【名探偵コナン】黒の組織のラムの正体は?候補として挙がっている人物も
『名探偵コナン』の黒の組織幹部・ラムの正体について解説します。『名探偵コナン』でようやく判明した黒の組織ナンバー2・ラムの正体と、その目的についてまとめました。また、正体判明以前にラムの候補と目されていた人物や噂されていた特徴などについても紹介しています。
黒の組織のラムとは?
長大な『名探偵コナン』の物語の中にはさまざまな謎がちりばめられていますが、そのいくつかは次第に明らかになってきています。長らく謎の人物として複数の候補が挙がっていた黒の組織幹部「ラム」の正体も、原作・アニメ共についに判明しました。その意外な実像や目的について迫る前に、まずはラムという人間のプロフィールや特徴などについて振り返っておきましょう。
ラムのプロフィールや特徴
『名探偵コナン』に登場する「ラム」は、黒の組織のボスの側近として、組織内のナンバー2に位置する人物です。コードネームは、サトウキビから作られる蒸留酒である「ラム酒」に由来します。作中での名前の表記はカタカナではなく、英語の「RUM」となることが多くなっています。組織の最古参の1人で、ボスと同じくらい高齢であると目されており、その正体は組織内でもトップシークレットに属します。
身体的には一方の眼が義眼で、「屈強な大男」や「女のような男」などさまざまな特徴が噂されています。また、誰かにメッセージを送る際は、「Time is money」の句を添えるのを好むという特徴も持ちます。さらに、作中で17年前に起きた「アマンダ・ヒューズ殺人事件」に直接関わっていることも明らかになっています。
名探偵コナンの概要
ついに正体が判明した黒の組織幹部「ラム」が登場する『名探偵コナン』は、青山剛昌(ごうしょう)の手による漫画と、それを原作とするアニメなど諸作品を指します。原作漫画は1994年に始まって現在も連載中(週刊少年サンデー)で、コミックスは2023年4月現在で104巻が刊行されています。累計発行部数(全世界)は2億7000万部を突破する国民的作品で、劇場版も1997年から現在までほぼ毎年作られ、いずれも大ヒットを記録しています。
名探偵コナンのあらすじ
『名探偵コナン』は、小学生探偵の江戸川コナン(実は高校生探偵の工藤新一)の活躍を描く推理作品です。ずば抜けた推理能力を持つ高校生探偵の工藤新一は、謎の「黒ずくめの組織」に飲まされた薬の影響で子供の姿となり、以後小学1年生の「江戸川コナン」として生活することになります。コナンは以前と変わらぬ推理力で難事件を解決しつつ、ラムら黒の組織の陰謀に立ち向かっていく…というストーリーになっています。
黒の組織のラムの正体や目的
『名探偵コナン』の原作だけでなく、アニメでもようやく正体が判明した黒の組織のラムですが、一体その真の姿は何者だったのでしょうか。ここでは黒の組織のラムの意外な正体と、判明以前に予想されていた候補、そして秘めた目的などについて紹介します。
ラムの正体は脇田兼則
『名探偵コナン』におけるラムの正体は、脇田兼則(わきた かねのり)であることが判明しました。脇田は毛利探偵事務所があるビルの隣の「いろは寿司」に勤める男性店員で、流れ板として大将に雇われたとされています。角ばった輪郭に鼻の下のちょび髭、左目の眼帯という外見的特徴を持ち、本人は眼帯について「ひどい出来物のせい」と周囲に説明しています。「眠りの小五郎」が推理する姿を見て彼に弟子入りを申し込み、「いろは寿司」に腰を落ち着けることとなりました。
なお、脇田兼則=ラムであることを示すヒントとして、名前のローマ字表記のアナグラムが「時は金なり(Time is money)」になるという仕掛けが施されています。ウォッカによると、現在のラムは「ふざけた名前を名乗って」いるということで、この点から脇田の素性については以前よりかなり怪しまれていました。
ラムの正体候補として名前が挙がっていたキャラ
『名探偵コナン』で脇田兼則という正体が判明する以前には、ラムの候補には複数の名前が挙がっていました。そのうち有力と目されていたのは3人で、1人は「黒田兵衛」、もう1人は「若狭留美」、そして3人目が「脇田兼則」です。いずれも片目に問題があり、その他の点でもラムの特徴(と噂されるもの)と合致しており、この3名のうちいずれかがラムで間違いないと言われていました。結果としては、脇田兼則が正解だったということになります。
ラムの目的
正体は判明しましたが、脇田兼則ことラムは、一体何を目的として行動しているのでしょうか。それについては未だに原作でも明らかになっていませんが、以下のような推察も成り立ちます。すなわち、作中で工藤新一の情報収集にこだわる素振りを見せており、しかも名前のもう1つのアナグラムが「敵はコナン・ライ」ともなることから、コナンの正体やライ(赤井秀一)の生存について怪しみ、彼らに接近した、というものです。ともあれこの真偽については、今後の展開を待つしかありません。
ラムと他キャラの関係
『名探偵コナン』で寿司屋の板前として登場し、その正体が脇田兼則だったと判明した黒の組織のラムですが、作中ではほかの登場人物とどういった関係にあるのでしょうか。ここではそれについて紹介しておきましょう。
ラムとボスの関係
『名探偵コナン』の黒の組織において、ラムはボスの側近という立場に立っています。作中ではすでにボスの正体(烏丸蓮耶)の正体も判明していますが、それに次ぐ地位ということで、ボスからもかなり信頼されていることは確実です。しかし彼らが具体的にどういう関係にあるのかは、まだ明らかにされていません。
ラムとジンの関係
ラムは黒の組織のナンバー2であり、大物メンバーのジンよりも立場は上になります。作中でジンは一部ラムを軽く見るような発言もしていますが、それでも命令に正面きって逆らうような真似はせず、むしろ忠実に従おうとしています。やはりジンにとっても、ラムが恐るべき人物であるのは間違いないようです。
ラムとキュラソーの関係
キュラソーは、劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』に登場したキャラクターで、黒の組織の幹部です。ラムにとっては腹心の部下という関係にあります。劇中で記憶を失い黒の組織に追われる身となり、最後は探偵団の子供らを護るために命を落としました。
ラムとピンガの関係
ピンガは劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』に登場した黒の組織メンバーで、ラムの側近です。強烈な上昇志向とプライドの持ち主ながら、ラムの命令には素直に服従しています。キールはそれについて、「ラムに気に入られて上に行くため」と推察しています。
ラムとバーボンの関係
バーボンこと降谷零は、黒の組織の内情を暴くことを目的に潜入している公安警察官です。作中ではラムから工藤新一の情報を集めるよう指令を受けるなど、接点があることが示されていますが、まだラムの正体には気付いていないもようです。
黒の組織のラムの登場回
目的は不明ながら、3名の候補の中でようやく正体が判明した黒の組織の幹部ラムですが、『名探偵コナン』ではどういった所で登場しているのでしょうか。ここでは初登場回など、ラムが扱われた主な回を紹介していきます。
ラムの初登場回
『名探偵コナン』でラムの名が初めて登場したのは、アニメ版783話「緋色の真相」(原作85巻File.5)です。この時は「RUM」のコードネームと組織のナンバー2という地位が示されただけで、ほかの情報などは出ていません。一方脇田兼則としての初登場は、アニメ版894話(原作92巻File.5)になります。
ラムの正体が判明する登場回
黒の組織幹部・ラムの正体が3人の候補のうち脇田兼則であると判明したのは、アニメ版『名探偵コナン』1079話「黒ずくめの謀略(正体)」(原作100巻File.8)です。ここではFBIと黒の組織との対決が描かれる中、最後に至ってラム=脇田兼則という事実が明らかになりました。
ラムのその他の登場回
上記の回以外のラムの登場回は、アニメ版863話・864話「霊魂探偵殺害事件」(原作90巻File.3-5)、アニメ版941・942話「マリアちゃんを探せ!」(原作95巻File.3-5)、アニメ版953話「迷宮カクテル(中編)」(原作95巻File.8)などが挙げられます。
ラムの映画での登場
2016年公開の『名探偵コナン 純黒の悪夢』では、キュラソーの回想の中でラムが(声のみで)登場しました。さらに2023年公開の『名探偵コナン 黒鉄の魚影』では、原作とテレビアニメに続き、ついに映画でもラムがその姿を完全に晒しています。
黒の組織のラムの名言
満を持して読者や視聴者の前に姿を現した『名探偵コナン』の黒の組織幹部・ラムですが、作中では正体不明だった当時から、いくつか印象深い言葉を残しています。ここではその中から主なものを紹介しましょう。
ラムの名言①「下がりなさい…」
下がりなさい、ベルモット…。 キュラソー。君には色がない…。 あるのはただ純黒の闇…。 その闇が君を苦しめているのなら他の色に染まればいい。 お前の特殊能力を私のためだけに使え…。 インプットもアウトプットも。そして私の右腕になりなさい。 キュラソー…
出典: renote.net
こちらは『劇場版名探偵コナン 純黒の悪夢』でラムがキュラソーに言ったセリフです。彼女がベルモットに殺されそうになったのを止めたラムは、このセリフを発しました。ラムがいかにキュラソーの能力を重視していたかがうかがえます。
ラムの名言②「工藤新一の情報を要求する…」
工藤新一の情報を要求する… Time is money!
出典: renote.net
ラムは黒の組織の情報屋であるバーボンに対し、たびたび工藤新一についての情報を集めるよう要求しています。その際には上のように必ず「Time is money」の句を添えていますが、ここに「せっかち」という彼の特徴的な性格がにじみ出ています。
ラムの名言③「老若認証…」
老若認証…突き止めるのに使えると思ったんだがな…最近、姿を見せないあの方の所在を…
出典: renote.net
『劇場版名探偵コナン 黒鉄の魚影』でラムが発したセリフです。「あの方」とはもちろん黒の組織のボスのことで、ここからは、ラムですらボスの所在などを長らく掴めていないことが伝わってきます。ちなみに「老若認証」とは、過去の姿から現在の姿を予想し、監視カメラ網とのリンクで個人の居場所を特定できるAIシステムを指します。
黒の組織のラムに対する世間での評判や人気
その存在が匂わされた頃から長い時を経て、ようやく正体を現した黒の組織ナンバー2・ラムですが、その彼を世間の人はどのように見ているのでしょうか。ここでは、脇田兼則ことラムに対する『名探偵コナン』ファンの印象などについて検証してみました。
こちらは「ラムの正体が意外すぎた」という感想です。ラムは噂される特徴に合致する候補が何人かいましたが、こちらのツイート主は別の人物を予想していたのかもしれません。それだけ作者のミスリードが巧妙だったということも言えます。
こちらの方は、ラム=脇田兼則がコナンらの近所にいたのが個人的にお気に入りだったもようです。敵の大物が身近に潜んでいるのは興奮する設定ですが、ボスまで近所にいたとなると、確かにそれはかなりの驚きでしょう。
こちらも、ラムは別の候補者が怪しいと思っていたという意見です。また、脇田兼則の姿の際は見事にオーラを消しているのに対し、ラムとしての姿が迫力満点という変貌ぶりも強く印象に残ったもようです。
黒の組織の正体は脇田兼則だった
『名探偵コナン』のラムの正体について解説してきました。このように、原作では100巻、アニメでは1079話にして、ようやく黒の組織のナンバー2が正体を現しました。しかし、今のところコナンが脇田兼則=ラムという事実に気づいた様子はなく、この点もファンの間では話題となっています。果たしてコナンらはいつラムの正体にたどり着くのか、今後の展開がますます気になるところです。
この記事のライター
だいじろう
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