【炎炎ノ消防隊】ラスボスとなる黒幕は誰なのか徹底考察!候補にあがるのは?
『炎炎ノ消防隊』のラスボスとなる黒幕の正体は一体誰なのか徹底考察します。『炎炎ノ消防隊』に登場したラスボス候補とともに悪役や敵キャラをも紹介し、黒幕・ラスボスについて解説していきます。更に、ラスボスに対するファンからの評判もまとめています。
目次
【炎炎ノ消防隊】とは?
『炎炎ノ消防隊』は、講談社刊の週刊少年マガジン誌で連載され、人気を博してアニメ化もされているダークファンタジーのテイストを持ったSF漫画です。原作としての漫画はエンディングを迎えて完結していますが、その人気は世界的なものとなりました。まずは『炎炎ノ消防隊』がどんな作品だったのかを振り返ってみましょう。
炎炎ノ消防隊の作者
『炎炎ノ消防隊』の作者は漫画家でイラストレーターでもある「大久保篤」です。東京アニメーター学院を卒業後、漫画家・漫画原作者・イラストレーターを務める綾峰欄人のアシスタントになります。2000年の第3回エニックス新世紀マンガ大賞で準大賞を受賞した『一善の骨』がデビュー作となりました。2004年から連載を開始した『ソウルイーター』シリーズで大ヒットし、2015年から週刊少年マガジンで『炎炎ノ消防隊』の連載を開始します。
炎炎ノ消防隊の概要
『炎炎ノ消防隊』は週刊少年マガジン2015年43号から連載を開始し、人体自然発火現象をテーマにした特殊な消防隊の活躍が描かれました。同作は消防の作品ではありますが、サスペンスやバトルアクションの要素をも含んだSF漫画でした。そして世界累計で2000万部以上の発刊数を誇る人気作品です。物語は週刊少年マガジン2022年13号で完結しました。連載は終わりましたがアニメ化もされ、現在は第3期となる『炎炎ノ消防隊 参ノ章』の公開が待たれるところです。
炎炎ノ消防隊のあらすじ
ある大災害から「焔ビト」と呼ばれる人外発火現象が発生するようになった世界で、この脅威から人々を守るために「特殊消防隊」という組織が結成されました。小さな頃からヒーローに憧れる少年「シンラ」は、自身の体から発した炎によって母と弟を焼死させてしまうという疑いを持たれた過去があります。そのことで周囲から迫害を受けますが、シンラには第三者がその場にいた記憶があり、その人物が真犯人だと思っていました。真実を求め成長したシンラは訓練校を卒業し、第8特殊消防隊に配属されます。
【炎炎ノ消防隊】ラスボスとなる黒幕は誰?候補を考察
あらすじでは序盤までしか紹介できていませんでしたが、ここからは物語の核心に迫るラスボスについて、誰がそのラズボスなのか候補者をリストアップし、考察していきます。『炎炎ノ消防隊』には敵にも味方にも個性豊かなキャラが多数いて、その中には裏の顔を隠し持つ黒幕というべきものも存在するかもしれません。そのような意表を突く登場キャラの真の素顔を暴き出し、ラスボスは誰なのかをリストアップした中から絞っていきましょう。
ラスボスはジョーカー?
『炎炎ノ消防隊』の序盤から登場し、何かと不穏だった「ジョーカー」はラスボスなのではないかという疑惑を抱かせる存在です。物語が進むにつれ、伝道者一派が作った聖陽教会に恨みを持っていたことから、第8特殊消防隊の味方だったと判明します。またジョーカーはかなりの強さを持つ実力者ではありますが、ラスボスとしての強さには今ひとつ及ばない感がありました。それは最強の消防官である新門紅丸に劣っているという事実からも容易に推測できます。
ラスボスは伝導者?
白装束を纏った集団「伝道者一派」の頂点に立つのが「伝道者」と呼ばれる存在です。伝道者一派は『炎炎ノ消防隊』の世界で暗躍する集団で、特殊消防隊の敵組織といえます。そのトップに立つ伝道者こそ、黒幕もしくはラスボスにふさわしい人物だと推測されました。物語の終わりが近づくと、やがてその正体が明かされます。伝道者とは個人ではなく、集合的無意識というものだったのです。心理学者ユングによれば集合的無意識とは、人間の無意識の深層に存在する先天的構造領域とのことです。
ラスボスはショウ?
灰焔騎士団の団長「ショウ」はアドラバーストの使い手であり、三柱目という存在ですが、実は焼死したと思われていたシンラの弟でした。火災当時、ショウは伝道者一派に誘拐されていたことも判明しています。伝承者一派による誘拐は、ショウを伝道者一派の長に仕立て上げるために実行されたようです。ショウの能力、立ち位置などを合わせて考察すれば、黒幕とは言えずともラスボス候補としてふさわしいキャラと言っても過言ではないかもしれません。
【炎炎ノ消防隊】悪役や敵キャラ一覧
ラスボスたる存在は特殊消防隊の敵として、その黒幕を担うものといえるでしょう。ここでは『炎炎ノ消防隊』での代表的な悪役や敵キャラを紹介していきます。もしかしたらラスボスにつながる要素などを発見できるかもしれません。本作では真っ向勝負するキャラよりも、スパイとして暗躍するキャラが多くいます。それだけ『炎炎ノ消防隊』に登場する悪役や敵キャラは、一筋縄ではいかない曲者揃いともいえるでしょう。彼らはどんなエンディングを迎えたでしょうか。
悪役や敵キャラ①烈火星宮
第1特殊消防隊の中隊長と神父を務める「烈火星宮」は、見るからに熱血漢そのものです。名前や行動自体、熱血感としか表現できないくらいのエピソードも見せていました。しかしそれは表の顔であり、正体は伝道者一派の一員でした。炎を適合者を探すため、子どもなど一般人に蟲を埋め込み、人為的に焔ビト化させていました。シンラたちにその事実を暴かれ、死闘の末に敗北、口封じのためにアローによって殺害されます。その後ドッペルゲンガーとして復活しますが、カリムとの死闘で終わりを迎えます。
悪役や敵キャラ②リサ漁辺
ヴァルカンによって保護されていた「リサ漁辺」はDr.ジョヴァンニが送り込んだスパイでした。灰焔騎士団の団員で、第三世代能力者でもあります。桜備との戦闘に敗れた時、ヴァルカンに助けられて和解を果たします。その後ジョヴァンニに襲われますが、第8特殊消防隊に助けられ、後に入隊することになります。天照の防衛時に再びジョヴァンニと対峙することになった際、彼を恐れていたリサでしたが、ヴァルカンの一声で黒幕候補ともいえるジョヴァンニを倒します。
悪役や敵キャラ③ミラージュ
ミラージュは灰焔騎士団を構成する団員の1人で、スパイとして第3特殊消防隊に潜入していました。陽炎を発生させて自分の幻影を作る能力を持っています。この能力で第8特殊消防隊の分断させました。ネザーとの戦いで、アロー戦で疲弊していた火縄を狙いましたが、駆けつけたアーサーの居合いカリバーによって敗北を喫しました。その後の消息はエンディング後も不明となっています。
悪役や敵キャラ④ヨナ
灰焔騎士団の遊撃隊に所属する、おねえ言葉の性別不詳な存在が「ヨナ」です。人の顔の血液を炎の熱で操り、別人の顔を作り上げるという能力を持っていました。この能力で浅草の住民を混乱させたり、第7特殊消防隊と第8特殊消防隊の仲違いさせたりといった工作が得意です。美意識過剰で残酷な性格をしています。ヨナは250年前に空間の裂け目からやってきた存在でした。黒幕たる伝道者の指示でラフルス一世になりすまし、聖陽教の設立します。
悪役や敵キャラ⑤アサルト
灰焔騎士団の殲滅特科兵で、元屠り人だったのが「アサルト」です。名前が表しているような能力"炎で作る大型の弾丸で攻撃する"を持ちます。「血の炎弾」や「深淵からの暗殺者」または「パーフェクトソルジャー」などの異名を持つほどの実力を有します。地下の戦いで環を圧倒するものの、環の「ラッキースケベられ」でペースを乱されます。環に参っていたところへアイリスの不意打ちに遭い、敗北て終わりました。
悪役や敵キャラ⑥フレイル
「フレイル」は第3特殊消防隊に所属する消防官ですが、実は灰焔騎士団の団員です。第3特殊消防隊へはスパイとして潜入していました。3年前の消防官時代に桜備と面識があったようです。見た目のいかつさ通り黒幕的な存在ではないですが、棘付きの鉄球を象った炎を操る力強い能力を持ちます。ネザーではこの能力でマキの前に立ちはだかりましたが、フレイルの発した一言がマキの逆鱗に触れてしまいます。マキの「誰がゴリラサイクロプスじゃい!!」の一撃でフレイルは終わりました。エンディング後でも消息は不明です。
悪役や敵キャラ⑦アロー
灰焔騎士団筆頭副団長の「アロー」はショウの"守り人"でもあります。第三世代能力者で、炎による弓矢で攻撃する能力を持っています。この能力によって烈火を殺害し、フェイエンの右腕を貫いています。伝道者一派への忠誠を誓っていますが、それ以上にショウへの忠誠心を持ちます。黒幕ではなく、補佐役がふさわしいアローは、ショウが伝道者一派から抜け出した時に、彼に付き従って行動を共にすることになります。
悪役や敵キャラ⑧Dr.ジョヴァンニ
特異なペストマスクを付けた「Dr.ジョヴァンニ」は、第3特殊小隊の大隊長でありながら伝道者一派の一員でもあります。また灰島重工ともつながりがありました。黒幕候補として十分なジョヴァンニは自らを実験台にして様々な機能を身につけます。その正体は蟲でした。天照の攻防戦でヴァルカンたちに倒されます。しかしその時にユウの体を乗っ取り、災害を起こすことに成功してしまいます。最終的には完全にユウの体を乗っ取りますが、激昂するアーサーによって終わりを迎えることになりました。
【炎炎ノ消防隊】エンディングにつながる伏線を考察
物語の序盤から謎の多かった『炎炎ノ消防隊』では、数々の伏線が張られていました。ここではその伏線のうち、様々な要素を含みつつエンディングに向けて重要だと思われるものについてピックアップし、考察していきます。エンディングまで目を離すことができなかった『炎炎ノ消防隊』は、伏線の回収によってどんな終わりを迎えたのでしょう。伏線好きなファンにとって注目の項目ではないでしょうか。
考察①久遠式火力発電天照
巨大な久遠式火力発電天照は『炎炎ノ消防隊』の舞台、東京皇国の電力を支える重要な施設です。しかし伝道者一派にとっては大災害をもたらすためのキーとなる施設でもありました。250年前の大災害からの復興に欠かせなかったエネルギーの供給元だった天照は、実はアドラバーストの能力を持つ人間(一柱目)をエネルギー源として稼働しています。伝道師一派は八柱までのアドラバースト能力者を揃え、天照を爆破装置として発動させ人類にエンディングを迎えさせるつもりでした。
考察②アイリスの正体
聖陽協会出身だったシスター「アイリス」は焔ビトと化した人の魂を鎮めるための祈りを捧げる役割を担っています。一方でアイリスは一柱目とよく似ているという指摘がありました。その理由はシスタースミレからの言葉で判明します。それは「八柱目は一柱目のドッペルゲンガー」だということだったのです。つまりシスターアイリスは、一柱目のドッペルゲンガーだということでした。当初は無能力者だと思われていましたが、アドラバーストの能力をしっかり持っていたのです。
考察③円周率
中華半島上陸作戦において御神体の中で発見された不規則な数字の羅列は円周率でした。天照内でDr.ジョヴァンニは円周率について、伝道者が古代に仕込んだ滅びの呪文だと説明します。円周率は永遠に解けることのない数字として知られますが『炎炎ノ消防隊』ではかつての大災害によって物理法則が変わり、円周率は解けたとジョヴァンニは語ります。さらには円周率が解けたことにより、人類は進化の終点(滅亡)にたどり着いたとも言っていました。
【炎炎ノ消防隊】最終回のエピソードを解説!終わり方は?
やがて物語は終わりを迎えます。それは『炎炎の消防隊』にもいえることでした。ここでは最終回でのエピソードから印象に残るものを振り返り、『炎炎ノ消防隊』で語られる真の物語を解説していきましょう。エンディングでわかる真実はファンにとって唸らざるを得ないものになっていたと言わざるを得ません。原作漫画を読み終えた後でも考察する価値はあるでしょう。
最終回のエピソード①インカと対峙したシンラ
インカはアドラバーストの能力を持つ五柱目の存在です。スリルを好む自分勝手な少女でした。それゆえにサイコパスともファンには呼ばれ、あまり好かれるキャラではありません。物語も終わりを迎えようとしている時にはシンラの子どもを望んでいましたが、インカはシンラが好きなのではなく、神羅という英雄の子どもを欲していただけです。当然のようにシンラからは拒絶されました。インカはOKされるまで世界を荒らすしかないと言い捨て、去っていきました。
最終回のエピソード②シンラが創った世界
最終回の前にシンラは発火能力のない世界を創りました。人体発火による脅威はなくなったものの、大蛇やドラゴンなどの新たな脅威が出現します。それら脅威に対応するため、世界英雄隊が組織され、シンラも加わって忙しい日々を過ごしました。シンラが創った世界では人以外のものにも笑顔があふれる世界になっています。太陽や月もが笑い、あらゆる場面で微笑みが溢れていました。
最終回のエピソード③シンラの子供
25年という時が過ぎ、かつての第8特殊消防隊の教会では42歳になった神羅がいました。彼は世界英雄隊の極隊長になっています。緊張した面持ちの彼は新人の隊員を待っていました。そこへ現れたのは2人の新人隊員です。1人は目つきが鋭い面持ちでアイリスの花の家紋がついた羽織を着用し、もう1人はインカに似た髪色でインカが被っていたようなフート付きの羽織を着用していました。シンラは2人に門出の言葉を投げかけるのでした。
最終回のエピソード④ソウルイーターとの繋がり
さらに時は過ぎ、遥かな未来が描かれます。そこでは死神が人に似た神の子を創ろうと思案していました。答えを出した死神は、かつて世界を救った少年に似せた「キッド」を創ります。それから「ブラックスター」と「ソウル=イーター」という少年も誕生しました。別の場所では両親に挟まれた少女が本を読んでもらっていました。本の終わりまで読んでもらった少女は目を輝かせます。そして最後のコマには「NEXT IS SOUL WORLD」の文字で終わりました。こうして物語は『ソウルイーター』へと継がれます。
【炎炎ノ消防隊】ラスボスに対する世間での評判や人気
『炎炎ノ消防隊』の黒幕たるラスボスについてエピソードなどから考察してきましたが、物語が完結した後で、世間では黒幕のラスボスについてどのような感慨を持っているのでしょうか。ここではラスボスまたは黒幕についての評判や人気を探っていきます。エンディングを迎えた『炎炎ノ消防隊』について思うことをつぶやいてもらいいました。
物語の終わりが見えていたので、怒涛のエピソード展開になってしまったのかもしれません。その辺のことについては大人の事情が絡んできたりしているかもなので、迂闊なこともいえませんが、もしかしたらこのような展開は作者の計算通りのものだったという可能性があるのかもしません。
今回はハウメアについて触れてませんでしたが、それはラスボスでも黒幕でもなかったからなのでした。せめて黒幕やラスボス候補になるようエピソードでもあれば考察してみる可能性はあったかもしれません。いずれにしろ、誰が黒幕でラスボスなのかを考察する楽しみをくれた作品であることに変わりはないでしょう。
つらさはない空想だったこと、ご自分でもわかってらっしゃるようです。アーサーでは黒幕候補でもラスボス候補にもなりませんが、もしアーサーが黒幕だったりラスボスだったりするエピソードなら、他の読者はどう感じたことでしょう。それはそれですごいエンディングを迎えて終わりになったことは間違いないといえるのではないでしょうか。
【炎炎ノ消防隊】ラスボス候補は強かった
『炎炎ノ消防隊』では、敵側キャラのすべてが黒幕のラスボス候補だったといえるくらいの能力や個性を放っていました。作品のファンは誰が黒幕でラスボスなのか、エンディングを迎えるまで候補を上げて推理してみたことでしょう。ここで考察してみたキャラの誰もが黒幕候補、ラスボス候補としてふさわしいほどの強さを持っていました。『炎炎ノ消防隊』のエピソードは完結していますが、本記事の考察を基に今一度、本編を読み返してみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
zedafenrir
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。