンも続出することになりました。ここでは、実際に『炎炎ノ消防隊』で描かれていた内容を基に、ジョーカーの正体について考察してみましょう。

『炎炎ノ消防隊』内では、敵か味方か判別するのが難しいほど気まぐれで謎めいた行動をすることが多いジョーカーですが、その正体は聖陽教の暗殺部隊でもある聖陽の影に所属していた過去を持つ人物であることが明かされました。聖陽教が持つ闇に対する不信感が大きくなり始め、最終的には人体発火の真相に迫るために単独行動を開始することになります。真相に迫るためであれば違法行為であっても躊躇なく行うため、作中のジョーカーはダークヒーローのような地位を確立しています。

『炎炎ノ消防隊』内で正体不明の存在として登場していたジョーカーに両親はおらず、聖陽教の暗殺部隊でもある聖陽の影の一員として育てられました。聖陽の影の存在は聖陽教内でもごく一部の人間にしか知られておらず、不都合な人間は聖陽の影によって秘密裏に処理されます。過去のジョーカーは52（ファイブツー）と呼ばれていて、聖陽の影内でもトップクラスの強さを誇っていました。

『炎炎ノ消防隊』に登場する、第1特殊消防隊の大隊長を務めているバーンズは、聖陽教の表裏を繋ぐための役割を果たしていました。ジョーカーとも面識はあり、過去にアマテラス内で焔人が大量発生した際に聖陽の影が対応したこともあります。その際、ジョーカーとバーンズが対峙していた焔人の奇声がきっかけにアドラリンクが発生しました。異界アドラを見た2人は、それぞれ片目を失明する結果となっています。

第8特殊消防隊の科学捜査官として派遣されてきたリヒトは、ジョーカーと昔からの交流があるような描写が見受けられました。リヒトに関しても独自の方法で真相に迫ろうとする姿勢を持っていることから、同じ考えを持つジョーカーと親密な関係となりタッグを組んでいます。表舞台で活躍する特殊消防隊を例に出した上で、己の正義のためであれば手段を選ばない姿勢を貫き続けるジョーカーとリヒトのような存在をダークヒーローと例えることもありました。

『炎炎ノ消防隊』に登場する第7特殊消防隊で大隊長を務める新門紅丸とは、聖陽教に乗り込む際にタッグを組んでいます。ジョーカーは聖陽教に乗り込む際、自分だけでは返り討ちにあう可能性を考えていました。そこで、特殊消防隊の中でもトップクラスの強さを誇る新門紅丸にタッグを組むことを持ちかけます。新門紅丸も、聖陽教から迫害された過去があるためジョーカー同様に不信感を持っていました。新門紅丸はジョーカー自体にも不信感を持っていましたが、聖陽教の正体を知るためにタッグを組んでいます。

『炎炎ノ消防隊』では正体不明の存在として描かれ続け、敵か味方かもわからないジョーカーは、人体発火事件の真相を知るために単独行動を続けています。過去に聖陽の影に所属する構成員として育てられたジョーカーは、聖陽教のことを完全に信用することはありませんでした。正規の方法だけでは真相を知ることは難しいと悟り、手段を選ばない独自の方法で単独行動を続けています。表舞台で活躍する特殊消防隊とは違い、自分のやり方で真相に迫る行動によってダークヒーローの地位を確立することになりました。

『炎炎ノ消防隊』に登場するキャラクターの中でも多彩な能力を駆使し、圧倒的な強さを見せることが多いジョーカーですが、その行動の危険性ゆえに命の危機に晒されたこともあります。例えば、ジョーカーと新門紅丸がタッグを組んで聖陽教に乗り込んだ際、聖陽の影の隊長と対戦したことがありました。今でこそ圧倒的な強さを持つジョーカーには、かつてその体調から戦いの基礎を教わっています。ジョーカーの能力が全く通用せず、圧倒的に不利な状況に陥りました。

この状況に対してジョーカーは、最終的に組織を抜けた後に開発した幻覚剤入りのタバコを使用して聖陽の影の隊長を欺き、相手の利き腕を切断することで状況を打破しました。例え危機的状況に陥っても、持ち前の能力と戦闘能力を駆使することで幾度となくピンチを切り抜けています。

『炎炎ノ消防隊』に登場する特殊消防隊とは、違う形で人体発火事件の真相に迫るジョーカーは、多くの能力や戦闘技術を駆使することで敵を翻弄するトリッキーな戦術を得意としています。他に例を見ない特殊な戦い方を得意としているため、ジョーカーは作中でも多くの活躍を残すことになりました。ここでは、実際にジョーカーの能力がどれほどの強さを持つのか、作中で描かれていた内容を基にチェックしてみましょう。

『炎炎ノ消防隊』内にて、ジョーカーは発火能力を使用したこともありますが、正確な能力は明らかにされていません。作中で判明している点として、トランプに自身の発火能力を使用して炎を纏わせることもありましたが、カードを両断されて攻撃が無効化されたこともありました。炎で生成されたカードであればこのような現象は発生しないため、ジョーカーは炎を自由自在に発生させられる第三世代の能力者である可能性が高いと考えられています。

『炎炎ノ消防隊』に登場するキャラクターの中でもトップクラスの強さを持つジョーカーですが、明確な強さに関しても判明していません。ただ、伝承者一派やシンラを相手にしても容易く勝利できる点や、自分に戦闘のノウハウを教え込んだ聖陽の影の隊長を相手にしてもトリッキーな戦術で勝利を收めました。これ以外にも、アドラバーストを所持するショウを相手にしても互角だった点もあるため、作中でもかなりの強さを持つキャラクターであることは判明しています。

『炎炎ノ消防隊』に登場するジョーカーといえば、常にタバコを咥えている姿が印象的なキャラクターです。このタバコはただの嗜好品ではなく、ジョーカーにとって重要な武器の1つです。タバコから発生する煙には幻覚作用が含まれており、この煙を吸うことで相手に幻を見せることができます。作中では、聖陽の影の隊長との戦闘で実際に使用しており、自分の技術が悉く通用しない不利な状況を打開する一手となりました。

『炎炎ノ消防隊』に登場する正体不明のジョーカーは、普段は何を考えているのかわからないようなキャラクターであると同時に、自身の信念を貫き通すために手段を選ばないダークヒーローのような存在です。アニメ『炎炎ノ消防隊』で実際にジョーカーが登場した際、元々のキャラクター性にくわえ演じていた声優の高い演技力も相まったことで大きな話題となりました。ここでは、アニメ『炎炎ノ消防隊』に登場するジョーカーを実際に演じていた声優についてチェックしてみましょう。

アニメ『炎炎ノ消防隊』に登場するジョーカーを演じているのは、声優の津田健次郎さんです。津田健次郎さんは1995年から活動している声優で、ファンからはツダケンやつんちょなどの愛称で親しまれています。2021年には第15回声優アワードで主演男優賞を受賞するほどの高い表現力を持ち、現在ではドラマや舞台などを通じて俳優業でも演技力が評価されています。現在でも精力的に活動していることから、アニメ声優のみならず俳優としての活躍も注目の人物です。

幼少時代にジャカルタで生活していた経験を持つ津田健次郎さんは、明治大学文学部文学科演劇学卒業という経歴の持ち主です。映画を撮影する役職に憧れを持ちながらも、自分が表現したいものに具体的な目標が立てることができずにいたところ、ふと表現したい欲求を演じる側で解消できないかという気持ちが湧きました。その後は円・演劇研究所専攻科で演劇活動について学び、『H2』の野田淳役で正式に声優デビューを果たしました。

持ち前の渋い声質を駆使しつつ、高い演技力を駆使する津田健次郎さんは作中でも目立ちやすい悪役を演じる機会が多い傾向にあります。物語を彩る主役に対する存在であるからこそ、悪役も非常に重要なポジションです。悪役に必要な声のみで、小さな感情の起伏や迫力を表現できるからこそ、津田健次郎さんが演じた時に感じる悪役特有の薄気味悪さや邪悪さが高く評価されています。

ここで、『炎炎ノ消防隊』に登場するジョーカーに対する世間での評判や人気をチェックしてみましょう。

ジョーカーが抱える過去について悲痛に感じるファンの声も見受けられます。『炎炎ノ消防隊』には悲痛な過去を抱えるキャラクターが多数登場しますが、その中でもジョーカーの過去が特に辛いとファンの間で話題になることもありました。不遇で過酷な環境で育ったからこそ、ジョーカーは現在のダークヒーロのような信念と破格の強さを手に入れられたのだと考えられています。

シンラのピンチに対してジョーカーが手助けに入ったシーンに感動を覚えたファンの声も見受けられました。普段は何を考えているのにもかかわからず、敵か味方かもわからない正体不明の存在ですが、時折特殊消防隊などにも助力することで自身の目的を達成しようとしています。特殊消防隊と形は違えど、ジョーカーは自分なりの正義を作中で体現していました。

アニメ『炎炎ノ消防隊』にてジョーカーを演じていた津田健次郎さんの演技に魅了されるファンの声も見受けられます。作中でも謎が多く正体もわからないジョーカーという役柄を、声優の津田健次郎さんは持ち前の高い表現力を用いて演じていました。その結果、ジョーカーが持つ魅力がより鮮明になり、アニメを視聴したファンに強烈なインパクトを残しています。

『炎炎ノ消防隊』に登場するジョーカーは、謎が多く明確に強さや能力が明かされていないキャラクターであることがわかりました。それと同時に、壮絶な過去を抱え、自身の信念を貫き通すために手段も厭わないダークヒーローです。『炎炎ノ消防隊』の連載は終了しましたが、アニメシリーズ3期の作成も決定しています。ジョーカーに関してもアニメでの活躍が期待されているため、今後の動向に関しても欠かさずチェックしてみましょう。