【約束のネバーランド】農園一覧！出身キャラとその後についても調査！

『約束のネバーランド』の中でも重要な意味を持つ農園。農園には様々な種類があるため、ここでは農園の一覧を一挙に紹介していきます。

 『約束のネバーランド』は、原作・白井カイウ、作画・出水ぽすかが担当しているダークファンタジー・サスペンス漫画です。約ネバは「週刊少年ジャンプ」で2016年から2020年にわたり連載されており、全世界での累計発行部数は3200万部を突破しています。 

  作風は、謎の多いダークな世界観ながらもジャンプ作品らしく「友情、努力、勝利」を意識した魅力的な内容となっています。      

   約束のネバーランドは2019年1月から3月にかけてフジテレビの「ノイタミナ」枠にて、GFハウスからの脱獄までを描いた第1期が放送されました。その後、2021年1月より同枠にて、第2期で完結するよう、原作から大幅に短縮・再構成された内容で放送されています。 また、2020年12月には浜辺美波主演で実写映画化もされており、映画のオリジナル要素として松坂桃李演じる「謎の男」（ピーター・ラートリー）が登場しています。  

『約束のネバーランド』では序盤の農園脱獄に始まり、それ以降も人間が安全に暮らせる場所を追い求めていく上で、農園の存在が非常に重要となってきます。ここではそんな農園の一覧を紹介します。

そもそも『約束のネバーランド』に登場する農園とはどのような場所なのでしょうか。ここでは農園の一覧や農園の種類などを説明してきます。

『約束のネバーランド』に登場する農園は、鬼が食べるための食幼児を育てる施設です。農園で育てられた子供は一定の年齢になると出荷され、鬼の下へと運ばれます。

農園には大きく分けて3種類あるので、それぞれの農園の一覧見ていきましょう。

ではそれぞれ何が違うのか、3種類の農園の一覧を紹介していきます。

高級農園は、王家や上級貴族などの位の高い鬼の食事用として、高度な知能を付けた人間を育てるための農園です。のびのびと何不自由なく健康的に育ち、賢い人間を収穫するために、監理者(ママ)と呼ばれる大人の女性が1人で子供達を育てており、子供達の不安をあおらないように鬼の姿は一切見せないように配慮されています。 鬼の存在を気付かれないようにするためにママは優秀な女性が選ばれており、ママは相当頭が良い人物として描かれています。 

また、高級農園の子どもたちには、逃げられないようにするために耳には位置情報がわかる発信機が埋め込まれており、個体は認識番号で管理され、グレイス＝フィールドの子は首に、グローリー＝ベルの子は腹に番号がうたれています。

量産型農園は、貴族以外の一般的な鬼に配給する用で、安価で大量生産している人間の農園です。効率を重視して子どもたちは狭い空間に一列に並ばされて座らされており手錠などが付けられています。高給農園とは違い、ただ太らせるためだけの環境であり鬼が直接支配しているため、子どもたちは言葉も分からず名前もありません。そのためソンジュが「量産農園の子どもたちは、逃げ出そうと考えることもしない」と語っています。

試験農園は西の果てに建設されており、2031年には2031年にウィリアム・ミネルヴァが残したメモリーチップには建設予定という情報がありましたが、ノーマンが出荷される際には既に建設が完了しており、ノーマンがこの農園に送られています。ここの子どもたちはは人間離れした風貌でありピーター・ラートリーや科学者がかなりいる施設で日々何らかの試験を行っています。

農園が出来るまでの経緯を説明していきます。

1000年ほど前、鬼と人間が一つの世界で暮らしていた頃、鬼と人間の戦いは終わることなく続いていました。そんな中、ラートリー家のご先祖様であるユリウス・ラートリーは鬼との戦いに疲れ、心身ともに疲弊してしまいます。精神的に疲弊していたユリウスは鬼との戦いを終わらせるために、「人間は鬼を狩らない、だから鬼も人間を狩らない、お互い世界を棲み分けよう」と取引を持ち掛けます。

 世界を棲み分ける事によって、鬼側の世界に人間がいなくなってしまったら、人間を食べなければ形質を保てない鬼は退化してしまいます。しかし、『食べるための人間』を意図的に増やしていけばそんな食料問題も解決するので、互いに納得し両者は互いに約束を交わします。

ユリウスと鬼の王との間で行われた取引は、一見、人間側に都合よく、鬼側には我慢を強いるもののようにも感じられます。しかし、鬼側は養殖された人間の供給を握る事によって、より鬼たちの制御・支配が容易になると考えます。そのため、人間を管理することで意図的に供給量をコントロールすることを画策した鬼側は、ユリウスの約束の条件を吞んだのです。

ユリウスと鬼の王、そして「あの方」との間で交わされた約束を守るため、ユリウスは新たに農園を作り出します。鬼の食用人類として最初に犠牲になったのはこれまで共に鬼と戦ってきたユリウスの戦友でした。ユリウスは彼らを裏切り、自分が狩られることのない世界を作るために戦友や鬼と人間の世界を分ける際に逃げ遅れた人々を鬼の食用人類として捧げたのです。これが食幼児としての始まりとなります。

『約束のネバーランド』の世界には様々な農園が存在します。では、そんな各農園の一覧を出身キャラとともに紹介していきます。

エマ達が暮らしていたグレイス＝フィールド（GF）ハウスは、孤児院に偽装した高級農園となっています。優秀なママであるイザベラがいるGFハウスは最高級に格付けされ、王家や上級貴族など鬼の頂点への供給も担っています。GFハウスでの出荷年齢は6歳～12歳で子どもたちを識別する識別番号の刻印は首筋に記されています。GFハウスは、鬱蒼とした森の中にあるハウスで30〜40人の食用児が飼育されていて、外の世界と繋がっている「門」や「壁」に近づくことは禁止されていました。

 GF農園には5つのプラントとママたちを統括している「本部」が六角形に並んで隣接しています。 5つのプラントでは食用児がそれぞれのハウスで生活していますが各ハウスの周りには森が広がっていてさらに森を囲むように塀があり、高い塀の向こう側は断崖絶壁のため、飛び降りて逃げ出すのは不可能となっています。エマたちは第3プラントで、唯一の外へ繋がる橋がある「本部」とはちょうど真向かいの位置に面しています。

エマは『約束のネバーランド』に登場する主人公兼ヒロインです。 認識番号は63194で誕生日は2034年8月22日、年齢は11歳で血液型はO型、身長は2045年時点で145cm、2047年時点で158㎝、2049年時点で161㎝と変化しています。好きな食べ物はニンジンケーキで特技・趣味は、泣いている赤ちゃんを秒で笑わせることです。 家族思いなGFハウスの最年長で面倒見が良く、いつも姉弟の面倒を見ています。

ノーマンは『約束のネバーランド』に登場する主人公の一人です。識別番号は22194で誕生日は2034年3月21日、年齢は11歳で血液型はB型、身長は2045年時点で145cm、2047年時点で171㎝、2049年時点で175㎝と変化しています。好きな食べ物はひよこ豆と肉の煮込みで特技・趣味はチェス、暗算、ひらめきです。穏やかで心優しい少年で、4歳でテスト開始以降、満点以外とったことはない程の秀才です。

レイは『約束のネバーランド』に登場する主人公の一人です。 認識番号は81194で誕生日は2034年1月15日となっていますが、本当の誕生日は別にあります。年齢は11歳で血液型はAB型、身長は2045時点で150cm、2047年時点で168㎝、2049年時点で177㎝と変化しています。好きな食べ物はアスパラで、特技・趣味は読書です。子どもたちの中で唯一ノーマンと渡り合える知恵者で、いつも読書をしています。

学校に偽装した高級農園で、飼育監は「先生」と呼ばれています。出荷年齢の満期は15歳以上で識別番号の刻印箇所は胸元です。 

鬼が秘密裏に人間たちを狩る場所として作られた秘密の狩場であるゴールディ・ポンド（GP）には定期的にGV農園などから食用児を生きたまま補充し、鬼たちが人間狩りを行います。狩りは3日に一度の頻度で朝に行われ、最大50人くらいの食用児たちが支給された銃などで戦っていました。

GV農園出身のキャラクターは、オリバー、ヴァイオレット、ザック、ソーニャ、ポーラ、サンディ、ナイジェル、ジリアン、ぺぺ、テオがおり、GPで反乱を起こすために戦います。

 グローリー＝ベル農園は、村に偽装した高級農園となっています。2032年にオジサン(ユウゴ)やルーカスたち19名が脱走する事件がありましたが、その事実は秘匿されています。出荷年齢の満期は15歳で、識別番号の刻印箇所はお腹です。 

 大人数で脱走したところを見ると高い知能や運動能力を持った食用児がたくさん飼育されていたようです 

『約束のネバーランド』のGP編で登場するキャラクターで、エマ達が辿りついたシェルターで出会った大人の男性です。長らく名前を明かさず、エマ達からは「おじさん」と呼ばれていましたが、第96話にて名前が判明し、以後は「ユウゴ」と呼ばれています。認識番号はETR3M8で、年齢は28歳前後程だと思われます。

ルーカスは『約束のネバーランド』のGP編に登場するキャラクターで、数年前にユウゴや仲間たちとともにGBを脱獄しましたが、途中でレウウィス大公に襲われ、ユウゴと生き別れてしまいます。その後、ユウゴからは死んだと思われていましたが、実はGPで暮らしていた少年に助けられ、以降、GPで反乱を企てています。

ヴィンセントは『約束のネバーランド』のGP編以降に登場するキャラクターで、スキンヘッドに頭の中心に大きな傷跡があるのが特徴的です。ヴィンセントは過去に二つの農園に所属していたことがありました。ヴィンセントが最初にいた農園はGBという場所で、鬼の世界に存在している高級農園の一つです。そしてGBから出荷されたヴィンセントはラムダという場所に移動しています。 

 グッドウィル＝リッジ農園は、学校に偽装した人工照明がある高級農園でここから試験農園λ7214(ラムダ7214)へ多くの食用児が送られています。出荷年齢や識別番号の刻印箇所は不明となっています。 

GRはバーバラとシスロの出身農園としていますが、作中では農園が登場していないため、詳しいことは分かっていません。

ラムダ7214は西の果てに建造された試験農園です。ここでは高級農園で育てられた優秀な子どもやランダムで選ばれた子どもが移送され、より安易に美味しい食幼児を生産するための人体実験が行われています。子どもたちには様々な投薬実験がされるため、副作用の影響が見られています。識別番号の刻印箇所は胸元です。

ラムダ7214はノーマンが移送された農園です。彼も他の食幼児と同じように投薬されているため、彼自身の体に副作用が見られています。

ラムダ7214出身のキャラには、ザジ、アダム、ハヤト、ジンがおり、ノーマンをリーダーとして、共に鬼を全滅させるために戦います。

鬼の食料となるために農園で育てられていた食幼児達でしたが、エマ達が農園を脱獄し、人間たちが暮らせる場所を目指して鬼に立ち向かったことで、どのように変化したのでしょうか。ここでは農園出身者のその後について説明していきます。

エマ達が鬼の世界を支配している女王レグラヴァリマとの戦いを経て、最終的にかつて過ごした農園であるGFハウスへ向かいます。知られざるGFハウスの地下へ進むとそこはGPの地下にあった「金の池」と同じような作りになっていたのです。GFハウスの地下が、鬼の世界と人間の世界とを繋ぐ道だったことを知ったエマ達は今後どうするかを話し合います。

鬼の世界に残るとの意見も出ますが、エマは「鬼がヒトを食べること自体は悪でも毒でもない。だからこそ人間はできる限り早く、人間の世界へ消えた方がいい」と話します。あくまで鬼が人間を食べるのは、鬼本来の生存本能に従っているだけだと考えるエマは 「欲望のために食べる鬼」がいる可能性を考えると、  人間が鬼の世界から消えるのが平和への道筋だと語ります。 

そこでエマ達は「金の池の水」を使って、人間の世界へと戻ります。目を覚ますと、そこには自由の女神像と思しき姿や巨大なビルが立ち並んでいる光景が移ります。2020年以降に10年にも及ぶ世界大戦が勃発し、各国は大きく疲弊しました。そこで国際社会は国境を撤廃することで復興しようと試み、2047年に世界は国境が撤廃され、地球全体が一つの大きな国となったのです。

 ノーマンやレイたちは「出自不明の子供」として大きなニュースとなったものの、既に「移民という概念」がなくった人間世界において大きな問題にはならず、ピーターの叔父であるラートリー家当主代理マイクの計らいによって匿われます。 

かつてラートリー家と鬼との間で交わされた約束を無くし、エマ達全員が人間の世界へ戻るためには、農園に変わる新たな代償（ごほうび）を与える必要があります。しかし、農園が1000年も続いたことや、ピーター・ラートリーの死も含めて十分楽しませてもらったことから、ごほうびの内容は「何もなし」と伝えられます。ただエマだけは「これまでの記憶」は全て失うという代償を背負わされます。

一人だけ「家族との大事な思い出」を吸い取られる代償を背負わされたエマですが、他のみんなが誰もが安心して暮らせる世界が実現される事に比べれば、自分一人が孤独になるなど些細な事だと、この提案を快諾します。そのため、最終的にエマはノーマンやレイたちとは別の場所に飛ばされてしまいます。

人間の世界に戻ったエマは、これまでの記憶を一切失ってしまった状態で、一人南極大陸らしき場所に飛ばされます。自分の名前すら忘れたエマは戦禍で家族や友を失った孤独な老人に拾われ、新たな名前を与えられます。自分の事が何も分からないエマは一時期寂しい思いを抱えていたものの、老人と二人、穏やかな日々を送ります。一方、ノーマンやレイたちは一人離れたエマを探しますが、何も情報は得られず、2年の時が過ぎ去ります。

 広大な地球上からただ一人を見つけ出すことは容易な事ではありませんでしたが、それでも「運命は覆る」と二人は諦めずにエマを探し続けます。そして遂に両者は偶然にも再開を果たします。しかし、記憶喪失のエマは「みなさん…どなたですか…？」と、ノーマンやレイたちに対し怪訝な反応を示しますが、エマが人間の世界で平和に暮らしている姿を見たノーマンは「全部君がくれたんだ。君が君の記憶と引き換えに」と涙を流します。   

それを見たエマは記憶は戻らないものの、今まで共に過ごしてきた家族に対する心の感情が激しく揺さぶられます。自然と胸が苦しくなり、自然と涙があふれるエマは「ずっとあなた達に会いたかった気がするの。」と言葉を零します。そうして記憶はなくてもこれから作っていこうとエマやノーマン、レイたちは人間の世界で共に新たな人生を歩みだします。

やはり全ての始まりである「農園脱獄編」が一番好き、一番印象深いという人が多いようです。平和な孤児院で育った子どもたちが、自分たちが実は鬼に食べられるための食幼児だと知って脱獄を計画するという、ダークでインパクトのある世界観に、一気に引き込まれますね。

『約束のネバーランド』は農園を脱獄した後も新たな世界が広がります。ムジカやソンジュといった鬼との出会いや他の高級農園出身の子どもたちなど、様々な出会いもありながら、人間の世界を目指す展開に引き込まれる他、後々知らされる農園の秘密に驚愕します。

ここでは番外編として『約束のネバーランド』好きなら観たいアニメ3選を紹介します。

『賭ケグルイ』は、2014年から「月間ガンガンJOKER」連載している学園ギャンブルストーリーで、生徒同士のギャンブルによる独自の階級制度がある名門校を舞台に、主人公の蛇喰夢子がギャンブル勝負を繰り広げる話です。第2回次にくるコミックス部門では、第3位を記録しており、2021年にはシリーズ累計発行部数が620万部を突破しています。また、2017年にははアニメ化もされており、 2018年には第2期が放送されました。 

『進撃の巨人』は、2009年から2021年まで「週刊少年マガジン」で連載されていたダーク・ファンタジーで、巨人と人間との戦いが描かれています。2013年からは4度に渡ってアニメ化がされており、世間的に大きな注目を浴びました。そのため、2019年時点のる意見発行部数が1億部を突破するなど非常に人気の高い作品となっています。

『東京喰種トーキョーグール』は「週刊ヤングジャンプ」で2011年から2014年まで連載され、その続編となる『東京喰種トーキョーグール：re』が2014年から2018年まで連載されました。また、2014年からはアニメ化、2015年から舞台化、2017年からは実写映画化されるなど様々なメディアミックス化がされており、その人気から2021年に累計発行部数は4700万部を突破しています。

『約束のネバーランド』に登場する農園は鬼と人間が協定して作られたものでした。農園の秘密や農園出身者について知った後で読み返すと、また違った発見があるかもしれませんね。