【名探偵コナン】シャロン・ヴィンヤードはベルモットの本名!蘭との関係も
『名探偵コナン』のシャロン・ヴィンヤードはベルモットの本名です。またシャロンは、娘のクリス・ヴィンヤードを一人二役で演じています。本記事では『名探偵コナン』の登場人物の中でも特に謎が多いシャロン・ヴィンヤードの正体や蘭との関係、死亡説の真相などを解説します。
目次
【名探偵コナン】シャロン・ヴィンヤードとは?
シャロン・ヴィンヤードのプロフィール
シャロン・ヴィンヤードはアカデミー賞も受賞したアメリカの大女優です。工藤新一の母である工藤有希子とは女優時代からの親友です。クリス・ヴィンヤードという同じく女優の娘がいます。また、シャロンは変装術が得意で、その実力は一緒に修行していた工藤有希子以上です。工藤新一と毛利蘭は、シャロン・ヴィンヤードと1年前にNYで出会っていますが、その後彼女は死亡したと報道されました。
名探偵コナンの概要
『名探偵コナン』は青山剛昌(あおやまごうしょう)さんの推理漫画であり、『週刊少年サンデー』で1994年から2023年現在に至るまで連載が続いています。コミックスはすでに100巻以上で、世界累計発行部数は2億7000万部を超えています。テレビアニメも1996年から放送されはじめ、劇場版アニメも毎年のように上映されています。最新の劇場版26作目『黒鉄の魚影』は、歴代最高興行収入で100億円を突破しました。『名探偵コナン』は未だ人気が増し続ける日本を代表する国民的作品です。
名探偵コナンのあらすじ
高校生探偵として有名な工藤新一は、黒ずくめの格好をした怪しい連中の取引現場を目撃してしまい、口封じとして謎の薬を飲まされ、幼児化してしまいました。新一は新たに「江戸川コナン」と名乗り、幼なじみの毛利蘭の家に居候しながら、彼女の父で探偵をしている毛利小五郎の事件解決を陰ながら手助けするようになります。新一=コナンの目的は、黒の組織の手がかりを集め、彼らを捕まえ、そして自分の身体を元に戻すことです。
【名探偵コナン】シャロン・ヴィンヤードはベルモットの本名!正体を考察
シャロン・ヴィンヤードの正体はベルモット
シャロン・ヴィンヤードは、黒の組織の幹部ベルモットの正体です。作中では娘のクリス・ヴィンヤードが先に登場し、その裏の顔がベルモットだと判明していました。その後、クリスの母であるシャロンが1年前に死亡し葬儀が行われたことがわかり、生きている姿は過去編において描かれました。ところがその後、シャロンが実は生存していて、しかもクリスと同一人物だと明らかになったのです。すると必然的に、ベルモットの正体もシャロンということになります。
シャロン・ヴィンヤードと娘のクリス・ヴィンヤードは同一人物
シャロン・ヴィンヤードが登場したのは、作中現在から1年前の過去が描かれたアニメ286-288話の「工藤新一NYの事件」(コミックス34-35巻)です。この時シャロンは娘のクリスと疎遠だと話していました。このクリスとの不仲説と、有希子と共に習った変装術は、後にシャロンの死亡を偽装しクリス・ヴィンヤードとして行動する準備だったと推測できます。事実、その後すぐシャロンの死亡が報道され、クリスが表舞台に出ることが増えました。この一人二役の関係は、後にFBIのジョディの執念によって暴かれることになります。
シャロン・ヴィンヤードの正体が判明するのは何話?
シャロン・ヴィンヤードの正体は、アニメ345話「黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー」(コミックス42巻)で判明します。灰原哀を狙うベルモットが新出智明に変装していたこと、ジョディ・スターリングがFBI捜査官であることが判明し、ベルモットとジョディが直接対峙することになります。その時、ジョディの口からクリスとシャロンの指紋が一致したことが明かされたのです。こうして、シャロン・ヴィンヤードとクリス・ヴィンヤードが同一人物で、ベルモットの正体であると判明しました。
シャロン・ヴィンヤードが死亡したのはいつ?
シャロン・ヴィンヤードは登場する前に、死亡したことが作中で言及されていました。アニメ279-280話「迷宮のフーリガン」(コミックス34巻)です。シャロンは1年前に死亡したということで、葬儀の様子も報じられ、その葬儀にはクリス・ヴィンヤードも出席していました。つまりこのシャロンの死亡報道は偽装ということになります。またこの時報道陣からの質問に対し、クリスがとある口癖を言い放ったことで、ジョディがクリスの正体に気づくことに繋がりました。
ベルモットがずっと若々しい姿でいる理由
シャロンは20年前から見た目が変わっていません。変装も関係なく20代の見た目を維持しています。シャロンが赤井秀一から銃撃を受けた時に顔から血が出ており、それが変装ではなく素顔であることを示していました。つまり、年をとっていたシャロンの姿の方が変装であり、表向きシャロンが死亡するまではクリスと一人二役をしていたことになります。ただしシャロンが不老となった理由やタイミングは不明です。この点は、灰原の両親が作った薬や、CGクリエイターの板倉卓が関係していると推測されています。
シャロン・ヴィンヤードとあの方の関係
シャロン(ベルモット)は、あの方のお気に入りです。実際、シャロンとあの方とのメールの内容も親密さを窺わせるものでした。シャロンがあの方のお気に入りというこの事実は組織内部でも知られています。そのためシャロンは独断行動が許されていることも多く、そのことを少なからず不満に思っている者も組織にはいます。また、シャロンとあの方は何らかの深い関係にあることが仄めかされています。その秘密をバーボン(安室透)は握っており、それを交渉材料にしてシャロンと協力関係を築いています。
【名探偵コナン】シャロン・ヴィンヤードと蘭やジョディの関係
シャロン(ベルモット)と工藤有希子の関係
シャロンと有希子は親友でした。昔、マジシャンの黒羽盗一の下で役作りのために変装術を一緒に学んだのがきっかけです。実際、過去編のNYの事件では、2人の仲の良さが見られました。しかしアニメ701-704話「漆黒の特急」(コミックス78巻)では、シャロンと有希子が敵同士として対峙することになりました。ただ敵対しているとはいえ、2人は互いに「有希子」「シャロン」と呼び合い、親友ゆえの気安さが垣間見えました。
シャロン(ベルモット)と蘭の関係
シャロンは蘭を「エンジェル」と呼び特別視しています。NYで起きた殺人事件においてシャロンは、蘭に意味深な言葉を残すだけでした。ただその後、蘭は通り魔に変装したシャロンと遭遇し、新一と共に高所から落下した通り魔を助けました。この救出劇の結果、新一と蘭はシャロンにとって大切な存在になったのです。例えば、蘭が灰原のことをかばったときにシャロンは蘭を傷つけることができませんでした。またシャロンが榎本梓に変装していた際には、蘭を事件現場から遠ざけようとしてボロを出してしまいました。
シャロン(ベルモット)とコナンの関係
シャロン・ヴィンヤードはコナン(新一)と蘭を「宝物」と認識しています。NYの殺人事件の際、シャロンと新一の接点はそこまでありませんでした。その後、通り魔に変装したシャロンを新一は蘭と共に助けました。重要なのは、なぜ助けたのか尋ねられ、人を助けるのに理由はいらないと新一が答えたことです。この答えにシャロンは衝撃を受けた様子でした。そして現在、シャロンは新一とコナンが同一人物という事実を知っていますが、この秘密を組織には隠し、「銀の弾丸」としてコナンに期待しています。
シャロン(ベルモット)とジョディの関係
シャロンとジョディの出会いは20年前です。FBI捜査官だったジョディの父をシャロンが自殺に偽装して殺害し、さらに家を放火したのです。現場に居合わせた幼少期のジョディはシャロンと会話しており、これがクリスに辿り着くきっかけになりました。さらにジョディの父の眼鏡に残された犯人の指紋がクリスとシャロンの指紋と一致したことで同一人物説が根拠づけられたのです。ちなみに作中では長い間、ジョディがベルモットであるかのようにミスリードして描かれていました。ところが正体はFBI捜査官だったのです。
シャロン(ベルモット)とメアリー・世良の関係
メアリー・世良は赤井秀一や羽田秀吉、世良真純の母であり、MI6の一員です。作中では小さな少女の姿として登場していました。その真相は、メアリーもコナンと同じAPTX4869を飲まされたというものでした。しかもその実行犯がシャロン(ベルモット)だったのです。ベルモットが夫の赤井務武に変装しており、その事実に気づいたメアリーに、強引に薬を飲ませたのでした。
シャロン(ベルモット)とジンの関係
シャロン(ベルモット)とジンは、黒の組織の中ではほぼ同格の立場にいます。ただベルモットの秘密主義で勝手な行動が多いところを、ジンは苦々しく思っており、場合によっては始末することも辞さないという態度です。特にコナンや毛利小五郎が関わる場合には、ジンとベルモットの意見が対立することが多くありました。ちなみに、シャロンとジンは、かつて肉体関係にあったことが仄めかされています。
【名探偵コナン】シャロン・ヴィンヤード(ベルモット)の名言
ベルモットの名言①「A secret makes…」
A secret makes a woman woman
(女は秘密を着飾って美しくなる)出典: ciatr.jp
このセリフは、シャロン(ベルモット)の代名詞とも言われている名言です。そのせいで、ジョディに正体を突き止められるきっかけにもなりました。シャロンはジンからも秘密主義と評されるほどですから、この言葉は彼女の行動原理を言い表しています。それだけでなく、シャロンは作中で最も秘密の多いキャラでもあります。そのためこの名言は『名探偵コナン』におけるシャロンの立ち位置を端的に示しています。
ベルモットの名言②「この世に神様なんて…」
この世に神様なんているのかしら?私にエンジェルは一度も微笑みかけてはくれなかった
出典: ciatr.jp
このセリフは、NYで蘭に向かってシャロンが囁いたものであり、シャロンの最も核心に触れたものだったと推測できます。事実、その後蘭と新一による通り魔の救出劇を経た後、シャロンは有希子に電話で自分にもエンジェルが見つかったと伝えています。その後シャロンは蘭のことをエンジェルと呼び、異常なまでに大切にしています。
ベルモットの名言③「組織(われわれ)の心臓を…」
いや……組織(われわれ)の心臓を射抜けるシルバーブレットは……もう1発……
出典: ciatr.jp
これはジンが、組織を滅ぼしかねない「銀の弾丸」(シルバー・ブレッド)と呼ばれる赤井秀一をそこまで脅威ではないと発言した際、シャロンがコナンのことを思い浮かべながらした独白です。シャロンはコナンこそが組織の天敵となる銀の弾丸と考えており、後に赤井秀一が死亡したとわかった際には、銀の弾丸は一発で十分と評していました。しかもシャロンはコナンの活躍に期待している節すらあります。つまり彼女は組織の壊滅を望んでいると推測できるのです。
【名探偵コナン】シャロン・ヴィンヤードの声優
シャロン・ヴィンヤードの声優は「小山茉美」
アニメ版『名探偵コナン』でシャロン・ヴィンヤードを演じているのは、声優の小山茉美(こやままみ)さんです。悪の女幹部にふさわしいその声と演技は、ファンの間でも絶賛する声がよく見られます。
小山茉美のプロフィール
小山茉美さんは、1955年1月17日生まれ、愛知県出身の女性声優です。所属事務所は青二プロダクション、声優としてデビューしたのは1975年です。『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻アラレと『名探偵コナン』のベルモットという、真逆のキャラクターを担当しているなど、演技の幅がとても広いことでも知られています。また、小山さんの元夫は、『名探偵コナン』で安室透を演じている古谷徹さんです。
小山茉美の主な出演作品
小山茉美さんの主な出演作は、『Dr.スランプ アラレちゃん』の則巻アラレ、『ドラゴンボールシリーズ』のランチ、『キテレツ大百科』のコロ助、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のタリア・グラディス、『BLACK LAGOON』のバラライカ、『NARUTO』の大筒木カグヤ、『ONE PIECE』のビッグ・マムなどです。
【名探偵コナン】シャロン・ヴィンヤードに対する世間での評判や人気
ファンの間では、シャロンとクリスが同一人物であるという事実が少々複雑で理解しづらいとの声が多く見つかりました。同時に、そもそも本物はシャロンとクリスどっちだったのか、実は本当にクリスという娘が実在していたのではないか、などの考察も盛んになっているようです。
シャロン・ヴィンヤードを語る上で、蘭との関係は重要なこととしてよく取り上げられています。2人の出会いが描かれた「工藤新一NYの事件」は、ファンの間でも特に重要な回として話題となっています。また、蘭のことを特別視しすぎたせいで起きたシャロンのいろいろなやらかしも、語り草になっています。
シャロン(ベルモット)の人間関係では、工藤有希子との関係もファンの間では人気となっているようです。特に有希子は、シャロンと長年友人でありながら、かつ彼女が黒の組織のベルモットであることも把握しています。そのため新一や蘭よりもシャロンのことを良く知っていることになります。この2人が対峙した「漆黒の特急」も、ファンの間では特に人気の回となっています。
ポジティブな意見とネガティブな意見まとめ
ポジティブな意見
ネガティブな意見
【名探偵コナン】シャロン・ヴィンヤードの正体はベルモットだった
アメリカの大女優シャロン・ヴィンヤードの正体は黒の組織の幹部ベルモットであり、しかも娘のクリス・ヴィンヤードと同一人物でもあります。この事実は、シャロンが何らかの方法で不老となっていることを意味します。加えて、シャロンは組織が滅ぶことを望んでいる節があり、コナンや蘭に味方することすらありますが、その真意はいまだ不明です。シャロン・ヴィンヤードは『名探偵コナン』において最大級の秘密を抱える重要キャラです。
この記事のライター
Otokita Toma
この記事へコメントしてみる
コメントは運営が確認後、承認されると掲載されます。