【名探偵コナン】沖矢昴は赤井秀一と判明！知っている人物や登場回まとめ

『名探偵コナン』の沖矢昴は怪しい雰囲気の新キャラとして登場しましたが、ネタがわかっている人ならその正体を察せられるキャラでした。そんな『名探偵コナン』の沖矢昴のプロフィールについて紹介します。

『名探偵コナン』の沖矢昴は27歳の男性で、東都大学・大学院工学部博士課程に籍を置いています。喫煙者の左利きで、服装はハイネックのものが多くなっています。好きなお酒はバーボン、愛車はスバル360で、シャーロックホームズの関連本を全巻揃えるほどのシャーロキアンでもあります。木馬荘というアパートに住んでいましたが、事件で全焼してしまい、コナンの勧めから工藤家に居候することになります。

『名探偵コナン』は1994年から『週刊少年サンデー』で連載されている青山剛昌の推理漫画です。1996年からテレビアニメが放送されており、1997年から劇場版が毎年公開されるなど、漫画を原作としたメディアミックスも多数展開しています。サンデーにおいて最長の連載作品で、2023年には全世界の累計発行部数は20億7000万部を突破しており、翻訳された漫画やアニメが全世界に広がるほどの人気となっています。

高校生探偵として世間で有名だった工藤新一は、遊園地で取引する黒の組織の現場を目撃した際に後ろから殴られて薬を飲まされてしまいます。それが理由で身体が縮んでしまい、家の隣に住む阿笠博士から正体を隠すべきだと言われたことから、工藤家にやって来た毛利蘭に対して咄嗟に江戸川コナンの偽名を名乗ります。それから蘭の父親の小五郎が経営する毛利探偵事務所に居候として転がり込み、組織の情報を集めていきます。

『名探偵コナン』の沖矢昴の正体は赤井秀一だと作中で判明しており、理由を知らない人からは驚きの声が出る一方で、正体の予想が当たったという人もいます。そんな『名探偵コナン』の赤井秀一が沖矢昴として正体を隠していた理由やその事実を知っていたキャラについて紹介します。

『名探偵コナン』の沖矢昴は実在する人物ではなく、赤井秀一が変装マスクとチョーカー型変声機によって偽装している姿でした。見た目だけではなく、声まで変わっていることから赤井秀一と同じFBI捜査官にも正体は知られておらず、偽造の理由を知るのはごく一部の人物に限られていました。

ただ、ファンの中には沖矢昴の名前の元ネタから赤井秀一の正体を察する人もいました。赤井秀一の元ネタである『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルの本名はキャスバル・ダイクンであり、沖矢昴（おきやすばる）の名前にはキャスバルが入っています。また、初登場時からアパートの大家の息子から「赤い人」の名前が付けられるなど、正体を察せる要素はいつか描かれていました。

『名探偵コナン』の沖矢昴が赤井秀一の正体を隠す理由は、黒の組織に生存をバレないようにするためでした。黒の組織にキールのコードネームで潜入しているCIAの水無怜奈は、赤井秀一の抹殺を命じられていることをコナンが推測しており、組織からの水無怜奈の信用を回復しつつ、赤井秀一の生存を隠して動けるようにコナンが赤井秀一の死を偽装させたのです。その後、赤井秀一が動けるように沖矢昴という存在が生まれました。

『名探偵コナン』の沖矢昴の正体や生存した理由を知っているのは、偽装工作をした江戸川コナンと水無怜奈、沖矢昴としての姿を自身の変装術で施した工藤有希子と自宅を提供した工藤勇作、変声機の開発者である阿笠博士、FBIのジェイムズでした。その後、対面する中で怪しんでいた安室透や他のFBIの面々も正体を知ることになります。また、理由は描かれていないものの弟の羽田秀吉も赤井秀一の生存を知っています。

『名探偵コナン』の沖矢昴は、初登場から赤井秀一としての正体が判明するまでにも様々な話で活躍を見せており、正体が判明した後はより活発な姿が描かれています。そんな『名探偵コナン』の沖矢昴の原作漫画やアニメ、劇場版で登場した回について紹介します。

『名探偵コナン』の沖矢昴が初登場したのは、原作漫画の509話「赤白黄色と探偵団」であり、アパートの事件から少年探偵団と知り合います。その後は511話「推理対決！新一vs沖矢昴」、524話・525話「憎しみの青い火花」、542話・543話「魚が消える一角岩」、563話・564話「探偵団vs強盗団」などに登場しました。578話「聞き呼ぶ赤い前兆」から582話「赤く揺れる照準」では赤井秀一との関係性を匂わせる描写が出てきます。

671話から674話「探偵たちの夜想曲」では安室透や世良真純と対面し、続く675話・676話「1ミリも許さない」では、灰原哀が沖矢昴の言葉に聞き覚えがあると感じ始めます。それから684話・685話「泡と湯気と煙」、690話・691話「工藤勇作の未解決事件」、699話・700話「灰原の秘密に迫る影」、701話から704話「ミステリートレイン」などで活躍を見せます。そして、783話「緋色の真相」で赤井秀一としての正体が判明します。

『名探偵コナン』の沖矢昴は登場後の劇場版でも出番があり、正体を隠していたからこその演出が光る作品もありました。そんな『名探偵コナン』の劇場版の中でも沖矢昴としての姿で活躍した映画を見ていきましょう。

『名探偵コナン』の沖矢昴が活躍する映画その1は劇場版第18弾『異次元の狙撃手』です。作中では謎のスナイパーが事件を起こす中、沖矢昴は密かに行動を始め、ラストシーンでは沖矢昴の姿ながらも銃を構えて、赤井秀一の声で狙撃しています。

『名探偵コナン』の沖矢昴が活躍する映画その2は劇場版第24弾『緋色の弾丸』です。沖矢昴の正体が赤井秀一と判明した後の映画であり、赤井秀一の家族である世良真純やメアリー、秀吉といった赤井ファミリー全員が活躍する内容になっています。作中ではコナンと共に行動する際、沖矢昴の姿のままフランクに話す姿も描かれています。

『名探偵コナン』の沖矢昴は正体を隠したまま様々なキャラと関わっており、赤井秀一を知っているキャラにも何度も接触しています。そんな『名探偵コナン』の沖矢昴と他キャラの関係性を紹介します。

『名探偵コナン』の江戸川コナンは偽装工作を計画した張本人であり、工藤勇作や有希子、阿笠博士を協力者に引き込んで沖矢昴を成立させた関係となっています。少年探偵団と一緒に対面した当初は知り合いでないように接していましたが、ストーリーが進む中で正体を知っているかのような描写が出てきました。正体が判明した後は沖矢昴の姿のまま協力プレイを見せるシーン増えています。

『名探偵コナン』の安室透は、対面した当初から沖矢昴の正体が赤井秀一でないかと怪しんでいましたが、確信に至るまでは時間がかかっていました。安室透にとって赤井秀一は親友の諸伏景光を殺したかもしれない仇の関係であり、黒の組織に潜入しているのとは別の感情で、沖矢昴の正体を明かすことに執着しているかのような描写がありました。

『名探偵コナン』の灰原哀は黒の組織から狙われる可能性があることから、沖矢昴にとって守る対象となっています。アパートに住んでいたのも灰原哀の通学路で監視できるからであり、工藤家も隣が阿笠博士の家になっていることから見張りに適した場所になっています。灰原哀からは当初沖矢昴の雰囲気に黒の組織と同じものを感じていまいしたが、交流を重ねるうちに信頼していきます。

『名探偵コナン』の宮野明美は、赤井秀一が黒の組織へ潜入するために近づいた存在で、血縁としては従妹にあたる人物でした。本心では赤井秀一も宮野明美を想っていましたが、10億円強盗前のメールを送ったのを最後に彼女は死亡しています。灰原哀は宮野明美の妹・志保であるため、沖矢昴として灰原哀を護衛しているのは宮野明美の一件も影響していると推測できます。

『名探偵コナン』の世良真純は妹、メアリー・世良は母親にあたりますが、両者とも赤井秀一の生存については知らず、死亡したと聞いています。そんな中、沖矢昴の状態で2人と対面しており、世良真純に関しては沖矢昴の言動から赤井秀一を思い出すシーンが描かれています。

『名探偵コナン』におけるRUM候補の1人とされていた若狭留美ですが、沖矢昴と対面したことで、彼女の秘密も少しだけ明らかになっています。若狭留美と沖矢昴はお互いに警戒心を抱いていましたが、その一方で若狭留美は赤井秀一の父親である赤井務武の面影を感じ取っていました。そこから若狭留美は過去に赤井務武と出会っており、何かしら助けてもらった経緯があると推測できます。

『名探偵コナン』のベルモットは黒の組織として赤井秀一は死亡したと思っていましたが、バーボンである安室透から生きている可能性を聞かされます。その後、自身も変装した状態で沖矢昴と対面していましたが、結局は気付かないままでした。

『名探偵コナン』のキールこと水無怜奈は、偽装工作に協力した1人で赤井秀一の生存は知っていますが、沖矢昴と対面したシーンは描かれていないので、変装までは知らない可能性があります。一方で、偽装工作後は密かに連絡を取り合って情報交換を行っています。

アニメ『名探偵コナン』でも、沖矢昴と他キャラの関係性や正体が判明するシーンが描かれていますが、変声機を使用していることから沖矢昴の時と赤井秀一の時の声をそれぞれ違う声優が演じています。そんなアニメにおける沖矢昴と赤井秀一の声優について紹介します。

アニメ『名探偵コナン』で沖矢昴の声を演じているのは置鮎龍太郎さんです。基本的には好青年風な喋り方をしていますが、どこか怪しい一面も感じさせる声で演じており、赤井秀一としての正体がわかった後は声はそのままに赤井秀一の演技で話すこともあります。アニメ内では沖矢昴を演じるまでゲストキャラで出演しており、綾小路文麿の声も演じています。

置鮎龍太郎さんは福岡県生まれ、小学3年生以降は大阪府育ち、1969年11月17日生まれの声優・舞台俳優です。父親の前職が映画会社に勤めていたことからアニメのポスターを貰うことがあり、そこからアニメ好きになって演者も気になっていました。高校1年生から声優を志し始めて、卒業後に青二塾大阪校へ入塾しました。そして、1989年に声優デビューして様々な作品へ出演していきます。

置鮎龍太郎さんの主な出演作品としては、『地獄先生ぬ〜べ〜』の鵺野鳴介、『テニスの王子様』の手塚国光、『おねがいマイメロディ』の柊恵一、『BLEACH』の朽木白哉、『ONE PIECE』のカク、黄猿/ボルサリーノ（2代目）、『CLANNAD-クラナド-』の古河秋生、『戦国BASARA』の豊臣秀吉、『トリコ』のトリコ、『理系が恋に落ちたので証明してみた。』の池田教授、『パリピ孔明』の諸葛孔明などがあります。

アニメ『名探偵コナン』で赤井秀一の声を演じたのは池田秀一さんです。落ち着きがありながらもFBIの狙撃手としての凄みを感じさせる圧のある声で演じています。『名探偵コナン』と関りが深い『まじっく快斗』では快斗の父親である黒羽盗一の声も演じており、『名探偵コナン』のアニメ内でも登場したことがあります。

池田秀一さんは東京都出身、1949年12月2日生まれの声優・俳優・ナレーターです。幼少期から児童劇団に入っており、初めのうちは役者を目指しているわけではありませんでしたが、中学2年生の時にドラマの主役を務めた頃から役者を目指し始めます。声優としては知り合いが洋画の吹き替えしていたことからその誘いで出演を果たし、アニメ方面にも役を広げていきます。

池田秀一さんの主な出演作品としては、『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル、『機動戦士Ζガンダム』のクワトロ・バジーナ、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の比古清十郎、『ONE PIECE』のシャンクス、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のギルバート・デュランダル、『彩雲国物語』の紅邵可、『カードファイト!! ヴァンガードG』の明神リューズ、『機動戦士ガンダムUC RE:0096』のフル・フロンタルなどがあります。

ここでは『名探偵コナン』の沖矢昴と赤井秀一について、世間での評判や人気を紹介します。沖矢昴の初登場時は正体がわからない人も多く、赤井秀一が偽装工作をしていた理由が明かされるまでに沖矢昴としてのキャラ人気を集める結果になっています。

『名探偵コナン』の沖矢昴と赤井秀一について、登場時から名前の元ネタに気付いて正体がわかっている人がいました。『機動戦士ガンダム』のネタを知っている人であれば赤井秀一の生存を確信していたようです。一方で、ネタを知らない人には灰原哀が警戒していたこともあって沖矢昴が非常に怪しい人物として映っており、黒の組織の一員として疑う意見も出ていました。

『名探偵コナン』の沖矢昴の正体が赤井秀一と判明した後、複雑な気持ちになる人もいました。赤井秀一としての正体が判明したことで、沖矢昴は実在しない人物になってしまい、それまでのストーリーで沖矢昴が好きになった人はいつか沖矢昴としての姿がなくなってしまう不安があるようです。

『名探偵コナン』の沖矢昴について、アニメでの声優の演技に凄さを感じている人がいました。赤井秀一としての正体が判明した後は、沖矢昴の声のまま赤井秀一の演技をすることがあり、演じている置鮎龍太郎さんが池田秀一さんの喋り方を模した演技としているところが凄いと言われています。一方で、沖矢昴の姿のまま池田秀一さんが喋る時も好きだと言う感想も出ています。

『名探偵コナン』の沖矢昴の正体は赤井秀一であり、工藤有希子の変装術と変声機によって別人を演じています。正体を隠していた理由は水無怜奈がスパイであることを怪しまれないようにしつつ、赤井秀一の生存を悟られないためで、コナンの計画が成功したものでした。そんな沖矢昴と赤井秀一の活躍を原作漫画やアニメ、劇場版でチェックしてみてください。