【名探偵コナン】工藤優作の推理ショーとは?前編と後編のあらすじを紹介
『名探偵コナン』の「工藤優作の推理ショー」は、原作ファンからも人気の高いエピソードです。本記事では、「工藤優作の推理ショー」のあらすじを前編・後編に分けて紹介します。『名探偵コナン』の何話で描かれたのか、作中で張られた伏線なども調査しました。
目次
【名探偵コナン】工藤優作の推理ショーとは?
「工藤優作の推理ショー」は『名探偵コナン』の中でも人気のあるエピソードの一つです。主人公のコナン(工藤新一)の両親が登場するエピソードで、殺人事件の推理だけでなく黒ずくめの組織が接触してくることも見どころの一つとなっています。まずは「工藤優作の推理ショー」が『名探偵コナン』の何話で描かれたのかや、『名探偵コナン』という作品の概要・あらすじを紹介します。
工藤優作の推理ショーは何話?
「工藤優作の推理ショー」はアニメ版『名探偵コナン』の1071話と1072話で前編・後編に分けて放送されたエピソードです。このエピソードは『名探偵コナン』の原作漫画でも1058話「TVで推理ショー!?」と1059話「ショーの打ち合わせ」、1060話「ショーはこれから」の3話にわたって描かれています。コミックスでは99巻から100巻にかけて収録されています。
名探偵コナンの概要
『名探偵コナン』は青山剛昌さんによって『週刊少年サンデー』で1994年から連載されている推理漫画です。2017年に1000話目を迎え、少年サンデー史上最長の連載期間を持つ作品となっています。1996年からはアニメ放送が始まり、翌年の1997年からは毎年4月に劇場版が公開されるようになりました。単行本の全世界累計発行部数は2億7000万部(2023年2月時点)を突破しており、世界中で愛される作品となっています。
名探偵コナンのあらすじ
推理作家の父と元女優の母を持つ工藤新一は、大人顔負けの洞察力・推理力を発揮し高校生探偵として活躍していました。ある日、幼なじみの毛利蘭と遊園地に行った新一は、黒ずくめの組織の怪しい取引現場を目撃してしまい、口封じのため気絶させられ毒薬を飲まされてしまいます。幸い一命を取り留めた新一でしたが、目を覚ますと体が小学1年生のサイズになっていました。新一は「江戸川コナン」と名乗り、父が探偵をしている蘭の家に居候しながら黒ずくめの組織の陰謀を追うことにします。
【名探偵コナン】工藤優作の推理ショーの前編あらすじ
まずは『名探偵コナン』のアニメ1071話で放送された「工藤優作の推理ショー」前編のあらすじを紹介します。前編は、ピンチに陥った工藤一家に、変装の達人として知られる怪盗キッドが助け舟を出すというストーリーです。
あらすじ①連続密室殺人事件を調べていた優作
工藤新一の父で推理作家の工藤優作は、警視庁から要請を受け、ある連続密室殺人事件の捜査に協力していました。それは、アパレルメーカー勤務の盛田敦実、フリーターの桐生泰二、パン屋の菅沢惟次が1カ月の間に立て続けに殺害されるという事件です。密室殺人という以外は、被害者にも殺害方法にも共通点は無く、同一犯の犯行なのか優作の意見が求められました。犯人はわからないが密室のトリックは解き明かしたという優作は、週末に放送される東都テレビの生放送番組内で推理を披露すると宣言します。
あらすじ②食あたりになった優作と有希子
生放送で推理を披露すると宣言した優作でしたが、放送当日に前日食べたイタリアンが原因で食あたりを起こし寝込んでしまいます。そこで、妻の有希子が優作に変装し、息子のコナン(新一)が変声機で声をあて優作の代わりに推理を披露することになりました。しかし、放送時間間近になって、有希子までもが体調不良で倒れてしまったのです。
あらすじ③優作に変装したキッドが登場
両親が2人とも倒れてしまい、焦るコナンの前にある人物が現れます。それは、工藤優作の姿に変装した怪盗キッドでした。連続殺人事件の前に、優作は怪盗キッドの冤罪を晴らしており、その借りを返すために怪盗キッドは現れたのです。2人は協力して生放送に挑むことになります。番組スタッフが工藤邸に到着し、いよいよ推理ショーが始まります。
【名探偵コナン】工藤優作の推理ショーの後編あらすじ
ここからは『名探偵コナン』のアニメ1072話で放送された「工藤優作の推理ショー」後編のあらすじを紹介します。後編ではコナンの推理により、密室殺人の真相が明らかにされていきます。さらに、工藤優作に変装していたのが、実は怪盗キッドではなく別の人物であったと判明するのも後編の見どころです。
あらすじ①連続密室殺人事件の犯人と事件の真相
立て続けに起こった3件の密室殺人事件は同一犯によるもので、犯人は東都テレビのレポーター・夢川彩子でした。彼女は最初の事件の被害者・盛田敦実の友人です。さらに、盛田含む被害者3人と共に「ダンジョン・ホームズ」というオンラインゲームをプレイしていました。夢川は3人を殺害した後、同一のトリックで密室状態を作っています。サムターンキー(手で回して施錠する鍵)をクリップ等で挟み、そこに重さのあるものを掛けてドアノブに置き、外からドアノブを回した際に施錠されるというトリックです。
犯行のきっかけとなったのは夢川が考えた密室トリックでした。オンラインゲームのチャット内でトリックを披露して仲間に褒められた夢川は、それを有名脚本家に売り込もうと考えていたのです。しかし、盛田が趣味で書いているネット小説でそのトリックを使ってしまい2人は口論になります。夢川は思わず盛田を突き飛ばして殺害してしまい密室トリックを使います。その後、ゲーム仲間の2人に犯行を疑われ罪を重ねてしまったのです。
あらすじ②変装していたのはベルモットだった
事件解決後、優作にお礼を言うために工藤邸を訪れた目暮警部から衝撃の事実が明かされます。それは「先ほど怪盗キッドが渋谷に現れた」という内容でした。自分の隣にいる優作が怪盗キッドであると思っていたコナンは、そんなはずはないと主張しますが、コナンが隣を見た時には既に優作に扮した人物は消えていました。実は優作に変装していたのは怪盗キッドではなく、黒ずくめの組織に所属するベルモットだったのです。
あらすじ③工藤邸にいたのは赤井秀一
優作に変装していたのがベルモットであったことに気付いたコナンは、優作の部屋のドアを叩きます。するとそこに現れたのは赤井秀一でした。実は、何者かに監視されていることに気づいた工藤夫妻は黒ずくめの組織を欺くための芝居を打っていたのです。優作はわざと目立つ行動をとり、有希子と共に怪しげなチラシを入れていたイタリアンの店を訪れます。料理の異変に気付いたものの、食べたふり、体調不良になったふりをして黒ずくめの組織に「自分たちの腹の内には何もない」とアピールしたのでした。
【名探偵コナン】工藤優作の推理ショーの伏線や謎を考察
優作に変装していたのは怪盗キッドではなくベルモットであったことに、コナンは終盤まで気づきませんでした。しかし、『名探偵コナン』作中にはそれを匂わせる伏線が存在していたのです。ここからは『名探偵コナン』作中で張られていた伏線や、ベルモットが工藤邸に潜入していた目的、最後に赤井秀一が登場した理由について解説します。
考察①怪盗キッドが偽物だという伏線はあった?
『名探偵コナン』作中ではコナンが怪盗キッドの言動に対し不審に思う様子が描かれています。それは「工藤優作の推理ショー」前編で、連続殺人事件の概要について、コナンが怪盗キッドに説明をするシーンでのことです。怪盗キッドはコナン並みの推理力を持つ人物ですが、その日はコナンの説明を聞いても今ひとつなリアクションで、コナンに「腕が落ちたのではないか」と言われてしまうほどのキレの悪さを見せていました。演技力の高いベルモットでも怪盗キッドの頭脳までは真似できなかったためだと推測されます。
考察②ベルモットが潜入していた目的
それではなぜベルモットは工藤勇作に変装し、工藤邸に潜入したのでしょう。『名探偵コナン』作中でベルモットは、その理由を「ラムに頼まれていたため」と明かしています。ラムは工藤優作がなぜ日本にいるのか、黒ずくめの組織にとって脅威となり得るのかをベルモットに探らせていたのです。優作たちがイタリアンの店に行くよう仕向けたのも黒ずくめの組織ですが、優作たちはそれに気づいてあえて騙されたフリをして、逆にベルモットを欺くことに成功したのでした。
考察③赤井秀一が最後に登場した理由
「工藤優作の推理ショー」後編では、最後の最後に赤井秀一が登場しています。その理由は工藤邸に盗聴器などが仕掛けられていないかを確認するためでした。赤井秀一は沖矢昴として工藤邸に居候していますが、黒ずくめの組織は彼が死亡したと思っています。組織の人間に自身が生存していることがバレないように、赤井は最後まで姿を現さなかったと推測されます。
【名探偵コナン】工藤優作の推理ショーに対する世間での評判や人気
『名探偵コナン』のアニメはアニメオリジナルのエピソードも多く、原作回になると原作ファンから歓喜の声が上がります。特に「工藤優作の推理ショー」は原作回の中でも人気の高いエピソードで、次回予告を見てから放送を心待ちにしていたファンが多数いました。
「工藤優作の推理ショー」は殺人事件のトリック、ベルモットの演技力、その上を行く工藤優作の作戦と見どころが多く、『名探偵コナン』の中でも面白いと評判のエピソードです。また、実際にはベルモットが演じていたものの、怪盗キッドの声が聞けたり、間接的に彼の頭の良さが知れたりとと怪盗キッドファンからも人気を集めています。
「工藤優作に変装した怪盗キッド」という複雑な役を演じたベルモットの演技力がすごいという意見が多数見られました。工藤優作の外見で優作の声と怪盗キッドの声を使い分けていることや、怪盗キッドの声や性格(話し方)を知っていることに対し多くのファンが驚いています。また、この複雑な設定を演じ切った声優に対しても称賛の声が上がっていました。
ベルモットの演技力以上に、その何枚も上手である工藤優作がすごいという意見も目立っていました。工藤優作に変装していたのがベルモットという事実に加え、それらが全て工藤優作の手のひらの上だったという二重の衝撃展開にファンは驚きや感動を覚えたようです。
「工藤優作の推理ショー」では工藤優作に変装していたベルモットや、優作たちが立てた作戦などが注目されがちですが、中には連続殺人事件の内容に注目している人もいました。トリックそのものが殺人の動機になっているという特殊な展開が面白いと評価されていました。
【名探偵コナン】工藤優作の推理ショーは面白いと話題だった
本記事では「工藤優作の推理ショー」のあらすじを前編・後編に分けて紹介しました。「工藤優作の推理ショー」には殺人事件の推理だけでなく、黒ずくめの組織のメンバーであるベルモットの潜入や、それを欺くための工藤優作の作戦などさまざまな要素が盛り込まれていました。殺人事件の特殊な動機や、ベルモットの演技力の高さ、ラストの優作らによるネタバラシなど衝撃的な展開の連続であることから『名探偵コナン』の中でも屈指の面白いエピソードとして人気を集めています。
この記事のライター
まつこ
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