【炎炎ノ消防隊】白装束のメンバーの能力まとめ！声優キャストも合わせて紹介

『炎炎ノ消防隊』は、ちりばめられた謎と個性的で魅力あふれるキャラが特徴的な作品ですが、「白装束（伝導者一派）」はそのどちらもが当てはまる存在となっています。主要な敵として主人公らに立ちはだかる「白装束」の能力や担当声優などについて見る前に、まずは基礎的な情報を踏まえておきましょう。

『炎炎ノ消防隊』の「白装束」は、作中の敵グループを指す通称で、「伝導者一派」の名称でも呼ばれます。名前の由来は文字通り、メンバーらが白い装束に身を包んでいることにあります。「伝導者一派」は焔ビト関連の事件の陰で暗躍する謎の一味で、「伝導者」という正体不明の存在の指示に従って行動しており、メンバーらはそれぞれ特殊な能力を有しています。

白装束が敵役として登場する『炎炎ノ消防隊』の概要を紹介しましょう。『炎炎ノ消防隊』は漫画家・大久保篤が生み出したダーク・ファンタジー作品で、アクションやサスペンスの要素も盛り込まれています。掲載誌は「週刊少年マガジン」で、2015年9月から2022年2月にわたり連載されました。全部で34巻の単行本が出されており、累計発行部数は全世界で2000万部を超えています。

『炎炎ノ消防隊』は、「焔ビト」という人体発火現象が生み出す怪物が暴れまわる世界を舞台とします。ヒーロー願望を持ち、足から炎を出すことができる少年・シンラは、火災によって母と弟を亡くした過去がありました。その事件の真相解明と被害者救済を誓ったシンラは、焔ビトの災害に立ち向かう「特殊消防隊」に入隊します。やがて彼は、一連の事件の陰でうごめく敵・「白装束」らと対峙することになる…というストーリーです。

『炎炎ノ消防隊』で敵役となる「白装束（伝導者一派）」の一味ですが、その主だったメンバーの詳しい特徴が知りたいところです。ここでは、象日下部など「白装束」一味の能力などについて紹介していきます。

『炎炎ノ消防隊』に出てくる「白装束」のメンバー紹介、最初は「象 日下部（ショウ クサカベ）」です。ショウは伝導者一派において「柱（三柱目）」と呼ばれる存在で、「アドラバースト（燃焼現象超えた純粋な炎）」の能力を有しています。また、グループ内では「灰焔（かいえん）騎士団団長」の地位にもあります。年齢は14歳で、白い肌と髪が特徴です。

作中で言う「第三世代能力者」で、宇宙の熱膨張を使った時間操作能力を持ち、自分以外の時間を止めることができます。実は幼い頃にさらわれてきたという過去がありますが、本人はその時の記憶を消されており、自分の出自についてはまったく知りません。

「白装束」の主なメンバー紹介、2人目は「アロー」です。アローは伝導者一派では「守リ人（モリビト＝柱の守護者）」という立場にあり、ショウを護っています。24歳の美女で、淡々とした喋り方を特徴とします。やはり第三世代能力者で、敵に対しては炎の弓矢で攻撃を仕掛けます。ショウへの忠誠心は一派へのそれを上回っており、ショウの行動にどこまでも従うと誓っています。

『炎炎ノ消防隊』の「白装束」メンバー紹介、続いては灰焔騎士団遊撃隊の「ヨナ」です。性別不詳の常人離れした容姿を持つ人物で、オネエ言葉で話す特徴があります。炎の熱による血液の操作で、人の顔を別人のものに作り替えられるという能力の持ち主です。実は250年前に空間の裂け目の向こう側から来て、伝導者の指示によりラフルス一世に化け、聖陽教を設立した張本人でもあります。

4人目の「白装束」メンバーは、灰焔騎士団団員の「フレイル」です。第3特殊消防隊所属の消防官としての顔も持ちますが、実は一派の命を受け第3に潜入していたスパイでした。能力は、トゲ付き鉄球の形をした炎を操るというものになります。ネザー（地下）でマキと交戦しましたが、自身の発言が彼女を激怒させ、そのせいで敗北しました。その後どうなったか、作中での消息は知れません。

『炎炎ノ消防隊』の敵グループ「白装束」のメンバー紹介、5人目は「ミラージュ」です。こちらも灰焔騎士団団員で、フレイル同様第3に潜入していたスパイになります。陽炎を発生させ、自らの幻影を創出するという能力を有します。ネザーでの特殊消防隊との戦いでは、最初火縄とまみえましたが、続いて現れたアーサーに幻影を見破られ敗北しました。以後の行方はやはり知れません。

『炎炎ノ消防隊』の敵グループである「白装束（伝導者一派）」のメンバーを紹介しています。続いては、やはり灰焔騎士団団員の「アサルト」です。殲滅特科兵で元・屠リ人という経歴の持ち主で、第三世代能力者として炎の大型弾丸による攻撃を持ち味とします。「血の炎弾」などの異名を持つ手練れですが、環の「ラッキースケベられ」でペースを乱し、そこをアイリスに不意打ちされて敗北しました。その後リベンジを挑みますが、やはり「ラッキースケベられ」の前に敗れ去っています。

7人目の「白装束」メンバー紹介に移りましょう。続いて紹介するのは、守リ人の「カロン」です。カロンはハウメアの守リ人で、大柄な体格に褐色の肌、白髪という容姿の男性になります。本来は第二世代能力者ですが、外部の運動エネルギーを利用した派手な爆発により、第三世代能力者に見せかけていました。相手の攻撃を無効化し、同時にそれを自分の攻撃に転じられるため、攻守ともに隙が無い強敵になります。

「ハウメア」は「白装束（伝導者一派）」では、ショウと同じく「柱（二柱目）」の立場にある存在です。かなり口が悪く、常ににやけた笑みを顔に浮かべた女性になります。アドラバーストのほか、熱エネルギーを電撃化し、アドラリンクを通じ電気信号を用いて他者の行動を操作できるという能力も持ちます。天敵はプラズマを操るアーサーで、彼が近くにいると、思うように能力が使えません。

「白装束（伝導者一派）」のメンバー紹介、続いては屠リ人の「ドラゴン」です。ドラゴンはひげ面の大男で、体の一部を「焔ビト」の状態にしてドラゴンのような姿になれる能力を持ちます。自らの戦闘力に対する誇りが高く、その攻撃力・防御力は絶大です。アーサーとの戦闘は三度に及び、最後はその捨て身の攻撃で両断され、彼の実力を讃えつつ鎮魂されました。

「白装束」のメンバー紹介、最後は「フィーラー」こと「リサ 漁辺（イサリベ）」です。ヴァルカンに保護されその元で生活していた女性ですが、正体は灰焔騎士団団員であり、Dr.ジョヴァンニによって送り込まれたスパイでした。触手状の炎を操る第三世代能力者で、生物を自動追尾する能力を持ちます。ジョヴァンニに攻撃されたことで精神的ダメージを受けたものの、回復後は第8への入隊を果たしています。

ここまで『炎炎ノ消防隊』の敵グループ「白装束」メンバーの能力などについて見てきましたが、アニメ版で彼らを演じる声優についても気になるところです。ここからは、アニメ版『炎炎ノ消防隊』で「白装束」メンバーの声を担当している声優陣について紹介していきます。

『炎炎ノ消防隊』の「白装束」メンバー・ショウを演じているのは、声優の「坂本真綾」です。坂本氏は東京都出身、現在43歳になる女性で、1988年から活動しています。歌手や女優としての活動も知られ、幅広い層からの人気を得ています。代表的な作品には、『天空のエスカフローネ』（神崎ひとみ）、『桜蘭高校ホスト部』（藤岡ハルヒ）、『黒執事』（シエル・ファントムハイヴ）、『七つの大罪』（マーリン）などがあります。

「白装束」メンバー・アローの声を演じるのは、「内山夕実」です。内山氏は東京都出身の女性声優で、現在35歳になります。別名義で2005年にデビューした後、就職による一時期のブランクを経て、2010年に再デビューしました。主な出演作品は、『咲-Saki-』（鷺森灼）、『Re:ゼロから始める異世界生活』（パック）、『無職転生 ～異世界行ったら本気だす～』（ルーデウス・グレイラット）などとなっています。

『炎炎ノ消防隊』の「白装束」メンバー・ヨナを演じるのは、男性声優の「松岡禎丞（よしつぐ）」です。松岡氏の出身は北海道で、年齢は現在36歳になります。2009年に『東のエデン』（AKX20000）で声優としてデビューしました。そのほかの主な出演作品は、『ソードアート・オンライン』（キリト / 桐ヶ谷和人）、『食戟のソーマ』（幸平創真）、『五等分の花嫁』（上杉風太郎）などが挙げられます。

「白装束（伝導者一派）」メンバーの声優を紹介しています。続いては、フレイル役の「乃村健次」です。乃村氏は1970年7月23日生まれ（52歳）の男性で、岡山県出身になります。バリトンの声の持ち主で、洋画吹き替えの分野でも活躍しています。主な出演作品には、『げんしけん』（久我山光紀）、『アイシールド21』（大田原誠）、『ゴールデンカムイ』（牛山辰馬）などがあります。

「白装束」メンバーのミラージュを演じるのは、「千葉進歩（すすむ）」です。千葉氏は神奈川県出身の男性で、現在52歳になります。CMナレーションでデビュー後、テレビアニメや吹き替えなどの分野でも活躍するようになりました。主な出演作品には、『ヒカルの碁』（藤原佐為）、『銀魂』（近藤勲）、『キューティーハニーF』（早見青児）などがあります。

「白装束」メンバーのアサルト役を担当しているのは、「小林親弘」です。小林氏は愛知県出身の男性で、円演劇研究所を経て俳優活動を開始しました。声の仕事は2012年から始め、現在は多数のアニメや海外作品の吹き替えで活躍しています。主な出演作品は、『ゴールデンカムイ』（杉元佐一）、『BEASTARS』（レゴシ）、『地獄楽』（山田浅ェ門士遠）、『アオアシ』（福田達也）などが挙げられます。

「白装束」メンバーのカロンを演じているのは、「安元洋貴」です。安元氏は山口県出身の男性で、声優のほかにナレーターとしても活動しています。2014年、『鬼灯の冷徹』で初の主演（鬼灯）を務めました。そのほかの代表作には、『弱虫ペダル』（金城真護）、『ヘタリア』（ドイツ）、『BLEACH』（茶渡泰虎）などがあります。

「白装束」メンバーの声優紹介、続いてはハウメア役の「釘宮理恵」です。釘宮氏は大阪府生まれ、熊本県出身の女性で、声優のほかに歌手としても活動しています。2009年の第3回声優アワードでは、主演女優賞を受賞しました。主な出演作品は、『銀魂』（神楽）、『鋼の錬金術師』（アルフォンス・エルリック）、『アイドルマスター』（水瀬伊織）、『呪術廻戦』（西宮桃）などとなっています。

「白装束」のフィーラーを演じているのは、声優・女優の「朝井彩加」です。朝井氏は静岡県出身、31歳の女性で、2013年にデビューしました。2015年には、『新妹魔王の契約者』で初のヒロイン役（成瀬澪）を獲得しています。そのほかの出演作品には、『響け！ユーフォニアム』（加藤葉月）、『アイドルマスター シンデレラガールズ』（早坂美玲）、『アイカツスターズ！』（桜庭ローラ）などがあります。

『炎炎ノ消防隊』の「白装束（伝導者一派）」の能力や声優などは上記の通りですが、この集団には目的などの点で謎があります。ここではその謎と、張り巡らされた伏線について考察してみました。

『炎炎ノ消防隊』の敵「白装束」は、「アドラバースト能力者を8人集める」ことを目的として活動しています。これは、首領である伝導者の指示です。彼らが人工的に焔ビトを生み出したりしていたのは、このためになります。

『炎炎ノ消防隊』における「白装束」と特殊消防隊は、敵対関係にあります。上記のように、「白装束」は目的のための手段として焔ビトを創り出していますが、特殊消防隊はその焔ビトが生まれないようにすることを目指して活動しており、両者は根本的に相容れません。

「白装束」の構成メンバーらは、伝導者に絶対的な忠誠を誓っています。ただ、それは心からのものというよりは、あの手この手で操られた結果というのが実際のところです。

伝導者のもくろみ通りアドラバースト能力者が8人そろった場合、起こるのは「大災害」です。250年前に起こったそれは不十分なもので、今度は完全な大災害を起こそうとしていたのでした。それにより、地球を第2の太陽とすることが、伝導者の最終目的になります。

『炎炎ノ消防隊』の「白装束」についての解説、続いてはメンバー中で最強の能力者について見てみましょう。手練れぞろいの「白装束」で、最も恐るべき者は誰なのでしょうか。

「白装束」において最強を誇っているのは、象日下部です。ショウは「時間停止（切リ離シタ宇宙)」という厄介な能力に加え、日本刀によるずば抜けた剣技の持ち主でもあり、並みの相手では太刀打ちできません。

上でも述べた通り、ショウは宇宙の熱膨張への干渉で時間を停止させることができますが、これは「アドラリンク」という現象を通じて可能になる能力です。アドラリンクは限られた者しか行えないのですが、ショウは伝導者による加護を受けることで、これを自在に操れると考えられています。

「白装束」最強の能力者・ショウと『炎炎ノ消防隊』の主人公・シンラは兄弟です。ショウにとってシンラは兄であり、12年前の火事で生き別れになっていました。しかし、記憶を改ざんされているショウは、シンラが家族であるという認識がありません。

『炎炎ノ消防隊』で主人公らに立ちはだかる敵グループ「白装束」は、読者や視聴者にどのような目で見られているのでしょうか。ここでは「白装束」に対する世間一般の見方、印象などについて探っていきます。

こちらは「白装束一味のデザインが好き」という意見です。作者の大久保篤は、出世作『ソウルイーター』を含めて個性的なデザインセンスで知られており、そうした点は本作の敵である「白装束」にも十分に表れています。

こちらも上記同様デザインについての意見ですが、「白装束の女子キャラデザイン」の秀逸さに注目しています。ハウメアなどは目の部分が丸ごと隠れている大胆さで、そうした点は確かに魅力的です。

一方こちらは、「敵の白装束に魅力がない」と残念がっているツイートです。「とっとと倒せ」とまで突き放しています。見方はそれぞれではありますが、それだけ主人公側の個性が突出している証拠と言えるかもしれません。

『炎炎ノ消防隊』の「白装束」について紹介してきました。「伝導者一派」とも呼ばれる「白装束」は、主人公ら特殊消防隊の敵対集団として、作中で強烈な存在感を放っています。特にショウやハウメアは、物語内で重要な位置を占めており、終盤に向けてますます存在がクローズアップされてきます。興味のある方は、ぜひ原作やアニメをチェックしてみてください。