【コナン】ピンガの声優はグレースの声も演じた?村瀬歩の経歴を徹底紹介
当記事では、劇場版名探偵コナン『黒鉄の魚影』に登場したピンガの声優について(代表作、経歴など)紹介します。ピンガ役の声優は兼ね役で女性を演じており、その見事な演じ分けで一流の実力を見せつけました。以下、映画のネタバレを含みますので、注意してください。
目次
【コナン】ピンガとは?
ピンガのプロフィール
ピンガは劇場版名探偵コナン『黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』に登場したオリジナルキャラクターです。コナン(新一)を幼児化させた「黒の組織」の一員で、経歴等は一切謎ですが年齢は25歳とされています。組織のNO.2であるラムの側近に据えられており、ジンにはライバル意識を燃やしているようです。亜麻色の髪をコーンローに編みあげ、後頭部で束ねています。野心家で血の気が多く、組織内には彼をよく思わない人物も少なくありません。
名探偵コナン 黒鉄の魚影の概要
『黒鉄の魚影』は、劇場版名探偵コナンシリーズの26作目にあたる作品です(配給:東宝)。2022年公開の『ハロウィンの花嫁』クライマックスにて予告映像が上映され、2023年4月14日に満を持して全国公開されました。興行収入は138億円とコナンシリーズ中最高のヒットを記録し、劇場版コナンで最も売れた代表作となりました。尚、スピッツによって書き下ろされた主題歌「美しい鰭(ひれ)」も本編に負けず劣らず注目を集めています。
名探偵コナン 黒鉄の魚影のあらすじ
今回の舞台は八丈島の近海にある海洋施設「パシフィック・ブイ」です。ここはインターポールが開発した監視施設で、超高度な技術によって世界中の防犯カメラを閲覧できるようになっています。ところがシステム稼働を目前に、ユーロポールの職員が殺害されるという事件が起きました。たまたま八丈島へ観光に訪れていたコナンは、赤井からこの知らせを聞いて黒の組織との関連を疑い、パシフィック・ブイへの潜入を試みるのです。
【コナン】ピンガの声優は村瀬歩!グレースの声も演じた?
ピンガの声優は「村瀬歩」
ピンガは声優の村瀬歩(むらせ・あゆむ)さんが担当しました。村瀬さんは男性ですが、ベビーフェイスと可愛らしい声を持つことで有名です。その高音を生かし、女性役も難なくこなしてしまいます。ちなみに尊敬する声優には、威厳のある悪役を演じることが多い大友龍三郎(おおとも・りゅうざぶろう)さんの名をあげているようです。ここでは村瀬さんのプロフィール、経歴、代表作を紹介します。
村瀬歩のプロフィール
村瀬歩さんは1988年12月14日生まれの35歳(2023年12月時点)、血液型はA型、出身地はアメリカ、所属事務所はアスターナインです。趣味はゲームだと語っている他、パワースポット巡りやタロットなども嗜んでいます。海外にいた経歴があることから英語が堪能でかなり発音がよく、英検は2級・TOEFLは512点を所持しているそうです。また余談ですが、童顔ゆえ小柄な印象を抱かれがちですが、身長は172cmと平均以上で「意外と高い」と驚く人が多いようです。
村瀬歩の経歴
村瀬さんは小学生時代までをアメリカで、中高生の頃は愛知、大学生時代は京都で過ごしていました。大学2年生から大阪の声優養成所へ通い出し、大学卒業を機に声優の活動のため上京したそうです。そして2011年にデビューを果たし、2016年の『声優アワード』で新人男優賞を獲得しました。ちなみに現在所属している「アスターナイン」は村瀬さんが2023年に立ち上げた個人事務所で、それまではヴィムスに所属していました。
村瀬歩の代表作
村瀬さんが初めて射止めたメインキャラクターは、2012年に放送されたアニメ『新世界より』の青沼瞬です。2014年には『ハイキュー!!』の日向翔陽役に抜擢され初主演を飾り、村瀬さんの代表作となりました。声優としての経歴がまだ浅い時期から第一線で活躍していた村瀬さんは、2023年放送の『ひろがるスカイ!プリキュア』でシリーズ初の男子プリキュア・夕凪ツバサ(キュアウィング)を演じ、さらに知名度を上げました。
ピンガの声優の村瀬歩はグレースも演じ一人二役?
変装のスペシャリストであるピンガは、グレースという女性エンジニアになりすまして、パシフィック・ブイでスパイ活動をしていました。ピンガの変装技術は見事なもので、グレースの姿の時は声も女性そのものです。そんなピンガの声優である村瀬さんは、なんとグレースの声も担当しています。つまり、女性になりすますピンガ同様、村瀬さんも一人二役で女性を演じきっていたのです。
【コナン】ピンガの正体
ピンガの性別は女性?男性?
ピンガの本来の姿は男性です。しかし、女性の変装を完璧にこなすことから、筋骨隆々とした逞しさがあるというより、女性のように線の細い体躯を持つことがうかがえます。また、黒の組織のメンバーにはコードネームとしてお酒の名前がついていますが、蒸留酒は男性という法則があります。「ピンガ」はサトウキビを原料としたブラジルの蒸留酒であり、すなわち男性であることを示しているのです。
そして、驚くべきはピンガが20歳からスパイ活動をしていたという事実です。現在25歳のピンガは、5年前からグレースに化け一人二役をこなしていたことが明らかになっています。つまり、20歳という若さで「異性に化ける変装技術」と「エンジニアとしての一流の実力」を持っていたことになります。そして、そこから彼の経歴を逆算すると、少なくとも10代後半には組織の一員として活動を始めていたことになるのです。
ピンガとラムの関係
ピンガはラムの側近であると先に述べましたが、ピンガの前には20作目『純黒の悪夢』に登場したキュラソーが据えられていました。つまり、ピンガはキュラソーの後釜ということになります。ピンガはラムの右腕となることで自分の立場を確実なものとしているため、ラムの指示には従順な様子です。ちなみにラムはピンガ同様にサトウキビを原料としていることから、「2人には血縁関係などの結びつきがあるのでは?」という声も上がっています。
ピンガとジンの関係
理由こそ明らかになっていませんが、ピンガはジンを毛嫌いしていました。野心家であるピンガは「他人を蹴落としてものしあがる」という信条を持つ男です。「現時点で自分より地位のあるジンを蹴落とし、成り上がろうとした」というのが、ジンを嫌う理由としては最もらしいと考えられています。また、「自分の直属の上司であるラムを、ジンが嫌っている」というのも一因となった可能性があります。
【コナン】ピンガは死亡した?原作に逆輸入はある?
ピンガは本当に死亡した?
コナンの正体を知ったピンガは、この情報を武器にのしあがるつもりで組織の潜水艇に戻ろうとします。潜水艇まで辿り着いたピンガはジンに連絡を取りますが、これはジンの罠でした。スパイだとバレたピンガを始末するため、潜水艇に爆弾を仕掛け既に脱出していたのです。ジンに嵌められたピンガは、そのまま爆発に巻き込まれてしまいました。遺体こそ発見されていないものの、彼の死亡は原作者の青山先生がはっきりと明言していることからも確実です。
ピンガが最後に笑った理由
ジンの裏切りに気付き死を悟った瞬間、ピンガは笑みを浮かべます。彼はジンを意識していたからこそ、ジンの目論みを死の直前に見破り、笑ったのだろうと考えられています。また、ピンガはコナンから「人の死に対する異常な”慣れ”」を指摘されていました。つまりピンガにとっては、「自分の死でさえも騒ぎ立てるほどの大事ではなかった」と読み取ることができるのです。
ピンガが原作に逆輸入される可能性
結論から言うと、ピンガが原作に逆輸入される可能性は極めて低いです。その理由は、過去の劇場版に登場したオリジナルキャラの傾向から推察することができます。例えば、白鳥警部や風見警部、サッカーの真田選手は劇場版から逆輸入されたキャラです。しかし、劇場版で初登場を果たした黒の組織・アイリッシュ(漆黒の追跡者)とキュラソー(純黒の悪夢)などは映画内で絶命し、それっきり一切原作には登場していません。
つまり、黒の組織内の映画オリジナルキャラが原作に逆輸入された前例はないのです。これは「劇場版が原作に影響を与えないようにするため」だとされています。黒の組織は名探偵コナンのストーリーの中核を担うため、新たな構成員が1人登場するだけでも展開に影響を及ぼします。映画を未視聴の人が、いつの間にか組織の人間が増えたことに戸惑うということがないよう、きちんと配慮されているようです。
【コナン】ピンガの声優に対する世間での評判や人気
ピンガの声優が村瀬歩さんだったことは、EDのクレジットを見るまで全く分からなかった人がほとんどのようです。また女装時(グレース)も担当していた事実は、更に観客に衝撃を与えました。2人の声は全くの別人にしか聞こえず、別の声優がキャスティングされていても不思議ではないため、一人二役を成し遂げた村瀬さんの演じ分けの素晴らしさに賞賛の声が集まっています。ピンガとグレースは、早くも村瀬さんの代表作となりつつあります。
村瀬さんといえば、持ち前の可愛らしい声を活かした役が多い声優です。先に紹介した『ハイキュー!!』の日向、『ひろがるスカイ!プリキュア!』のキュアウィングなどが代表作にあげられますが、ピンガはそれらのキャラクターとあまりにも大きなギャップがあります。ファンは村瀬さんの底力を見せつけられたとともに、彼に「無限大の可能性がある」とますます期待を膨らませているようです。
村瀬さんは今回の二役に向け、事前に綿密なキャラクター研究を重ねていました。ピンガ・グレースのセリフの一つ一つに、村瀬さんの思い描いた「キャラクター像」を落とし込みながら声を吹き込んでいたようです。今回の二役でこれだけ村瀬さんが評価されたのは、声色の変化は言わずもがな、村瀬さんのキャラクター愛がファンに伝わったためでした。コナンファンは「こんなにピンガを大切にしてくれるなんて嬉しい」と感動の声をあげています。
ポジティブな意見とネガティブな意見まとめ
ポジティブな意見
ネガティブな意見
【コナン】ピンガの声優は村瀬歩だった
いかがだったでしょうか。ピンガは劇中で、一人二役をやってのけました。そんなピンガの担当声優・村瀬歩さんも、ピンガ同様に一人二役でグレースをも演じていたのです。役作りや演じ分けはもはや芸術の域で、まさに変装を得意とするピンガにも劣らない演技力でした。コナンファンには「ピンガに村瀬さんをキャスティングしてくれてありがとう」とまで言わしめており、ピンガは村瀬さんの代表作と認められつつあります。
この記事のライター
HAYASHI*M
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